GoProなどで撮りためた4K動画をそろそろ整理しなければと思って動画編集ソフトを探していたところ、SONYのVegas Pro 14がソースネクストで大安売りしていたので買ってみました。このVegas Pro 14ってのはSONYの動画編集ソフトで、定価7万円ぐらいするプロ専用ソフトらしいです。現在はソースネクストが販売しているようで、たまに85%引きとかわけのわからんセールをしています。この手のセールは定期的にやってるみたいなので定価で買うと大損ですね。
ということで、今回購入したのは「SONY全部パック」で、動画と音楽の編集ソフト、素材、解説などなどがセットになったものです。素材集はちょっと古臭くて解像度も小さいので正直あんまり使い道はなさそうですが、解説ビデオはわかりやすいです。
ちなみに当方、動画編集に関してはほぼ素人につき、初心者目線での動画編集チャレンジになります。主な用途は、GoProやミラーレス、4Kハンディカムで撮影した4K、mp4のブツ切りムービーを、繋げ合わせて、場合によっては必要な個所だけ1920x1080サイズにトリミング(クロッピング)して、それらを1本の動画にまとめるといった感じです。
全部パックにはMovie Studio 13もバンドル
【VegasとMovie Studioの違い】
さて、大安売りの勢いにのって全部パックを買ったものの、このパックには、なぜか2種類の動画編集ソフトが入ってる。1つはプロ用の「Vegas Pro 14」、もう1つがどちらかといえばアマチュア向けの「Movie Studio 13」です。
で、この2つ、どう違うのよということですが、ざっくり2つを使ってみた感じでは、Vegasの長所としては、処理が速い。Media Studioでは動画読み込みにけっこう時間がかかりますが、Vegasではファイルを開くと同時に動画の内容が確認できます。全体的にサクサク動く。
また、動画を出力(レンダリング)するときの出力形式についても、Vegasでは、業務用のビデオカメラや一眼ムービーで使われるXAVC IntraやProResなど圧縮率の低いファイルも生成できます。Movie Studioでは対応していませんが、まあ、家庭用のビデオカメラであればこの機能は必要ないかと。あとはビデオFXという効果の種類に差があるといったあたり。この点についてはあとで触れます。
では、Movie Studioは必要ないかというとそういうわけでもなく、GoProや家庭用ハンディカム程度の画質であれば十分に対応できますし、codecの関係で生成されるファイルを小さくできるといったメリットも。また出力時にファイルサイズの大きさが確認できるなど、使いやすい面もあるので、一長一短といった感じです。
両者の違いをわかりやすく例えると、VegasがRaw 現像で管理する写真ソフトなら、Movie StudioがJpegオンリーといった感じ。画質はVegasのほうがきれいですが、その分、ファイルサイズも大きくなり扱いが面倒みたいな。動画なんで1つのファイルが数十ギガとかも当たり前になります。
【Vegas Pro 14を使ってみよう】
とりあえず、今回は、Vegas Proを選択。というのも、Vegas Pro 14にはビデオFXにスマートアップスケールなる機能が搭載されており、要は4Kテレビに搭載されているようなアップスケール機能が使えるっつーことで、クロップした動画が多少はキレイになるんじゃね?と思った次第です。
さっそく編集してみましょう。解説ムービーをみればある程度の編集方法がわかりますし、ソースネクストのHPから708ページのPDFマニュアルもダウンロードできるのがうれしい。
カット編集程度であれば使い方は簡単。複数の動画を読み込んで、画面下のビデオトラックに並べて、不要なところをカットして、あとはレンダリングすればオッケーです。簡単ですね。初心者にもわかりやすくて、全体的によくできたソフトだと思います。
【4K動画のトリミングに挑戦】
さあ、ここからは4K動画のトリミングに挑戦です。写真だとトリミングとか切り抜きって呼びますが、動画編集ではクロッピングと呼ぶそうです。まずは、普通のクロッピングから。やり方は簡単。ビデオトラック上のパン・クロップボタンを押すと、クロッピング画面が出てくるので、フルHDサイズで切り抜きたいのであれば、1920x1080にサイズ指定して、あとはその枠を移動させて元画像に合わせればよし。これでプレビュー画面にクロッピングした画像が表示されます。これを使えばGoProの4K動画から1920x1080のフルHD動画を簡単に切り抜くことができます。
【スマートズーム機能】
せっかくなので、スマートズーム機能を使ったクロッピングにも挑戦してみましょう。4K動画の一部分を切り抜いてアップスケールします。通常のクロッピングでは切り抜いた画像のサイズは小さくなりますが、スマートズーム機能を使えば切り抜いた画像を4Kサイズにアップスケールできます。
やり方は簡単、ビデオFXのスマートズームを動画にドラッグ&ドロップして、カットアウトの三角印をクリック、上下で倍率を調整し、ポイントを動かしてズームする位置を調整するだけです。簡単ですね。
【スマートアップスケール機能】
ついでにスマートアップスケール機能についても。これはフルHD(1920x1080)の動画を4Kサイズに拡大するときなどに使います。フルHD動画を4Kモニタで視聴するときなど、アップスケールしておけば解像感がマシマシできれいに表示されます。
これも簡単。フルHD動画を取り込んで、タイムラインに乗っけたあとに、ビデオFXのスマートアップスケールを選択して、タイムラインにドラッグ&ドロップするだけ。
【総合評価】☆☆☆☆☆
音楽系のソフトはまったく使ってませんが、とりあえず動画編集のVegas Pro 14だけでもかなり気に入っております。全部パックを買いましたが、VegasPro単品でも問題ないでしょう。