【レビュー】3D VR HMD ヘッドマウントディスプレイに MOTO Z をつけてみた

Moto Zのディスプレイは一般的な1080pより解像度の高いQuad HD (2560 x 1440)です。ということで、せっかくなんで今流行のヘッドマウントディスプレイ(HMD)をつけて、この高精細ディスプレイを満喫してみよう。


今回購入したのは、Amazonで評判の良さそうなVOXというメーカーのイヤホン付きHMD、VOX BE 3DVRです。3,500円なんで、まあ安いかな。

スペック
細かな仕様は商品ページで確認いただくとして、気になるところを何点か。対応スマホは4~6.2インチで、16.5 x 8.3cmまでのサイズが装着できます。最大の特徴はイヤホン付きなとこ。従来品だとイヤホン別売りでしたが、こちらはイヤホンというかヘッドホンがついています。

あと、視度調整については、近視度数-8.0、遠視度数+4.0まで対応しているので、近眼、老眼でもオッケー。

VRヘッドセットとは
勢いで買ってみたものの、VRヘッドセットが何なのかよく理解できていなかったので、自分なりのまとめ。

まずは、360°カメラとセットのVRという装置。今はやりのプレステVRなんかがこれ。全周に画像が配置されていて、スマホのセンサーと連動して画像が表示される。海に潜ってサメに襲われたり、お化け屋敷に入ったりというやつ。

ゾウの群れが迫ってくる3D VRムービー

これについては、もともとのアプリがフルHD用に作成されているのか、高精細な液晶でみてもさして違いはない。実際、幾つかのアプリやムービーを試してみたが、ドットが目立ってイマイチな感じではあるのです。

例えば、8Kの高精細カメラで全周撮影していたとしても、視野の前半分が4Kで、実際の視界に入る部分はそのうちの数十%ですから、さらに解像度が低下します。ので、画質は粗いと。まあ、当たり前といえば当たり前か。仮に32Kとかのカメラがあったとしても、そのムービーの再生にスマホの能力が追いつかないわな。任天堂のバーチャル3Dから随分と進化はしたが、まだ途上といった感じなわけです。

もう一つは、3D視聴用途としてのVRヘッドセット利用。ちょい前に流行った3Dテレビ的な使い方になります。3Dテレビの場合は、4Kテレビの画面に表示された画像を、電子シャッターで左右に振り分けて表示していましたが、スマホVRの場合、右眼用と左眼用の画像が2つスマホの画面上に並んで配置され、立体的に表示されます。ステレオカメラと同じ原理。これについては、スマホの液晶が高解像なほうが画像はきれいに表示されるわけです。

サイドバイサイドの3Dムービー

解像度は、プレステVRがヨコ方向で片眼1080pですが、Moto Zの場合2560pの半分なんで1280pとさらに高画質になります。ちなみに普通のフルHD液晶は1920pの半分なんで960pです。

ついでに、単純にスマホの画像を目の前に表示するだけのヘッドセットというパターンもありますが、これについては対応機器とか特にないようなのでスルー。

MOTO Zに装着
前置きが長くなりましたが、さっそくMoto Zに装着してみましょう。取り付けは簡単。前のカバーをパカっと外してMoto Zを差し込むだけ。で、イヤホンジャックを差し込めば完了なのですが。。。

VRゴーグルにMoto Zを装着

っと、そういえばMoto Zにはイヤホン端子がなかった。。。別途、USBタイプCを音声ケーブルに変換するアダプターが必要でした。アダプターを収納するだけのスペースはあるのでUSB Cタイプでも問題なく装着できます。

頭に装着したら、前と横のダイヤルで視度を調整するだけ。視力0.1で老眼の私でも問題なく設定できたのでほとんどの人は問題ないと思います。

使用感は
いくつかアプリを試してみましたが、いい感じですね。ローラーコースターやホラー系の3D VR系ゲームも問題なく遊べます。コースター系は画面酔いが激しく、気持ち悪くなりましたが。。。

難点をあげれば、ヘッドセットの重量がちょい重いか。前側に重心がかかるので疲れる感じです。後ろにウエイトがついてバランスが取れればマシになるのかも。長時間装着するのは疲れます。

オススメアプリはgoogleカードボードです。これ入れとけば、スマホ内の画像や動画がゴーグル付けた状態で見れるようになります。ストリートビューも楽しいですね。

最近では、YouTubeの動画もVRに対応しているものが出てきていて、対応動画はVRマークをクリックすると2分割の画面になって動画が再生されます。

いろいろ見た中ではこれが一番VRを実感できる

上の動画は、VR 3Dの上野VRデート編なるムービーです。パイロット版のショートムービーですが、いろいろ見た中では一番VRのおもしろさを実感できる動画でした。おすすめ。

トラックボールのついたBTキーボードが便利

なお、ゴーグル装着時はスマホの操作ができないので、別途Bluetooth対応のキーボードなりリモコンがあるとゴーグル装着したまま操作できて便利です。

【レビュー】海外携帯に格安SIMを入れてみた

ということで、Moto Z とCAT S60 が手元に届いたので、せっかくなので格安SIMが使えるかも検証してみましょう。どちらのスマホもSIMスロットを2つ搭載で今、話題のデュアルSIM対応ですが(※Moto ZはデュアルSIM非対応です、デュアルSIM対応はMoto Z Playのみ)、手持ちのスマホがauのmicroSIMなもんで両機に対応してないっつーことで、今回はとりあえずMVNOの1枚差しから。

日本で使えるか
CAT S60 と Moto Z はどちらもSIMフリー版です。ただ、SIMカードを用意して挿入すればそのまま使えるかというとそうでもなく、いくつかのハードルがあり。ざっくりまとめると、au系、ソフトバンク系のSIMカードはダメポイ。使えるのはドコモ系の回線のみみたいです。

