【レビュー】PD充電を満充電でオフにできるUSB電源コントローラーを買ってみた(その①)

お出かけ用モバイルPC CHUWI Minibook Xの使い勝手がいいので、いろいろ周辺機器を買い漁っております。今回紹介するのはPD充電で満充電になったときに給電を自動停止してくれる便利なUSB電源コントローラーUD24です。Minibook Xほかノートパソコンの過充電を防止してバッテリーを長持ちできればと期待して購入してみました。

商品概要

商品はUSB電源の出力(ワット)、電圧(ボルト)、容量(アンペア)など各種情報を表示するUSBメーターです。この商品のいいところは、FCOP(Full Power Cut Off)と呼ばれる電源管理機能を備えているところ。電圧や容量、時間など指定した条件になったときに自動で給電を停止してくれます。USB C to CのPD充電に対応しているのが最大の特徴。

フル充電になったときに給電を停止してくれるスマートケーブルは何種類か発売されているのですが、いずれもUSB A to Cで、スマホ用のQC3.0対応のものばかり。ノートパソコンなど高出力が必要なPD充電では使うことができませんでした。UD24 はPDに対応しているため、ノートパソコンに採用されている45W PD充電等の機器でも使用できるのです。

開封してみた

商品はBanggoodで3,422円(送料込)なり。2月18日に注文で25日に到着しました。日本のAmazonでも販売しており、お値段4,480円也。

アルミのケースに入った商品は、本体のほかは英文説明書のみというシンプルな構成です。

本体はこんな感じ。左右のカバーを外すと左側にUSB Aオス(入力)、右側にDC5.5mmプラグが。

上部には、左からDC5.5mm入力、USB Cオス、Micro USB入力が。USB Cオスは入力専用で、充電器やモバイルバッテリーに直差しするとき使います。

下部には、Micro USB、USB C入力、USB A出力、USB C出力端子が配置されています。ということで、USB A、C、Micro、DC5.5mmに対応しているようですね。

対応規格は、PD2.0〜PD4.0、QC2.0 & QC3.0、BC1.2、Appleとなっています。BC1.2はベーシックなUSBの給電規格です。電圧は32Vまで対応しているので、PD100Wとかでも問題なし。

使い方

使い方は簡単です。本来はUSBテスターとして使う機器なので、スマホなどに繋げると電圧や電流値が表示されます。さらに、FCOP(Full Power Cut Off)に対応しているので、機能をオンにして出力(ワット)と時間(分)を指定することで一定時間下回ると電源がオフになります。出力は0〜9.9Vの範囲で設定可能。○○分経過後電源カットといった時間指定や、電圧、電流の値を指定する機能も搭載しています。操作はボタン長押しで選択、短押しで数値変更。Bluetooth搭載でスマホから設定することもできます。iPadでは使えましたが、Androidだとペアリングできなかったですね。

繋げてみた

試しに、OnePlus 9 Proを繋げてみましょう。白いケーブルが充電器側。USB C出力をスマホに繋げています。

バッテリー残量半分ぐらいの状態で、17Wで充電されているのがわかります。OnePlus 9 Proの充電は独自企画のため専用の高速充電器を使わなければ20Wぐらいしか速度が出ないみたい。

FCOPは、初期設定は1W 20Mですが、さすがに20分では長いので、1.2Wを3分下回るとオフになるように設定してみます。

満充電100%になってしばらくすると液晶にFCOP!と表示され、通電がオフになります。便利ですね。OnePlus 9 Proのような高度な充電管理機能を搭載しているスマホの場合、1W未満に出力を落として長時間給電を続けるので、一般的なスマートケーブルでは通電オフにならないことがありますが、これなら1W未満になった段階で強制オフにできるのでバッテリーの負荷を減らすことができます。

XiaomiPOCO F3でも試してみました。POCO F3はバッテリーが90%を超えると出力を徐々に下げます。FCOPの値を9.9W 1Mにしておけば90%で充電が止まりました。

