【レビュー】moto Zの電池交換をしてみた


かれこれ2年以上使っているmoto Zですが、ついに電池がバカになってきました。当初残量50%あたりで急に電源が落ちていたのが、徐々に悪化していき残量70%で突然電源が落ちる状況に。バッテリーパックでなんとか凌いできましたが流石にもう限界だということで、電池交換をすることに。

モトローラサポートに電話
巷では交換キットなるものも発売されているようですが、写真や動画を見た感じではどうにも交換は難しそうです。ということで正規ルートで交換してみることにしました。調べたところ、モトローラのサポートセンターに連絡すれば発送キットを送ってくれるとのこと。


早速電話(電話番号:0120-227-217)。ところが、電池交換などのサポートサービスは、国内の正規販売店で購入した商品でないと使えないとのことでした。並行輸入で購入した私のMoto Zは残念ながらサービスの対象外。トホホ。

ちなみに、日本国内で正規購入したMoto Zなら電池の交換費用は6,076円とのこと。メールで必要事項を記入の上、国内で購入したことを証明するレシート等の画像を添付して送ると、発送キットが届くようです。電話サポートの対応はよかったです。


交換キットを注文
すでにnova 3も買っちゃったし、Moto Zが文鎮化したわけですが、せっかくmodsもハッセルだビークルドックだと買ってるわけだしもったいないなあ…。

選択肢は2つ。ひとつは、新たにMoto Zを買う。調べてみるとAliexpressでZ Play 2が2万円ぐらいで売ってます。もう一つは、バッテリー交換キットを入手して、自分でバッテリーを交換する。こちらは2,000円ぐらいで済みます。


てなわけで、自分でバッテリー交換してみることに。Aliexpressで交換用バッテリーキット+GV30×2個(1,836 円)とMoto Z用の粘着シート2個入り(460円)を注文です。あ、2個買ったのは念の為です。


さて、せっかくパカっとするなら、ついでに焼き付けや白い画面が薄黄色になる俗称・尿液晶化した有機液晶パネルの交換もするかと悩みましたが2,560x1,440の高精細タイプのためか、playの液晶3千円台に対して、z液晶は7,333円とお値段高めなため保留。こちらは自力で問題なく交換できるようであれば追加で買うことに。→6,557円に値下がりしていたため追加で購入しました。


電池交換とはまったく関係ないのですが、ついでに、かわいいワンちゃんのhello motoバックカバーmodsを見つけたのでこいつも注文しておいた。1,494円なり。



交換してみた
ということで、前置きが長くなりましたが、いよいよ交換作業に入ります。詳しくはifixitのサイトに写真付きで紹介されているので、そちらも参照ください。作業ツールはバッテリーに付いてきましたが、そのほか、先の細いピンセットがあると便利です。

到着した交換キット


手順① 液晶を外す
まずは、粘着剤で貼付けされたLCDパネルを外します。専用の工具もあるみたいですが、今回はファンヒーターの前で90秒間moto zを温めて作業に取り掛かりました。本体内部の粘着剤を溶かせばいいので、ドライヤーなどでも代用できます。

温めたらギターのピックみたいなやつをLCDパネルと本体の隙間に差し込んで、ビーっと一周させます。付属の吸盤でパネルを持ち上げながらピックを差し込みます。最初のひと差しがなかなか入らないので、マイナスドライバーを入れて隙間を作ったところに付属のピックをグサり。あとは一周させるだけでオッケーです。一辺づつ温めながら剥がしていくとうまくいくようです。


IFIXITのサイトに粘着剤の貼り付け位置が載っているので、そちらも参考にしながら剥がしてください。イメージとしてはフチ数ミリの場所をぐるり一周、加えて指紋認証センサー周りと、インカメラからスピーカーにかけてのあたりに粘着剤がベッタリ貼られています。両サイドは簡単に剥がせますが、上下が結構手こずるかも。隙間から粘着剤の位置を確認しながら剥がしていくとうまくいきます。

LEDライトの箇所は深く入れすぎないように気をつけてください。また、指紋センサーは本体側に粘着テープで固定されているので、LCD側から押し出すようにすると本体に付いたまま外すことができます。後からヘラで削ぐようにセンサー部を剥いでください。