機種対応の壁
まず調べる必要があるのは、携帯が日本のキャリアに対応しているかです。対応していれば第一関門突破となります。製品の対応状況はcloveのcompatibility checkなどで確認できます。

CAT S60の互換リスト、auとYahooモバイルは3G通信が非対応

例えば、CAT S60(上の表)では、ドコモ、ソフトバンクでは3G,4G LTEともに対応していますが、au、ヤフーモバイルでは4G LTEは対応しているものの、3Gが互換性なしになります。3Gがダメということは通話がアウトということになるのかな。

Moto Zの互換リスト、こちらはauも対応している

一方、Moto Zでは、ドコモ、ソフトバンク、auの3キャリアで3G、4G LTEに対応していますが、ヤフーモバイルは4Gのみとなっています。

このように、端末によって対応・非対応があるので、自分の使おうと思っている機種が、どの通信会社なら使えるのかを調べるのが第一関門になります。

通信会社規制の壁】
機種が対応していれば、そこのSIMカードを差せば使えるかといえばそう簡単ではありません。通信会社によっては、海外製端末が使えないように規制をかけている場合があります。

ドコモ回線
とりあえず、海外携帯使うならドコモが確実みたいです。ドコモはSIMフリー携帯でもオッケーのようです。ついでに、ドコモ系の回線を使っている格安携帯(MVNO)もオッケーということになります。

au回線
au回線については、機種が対応していれば使えるようですが、3G回線(CDMA2000)が対応していない機種が多いです。なお、実際に使えるかは確認していないのでおそらく使えるだろうって感じです。auで使えるかは近いうちに確認します。

手元にauのXperia Zがあるので、SIMカードをXperia ZのMicroSIMからnanoSIMに交換すれば装着できるかなと思い、近くのauショップに行ったところ、MicroSIMからnanoSIMへの交換はできない。持ち込み交換という形なら手数料3,000円で可と言われました。ネットでは交換できたという報告あったのですが。。。持ち込み交換なら技適取ってない海外携帯はハジかれるよなあ。。。

ソフトバンク回線
続いて、ソフトバンクですが、スマホ自体はソフトバンクの通信規格に対応しているものの、同社では「IMEI制限」なる独自の規制(ソフトバンクで販売している携帯以外は使わせない)をかけているようで、単純にソフトバンクのSIMを差し込んだだけでは使えません。

さらに、ソフトバンク回線で持ち込みのSIMフリー携帯使うには、事前の機種登録が必要で、しかも技適を通ってないと登録を断られるらしいんで、海外から個人輸入した携帯はアウトになります。

WiMAX回線
au系のWiMAX回線ですが、ソフトバンク同様、IMEI制限がかかっているようです。WiMAXのSIMは、WiMAXの機器でしか使えないようです(たぶん)。

WiMAXのお試しコース(TRY WiMAX)でナノSIMを取り寄せて入れてみましたが、CAT S60、Moto Zのどちらも使えませんでした。au(KDDI)の電波は掴んでいるみたいですが4Gマークがすぐ消えます。

Yahooモバイル
ヤフーモバイルについては、両機種とも対応していません。たの機種で使えるかどうかは不明です。

MVNO格安SIM
前置きが長くなりましたが、上記の理由でドコモ系のMVNOと契約することに決定。結論から先に書くと、今回はビックカメラの「IIJmio高速モバイル/Dサービスを選択することになりました。いわゆるビックSIMですね。

MVNO選択にあたっては、MVNO関係の記事が載った雑誌数冊を買ってみました。重視したのは以下の点。なお、今回は新規でのスマホのデータ通信用回線が主な目的なので、通話料やMNPあたりについては考慮していません。ポイントとしては、①追加SIMデータ繰り越し通信速度-といったあたり。

①追加SIM
このオプションがあると、1契約で複数枚のSIMカードが持てます。3台契約すればスマホ、タブレット、ノートパソコンにそれぞれSIMカードを割り当てることができます。私が契約したのはビックSIMのファミリーシェアプランですが、10Gのデータ通信を3枚のSIMカードでシェアできます。

ビックSIM(IIJmio)の場合、最大で10枚までSIMカードを発行できます。発行手数料は1枚につき2,000円(現在キャンペーン中で1枚1,000円)ですが、初回申し込み時は追加で2枚(計3枚)まで無料で発行してもらえます。

今回、私は通話SIM1枚とデータSIM2枚の計3枚のSIMカードを発行してもらいました。10ギガファミリーシェアプランで月2,560円、音声SIM1枚で700円、データSIM2枚は無料で月使用料は3,260円です。

通話SIMの場合は1枚につき月700円の別途料金がかかります。3人家族なら通話SIM3枚発行で、月4,660円で10Gのデータを共有使用しつつ、3人分の電話番号が持てるということになります。

ちなみに、mineo、Nifmo,DTI、楽天モバイル、So-netあたりは追加SIMの発行に対応していません。また、追加SIMの最大発行枚数は会社によって異なります。

IIJmioは初回契約時、追加SIM2枚を無料で取得できる

②データ繰り越し
データ繰り越しはその名のとおり、余ったデータを翌月以降に繰り越せるかです。ビックSIM(IIJmio)はデータ繰り越しに対応しています。ほとんどのMVNOが対応しているみたいですが、ダメなのはYahooモバイルとSo-netあたり。

③通信速度
通信速度については、正直どこが速いのかは不明です。雑誌によって測定結果が異なり、どれが正しいのかわからない。テスト結果で早いと出ても、測定アプリのときだけ早い結果が出るような細工がしてある会社もあるようなんで、テスト結果を真に受けるのも危険。

