先日購入したHuawei nova 3用のスマホケースをAliexpressで物色していたところ偶然未発表のNokia 9用スマホケースを見つけてしまいました。ということで間もなく発表されるであろう「Nokia 9 PureView」を紹介です。
Nokia 9 PureViewはフィンランドのHMD Globalが発売を予定しているスマートフォンです。性能は紛れもないフラッグシップ級で、リアのみで5つのレンズを搭載したPureViewカメラと、5.9インチディスプレイで4,150mAhの大容量バッテリーを搭載している点が特徴です。
12月19日にノキア製スマートホン3種がBluetooth SIGの認証をパスしたとの情報も出てきたので、近いうち(1月9日からのCES 2019?)に製品発表があるものと思われます。
【PureViewブランド】
PureViewは、かつてNokiaスマートフォンに使われていたブランドです。以前このブログでも紹介した4,000万画素Windows PhoneのLumia 1020などいくつかのモデルがこのブランドを冠していました。
4100万画素センサーを搭載のLUMIA 1020
Nokiaのスマートフォン部門をMicrosoftが買収したとき、このPureViewブランドの所有権もマイクロソフトに移りました。その時発売されたのがWindows PhoneのLUMIA 1020です。その後、HMD Grobal社がNokiaを買い取り、Nokia 6などのスマートフォンの販売を開始。さらに、2018年8月に、同社はマイクロソフトからこのPureViewブランドも取得しました。PureViewは、Nokiaのイメージング(画像)部門とも言えます。
ここで話は少しそれますが、買収を繰り返す中でPureViewの開発担当者の多くが、中国のファーウェイに移籍したようです。ファーウェイもこれに合わせて、スマホ用カメラの研究開発(R&D)センターをNokiaとPureViewの本社があるフィンランドに2016年に設立しました。
ノルウェーのHuawei R&Dセンター
その人材がP20 Proなどファーウェイの高性能なカメラ開発に繋がったということです。そういう意味ではP20 Proは、P20 Pro PureViewとも言えます。ファーウェイのカメラに対する本気度が伝わりますね(日本でも同じような人材引抜きが行われていると思うとゾッとしますが…)。このあたりの話のネタ元はこちらです。
カメラ機能の評価が高いP20 Pro
一方、Nokia本体であるHMD Global社も、往年のNokiaスマートフォンのZEISSレンズ搭載のカメラで、特に画質のいいものに与えられていたブランドである、「PureView」という商標をMicrosoftから買い取ることでかつての栄光を取り戻そうとしています。このNokia 9 PureViewは、同社が「PureView」を名前につける初のカメラとなるわけで、期待も膨らみます。
【Nokia 9のカメラ機能】
今回見つけたNokia 9 PureViewの写真を見ると、今年9月に流出した実機とされる画像と同じく背面に7つの穴が開いており、5つのカメラと、LEDライト、近接センサー(赤外線カメラ)が確認できます。さらに、5つのカメラの間には「Zeiss(ツァイス)」のロゴが印字されており、レンズ性能も合わせて撮影画質に期待がもてます。
【多眼レンズカメラ】
複数のレンズ・センサーを搭載しているカメラといえば、16眼コンデジや、9眼スマートフォンを販売中のLight社が思い浮かびます。同社は、ソフトバンクグループが134億円の投資を発表したことで日本でも注目を集めていますが、このLight社の多眼カメラ、スマートフォンの主な特徴は高精細で被写界深度情報のある写真の撮影です。
Light L16は16個のレンズを搭載
今夏に発売開始されたコンパクトデジカメのLight L16(ちなみにお値段338,000円)では、5 × 28mm f / 2.0、5 × 70mm f / 2.0、6 × 150mm f / 2.4(焦点距離は35mm換算)の計16個のレンズと、16個の13メガピクセルセンサーを搭載します。
焦点の異なる複数のカメラで同時に撮影して、ソフトウェアで処理することで、5,200万画素という超高解像度で、トリミングしても解像度が落ちにくく、かつ後からピントの位置調整もできる写真が撮れるようになります。
【5つのイメージセンサー】
では、Nokia 9では、どうして5つのレンズを搭載しているのでしょうか。現在、スマホのカメラで主流なのはデュアルレンズであり、できることは、①望遠撮影②被写界深度(ボケ味)の調整③高解像度のモノクロ写真撮影④複数枚を合成した高解像度写真ーなどです。これら4種のことを全て実現するには従来のデュアルレンズでは足りず、多数のレンズが必要になります。
例えばこの4つを全て実現するには、標準レンズ✕2、望遠レンズ、モノクロセンサーの4つのレンズが必要になります。これに超広角レンズを加えればレンズの数は5つになります。現時点ではNokia 9のカメラスペックは不明ですが、おそらくこのような構成になるでしょう。
【その他スペック】
ちなみに、今回明かされたNokia 9のその他の端末スペックは、前面に5.9インチ/QHD解像度/アス比18:9の縦長有機ELディスプレイを搭載。ベゼルは狭めですが、画面上部中央にiPhoneライクなノッチが存在しているのが確認できます。ノッチには、シングルカメラ(12MP)と深度センサーを配置し、加えて指紋認証センサーが見当たらないことから、ディスプレイ指紋認証機能の搭載が予測されます。
搭載プロセッサはSnapdragon 845でRAM容量は8GB、内蔵ストレージは128GB。バッテリー容量は4,150mAhで、SIMはDSDS(1スロットはマイクロSDと排他使用)、イヤホンジャックは存在せず。IPX68防水に対応しているようです。OSには最新のAndorid 9 Pieが採用されるようです。販売予定価格は750ユーロ(約97,000円)の予定です。
うーん、非常に興味津々な機種ですが、いかんせんnova 3を買ったばかりなので、さすがに手が出せない。でも、このカメラ性能は非常に大きな魅力であります。
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