下の写真を見てもらうと、粘着テープが貼られている場所がわかるでしょうか。汚いとこが粘着テープの跡です。

画面上部、左から中央にテープ跡が

画面下部は全体にテープ跡あり

これで、LCD周りの粘着剤が貼がれて、LCDをパカっと外すことができるようになりました。moto zの有機EL液晶は一般的なものと比べて破損しやすいので、作業は慎重に。粘着剤がすべて取れていることを確認してからパカっしてください。粘着剤がついたままの状態で強引に剥がそうとするとLCDパネルが割れる可能性があります。なお、LCDはまだ本体に端子が付いた状態なので引っ張り過ぎないように気をつけてください。外れたパネル側には、指紋認証用のセンサー(下部)とフラッシュ撮影用のLED(上部)が付いてきます。

指紋センサー

LEDライト

続いて、LCDパネルと本体とを繋ぐ端子のカバーをピンセットで外した上で、端子を上方向に引き上げるとパネルが外れます。このあたりは簡単。

端子カバーを外す

カバーを外すと端子が

パネルの取り外し完了


手順② バッテリーを外す
続いて、旧バッテリーを外します。リチウムイオンバッテリーは折り曲げると発火することがあるので、作業は慎重に行なってください。こちらも粘着剤で固定されているので、まずは本体背面をファンヒーターに当てておきます。温めたら、バッテリーの角に引き抜き用のテープが出ているので、そこからゆっくりバッテリーを剥がしていきます。


端子はカバーを上方向に上げて(カバーは固定されているので抜けません)、隙間ができたら上方向に引き抜くだけです。バッテリーの上に貼ってあるテープは剥がしても問題ありません。


無事取り外しできました


手順③ バッテリーを取り付ける
バッテリーの取り付けは簡単です。同じく端子カバーを持ち上げた状態で、端子を差し込んで、バッテリーをスペースに収めるだけです。この際、バッテリー背面が粘着剤にしっかり固定されるよう、先に本体を60秒ほど温めてから作業します。粘着できないようであれば、薄手の両面テープで固定します。あわせて、薄手の絶縁テープでバッテリーを上面からも固定しておきます。


手順④ LCDパネルを取り付ける
本体周りの粘着剤カスをきれいに剥がしたら、新しい粘着シートを貼り付けます。フチの白い紙を剥がして本体にペタリ、しっかり貼り付けたら、中央から青いシートを引っ張ると、本体周辺に粘着テープがのこります。これで準備完了です。


到着したLCDパネルは、指紋センサー、スピーカーカバー、インカメラ用LEDがついていません。ということで、旧パネルから指紋センサーとスピーカーカバーを拝借します。指紋センサーはパネルに刺さった状態なので、引っこ抜いて差し替える。スピーカーカバーも同様に交換できます。が、LEDはパネルに貼り付けられているので取れない…。

到着した交換用パネル

指紋センサーを取り付け

仕方ないのでLEDは諦めることに。あとは、LCDパネルを本体側の端子に挿し込み、端子カバーを両面テープで固定。本体にパネルを粘着させれば完成です。思いのほかすんなりと交換できました。時間にして45分程度の作業+こびりついた粘着テープを剥がすのに30分ぐらい。



ifixitのサイトではバッテリー交換が最高難度(★★★)になっていましたが、想像していたよりも簡単に交換できました。難易度的にはLCDパネルの交換と同じです。注意点としては、LCDパネルを外すとき、①ドライバーやピックなどを深く差し込んで中の部品を傷つけない②粘着剤が剥がれていない状態でLCDパネルを引っ張って壊さない③バッテリーを折り曲げて爆発させないーといったあたりでしょうか。

交換難易度☆☆☆☆★
ということで、今回は交換難易度を星にしてみました。最初のパネルを剥がす作業が若干手こずりましたが、パネルを外した後は特に難しい作業はありません。強いて挙げれば、LCDパネルの端子が小さくてはめづらいぐらいですかね。難易度は星3〜4つといったところか。moto zが文鎮化しているなら、バッテリー+LCDパネル交換が10000円以下でできるので、チャレンジする価値はあると思います。あくまで自己責任でお願いします。

【新製品】Huaweiのミドルレンジスマホ「nova 4」が発表


先日、Huaweiのnova 3を買ったばかり(レビューはこちら)ですが、販売開始から半年も経たないうちに新しいモデルのnova 4が発表になりました。価格は、3,399元(55,820円)です。現在販売中のnova 3との違いを比較しながら紹介していきます。

商品概要
novaシリーズはPシリーズやMateシリーズに次ぐ、Huaweiのミドルレンジに位置するスマホラインで、若者向けに自撮り用のインカメラを強化しているのが大きな特徴です。