ついでに、今回候補から消えた会社と理由は以下のとおり。

ソフトバンク→海外携帯が使えないよう規制をかけている。
au→海外携帯が対応していない。 CAT S60が非対応。
ヤフーモバイル→海外携帯が対応していない。
WiMAX→他社携帯が使えないよう規制をかけている。
mineo→追加SIM発行しない。
楽天モバイル→追加SIM発行しない。
DMM→エロビデオ感が。。。

ビックカメラで契約
ということで、即日発行のできるビックカメラに決定。さっそく店舗で契約してきました。

契約にあたっては事務手数料が必要になります。Amazonあたりで契約パック「IIJmio SIM 音声通話パック」を買って契約すると3,000円の事務手数料が432円でできるなるなんて情報もありますが。。。

実際のとこ、ビックカメラ店頭で手続きすれば契約パックは1円で入手でき、しかもビックポイントが1ポイントつくので実質無料なんでこっちのほうが得でしょう。

契約は、身分証明書(免許証)とクレジットカード持参で15~20分ほどで完了します。完了後30分程度でSIMカードができあがりました。簡単ですね。


スマホに装着
SIMカードが入手できたので、装着してみましょう。まずは、Moto Zから。音声SIMをSIMスロットに装着。特に設定しなくてもアンテナマークが点灯。モバイルデータの情報欄にもNTT DOCOMOと表示されます。APN設定も必要ありません。問題なく使えます。

次、CAT S60。こちらにはデータSIMを入れてみました。S60では、モバイルネットワーク設定の優先ネットワークタイプが初期設定で2Gになっていたので、これを2G/3G/LTEに変更すればオッケー。こちらも問題なく使えます。

SIMを差すとNTT DOCOMOの表示が現れる

どちらもSIM差し込むだけで、自分でAPN設定とかする必要なく使えました。簡単ですね。なお、技適マークのついていない海外携帯を日本国内で使うのは電波法違反になるのでご注意ください。

【MONOQLOのオマケSIM】
現在発売中の「MONOQLO 2016年12月号」にIIJmioの無料SIMスターターパックがついてます。これなら500MBまで無料で使えるので、海外スマホが使えるか試すにはいいかも。1冊買って、SIM申し込みしてみました。

ネットで登録後、2~3日でSIMカードが到着。IIJmioのプリペイドパックです。特に設定しなくてもSIMを挿し、開通手続きするだけで使用可になります。プリペイドの500MB SIMなんで、500MB超えた場合は追加で容量を購入するか、月額プランに以降すれば継続して使えます。

【レビュー】Moto Z用オプション JBL Soundboost Speaker を買ってみた


ついでに、moto modsの評価も。


購入動機
なぜこのスピーカーを買ったかというと、車の中で動画見るとき、車載のナビにブルートゥースで音声を飛ばすと映像と音声にズレが生じ、遅延するのが気になってたから。いろいろ調べてみたものの解決法はなさそう。

あと、あとアプリによっては著作権保護の関係で音声を外部出力することができないものもあるのが困りもの。ということで、このスピーカー付ければ、車のスピーカー通さなくても大丈夫かなと思った次第です。

商品概要
ということで、商品概要から。Moto Z用オプション、moto modsのひとつです。購入価格は66.66英ポンド(約8,500円、税別)。メーカーのJBLはスピーカーで有名なHarman社の関連会社です。

スピーカーは2x3wで計6w、スタンド付きで立てられる。スピーカー内に1000mAhのバッテリーもついているのが良し。このバッテリーのおかげで10時間の使用ができる。スピーカーには穴が開いてて、Moto Zに装着した状態でもカメラは使えます。


使用方法
装着は簡単。Moto Z の裏面にマグネットでペタっとくっつけるだけ。装着するとMoto Zの画面にスピーカー側のバッテリーの残量が表示されます。Moto Z接続時は本体からスピーカーに充電されますが、スピーカーからスマホ本体への充電はできないので、モバイルバッテリー的な機能は使えません。なお、スピーカー単体でもマイクロUSB端子から充電することができます。

スピーカーをつなげると、スマホに自動で認識され、スマホ内蔵のスピーカーはオフになり、サウンドブースト側に切り替えられます。動画再生してみると、ブルートゥースみたいな遅延も起こらず大音量で再生されます。


使用感は
音量的にはデスクまわりならこれで十分。キッチンでの作業中や、風呂場(防水機能なし)などで重宝してます。クロムキャストなどと比べると接続の手間もないので楽チンですね。

音量は最大にするとかなりの大音量になります。車に搭載してみても音量は十分。走行音に消されることもありません。高速走行中などロードノイズの大きい場面でも聞き取れる十分な音量です。これで解決。

なお、スピーカーを装着するとずいぶん厚みが出るので、今まで使ってたスマホホルダーには装着できません。

装着すると厚みがけっこうあります

総合評価】☆☆☆☆☆
車内で音楽聞くには十分な音量です。ブルートゥースの音遅延問題が解決して満足。星は文句なしの5つです。

 

【レビュー】Moto Z用オプション HASSELBLAD TRUE ZOOM を買ってみた


Hasselblad True Zoom
モトローラから発売されているスマホ Moto Z には、各種オプションが用意されていますが、中でも注目はハッセルブラッドのカメラユニット True Zoom (トゥルーズーム)です。Moto Zの後ろにマグネットでピタっと張り付けるだけで10倍光学ズーム搭載のデジタルカメラとして使えるんです。

今回はMoto Z本体と合わせて、UKサイトで注文。183.33英ポンド(約2万3千円、別途輸入時に消費税、手数料必要)なんで、国内正規ルート(ビックカメラ)で買う(3万1千円)よりちょい安いです。

Moto Zに釣られてしまったのもオプションでハッセルのカメラが取り付けられるという点も大きいです。ま、値段が値段(2万円ちょい)なんで過度な期待は禁物ですが、どんなもんかレビューします。

