【レビュー】海外携帯に格安SIMを入れてみた

ということで、Moto Z とCAT S60 が手元に届いたので、せっかくなので格安SIMが使えるかも検証してみましょう。どちらのスマホもSIMスロットを2つ搭載で今、話題のデュアルSIM対応ですが(※Moto ZはデュアルSIM非対応です、デュアルSIM対応はMoto Z Playのみ)、手持ちのスマホがauのmicroSIMなもんで両機に対応してないっつーことで、今回はとりあえずMVNOの1枚差しから。

日本で使えるか
CAT S60 と Moto Z はどちらもSIMフリー版です。ただ、SIMカードを用意して挿入すればそのまま使えるかというとそうでもなく、いくつかのハードルがあり。ざっくりまとめると、au系、ソフトバンク系のSIMカードはダメポイ。使えるのはドコモ系の回線のみみたいです。

機種対応の壁
まず調べる必要があるのは、携帯が日本のキャリアに対応しているかです。対応していれば第一関門突破となります。製品の対応状況はcloveのcompatibility checkなどで確認できます。

CAT S60の互換リスト、auとYahooモバイルは3G通信が非対応

例えば、CAT S60(上の表)では、ドコモ、ソフトバンクでは3G,4G LTEともに対応していますが、au、ヤフーモバイルでは4G LTEは対応しているものの、3Gが互換性なしになります。3Gがダメということは通話がアウトということになるのかな。

Moto Zの互換リスト、こちらはauも対応している

一方、Moto Zでは、ドコモ、ソフトバンク、auの3キャリアで3G、4G LTEに対応していますが、ヤフーモバイルは4Gのみとなっています。

このように、端末によって対応・非対応があるので、自分の使おうと思っている機種が、どの通信会社なら使えるのかを調べるのが第一関門になります。

通信会社規制の壁】
機種が対応していれば、そこのSIMカードを差せば使えるかといえばそう簡単ではありません。通信会社によっては、海外製端末が使えないように規制をかけている場合があります。

ドコモ回線
とりあえず、海外携帯使うならドコモが確実みたいです。ドコモはSIMフリー携帯でもオッケーのようです。ついでに、ドコモ系の回線を使っている格安携帯(MVNO)もオッケーということになります。

au回線
au回線については、機種が対応していれば使えるようですが、3G回線(CDMA2000)が対応していない機種が多いです。なお、実際に使えるかは確認していないのでおそらく使えるだろうって感じです。auで使えるかは近いうちに確認します。

手元にauのXperia Zがあるので、SIMカードをXperia ZのMicroSIMからnanoSIMに交換すれば装着できるかなと思い、近くのauショップに行ったところ、MicroSIMからnanoSIMへの交換はできない。持ち込み交換という形なら手数料3,000円で可と言われました。ネットでは交換できたという報告あったのですが。。。持ち込み交換なら技適取ってない海外携帯はハジかれるよなあ。。。

ソフトバンク回線
続いて、ソフトバンクですが、スマホ自体はソフトバンクの通信規格に対応しているものの、同社では「IMEI制限」なる独自の規制(ソフトバンクで販売している携帯以外は使わせない)をかけているようで、単純にソフトバンクのSIMを差し込んだだけでは使えません。

さらに、ソフトバンク回線で持ち込みのSIMフリー携帯使うには、事前の機種登録が必要で、しかも技適を通ってないと登録を断られるらしいんで、海外から個人輸入した携帯はアウトになります。

WiMAX回線
au系のWiMAX回線ですが、ソフトバンク同様、IMEI制限がかかっているようです。WiMAXのSIMは、WiMAXの機器でしか使えないようです(たぶん)。

WiMAXのお試しコース(TRY WiMAX)でナノSIMを取り寄せて入れてみましたが、CAT S60、Moto Zのどちらも使えませんでした。au(KDDI)の電波は掴んでいるみたいですが4Gマークがすぐ消えます。

Yahooモバイル
ヤフーモバイルについては、両機種とも対応していません。たの機種で使えるかどうかは不明です。

MVNO格安SIM
前置きが長くなりましたが、上記の理由でドコモ系のMVNOと契約することに決定。結論から先に書くと、今回はビックカメラの「IIJmio高速モバイル/Dサービスを選択することになりました。いわゆるビックSIMですね。

MVNO選択にあたっては、MVNO関係の記事が載った雑誌数冊を買ってみました。重視したのは以下の点。なお、今回は新規でのスマホのデータ通信用回線が主な目的なので、通話料やMNPあたりについては考慮していません。ポイントとしては、①追加SIMデータ繰り越し通信速度-といったあたり。