ミドルレンジとはいえ、nova 4では、SoCにP20 Proと同じKirin 970を搭載、メモリ8GB 、ストレージ128GB とフラッグシップモデルに引けを取らない性能です。ディスプレイは6.4インチのフルHD(2,310×1,080)で、IPSパネルを採用しています。


バッテリー容量は3,750mAhでOSはAndroid9.0をベースにしたEMUI9.0.1を搭載。カラーは、ブラック、ホワイト、ブルー、レッドの4色が用意されています。SIMカードはDSDVに対応し、うち1スロットはマイクロSDカードとの排他利用となります。


カメラは、リアが、超広角用16MPのカラーセンサーに加えて、測距用の2MPモノクロセンサーと標準撮影用20MPのトリプルカメラ構成となっています。上位モデルでは、標準レンズにSONYのIMX586センサーを搭載し、4,800万画素での撮影ができます。


インはディスプレイ左上にパンチ穴型で24MPの広角カメラ1つを搭載しています。nova 3のカメラ構成は、リア16MPカラー+24MPモノクロセンサーで、インカメラも24MPの広角カメラに2MPの赤外線センサーが搭載されていましたから、測距用の赤外線センサーが廃止されたのが大きな違いですね。


nova 3との違い
nova 3との違いについても触れておきましょう。なお、nova 3の詳細についてはレビューをご参考ください。大きな変更点としては、

①IMX 586センサー搭載(上位モデル)
②アウトカメラに超広角を追加し、3眼カメラに。
③メモリが4GB→8GBに増量
④インカメラがパンチ穴タイプに

3.5mmイヤホン端子は上に

といったところ。ただし、アウトカメラのモノクロセンサーは2,400万画素から200万画素にスペックダウンしています。


上位モデルの4,800万画素センサーは興味をそそりますが、標準モデルはモノクロセンサーが廃止されるなどスペックダウン感もありますね。4,800万画素センサーが不要なら、nova 4発表で価格が下がったnova 3も狙い目だと思います。


【新製品】ZEISSレンズ搭載、ノキアの5眼カメラスマホ「Nokia 9 PureView」


先日購入したHuawei nova 3用のスマホケースをAliexpressで物色していたところ偶然未発表のNokia 9用スマホケースを見つけてしまいました。ということで間もなく発表されるであろう「Nokia 9 PureView」を紹介です。

Nokia 9 PureViewはフィンランドのHMD Globalが発売を予定しているスマートフォンです。性能は紛れもないフラッグシップ級で、リアのみで5つのレンズを搭載したPureViewカメラと、5.9インチディスプレイで4,150mAhの大容量バッテリーを搭載している点が特徴です。

12月19日にノキア製スマートホン3種がBluetooth SIGの認証をパスしたとの情報も出てきたので、近いうち(1月9日からのCES 2019?)に製品発表があるものと思われます。




PureViewブランド
PureViewは、かつてNokiaスマートフォンに使われていたブランドです。以前このブログでも紹介した4,000万画素Windows PhoneのLumia 1020などいくつかのモデルがこのブランドを冠していました。

4100万画素センサーを搭載のLUMIA 1020

Nokiaのスマートフォン部門をMicrosoftが買収したとき、このPureViewブランドの所有権もマイクロソフトに移りました。その時発売されたのがWindows PhoneのLUMIA 1020です。その後、HMD Grobal社がNokiaを買い取り、Nokia 6などのスマートフォンの販売を開始。さらに、2018年8月に、同社はマイクロソフトからこのPureViewブランドも取得しました。PureViewは、Nokiaのイメージング(画像)部門とも言えます。

ここで話は少しそれますが、買収を繰り返す中でPureViewの開発担当者の多くが、中国のファーウェイに移籍したようです。ファーウェイもこれに合わせて、スマホ用カメラの研究開発(R&D)センターをNokiaとPureViewの本社があるフィンランドに2016年に設立しました。

ノルウェーのHuawei R&Dセンター

その人材がP20 Proなどファーウェイの高性能なカメラ開発に繋がったということです。そういう意味ではP20 Proは、P20 Pro PureViewとも言えます。ファーウェイのカメラに対する本気度が伝わりますね(日本でも同じような人材引抜きが行われていると思うとゾッとしますが…)。このあたりの話のネタ元はこちらです