なお、Moto Z本体のレビューはこちら。


同梱物
同梱物は、カメラ本体とケース、説明書です。ケースはレザー製(たぶん)で、Moto Zを装着した状態でも収納可能ですが、パンパンになる上、素材がすべりにくいので取り出しがたいへん。というかカメラ本体のみを収納しても取り出しにくい。。。

付属のケースは出し入れがしにくいです

Moto Zに装着
さっそく装着してみましょう。当たり前ですが本体サイズはMoto Zと同じ。カメラユニットはマグネットでMOTO Z本体にペタっとくっつける。けっこうな吸着力なんで普通に使っている限りは外れることはないでしょう。

Moto Z本体はかなりの薄さですが、こいつを装着するとそれなりに厚みはでます。測ってみると装着時の厚みは3.5cm。それでも胸ポケットにも入る厚さです。

で、これを常時携帯できるかが問題。サイズ(厚み)的には許容できますが、カメラユニットだけで145gあるんで、本体(136g)と合わせると280gで、常時携帯するにはちょい重い感じです。さらに、レンズ筒部分はしっかりした金属製なんでけっこうな重み。これならコンデジを別で持ったほうがいいかもなという気も。。。

考え方を変えて、カメラにスマホがついているよと考えれば許容できるか。しかし、こいつ何カメラ持ち歩いてるんだという視線はたまに感じます。通話してるときなんか、カメラで通話してるよ状態です。

っと、装着するも認識しない。どうやら本体アップデートの必要があるようです。本体アプリのアップデート完了後は正常に起動しました。

カメラ裏面は本体とのインターフェイスが

カメラの機能
カメラユニットには、裏面照射型CMOSセンサー(1/2.3型、12メガ)と光学10倍ズームのレンズ(f3.5-6.5)、キセノンフラッシュ、シャッターボタンが装備されています。電源オンもしくはカメラアプリ起動でレンズが繰り出します。

撮影はMoto Zのカメラアプリです(他のカメラアプリでも撮影可)。電源オンでアプリ起動、もしくはアプリ起動でカメラ側の電源がオンになります。本体にはシャッターボタンのとこにズームレバーがついていて、左右に動かすとレンズがニョキニョキ動きます。

レンズは自動開閉キャップがついているので、電源オフ時は収納、保護されます。10倍ズームをこの厚みの抑えたのはいいですね。

アプリは、カメラ、動画、パノラマ、マニュアルの4通りの撮影が可能。動画はフルHDでの撮影ができ、静止画はカラー(JPG)、モノクロ(JPG)、カラー(RAW+JPG)の三通りの設定があります。

撮影モードは、自動、スポーツ、夜景など6通りで正直物足りない感じです。マニュアルモードでは、焦点距離、ホワイトバランス、タイマー、ISO(100-3200)、露出補正などの設定ができるのはいい。F値やシャッタースピードも変更できればよかったんですが。。。

と思ったら、いつの間にかアップデートでシャッタースピードは変更できるようになってました。これでシャッター優先撮影は可能です。なお、このカメラはレンズに絞り羽根がついていないし、廉価版コンデジみたいなNDフィルターも搭載されていないので、そもそも絞りの変更ができないみたいです。

Moto Zに装着

性能はひと昔前のコンデジ
起動は2~3秒程度。ざっくり触ってみた感じではひと昔前のコンデジって感じですね。AFがもたつく、連写がとろい、シャッタースピード、露出値の指定ができないなど。機能的にはMoto Zのカメラに劣る部分もあります。あとシャッター音が消せないのも難です。

このあたりはモトローラの用意したアプリの問題ともいえます。実際のところは、別のアプリを導入すればシャッター音も消せますし、もたもたした動作などの不満も結構解消されます。光学ズームは別アプリでも問題なく使えます。

難点を挙げるなら、カメラを構えたときに親指がちょうどアプリ切り替えアイコンの位置にきて、触れるとカメラの電源が落ちてしまうとこ。持ち方に工夫が必要になります。

あと、ストラップホールがあればよかったかな。首から下げるとかっこいいでしょ。それから、自立できるか、三脚穴があってもいいんじゃないといったあたりが不満です。

10倍ズームでレンズの繰り出しはこんな感じ
画質はどうだ
1,200万画素ってことは、本体のカメラ(1,300万画素)より画素数で劣る。しかも、レンズのF値は本体f1.8に対して、TRUE ZOOMは広角側でf3.5と暗くなってるので、んならスマホ本体のカメラで撮ったほうがキレイじゃね?

と思ったものの、そう簡単な話ではないようです。JPG撮って出しでも明らかにTRUE ZOOMで撮影した画像のほうがきれい。ノイズの乗り具合とか解像感とかで違いが出てます。レンズの性能とかが影響しているのかな。

TRUE ZOOMのここがいい
長所としては、まず、スマホの5.5インチ大画面が使えるのがいい。タッチでフォーカスポイントも合わせられますしラクチンです。マクロもかなり近づけます(5cm)。シャッターラグもないですね。スマホのスタンバイ状態から2~3秒でシャッター押せるのは便利。ズームスピードが早いのも好感度が高いです。無線で接続するレンズカメラみたいなモサモサ感もないですし。

私はあんまり使いませんが、JPG+RAWで記録して、RAW現像できるのも普通のスマホにはない長所かな。現像アプリはハッセルのHPでユーザー登録すれば無料でダウンロードできます。ただし、RAWデータはJPGみたいにgoogleフォトでアップロードできないので、PCにUSB接続で転送するか、SDカードに保存してPCに移すような感じで、ちょい面倒か。ま、データが1枚20MBとかになるんで仕方ないですね。

あと、なんだかんだいって手ぶれ補正付き(動画は電子式)の光学10倍ズームは便利です。フルHDですが動画も撮影できますし。ただ、望遠を活かすなら三脚ネジはあってほしかった。。。