ちょっと長くなったのでいったん休憩。次回はいよいよノートパソコンに繋げてみます。

【レビュー】Amazon Fire TVスティックにSmart Youtubeを入れてみた

Amazon Fire TV Stick 4KYouTubeの広告を非表示にできるアプリSmart YouTubeを入れてみたのでまとめておきます。

Smart YouTube

Smart YouTubeYouTubeのジャマな広告を非表示にできる便利なアプリです。中華Android TV BOXには標準で搭載されており、便利なのでAmazon Fire TVにもインストールしてみました。ちなみに、Smart YouTube TVSmart YouTube Nextなど類似アプリもありますが、Fire TV使って TVで視聴するならインターフェイスが使いやすいSmart YouTubeがオススメ。

Smart Youtube Next

2022年3月中旬からSmart Youtubeで再生開始時に広告が表示されるようになりました(※4月に入って修正されました。現在は広告表示されません)。ということで、新バージョンのSmart Youtube Nextをインストールです。ダウンロードはこちらから。Nextでは広告無しで問題なく再生できてます。インストール方法は以下の旧バージョンと同じです。

外部ドライブ接続

アプリ使うにはapkファイルをインストールするだけなのですが、いろいろ試したところFire TVの場合、ブラウザ経由でapkダウンロードしてインストールが面倒臭そうなので、今回はPCでapkファイルダウンロードして、USBドライブに移したあとFire  TV Stickに接続、インストールすることに。apkファイルはこのあたりからダウンロードできます。

Fire TV Stickは電源用のmicro USBポートが1つしかないので、Micro USBオス to USB Aオス&USB Aメスの分岐ケーブルを用意します。USBオスを電源に、USBメスにapkファイルSmart_Youtube.apkを入れたUSBドライブを接続します。

Downloader

あとから気づきましたが、Downloaderというアプリを入れれば外部ドライブ無しでも野良アプリのインストールができました。アプリストアすべてのカテゴリーユーティリティで、Downloaderをインストールです。

起動したら、Smart YouTubeのapkファイルがあるウェブサイトをBowserタブのEnter a URL欄にコピペしてGoを押すだけ。ブラウザが立ち上がりサイト内のファイルをダウンロードできます。

ファイル管理アプリ

あとは、Fire TVにファイル管理アプリを入れて、そこからapkを起動するだけ。

今回はAmazonアプリストアから入手できるNetwork Browserを利用します。

インストールしたら起動して、USBドライブ内のSmart Youtube.apkをクリックしてインストールするだけ。途中、未知のアプリをインストールするか確認があるので、指定します。

インストール終わったらあとはYou Tubeの初期設定をするだけ。普通のプレーヤーと同じように視聴できるようになります。広告は表示されません。

総合評価☆☆☆☆☆

多少手間はかかりますが、一度インストールしてしまえば、広告一切表示されなくなり、かなり便利。星5つ。Fire TV Stick使ってるなら、これは入れたほうがいいです。

【レビュー】10.8インチWindows PC「CHUWI MiniBook X」を買ってみた(アクセサリ編)

CHUWI Minibook Xレビュー、【使用感編】からの続きです。外出用PCとして使えそうなので、いろいろアクセサリー類を用意してみました。

充電器

まずは電源まわりから。オススメはAnkerの小型USB Cチャージャー nano IIです。スタバのテーブル下コンセントとかでもそのまま差し込める便利なサイズ感。30W(2,990円)、45W(3,390円)、65W(3,990円)のラインナップがあります。USBメーター見た感じでは、概ね20-30Wぐらいで充電されているので一番安い30Wでも十分ですかね。

マウス

Minibook XはUSB A端子がないので、Bluetoothマウス1択になります。ロジクールPebble M350は薄型で持ち運びに便利な上、USBとBluetoothの両方に対応しているのがいい。