カメラ機能の評価が高いP20 Pro

一方、Nokia本体であるHMD Global社も、往年のNokiaスマートフォンのZEISSレンズ搭載のカメラで、特に画質のいいものに与えられていたブランドである、「PureView」という商標をMicrosoftから買い取ることでかつての栄光を取り戻そうとしています。このNokia 9 PureViewは、同社が「PureView」を名前につける初のカメラとなるわけで、期待も膨らみます。


Nokia 9のカメラ機能
今回見つけたNokia 9 PureViewの写真を見ると、今年9月に流出した実機とされる画像と同じく背面に7つの穴が開いており、5つのカメラと、LEDライト、近接センサー(赤外線カメラ)が確認できます。さらに、5つのカメラの間には「Zeiss(ツァイス)」のロゴが印字されており、レンズ性能も合わせて撮影画質に期待がもてます。



多眼レンズカメラ
複数のレンズ・センサーを搭載しているカメラといえば、16眼コンデジや、9眼スマートフォンを販売中のLight社が思い浮かびます。同社は、ソフトバンクグループが134億円の投資を発表したことで日本でも注目を集めていますが、このLight社の多眼カメラ、スマートフォンの主な特徴は高精細で被写界深度情報のある写真の撮影です。

Light L16は16個のレンズを搭載

今夏に発売開始されたコンパクトデジカメのLight L16(ちなみにお値段338,000円)では、5 × 28mm f / 2.0、5 × 70mm f / 2.0、6 × 150mm f / 2.4(焦点距離は35mm換算)の計16個のレンズと、16個の13メガピクセルセンサーを搭載します。

焦点の異なる複数のカメラで同時に撮影して、ソフトウェアで処理することで、5,200万画素という超高解像度で、トリミングしても解像度が落ちにくく、かつ後からピントの位置調整もできる写真が撮れるようになります。



5つのイメージセンサー】
では、Nokia 9では、どうして5つのレンズを搭載しているのでしょうか。現在、スマホのカメラで主流なのはデュアルレンズであり、できることは、①望遠撮影②被写界深度(ボケ味)の調整③高解像度のモノクロ写真撮影④複数枚を合成した高解像度写真ーなどです。これら4種のことを全て実現するには従来のデュアルレンズでは足りず、多数のレンズが必要になります。

例えばこの4つを全て実現するには、標準レンズ✕2、望遠レンズ、モノクロセンサーの4つのレンズが必要になります。これに超広角レンズを加えればレンズの数は5つになります。現時点ではNokia 9のカメラスペックは不明ですが、おそらくこのような構成になるでしょう。

その他スペック
ちなみに、今回明かされたNokia 9のその他の端末スペックは、前面に5.9インチ/QHD解像度/アス比18:9の縦長有機ELディスプレイを搭載。ベゼルは狭めですが、画面上部中央にiPhoneライクなノッチが存在しているのが確認できます。ノッチには、シングルカメラ(12MP)と深度センサーを配置し、加えて指紋認証センサーが見当たらないことから、ディスプレイ指紋認証機能の搭載が予測されます。


搭載プロセッサはSnapdragon 845でRAM容量は8GB、内蔵ストレージは128GB。バッテリー容量は4,150mAhで、SIMはDSDS(1スロットはマイクロSDと排他使用)、イヤホンジャックは存在せず。IPX68防水に対応しているようです。OSには最新のAndorid 9 Pieが採用されるようです。販売予定価格は750ユーロ(約97,000円)の予定です。

うーん、非常に興味津々な機種ですが、いかんせんnova 3を買ったばかりなので、さすがに手が出せない。でも、このカメラ性能は非常に大きな魅力であります。

【レビュー】Huawei SIMフリースマホ nova 3を買ってみた


Moto Zのバッテリーの調子が悪くなり、そろそろスマホ買い換えるかと思っていたところ、AmazonのサイバーマンデーでHuaweiのnova 3が安売り(49,464円→41,904円)していたのでポチってしまいました。さっそくレビューです。
【レビュー】nova 3用にいろいろ買ってみた


商品概要
nova 3は、Huaweiのスマホの中でミドルレンジに位置するシリーズです。最先端のハードを載せたPシリーズやMateシリーズと比べるとややスペックは落ちますが、そのぶん価格はリーズナブル。

SoCは一世代前のKirin 970ですが、AI専用プロセッサ(NPU)を組み込んでおり、フラッグシップモデルのP20 Proと同じになります。そのほか、メモリ4GB、ストレージ128GB、バッテリー3,750mAhで普段使いには十分すぎるスペックです。ディスプレイは、約6.3インチと大きめのフルHD+(2,340 x 1,080ドット)でIPS TFT液晶を採用しています。