JPG+RAW撮影モードあり

総合評価】☆☆☆☆★
画質を追い求める人には不向きかもですが、ま、私のようなただのブランド好きにはハッセルのロゴが入ってるだけで所有欲を満たしてくれます。値段も安いんで、Moto Z持ちなら追加で買っても後悔はしないでしょう。カメラ操作のアプリがイマイチなんで星ひとつマイナスです。

それにしても、moto modsのコンセプトはおもしろいですね。将来的には、単焦点の高画質モデルとか発売してくれたら飛びつくんだけどな~。1インチセンサーで35mmとか24mmとかいろんなラインナップがあったらおもしろい。

最近の中華メーカーは、このMoto Zのほかにも、ライカとコラボしたデュアルレンズ搭載のHuawei P9とかおもしろスマホがいろいろ登場しています。日本のメーカーもがんばってこんなの出してほしいなあ。

【レビュー】モトローラ社の最新スマホ Moto Z を買ってみた

ポンド安に釣られて買ってしまったMoto Z。モトローラ社の最新スマホの性能はいかに。カメラ好きとしては、オプションのMoto Mods / Hasselblad True Zoom も気になるところです。


購入方法
日本国内でもビックカメラなどで取扱いがあるようですが高い!販売予定価格9万円越え(※デュアルSIMタイプ)。っつーことで、海外の通販サイトから購入です。CAT S60と同じく英国のスマホ通販サイトhandtecで注文。本体価格は412.50英ポンド(約5万2千円、税別)って、なんだこの価格差は。浮いたお金でオプションのデジカメユニット、ハッセルブラッドTrue Zoom(183.33英ポンド)と、JBL SoundBoost Speaker(66.66英ポンド)もポチ。

ちなみに、オプションとしては、そのほかにも、QI充電に対応した拡張バッテリー(49.99英ポンド)やプロジェクター(191.67英ポンド)なんかもあります。将来的には、車載クレードルE-inkディスプレイ、小型サブモニタ、5Gモデムなども計画されているようで、来年には少なくとも12種類のmodが発売されるようです。

商品は、10/12にネット注文で、FEDEXで発送、10/17に到着。1週間もかからないです。早いですね。




日本で使えるか
海外製携帯を個人輸入して使用する際にはいくつからの制約があります。これについては、海外携帯に格安SIMを入れてみた参考にしてください。

同梱品
ということで、届いた商品を開封。本体、充電器、USB→オーディオ変換ケーブルと、背面カバー、側面バンパー、SIMスロットを引き出すための工具が同梱されています。

充電ケーブルはコンセントが海外仕様(イギリスなどで使われているBFプラグ)なので日本では使えない上、ケーブルがプラグ直付けなんで、タイプCのケーブルを別途用意する必要あり。


付属品

本体仕様
詳しくはメーカーサイトなどを参考にしてもらうとして。現在使ってる携帯と比較してみましょう。といってもXperia Z(au SOL23)なんで、3年前の機種ですが。

外観は、Xperia Zとほぼ同じで8mmほど縦に長い。液晶は縦に長くて、ベゼル幅が狭くなってる分、横幅もちょい広い。本体の厚みはXperia Zの3分の2ぐらいで超薄い。そして軽い。ただ、カメラ部が2.5mmぐらい丸っと出っ張ってるのが気になるところ。100円玉を貼りつけたような出っ張り。サイドには、音量上下と電源の3つのボタンあり。


起動画面はこんな感じ

同梱の背面カバーを装着するとカメラ部の出っ張りと厚みが同じになる感じ。カバーはマグネットでペタっと引っ付く。本体のフチを保護するバンパーもついている。moto mods装着時は背面カバーを外す。なお、バンパーは装着したままの状態でも使用できます。


本体は激薄だがカメラ部が出っぱる

付属のカバーは表面がナイロンの布製なんで、使っていくうちにボロボロになりそうな気はします。別売りのカバーも発売されるようなんでそんなに心配しなくてもいいかも。


背面カバーと側面バンパーを装着

SIMスロットは本体上部にあり、付属の工具(細い棒)を突き刺すと出てくる。デュアルSIMだが、1つはマイクロSDと共用なんで、デュアルSIMにして使うときはマイクロSDカードが使えないので注意が必要。
※MONOQLOのオマケSIMが届いたんで、2枚挿しにチャレンジしてみましたが、どうやら、今回入手したmoto ZではデュアルSIMは使えない模様。マイクロSDとの排他使用という記事もありますが、マイクロSDスロットにどうやってもSIMが入りません。Moto Zの日本語サイトには仕様欄にデュアルSIM可(デュアル SIM はブラジル、インド、および中国で利用可能)となっていますが、USサイトでは、んなこと書いてないので間違いかな。→デュアルSIMバージョンもあるようです。購入時要確認ください。

なお、下位モデルのMoto Z PlayはSIMスロットが2枚+マイクロSDカードスロット(併用可)があるので、デュアルSIMが使えるようです。デュアルSIM利用前提ならMoto Z Playになるようです。


右がSIMスロット、左はマイクロSD(デュアルSIMは非対応)

本体下部に四角い指紋センサーがあり。指紋登録は指紋面を何度かスキャナさせて登録する。簡単。ただ、場所が場所だけに親指を上向きに登録すると認証させにくい。親指を横向きに登録するとスムーズに認証できます

そのほか、androidの非接触型決済「Tap & Pay」に対応しているようですが、登録を試みるも現時点では日本のカードは非対応の模様。将来的には使えるようになるでしょう。

カメラ関係
スペック的には、CPUがSnapdragon820で4GBのメモリ積んでるので基本性能的には問題なし。ディスプレイはQuad HD (2560 x 1440)で一般的なスマホのフルHDより高解像度になっています。Youtubeでは1440pの動画が視聴でき、かなり綺麗です。今、流行のVRヘッドセットなんかをつけても良さげ。

