【レビュー】4G LTE搭載スマートウォッチLOKMAT APPLLP MAXを買ってみた

前回紹介したMi Watchが中国春節休暇の影響でなかなか発送されない。ということで、その間に新たにおもしろそうな商品を発見、ポチッてしまいました。通話もできる4G LTE搭載のスマートウォッチ。さっそくレビューします。

商品概要

商品は、LOKMATという中華スマートウォッチメーカーのAPPLPP MAX。4G LTEを搭載し単体で通話・データ通信のできるAndroid搭載スマートウォッチです。2021年発売ということで最新モデルぽい。購入の決め手は、SONY製1300万画素センサーを搭載したカメラ。本体側面に配置されています。

スペックは、SoCにMEDIATEKHelio P22(MT6762、8コア4コア)を搭載。RAM 4Gストレージ64GBAndroid 9.0ということで、スマートウォッチというよりは超小型のスマホといった感じですね。スペック的にもエントリーレベルのスマホと同程度。

本体サイズは77 x 53mm、重量は132グラム、ディスプレイは640 x 4802.88インチのTFT液晶です。バッテリー容量は2,300mAh(※実際は1,000mAhでした)で十分。2日ぐらいはもちそう。

カメラは、液晶右のインカメが5MP、側面のメインカメラには13MPのSONY製センサーを搭載しています。メインカメラの配置は使い勝手がよさそうです。

本体側面にはSIMスロットを搭載しています。nano SIMカード入れることで通話やネット接続ができます(→※APN設定できません)。LTEの対応バンドはB1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B20  / B38 / B39 / B40 / B41。SDカードスロットは無し。

そのほか、GPSや心拍数計も搭載し、歩数計などスマートウォッチとしての各種機能も使えます。サイズ的に常時身につけるのは微妙な感じもしますが。

開封してみた

2月26日に注文した商品は、3月6日にAliexpress Standard便で発送、19日に到着しました。

同梱品は、本体のほか、リストバンド、充電用ケーブル、SIMスロット用のプラスドライバー、予備ネジ、説明書(英文)です。

リストバンドはかなり幅広なことに加えて、ベルトのサイズ感が大きめ。標準的な成人男子ですが、一番小さいサイズの穴でジャストフィット。女性や腕の細い男子はルーズになるかもですね。

本体を見ていきましょう。横向きで画面右側に5MPのインカメがついてます。保護フィルム貼ってますが、中途半端にカメラに被ってるのが微妙。

裏面は心拍数測定用のセンサーがドンと配置されています。今どきのスマホは両面テープでパネル貼り付けるのがほとんどですが、こちらはネジ✕8でしっかり固定されています。意外と作りはいい感じ。

右側には電源キー。ホームキーの役割も果たします。物理キーはこれだけです。ボリュームキーがあるとよかったな。

本体上部側面にはアウトカメラ。この配置が絶妙によいですね。あとで詳しくレビューしますが、カメラの画質は予想以上にいい。

左側には、充電用マグネット端子とSIMスロットです。SIMスロットにはnano SIMが1枚入ります。SDカードスロットはなし。

腕につけるとこんな感じ。デカい。さすがにこれを常用するのはツラいですね。本体にストラップホールがあれば首から下げて使えるのにな。

起動してみる

では、起動してみましょう。本体右の電源キーを長押しするとスイッチオンになります。言語選択の画面で日本語を選択します。ちなみに、日本語選択しても一部は英語で表示されます。日本語もこの手の中華ガジェットにありがちなヘンな日本語多め。