SIMスロットは、4G+4Gで同時待ち受けができる「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」に対応しています(1つはマイクロSDカードとの排他利用)。同時待ち受けだけなら従来のDSDSでもできますが、DSDSだと片方で4Gを使うと片方は3Gになります。nova 3はDSDVなので、両方のSIMでVoLTE(Voice over LTEの略、Docomo、au、SoftBankに対応)による高品質な通話が利用可能です。

カメラは、画素数こそ4,000万画素センサーを搭載している上位機のP20 ProやMate20 Proには及びませんが、アウトはダブルレンズで、 約1,600万画素カラーセンサー(開口部 F1.8)と約2,400万画素モノクロセンサー(開口部 F1.8)を。イン側もダブルレンズで、約2,400万画素カラーセンサー+約200万画素赤外線センサーとなっています。アウトのモノクロカメラはP20 Proの2,000万画素を超える2,400万画素となっているので高精細なモノクロ写真が撮れるのではと期待が持てます。


そのほか、iPhoneのフェイスIDライクな顔認証システムや指紋認証(本体裏面)も備えています。


また、上位機のP20 Proとの比較では、nova 3がマイクロSDカードやイヤホンジャックに対応しているあたりが大きな違いです。なお、防水やおサイフケータイには対応していません。



開封してみた
では、さっそく開封してみましょう。同梱品は、USB Type-Cのケーブル、ACアダプター、ヘッドホン(3.5mmプラグ)、スマホカバー(クリア)などです。液晶には保護フィルムが貼られているので、別途用意する必要はありません。


今回購入したカラーはレッド(サイバーマンデーの在庫がこれしかなかったので)です。派手かなとも思いましたが、カバーを着けるとそんなに目立ちませんね。付属のカバーは可もなく不可もなくな感じ。着けると若干厚み増すかな。


nova 3は画面サイズが6.3インチということで、5.5インチのMoto Z比で多少サイズが大きくなるかと思ってましたが、Moto Z(写真左)と比較すると、横幅はほとんど同じで、縦が気持ち長いかなぐらい。サイズ感はほとんど変わりません。


MediaPad M3(8インチ)と比較するとこんな感じです。6.3インチというサイズですが、電子書籍で雑誌とか読むのはちょっと厳しいですね。


SIMカードは、DSDVで1スロットはマイクロSDカードとの排他利用です。


APNはほとんどのMVNOがプリセットで入っています。IIJ mioも問題なく使えました。

対応APN一覧


使い勝手は
まずは、全体的な使い勝手から見ていきましょう。ミドルレンジとはいえ、SoCはフラッグシップ機P20 Proにも搭載されているKirin 970なので、動作はサクサクです。メモリも4Gで不便を感じることはありません。antutuベンチは20万超えです。


有機ELで1,440pのMoto Zからの乗り換えで、IPS液晶のnova 3はどうかなという不安がありましたが、予想していたより表示もきれいで使ってみると特に不満は感じません。ノッチについては、設定で隠すことができます。アプリごとの設定も可能なので、特に困ることはないです。



不満点としては
概ね気に入っているnova 3ですが、いくつか不満点も。まず、指紋認証が本体背面にあり、人差し指で認証させるのが正直使いづらいですね。Moto Zのような本体下部かサイドのほうが便利だと思います。

次に、スピーカーですが、画面下部に1つあるだけなので、映画とかスマホを横に向けて見るとき、右側からしか音が聞こえないとこ。そこそこ大きな画面なので、やはりステレオスピーカーが欲しかったですね。

あと、顔認証については認識に若干時間かかるねという印象。認識後、画面を上にフリックさせないといけないのも面倒くさいです。Moto ZのMotoアクションは便利だったな、あんな機能があれば…ぐらい。

そのほか、自分はそんなに困りませんが、無線充電(Qi)とか、防水に非対応なのでご注意ください。なお、3.5mmイヤホン端子は本体下部にあります。


カメラ機能
カメラ機能は充実しています。AI機能を搭載し、アウトカメラでは、AIが22種類のシーンや被写体を自動判別し、ベストな撮影方法を自動で設定してくれます。いつ使うかは不明ですが、「パンダモード」があるのは中国のメーカーらしいですね。

AIシーン一覧 パンダモードも

インカメラを使った自撮り撮影でもAIセルフィー機能を備え、8種類のシーンから最適な撮影を自動設定してくれます。また、逆光でも被写体が暗く潰れないように合成されるHDR Pro機能も備えています(※インカメラのみ)。