カメラは、1,300万画素(リア)と標準的。f/1.8と明るめレンズと光学式手ブレ補正 (OIS)やレーザーオートフォーカスを搭載しています。Xperia Z(SOL23)が2,000万画素だったことを考えるとちょい物足りない感じかな。なお、上位モデルのMoto Z forceはカメラが2,100万画素になります。

画質については、Xperia Zとの比較で、暗所ノイズの乗り方なんかは同じぐらい。Xperia Zのほうが画素数多いだけあって解像感で勝るといった感じです。あと、画像はSDカードへの保存も選択できます。

動画撮影は、4K/30fps もしくは、フルHD/60fps まで対応しています。なお、海外モデルではありますが、付属のカメラアプリではシャッター音が消せない仕様になっています(正確にはシャッター音を消す設定はあるがオフにできない)。→日本のSIMカードを入れるとシャッター音が鳴るようになっているらしい。

4K画質でビデオ撮影してみましたが、多少本体は熱くなりますが特に問題は発生していない様子。ファイルサイズの上限(4GB)まで10分弱ほど撮影できました。

アプリ関係
出荷時の言語は英語ですが、日本語に変更できます。購入時にインストールされているアプリはほぼなし。google関係のアプリがチラホラと、moto z用のカメラアプリぐらい。余計なものはほとんど入っていないのが好感度高しです。


日本語に変更可

Moto Zの性能
Moto ZはモトローラというかLenovoのフラッグシップ機なんで性能的にはかなり高い。3年前のXperia Zと比べると快適さが段違いです。特に描画が速いのかWebもサクサク閲覧できます。一度このサクサク感を味わうと旧機種には戻れないです。

カメラの起動も速い。1~2秒で撮影可。写真撮るときもたついてたのがウソみたい。カメラは本体を2回クイクイとひねることで起動させることもできます。その他のアプリもサクサク動くので今のところ性能的には不満はありません。

メモリは4GB搭載で、出荷時の状態で1.6GB程度を使用です。これならかなり余裕ありますね。バッテリー容量は本体の薄さを優先したせいか2,600mAhとちょい少な目。ディスプレイが1440pということも影響するのか、ハードに使えば1日もつかな、普通の使用なら2日ぐらいといった感じで、若干弱め。

バッテリーが物足りない場合は、moto modsのパワーパック(2,220mAh)を追加で購入するか、下位モデルのMoto Z Play(3,510mAh)もしくは上位モデルのMoto Z force(3,500mAh)を選択するという手もあります。Playはディスプレイが1080pなんでかなりバッテリーのもちはいいみたいです。

総合評価】☆☆☆☆☆
motorolaというか、実際は同社を買収したLenovoの製品ですが、中国製スマホの成長著しいですね。もはや日本製スマホに追いつき、追い越した感じ。性能的には何の問題もなし。あとは製品の耐久性がどうなるかですね。

今回のスマホ買い替えでは、Xperia XZも候補にあがってましたが、正直、今の日本メーカーのスマホにはドキドキ感がないですね。高機能カメラとスイカと防水つけてコンパクトにまとめてみました、はい、どーぞみたいな。ツマラン。

その点、Moto Zは基本性能の満足度に加え、moto modsのコンセプトが楽しい。この手のギミックがスマホの可能性を拡げてくれるというワクワク感。日本のスマホにはない楽しさがあります。こういうの好きです。ということで、総合評価は文句なしの星5つ。

背面にはmoto mods用のインターフェイスが

なお、moto modsのレビューは別掲。
incipioバッテリーパックのレビュー
Hasselblad True Zoomのレビュー
JBL SoundBoost Speakerのレビュー
液晶保護カバーなど

【レビュー】赤外線サーモグラフィー搭載スマホ CAT S60 を買ってみた

FLIR製のサーマルカメラを内蔵するスマホとやらを発見したので買ってみました。キャタピラー社から発売されている「CAT S60」です。あの重機でおなじみキャタピラー社です。日本でいえばコマツがスマホ発売しましたみたいな感じ。工事現場でもビシビシ使えるいわゆるタフネス携帯です。

購入方法
日本国内では取扱いがないので海外の通販サイトから購入になります。今回お世話になったのが、英国のスマホ通販サイトhandtecです。この手の通販では他にもcloveあたりがメジャー系らしい。ちなみに、イギリスはポンド安で少し安く買えるのか。

購入は簡単。CAT S60の商品ページからBUYをクリックして購入手続きに進みます。価格は、Ex VAT(税抜き)425.00英ポンドと、Inc VAT(税込み)510.00英ポンドの2種が記載されていますが、日本に個人輸入する場合は、税抜き価格が適用されるので425英ポンド(約5万4千円)なり。別途、送料(24英ポンド)と輸入時に消費税・手数料等がかかります。あとは、クレカの情報を入力すればオッケー。

黄色いボックスがキャタピラーぽい

今回は、はじめて利用したので、注文後、住所の入った身分証明書の写しを送ってくれとメールきました。ので、運転免許証の写真撮ってメールで送信。即日、出荷されました。対応が早い。

ちなみに、イギリスの通販サイトだと、Xperia tablet Z4のSIMフリーキーボード付きが551.43英ポンド(約7万円、税別)とかで売ってる。価格COMの最安価格9万5千円(WI-FI版キーボード別売り)より2万円以上安かったりするので、いろいろと目移りしてしまうのです。

基本スペック
詳しくは専門サイトに譲りますが、基本スペックはいまどきの中堅機と同レベルといったあたり。バッテリー容量は3800mAhなんで結構電池の持ちはいい。特徴的な点として、高い防水機能を持ってて、水深5メートルに1時間沈めてもオッケーな防塵・防滴性能っつーことで、かなり手荒に扱っても大丈夫なレベルです。

