購入の動機は、格安SIM導入に合わせてIIJのSIMカード3枚入手したので1枚をタブレット用に割り当て。XperiaタブレットZからの買い替えになります。当初はiPad mini、iPad proあたりを検討しておりましたが、Moto Z(スマホ)購入で、中華タブもありかなということでMediaPad3に決定。
購入したのはLTEモデルでIIJのSIMカードが挿せるやつ。CPUはKirin950のオクタコアで、4GB RAM搭載、ストレージは32GBです。ディスプレイは8.4インチ(2,560x1,600)のIPSパネルで、5,100mAhのバッテリー搭載。Aliexpressにて送料込みで43,916円。
主な用途は、自宅でのWeb閲覧、Amazonキンドルでの電子書籍閲覧、クルマの中での動画視聴などです。
kindleと比較するとこんな感じ
【開封してみた】
さっそく開封。同梱品はハードタイプの液晶保護フィルムとUSB充電器のみ。必要最低限といった感じです。ちなみにUSBはmicroUSBです。バッテリー容量が大きいんで充電にけっこう時間がかかります。Type Cで急速充電対応とかだとよかったんですが。
本体は、軽量薄型のXperia Z Tabletと比べるとやや重みがあるかなといった感じ。Xperiaの液晶画面が樹脂?なのに対し、M3は硬質ガラスなあたりが影響しているのか。長時間片手で持ってると疲れますが、まあ許容範囲かな。
サイズは、片手にすっぽりおさまる横幅で使い勝手はよさそうです。電子ブックリーダーのkindleと比較してみると、サイズ的には横幅はkindleより気持ち大きく、縦は5cmほど長い。kindleを縦長にした感じですが、とはいえ、フチの小さいMediaPad M3の液晶はkindleの液晶2枚分ぐらいあります。
液晶サイズはkindle2つぶんぐらい
スイッチ類は横に音量上下と電源ボタン。上部中央にインカメラ、ホームボタンは指紋認証機能付き。本体下部に充電用のマイクロUSB端子、上部にイヤホンジャックがついています。背面は左上にアウトカメラが1つ。SIMとSDカード共用のスロットが下部にあり、スピーカーは上下に配置されています。
さっそく起動してみましょう。初回起動時は言語が中国語になっているので、システム設定から日本語に変更。WI-FIに繋げるとシステムアップデートがはじまります。購入時のAndroidのバージョンは6.0で、7.0(ヌガー)はまだの模様です(後日7.0にアップデートされました)。
SIMスロットにSDカードとIIJのSIMカード(nano SIM)をセットして挿入。中華版ですが日本国内のメジャーどころの設定はプリセットされているので難しい設定は不要。設定→モバイルネットワーク→アクセスポイント名でIIJを選択するだけ。これで画面左上にNTT DOCOMOと表示され4G LTEに繋がります。
メジャーどころの通信事業者は細かい設定不要
【アプリ関係は】
プリインストールアプリは、Huawei関係のものが数種類入っていて、これらについては削除不可ですが、その他余計なアプリはほとんど入っていません。とりあえずHuawei関係のアプリを無効・停止、規定に設定を外した上で、Google関係のアプリをひと通り入れます。この時点でメモリは4GB中2.1GBぐらい占有しています。中華アプリを外すのがちょいウザいですが、そこさえ乗り越えればあとは国産タブレットみたいに余計なアプリがそんなに入っていないのはいいですね。
【中国版と国際版の違い】
今回購入したのは中国国内で販売されている中国モデルです。購入時、Googleプレイストアはインストールされていましたが、入ってない場合はプレイストアのapkファイルを別途ダウンロードしてインストールする必要があります。
また、中国版はカレンダーなどシステム関係のアプリが中国語のものになっています。中国語アプリが優先され、Google HomeなどGoogle関係のアプリは自動で起動しない(例えば、OKグーグルと呼びかけても反応しない)ので注意してください。インターナショナル版や日本で正規品が手に入るのであればそちらを購入しておくほうがよいと思います。
Google Homeの代わりにこんな画面が