インカメラは8種類のシーンを識別


アウトカメラについては、モノクロセンサーで撮影した写真の色の濃淡などを付加情報として読み込むことで、カラー写真を補正する技術を搭載。それぞれのセンサーでディテールや階調といった情報を別々に取得することで、よりきめ細やかで表現豊かな写真を撮ることができます。

モノクロ撮影
加えて、モノクロ写真が美しく撮れるのもポイントです。通常、カラーセンサーのみのカメラで「モノクロモード」の写真を撮った場合、カラー写真をただ白黒に画像変換しているだけですが、nova 3ではモノクロセンサーを使って撮ることで白黒の濃淡が美しいモノクロ写真を撮影することができます。


通常カラー撮影では、センサーの前にRGBのフィルターを通して各画素を抽出しているため、モノクロに変換すると若干解像感が低下します。加えて、モノクロセンサーはセンサー前にフィルターがない分、より多くの光を取り込め、低照明撮影性能が向上します(※このあたりの話はこちらの記事が参考になります)。よって、nova 3は普通のスマホに比べると夜にもかかわらず白黒の濃淡が綺麗な写真が撮影できます。Mate 20 Proのように最近のスマホはモノクロセンサーを廃止する方向なので、24MPモノクロセンサー搭載のnova 3は貴重な存在になるかもしれません。


カメラレビュー
せっかくなので、カメラ機能についても詳しくレビューしておきます。Moto Zのカメラは1,300万画素でしたが、nova 3の1,600万画素+2,400万画素のデュアルカメラで撮影してみたところ、解像感が格段に向上していることがわかります。

まずは、カラーで自宅からの街並みを撮影。画面中央一番奥にある東横イン屋上の看板を拡大してみます。




カラーの画素数は1,600万画素ですが、それでもしっかり解像していますね。「toyoko-in.com」の文字も若干ボヤけてはいますが認識できます。スマホのカメラでここまで撮れるとは驚きです。

続いて、モノクロモードで撮影してみましょう。モノクロセンサーを使うので解像度は2,400万画素になります。



「toyoko-in.com」の文字がカラーの画像よりシャープになっているのがわかります。この解像感はおどろきです。モノクロ撮影を多用したくなります。

ちなみに、夜景撮影するとこんな感じになります。上がカラーで、下がモノクロです。カラーはAIモードの影響か拡大するとノイズというか色ムラが目立ちます。モノクロはトーンもなめらかで良い感じです。



カラー撮影では、1,600万画素(3,456×4,608)の画像が生成されますが、モノクロに切り替えると2,400万画素(4,224×5632)の画像が生成されます。プロモードではRAWデータも保存できます(カラーのみ)。モノクロでもRAW撮影できたら良かったんですがね…。


暗所撮影については、予想を超えてきました。モノクロセンサーのおかげでしょうか、ミドルレンジのスマホカメラでここまで撮れるのかと感心しました。P20 Proのカメラ評価が高く興味を持っていましたが、nova 3でも十分な画質です。正直驚きです。お散歩カメラには最適。




マクロはこんな感じです。そこそこ寄れます。


自宅本棚を撮影してみました。三脚に固定して、蛍光灯下でのショットです。書籍のタイトルを拡大して解像感を比べてみました。これだと、カラーとモノクロで解像感の違いはあまり感じられませんね。階調はモノクロのほうがノイズも少なくなめらかです。



ちなみに、下の画像はミラーレスのGH4で撮影したもの。レンズは30mmですが同じ画角で撮影・拡大しています。GH4は1,600万画素ですが、さすがにこちらのほうが解像感があります。レンズの違いも写りに大きく影響するのがわかります。ただ、nova 3に比べてGH4は暗所のノイズが目立つような気がします。



動画撮影レビュー
動画については、4Kが30fpsまで。60fps対応していないのは残念なところです。HDについては、一般的な1,920×1,080に加えて、HD+の2,240×1,080にも対応しています。


弱点としては、手ぶれ補正に対応していないため、光学式手ぶれ補正に対応したビデオカメラと比べると、動画撮影時の画面ブレが目立つとこでしょうか。手持ち撮影では、別途、電動スタビライザー(ジンバル)があったほうが便利かと思います。

あと、動画撮影はメインカメラのみ使っているためか、暗所での撮影についてはノイズが結構目立ちます。カメラほどノイズリダクションの効果が無いように感じます。