CAT S60の最大の特徴としては、FLIR社の赤外線カメラが搭載されている点。FLIR社の赤外線カメラといえばiPhoneに直付けできるFLIR ONEが話題になりましたが、それと同レベルのものが搭載されている。FLIR ONEを単体で買えば約4万円するのでそれだけでも十分元が取れる感じ。


同梱品
キャタピラーの黄色い箱に入って届いた商品は、本体のほかに、USBケーブルとACアダプターが同梱されています。コンセントはイギリスで使われているBFプラグ。ま、端子はmicroUSBケーブルなんで充電に困ることはないでしょう。


外観
本体は、いまどきの携帯と比べると厚みがあって少し重いかなといったあたり。ま、強力な防塵・防滴性能なんでこのサイズと重さは許容できます。あと4.7インチの液晶は1280x720なんでちょい粗いですが、IPS液晶の画面自体はきれい。

SIMスロットは、本体背面のフタを開けたところにあります。今はやりのデュアルSIM。ナノSIMと呼ばれるSIMカードを2枚差し込んで使えます。2枚差し込めば通話とデータ通信で使い分けが可能になります。通話はdocomoで、ネットはMVNOでみたいな振り分けができるのかな。→デュアルスロットですが、SIM1は2G専用なのか?4G LTEのSIMを差しても認識されませんでした。

スロットのうち1つはmicro SDカードスロットとの排他使用になるので、SIM2枚差しするとSDカードが使えません。→と思ったら、SIM2とマイクロSDカードの同時使用はできました。


操作性
androidスマホなんで、操作感に特に違和感はなし。ただし、ホーム、バック、マルチタスクの各操作は物理キーが割り当てられています。タッチキーに慣れた今となってはちょっと違和感がありますね。物理キーを採用したのは、工事現場など手袋をつけた状態でも使えるようにという配慮でしょうか。

ホームボタンなどは物理キーを採用

Xperia Zでは、画面に少しでも水滴がついているとそれが影響して画面操作ができなかったのですが、このS60は水滴がビシャッとついてても問題なく使えます。文字入力については、購入時、IMEがドノーマルの日本語入力しか入ってないので、Google日本語入力を別途インストールする必要あり。

スピーカーは、防水機能の関係で本体内部に設置してあって、背面パネルから音がする仕組み。本体上下の防水ロックをオンにすると防水性能が2m→5mになります。ただし、密閉されるためスピーカーの音がかなり小さくなります。

充電はマイクロUSB端子がサイドにあります。充電のたびに開け閉めするので、繰り返し使っているとどうなんだろう。USB端子のキャップがどれぐらいもつのかがちょい心配です。

背面はカーボンパネル

FLIRの赤外線カメラ
このスマホ最大の特徴でもある赤外線カメラについて。赤外線カメラといってもサーモカメラなんで、暗闇で画像撮影ができるとか、スケスケ画像が撮影できるとかいうナイトショットとは別物なんでご注意を。

搭載しているのはFLIR社製のサーマルカメラ。iPhoneなどに外付けできるタイプのFLIR ONEで有名なサーマルカメラのメーカーです。

上がサーマル、下は普通のカメラ

S60搭載のFLIRカメラは、専用アプリ「MyFLIR」で操作します。撮影は簡単です。アウトカメラの画像と合成されます。撮影モードはフォト、ビデオ、パノラマ、タイムラプスの4つ。そのほか、カメラの表示が9種類から選ぶことができます。

サーマルカメラの威力は
アプリを起動すると5秒ぐらいで撮影できるようになります。画面には黄色→赤→青→黒と温度差別に表示され、最高温度と最低温度が画面右端に表示されます。画像はアウトカメラの画像と合成されるため、撮影対象の画像の上にサーマル画像が合成されたような感じになります。見やすいですね。

アウトカメラとサーマルカメラの2つの画像を合成させる関係で、近くのものを撮影したときは実画像とサーマルの画像にズレが生じます。写真はノートパソコンのキーボードを撮影したものですが、スペースキーなどがズレてるのがわかります。


撮影した画像は、サーマルと実画像が合成されています。撮影後、実画像のみを表示することもできます。

サーマルカメラの撮影可能距離は5mで、それ以上離れたものは映りにくいもしくは映りません。また、撮影対象の手前にガラスなどがあればガラス表面の温度を捉えるため正しい温度は測定できません。

実際に撮ってみた
CAT S60のサーマルカメラで運転中の扇風機を撮影してみました。羽根を回すモーター部と操作パネルの部分が黄色くなっており、この部分の温度が高いことがわかります。


サーマルカメラの用途
このサーマルカメラは、電気工事の現場などでは機器が異常な発熱をしていないかの確認に使うそうです。そのほかにもいろいろとおもしろい使い方が考えられます。

自宅室内をサーマルカメラで確認してみると、蛍光灯、冷蔵庫、HDDレコーダーなど、熱源になっているところが赤くなります。使用していない機器でも部分的に発熱しており、待機電力を消費していることがわかっておもしろいです。

下の写真は、デロンギのエスプレッソマシンですが、電源オフの状態でも本体後部の温度が高くなっているようです。待機電力を消費していることがわかります。


夜7時過ぎに自宅バルコニーの花壇を撮影すると、花壇の土の部分は17度程度でしたが、コンクリートの部分は20度以上と温度差があることがわかります。コンクリートが日中吸収した熱を放熱しています。エコ対策にも使えそうです。


【総合評価】☆☆☆☆☆
スマホとしての基本性能は押さえつつ、サーマルカメラという機能を追加したおもしろさが秀逸です。防水・防塵スマホとしての性能も高く、使っていて楽しい。楽しい。星5つ。