スマホと連携させるためのQRコードが表示されます。スキップしてあとから設定しても大丈夫です。

専用アプリHEBS Watchのapkをダウンロードしてインストール。Google Playストアからも同じアプリをダウンロードできます。

スマホとウォッチ双方からペア設定を許可したら準備完了です。

使い勝手は

起動画面はこんな感じ。基本的な操作方法はAndroidスマホと同じです。

とりあえずWiFiでネット接続してみました。自宅WiFiつなげると普通にネット使えます。Googleプレイストアから各種アプリもインストール可能。

ストレージの空き容量は55GB。SDカード使えませんが、まあこれだけあれば容量的には十分です。

Google Chromeを入れてみました。画面はタテ固定ぽい。アプリによってタテ、ヨコになるのがややこしいですね。

2.88インチの小型画面ですが、意外とスムーズに文字入力できました。

Google Mapも問題なく使えます。GPUが脆弱なのか描画速度は遅めですが、まあ許容範囲かな。

SIMカード挿入

SIMカード入れてみることに。通話も可能なようですが、今回はとりあえずLINEモバイルDocomo データSIMを入れてみます。しかし、APNの設定画面が見つからん…。ネットで検索してみたところ、S999という製品名が該当するようですが、どうやらAPNの設定ができないようです。。。

同じくLINEモバイルSoftbank SIMも試してみました。こちらはSIM自体は認識され、通話もできるけどネットが繋がらない…。

ということで、手元にあったNippon SIM(Softbank回線)を入れてみる。こちらのSIMは香港の通信会社のもので、APNの設定不要。ただし、香港からのローミング接続になるのでAmazon Primeビデオなど一部のサイトはVPNがないと接続を弾かれます。

Nippon SIMで無事つながり、これでとりあえずWiFiない環境でもネットに繋がるようになりました。やれやれ。

使えるアプリは

スマートウォッチではありますが、ノーマルAndroidなのでGoogle Play Storeの各種アプリをインストールして利用できます。ただし、画面解像度が640 x 480なだったり、WIDEVINEのセキュリティレベルがL3だったりで動かないアプリもあるようです。いくつか試してみます。

Amazon Music:問題なく使えます。一般的なスマートウォッチはスマホ内の音楽をBluetooth経由で再生しますが、こちらはウォッチ内のストレージにデータ保存できます。ただ、3.5mmのイヤホンジャックはないのでBluetoothヘッドフォン経由になります。スピーカからも音はしますが音質は良くない。

You Tube:こちらも問題なく再生できます。おそらくこれが一番使う機能かも。バッテリーの減りがどうかは気になるところですが。

ゲーム:今話題のウマ娘をインストールしてみました。一応、プレイできますが、GPUが弱いので表示が遅いですね。CPU・GPU負荷の高いゲームは厳しそう。麻雀とかなら大丈夫かな。

ということで、雀魂を入れてみようかとGoogle Playストアで検索かけるも出てこない…。そのほかTverとかAmazonプライムビデオとかもストアに表示されませんね。香港SIMだからか、画面がVGAだからハジかれているのか、WIDEVINEがレベル3だからか、原因は不明です。

Pay Payが使えると便利ですが、アプリはインストールできるものの登録ができない。2つめのSMS認証で弾かれます。英文が表示されているので、海外SIMが影響しているのかな?そのほか、Google Mapなど一部のアプリ操作時、ボタンやスライダーが反応しないこともあります。

ワイモバSIMが使えた

ワイモバイルのSIMがAPN設定無しで使えるとのコメントいただきました。さっそく取り寄せて試して見たところ…

無事、認識されました。情報お寄せくださった方、ありがとうございます!

SMSが使えるようになり、PayPayの認証も通りました。これでAPPLLP MAXで支払いできます。

PayPay起動するとこんな感じ。バーコード小さいのでホーム画面では無理かな?

支払うボタンでバーコード拡大させれば読み取りできます。

読み取れない場合は、さらにバーコードをタップすると拡大されます。

無事、支払い完了です。

モバイルルーター化

ついでにモバイルルーター化にもチャレンジ。手持ちのiPad miniがWiFiモデルなので、APPLLP MAXがルーターになれば便利かも。設定はかんたん。設定のPersonal hot spotsアクセスポイント名パスワードを設定するだけ。

iPad miniのWiFi設定を開くとS999が表示され、ネットワークに繋がりました。ワイモバSIMAPPLLP MAXだけで使うのはもったいないですが、これならスマホのデータ通信容量足りなくなっても安心です。

開発者モード

いじってて偶然ですが開発者モードへの入り方を見つけました。特に使える機能はないですが、色々と細かく設定できるので紹介しときます。まずは、About Watch画面からFirmware versionの右側を3回タップします。

