【レビュー】HDCP2.2解除可なHDMIビデオキャプチャカードを買ってみた


久しぶりに怪しげなグッズを購入してみたのでレビュー。HDMIビデオキャプチャカードで、HDCP2.2のコピーガードを解除してくれるという優れた商品です。以前HDCPパススルー機能を搭載したスプリッターを紹介しましたが、こいつを使えばUSB経由でHDCPコピーガードのかかった映像ソースをそのままパソコンに取り込むことができてしまいます。


商品概要
商品はAmazonで見つけた【海賊王】HDCP2.2対応 USB3.0 HDMIビデオキャプチャーボードです。ビデオカメラなどHDMI出力をこの機器に挿し込み、USBケーブル経由でパソコンに繋げるとHDMIソースのビデオがキャプチャできます。接続できる映像ソースはビデオカメラ、PS4などのゲーム機、スマホなどなどHDMI出力を持つ機器です。


HDMIキャプチャカードはIOデータのGV-HDRECなど多数出ていますが、いずれもHDCPのコピーガードがかかっているため、地デジチューナーなどから引いてきたHDMIソースの画像は取り込み、録画することができません。

IO DATA GV-HDREC

今回レビューするキャプチャカードの最大の特徴は海賊王というブランド名からもわかるとおり、HDCPというコピーガードを解除できる点です(HDCPの詳細については以前の記事を参照ください)。HDDレコーダーやAmazon Fire TVなどのコピーガードのかかっている動画が、スプリッターなどのHDCP解除装置なしで取り込めてしまいます。


開封してみた
ということで、商品届いたので早速開封。キャプチャカード本体とUSBケーブル、説明書(英文)✕2のシンプルな構成です。本体は、①HDMI入力マイク入力電源用マイクロUSBUSB3.0端子HDMI出力オーディオ出力ーのインターフェイスがついてます。USB3.0に対応しているのは珍しいですね。マイク入力やオーディオ出力はYouTubeの配信とかで使うので、キャプチャだけなら無視してオッケーです。


取り付けは簡単。とりあえずAmazonのFire TVを繋げてみることに。Fire TVHDMI INに挿し込んで、付属のUSBケーブルでキャプチャカード本体とパソコン(USB3.0)を繋げるだけです。テレビに出力する場合はHDMIケーブルでテレビとHDMI OUTを接続すればよし。なお、マイクロUSBの電源端子がありますが、電源取らなくても問題なく使えます。ケーブル長がある場合は電源取ったほうが良いのかも。



OBS STUDIOインストール
キャプチャにはOBS STUDIOという無料アプリが必要です(※USBキャプチャデバイスとして認識されるので、その他の動画編集ソフトやキャプチャソフトでも使えます。アプリについてはこちらで紹介してます。)。まずはOBSのサイトからアプリをダウンロードしてインストール。


アプリを起動したら左下映像ソースウインドウ内の「+」をクリックするとリストが表示されます。


映像キャプチャデバイスをクリック。


新規作成でOK。ソース名はそのままでも、自分で好きな名前をつけても大丈夫です。


プロパティが表示されます。同梱の英文マニュアルに記載のとおり以下のように設定します。

①デバイス「USB Video Device
②解像度/FPSタイプ「カスタム
③解像度「1920x1080
④FPS「60
⑤映像フォーマット「YUY2


⑥音声出力モード「デスクトップ音声出力(Direct Sound)
⑦「カスタム音声デバイスを使用する」にチェック
⑧音声デバイス「マイク(USB Audio Device)


最後に、一番下のサウンドウィンドウ内のマイク(USB Audio Device)以外の音量をミュートにします。これを忘れると音声が二重になったりします。これで一応設定は完了。アプリ上に映像ソースの画像が表示され音声が流れます。


あとは、右下の録画開始をクリックすれば録画がスタート。初期設定ではビデオフォルダに動画が保存されます。なお、HDCP解除した動画をキャプチャした時点で著作権法違反になる可能性があるのでご注意ください。あくまで録画機能は「個人で撮影した動画」にHDCPがかかっていてダビングできないときなどにご利用ください。


設定画面からは画質などをいろいろ調整できます。今どきのパソコンならハードエンコードを選んでおけば間違いないです。うちのPCはCore i7なのでintel QSVというハードウェアエンコード(HWE)を使います。HWEだとフルHD 60fpsでCPU使用率は20%程度。ソフトエンコードも設定できますが、非力なパソコンだとコマ落ちする可能性が高いです。


Fire TV繋げて音声が出ない場合は、Fire TVオーディオ設定を確認してください。とりあえずサラウンド音響をステレオに設定すれば音が出るはずです。アプリ(OBS)側にもサウンド設定あるので設定いじればDOLBYでも音声出るかもしれません。



HDCP解除
いくらか映像ソースを確認したところ、HDDレコーダー経由のTV番組やブルーレイ、Amazonプライムビデオの動画は問題なく出力できました。おそらくほとんどの動画が取り込みできるのでは。ただし、4K動画についてはフルHDにリサイズされます。

Amazonプライムの動画をPC画面上に取り込むとこんな感じです。HDCP解除されてアプリ(OBS)上に動画が表示されます。なお、録画開始ボタンを押してキャプチャすると法律に触れる可能性があるので、ここではスマホでPCの画面を撮影しています。



HDCP2.2ソース
HDCP2.2にも対応しているということで、4K 60fpsソースの動画も取り込みできるか試してみました。NHKオンデマンドの4K UHD動画を再生したところ問題なく取り込めます。HDCP1.4がクラックされたという話は知っていましたが、HDCP2.2も解除できている!キャプチャは1080Pになりますが、これは驚きました。

Ultra HD(4K)の表示が!

ちなみに、同じ海賊王から出てるHDMI Matrixスイッチャーという機器を使うとHDCP解除して4K UHD動画をHDMIに出力することが可能になりました。4Kキャプチャー機器につなげれば4K UHDでキャプチャーができてしまいます。詳しくはHDMI Matrixスイッチャーのレビュー記事をどうぞ。


OBSの音ズレ問題
てな感じで、いくつか動画をキャプチャしてみましたが、OBSでは微妙に音ズレが発生してるな。ということで調整してみます。設定は簡単です。音声ミキサーウィンドウ内のマイクの設定ボタンを押して、オーディオの詳細プロパティをクリック。


マイクの同期オフセットを調整します。口元よりセリフが気持ち遅れていたので-8msに設定するとちょうどいい感じになりました。



総合評価☆☆☆☆☆
では評価へ。文句なしで星5つです。これは便利。スプリッターなしで一気にPCへ取り込みできるのはうれしいですね。AmazonプライムNHKオンデマンドの4K動画でも(フルHDではありますが)問題なくパソコンへ取り込みできます。キャプチャー機能についても期待を裏切りません。

なお、OBS STUDIOYouTubeなど動画のライブ配信にも対応しているようです。動画配信はしたことないのでここでは省略。ゲーム実況などで使っている人が使い方を解説しているので、そちらを参考にしてください。プライムビデオ繋いだ感じでは特に遅延とかは感じませんので、ゲームキャプチャとかにも使えるかもです。

追記
Androidスマホでのビデオキャプチャができました。詳しくは【レビュー】HDCP解除キャプチャカードをスマホに繋げてみたを参照ください。

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