【番外編】フォトキナとチェコ、スイスの旅(各国の治安とホテル編)

今回、旅行した三か国の治安についてもまとめておきましょう。ここのところ、ヨーロッパではテロだ移民だでなかなか難しそうなもんで。ま、それもあって今回は、ベルギー、フランス方面には行かなかったわけですが。実際に旅行してみての感触はこんな感じ。

治安
チェコとスイスの両国とも治安はすごく良かったですね。旅行中、身の危険を感じることは皆無。夜中に一人で歩いていてもノープロブレム。快適、快適。人も親切だし。オススメです。物価はスイスが高めで、チェコ安め。

ドイツは、正直、ビミョーな感じです。まず、フランクフルト駅では電車待ちでホームのベンチに座っていたら、シリア人が近寄ってきて、小銭をよこせとせがんでくる。別に危害を与えるわけではないのですが、3人、4人と近づいてくると若干の怖さを感じる。

あと、ケルンの川沿いを歩いていたときのこと、これまた中東系(シリア人?)の女性がバラだかなんだかの花を一輪、笑顔で渡してくる。「あっ、これって受け取ったら金を請求される古典的なヤツだよね」とスルーしたんだけど、近くにいたアジア人の女性2人組が受け取ってしまって、金を払えと揉めてた。こんな感じの危険がつきまとう街です。

いずれも、超危険っつーわけではありませんが、あんまりイメージはよくなかった。

フランクフルト駅は夜ちょっと怖い

ホテル
ついでに、宿泊したホテルの情報も。

(チェコ・プラハ)
Hotel Klarov
カレル橋の1本北、マーネスーフ橋近く。トラムならびに地下鉄のMalostranska駅やから徒歩1~2分で、プラハ城も徒歩圏内で、部屋からはプラハ城が一望でき立地的には最高。部屋もきれいで文句なし。朝食はビュッフェ形式で、パンとかソーセージとかチーズとか。おいしかったです。

難を言えば、エアコン(冷房)と冷蔵庫がついていないこと。風呂はシャワーのみでバスタブなし。歯ブラシとかのアメニティがついてないのは欧州のホテルはどこもみたい。あと、エレベーターが階段踊り場に止まるため、階段で荷物の上げ下ろしがある点は注意。

平日宿泊(木)で、ダブルルーム(シングルユース)朝食付き1泊2万4千円は、ちょっと高いかなという印象。無料WI-FIあり。

お部屋は清潔感あふれ良好 

ピアノ風デスク

窓からはプラハ城が

インターコンチネンタルホテル・プラハ
旧ユダヤ人街区の川沿いに位置し、旧市街地、プラハ城、どちらに行くにも気持ち離れた場所に位置します。交通機関も、プラハ駅からDlouha trida駅まで行き、そこから徒歩10分と全体的に微妙な立地です。


インターコンチネンタルの会員なのが幸いして、スイートに無料アップグレードしてもらえ、しかも部屋にはフルーツ、ワインまで用意されており、文句なしでしょう。快適な滞在。朝食も文句なし。

金~月までの3泊で、朝食付き1泊1万6千円(会員価格)はコスパ高しです。無料WI-FIあり。




(ドイツ・ケルン)
Hotel Domblick Garni
ケルン駅から徒歩8分程度と好立地。いわゆるビジネスホテルです、ちょい古い感じはしますが、部屋はきれいに清掃されていました。全体的に清潔な感じ。ベッドは小さめ。従業員の人たちがみんな感じよかったのが印象的。

難点としては、エアコン(冷房)、冷蔵庫、ポット、バスタブなど設備がほぼなし。ベッドとシャワーとテーブルのみ。朝食は、ビジネスホテルということもあってグレード低めのビュッフェ形式ですが、パンが異様にうまかった。

月~日までの6泊で、ツインルーム(シングルユース)朝食付きで1泊1万6千円は、ちょっと高いかなと思うが、物価の高いドイツでしかもフォトキナ期間中、ケルン駅近くという立地からすればやむなしといった感じ。WI-FIは無料だがフロントでパスワードを印刷した紙をもらう必要あり。

ご覧のとおり全体的に狭め 

バスルームも狭め

(スイス・ダボス)
インターコンチネンタルホテル・ダボス
スイス東部のリゾート地ダボスにあるホテル。インターコンチネンタルの中でもグレードの高いホテルに分類されるみたいで、設備も充実。場所柄なかなか用のないとこですが、3泊ぐらいしてのんびりしたいぜいたくなホテルです。朝食はちょっと高め(5千円近くしたはず)ですが、朝からシャンパンも用意されており、おいおいって感じです。

月曜にエグゼクティブルーム(ダブル、シングルユース)1泊で2万6千円(朝食別)。物価高のスイスなんで、このグレードならこの値段は仕方なしかといった感じかな。WI-FI無料。




 ダボスチーズバーガー(ルームサービス)


(スイス・チューリッヒ)
Hotel Sternen Oerlikon
チューリッヒから電車で2駅。Oerlikon駅から徒歩10~15分ぐらいの立地。繁華街からはちょっと外れているので、夜は少しさみしい感じ。こぎれいなビジネスホテルといった感じです。設備は全体的にきれいで清潔感あふれる。

難点としては、冷蔵庫、ポットなし。シャワーのみといったあたりかな。エアコンはついてる。朝食はビュッフェ形式で、まあまあかな。駐車場はホテル専用の駐車場がありますが1泊1000円以上したはずなんで、夜間は路上パーキングが無料なんでそこに止めるほうがいいかな。

火曜にダブルルーム(シングルユース)朝食付き1泊で2万円。場所が市街地から離れていることを考えるとちょっと高いかなとも思いますが、ま、スイスなんでこんなもんかな。WI-FI無料。