すると、写真のような表示が出るので、さらに4回タップです。


同じ画面の一番下に開発者向けオプションメニューが表示されました。

各種設定ができるようになりました。まあ、普通に使うぶんには特に用はないですが。

総合評価☆☆☆☆★

ここでは、カメラは後回しにして、スマートウォッチとしての性能、操作性を評価してみます。

サイズ感はスマートウォッチとしてはやや大きめですが、使ってみるとそんなに気にはならないですね。加えてワンタッチで本体をベルトから取り外せるので、使い勝手はよいです。画面は2.88インチのため、アプリによってはうまくタッチできないものもありますが、文字入力もなんとかできます。

バッテリー容量については、容量1,000mAhでどうかなと思いましたが、1時間程度のビデオ撮影など含めて半日(約12h)使っても50%以上残っており、意外と健闘です。これなら許容範囲。一般的な用途であれば、1日もつでしょう。

難点としては、APN設定ができないため国内SIMが使えないとこ。日本キャリアのSIMが使えれば、Pay Payとかも使えてかなり便利になると思います。ネット情報では、ワイモバやドコモのキャリア回線などMVNOでなければ繋がるとの情報もあるのでまた試してみます。→ワイモバSIMで解決しました。

あと、やはりCPU&GPU性能が低いのは気になるかな。加えて、ボリューム+/ーのハードキーがあればよかった。バッテリーのことを考えるとBluetoothオフにしたいので3.5mmジャックも欲しかったかな。

ま、いろいろと不満はありますが、ガジェットとしては使ってて楽しいですし、新しい可能性を感じさせてくれます。APN設定ができない点をマイナスということで、総合評価は星4つ。カメラ性能については別途レビューします。

長くなったのでここらでひと区切り。ベンチ編カメラ編へ続きます。

【レビュー】血中酸素濃度(SpO2)測定できるMi Watchを買ってみた

 

AliexpressMi Watchのグローバルバージョンが発売されてたので買ってみました。新型コロナで注目されている血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターが搭載されているとのこと。さっそくレビューします。

商品概要

商品はおなじみXiaomiのスマートウォッチで、その名もMi Watchです。今回購入したのはグローバルモデルで日本語にも対応。日本国内でも発売開始の予定とのこと。先行入手のためAliexpress10,276円+DHL送料1,138円なり。

価格的にはやや高めですが、そのぶん機能は充実しています。1.39インチ有機ELディスプレイを搭載し、1回の充電(バッテリー容量420mAh)で最大16日間の使用ができるのはうれしい。心拍数や血中酸素濃度(SpO2)、睡眠サイクル、ストレスレベルなどの計測もできます。

心拍数センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、地磁気センサー、気圧センサー、環境光センサーなどを備え、衛星測位システムはGPSGLONASSGalileoBDSに対応します。5気圧防水対応で、水深50mまでの水圧に耐えるので、入浴時やプールでも装着したままでオッケーです。

血中酸素濃度

今回Mi Watchを選んだ最大の理由は、新型コロナで話題になっているパルスオキシメーター機能を搭載している点。この機能を使って血中酸素濃度を測定することで、肺炎の進行度合いがわかるとのこと。数値が95%以上なら正常ですが、95%を下回ると肺炎の可能性が高いみたいです。

一般的なパルスオキシメーターは指先に挟んで、指紋側から赤外線を照射、爪側のセンサーで受光し、仕組みはわかりませんが酸素濃度を測定します。

Mi Watchでは時計裏面にセンサーを搭載しています。片面だけでどの程度の精度が出るのかは気になるところ。血中酸素濃度のほかにも、心拍数の測定ができます。スマホアプリと連携することで、睡眠中の血中酸素濃度を測定し、睡眠時無呼吸症候群の兆候も掴めます。

なお、最新のスマートウォッチに搭載しているような血圧計温度計HRV(心拍変動)などの機能は搭載していないので、細かいデータを取ることはできません。

春節の影響でキャンセルに

注文後、セラーから連絡あり春節の影響で配送が遅れるのでキャンセルしてくれと連絡。さらに、Mi WatchではGoogle Fitが使えないことも判明したので、日本国内で発売されるまでペンディングすることに。と思ったら、別途、良さげなスマートウォッチを発見しそちらを購入することにしました。