【使い勝手は】
まずは性能面から。CPUの処理能力的には問題なし。Moto ZのSnapdragon820と比べると若干もたつきを感じますが、ブラウジングもストレスなくサクサク動きます。普通に使うぶんには特に問題はなさそうです。ゲームなどあまり重たいアプリは使うことないので性能的にどれぐらい優れているかは不明。YouTubeの4K動画あたりは問題なく再生できています。
操作については、ホームボタンの使い方が慣れるまではちょい戸惑いますが、慣れてしまえばかなり便利。初期設定では、1回タッチで戻るボタン、スライドでアプリ切り替え、長押しでホーム画面に戻るみたいな感じになっています。設定変更で仮想ナビゲーションバーを画面下部に表示することができます。あと、サイドの音量、電源ボタンは本体から飛び出た感じになっているので誤操作しやすいのが残念な点か。
ナビゲーションキーの設定画面
【電子書籍は】
画面サイズは8.4インチです。Amazon kindleを入れて何種類か読んでみましたが、コミックなら左右見開きでも問題なし、週刊現代や週刊文春のようなサイズの週刊誌なら1ページ表示で拡大なしでぎり読めるかなといった感じです。電子書籍読むのであれば、持ち運び安さも考えるとこのサイズがベストかなという感じではあります。
コミックなら見開きでも大丈夫
週刊現代はギリ読めるかな
【動画視聴は】
動画視聴については、Amazonプライム・ビデオを使っています。サイズ的には問題なし。車載してみるには大きいかなと思うぐらいです。特に問題はなさそう。ただし、ソニーのレコーダーは対応していないみたいで、おでかけ転送できないのは要注意です。(→※サードパーティ製アプリで解決しました)
意外だったのがスピーカー。背面にHARMANのロゴが刻印されていますが、タブレットなのに、なかなか音質は素晴らしいです。これは拾いもんです。動画視聴にはいい感じ。
テレビ番組をみるにはちょうどいいタテヨコ比
ちなみに車載時は、コストコで買ったUNIQのファンタスティック アームという商品を使用しています。横向き状態での取付が可能で、スマホの装着もできるので使い勝手はいいです。吸盤2個でかさばりますが、アームはアルミ合金製のしっかりしたつくりなので走行中でも振動少なくていいです。
【おでかけ転送できない】
ソニーのHDDレコーダー(EW500 & EW1100)を使っているのでおでかけ転送できれば録画した番組を持ち出せて便利かなとTV SideView と有料のプレーヤープラグインを入れてみましたが、どこでも視聴やワイヤレスおでかけ転送などの機能は使えませんでした。「転送できません。しばらくしてからもう一度お試しください。」「視聴できません。しばらくしてからもう一度お試しください。」とメッセージが出ます。M3は対応していないみたいです。※解決策が見つかりました。
【総合評価】☆☆☆☆★
約1か月の使用ですが、いまのところ特に不満に感じることはありません。UK版のスマホMoto Zと比較すると、中華版なのでアプリ関係の整理が面倒だったかなといったところ。一足先に中華版を入手しましたが、すでに国内正規品の取り扱いがはじまっており、値段もほとんど変わらないのでそちらを買うのが吉でしょう。
全体的によくまとまったデキ具合で、ハイスペックタブレットとしては特に不満もないですが、これといった尖った部分もないし、値段の割にはちょっと退屈な感じもするので、評価としては星4つぐらいかな。10インチ版のLite 10 WPも買ったのでそっちのレビューも参考にしてください。
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不具合というほどのものでもありませんが、あれこれいじっていたときにChromeのタブ切り替えができなくなりましたが、どうやら画面サイズを”小”にするとこの症状が発生します。Chromeのタブ切り替えボタンを押しても、反応せず、切り替えや新規追加ができなくなります。現時点での解決策としては、表示モードを”中”以上にするしかありません。ご注意を。
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