①追加SIM
このオプションがあると、1契約で複数枚のSIMカードが持てます。3台契約すればスマホ、タブレット、ノートパソコンにそれぞれSIMカードを割り当てることができます。私が契約したのはビックSIMのファミリーシェアプランですが、10Gのデータ通信を3枚のSIMカードでシェアできます。

ビックSIM(IIJmio)の場合、最大で10枚までSIMカードを発行できます。発行手数料は1枚につき2,000円(現在キャンペーン中で1枚1,000円)ですが、初回申し込み時は追加で2枚(計3枚)まで無料で発行してもらえます。

今回、私は通話SIM1枚とデータSIM2枚の計3枚のSIMカードを発行してもらいました。10ギガファミリーシェアプランで月2,560円、音声SIM1枚で700円、データSIM2枚は無料で月使用料は3,260円です。

通話SIMの場合は1枚につき月700円の別途料金がかかります。3人家族なら通話SIM3枚発行で、月4,660円で10Gのデータを共有使用しつつ、3人分の電話番号が持てるということになります。

ちなみに、mineo、Nifmo,DTI、楽天モバイル、So-netあたりは追加SIMの発行に対応していません。また、追加SIMの最大発行枚数は会社によって異なります。

IIJmioは初回契約時、追加SIM2枚を無料で取得できる

②データ繰り越し
データ繰り越しはその名のとおり、余ったデータを翌月以降に繰り越せるかです。ビックSIM(IIJmio)はデータ繰り越しに対応しています。ほとんどのMVNOが対応しているみたいですが、ダメなのはYahooモバイルとSo-netあたり。

③通信速度
通信速度については、正直どこが速いのかは不明です。雑誌によって測定結果が異なり、どれが正しいのかわからない。テスト結果で早いと出ても、測定アプリのときだけ早い結果が出るような細工がしてある会社もあるようなんで、テスト結果を真に受けるのも危険。

ついでに、今回候補から消えた会社と理由は以下のとおり。

ソフトバンク→海外携帯が使えないよう規制をかけている。
au→海外携帯が対応していない。 CAT S60が非対応。
ヤフーモバイル→海外携帯が対応していない。
WiMAX→他社携帯が使えないよう規制をかけている。
mineo→追加SIM発行しない。
楽天モバイル→追加SIM発行しない。
DMM→エロビデオ感が。。。

ビックカメラで契約
ということで、即日発行のできるビックカメラに決定。さっそく店舗で契約してきました。

契約にあたっては事務手数料が必要になります。Amazonあたりで契約パック「IIJmio SIM 音声通話パック」を買って契約すると3,000円の事務手数料が432円でできるなるなんて情報もありますが。。。

実際のとこ、ビックカメラ店頭で手続きすれば契約パックは1円で入手でき、しかもビックポイントが1ポイントつくので実質無料なんでこっちのほうが得でしょう。

契約は、身分証明書(免許証)とクレジットカード持参で15~20分ほどで完了します。完了後30分程度でSIMカードができあがりました。簡単ですね。


スマホに装着
SIMカードが入手できたので、装着してみましょう。まずは、Moto Zから。音声SIMをSIMスロットに装着。特に設定しなくてもアンテナマークが点灯。モバイルデータの情報欄にもNTT DOCOMOと表示されます。APN設定も必要ありません。問題なく使えます。

次、CAT S60。こちらにはデータSIMを入れてみました。S60では、モバイルネットワーク設定の優先ネットワークタイプが初期設定で2Gになっていたので、これを2G/3G/LTEに変更すればオッケー。こちらも問題なく使えます。

SIMを差すとNTT DOCOMOの表示が現れる

どちらもSIM差し込むだけで、自分でAPN設定とかする必要なく使えました。簡単ですね。なお、技適マークのついていない海外携帯を日本国内で使うのは電波法違反になるのでご注意ください。

【MONOQLOのオマケSIM】
現在発売中の「MONOQLO 2016年12月号」にIIJmioの無料SIMスターターパックがついてます。これなら500MBまで無料で使えるので、海外スマホが使えるか試すにはいいかも。1冊買って、SIM申し込みしてみました。

ネットで登録後、2~3日でSIMカードが到着。IIJmioのプリペイドパックです。特に設定しなくてもSIMを挿し、開通手続きするだけで使用可になります。プリペイドの500MB SIMなんで、500MB超えた場合は追加で容量を購入するか、月額プランに以降すれば継続して使えます。

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