裏面のボタン1つで切り替えができるので、自宅ノートをUSB、外出用をBluetoothに割り当てて使っています。Bluetooth 3台切り替えできるM370というニューモデルもあります。

USB Cハブ

USB Cハブは、Hagibisの2ポートタイプがMinibook Xの電源ボタンの関係で使えなかったので、Blueendlessの8 in 1ハブにしました。

USB Aが3ポートと、有線LAN、HDMI出力、SD/TFスロットあって、給電用のCポートも付いてます。これならPD充電しながらサブディスプレイにHDMI出力できて便利です。

外部ディスプレイ

以前紹介したUPERFECTのキーボード付きのポータブルディスプレイX Liteもつなげてみました。USB Cケーブル1本でつながるので使い勝手は良好です。X Liteのキーボード&USBポートも使えます。まあ、キーボードはMinibook Xのほうが入力しやすいのですが。

スタイラスペン

スタイラスペンはiPad miniでもほとんど使うことなかったし、CHUWIの純正品は単6電池使うので要らないかなと思ってたけど、Surfaceのスタイラスペンが使えるということでAmazonで追加購入です。RENAISSER Surface用タッチペンという商品。CHUWI純正品よりスリムかつUSB Cポートで充電できるので便利です。

初期設定では、利き手がなぜか左になっているので、設定BluetoothとデバイスペンとWindows Ink利き手を選択するに変えます。書き心地はこんなもんなんかな。書き出しでうまく線が引けないことがありますね。ささっとメモとるとかには向いてないかな。そもそも、スタイラスペン使うことがないのでいいか悪いかわからないです。

指紋リーダー

奥側のUSBポートにUSB指紋認証リーダー付けてみました。Type Cポート用のもので、Aliexpressで2,533円です。Windows Hello対応で、差し込むだけで認識されます。

取り付けたら、スマホ同様に指紋読み込ませて設定完了。簡単ですね。

位置的に右手小指を登録しておけば、認証させやすいです。簡単にログインできて便利です。

ケース

ケースは、Amazonで購入した10インチタブレット用のフェルトケースを流用。まあ、作りはしっかりしているのでクッション性の無いダイソーの書類用ケースとかでも問題ないと思います。

Amazonでちょうど良さげなケースを見つけました。メモ帳でおなじみRollbahnのマルチポーチ。11インチiPad Proが入るサイズということで買ってみることに。

ちょうどいいサイズ感。

インポケにピッタリ入る幅。上下方向は若干余りますが、まあ見た目かっこええし、ペン収納できるし。ポケットいくつかあるので、USBケーブルやハブ収納できます。充電器入れるとさすがにかさばるかな。おすすめ。

【レビュー】10.8インチWindows PC「CHUWI MiniBook X」を買ってみた(使用感編)

CHUWI Minibook Xレビュー、【外観編】からの続きです。ここからは実際に使ってみての使用感etc評価していきます。

初期設定

OSはWindows 11で、初回起動時に必要情報入力してユーザー登録するだけ。5ch情報ではアカウント設定済のOEM版でユーザー名変更できないということでしたが、特にそのような症状はなし。問題なく使えています。

ストレージの空き容量はWindowsアップデートした段階で446GBです。お出かけ用PCで、動画扱うこともないですし、これだけあれば不足することはないでしょう。

MS Office

MS Office 365インストールしてWordExcel触ってみた感じでは、起動がややもっさりかなという気がするようなしないような。文字入力とか編集作業しているときは特にストレス感じることはないです。

キー幅15mmは、昨年買った14インチのLenovo Idea Pad 3と同じサイズなので文字入力も快適です(ちなみにMacbookは17mm)。USキーボードな点があれですが、まあ許容範囲かな。エンターキーが逆L字でなくキーボード1行ぶんしかないのと、方向キーの上下が狭くなっているのがちょっと使いにくい。タッチパッドは問題ないです。

ChromeとかWebブラウザもサクッと表示されて、問題なく使えます。Yahoo開いたときに右の広告表示がちょっと遅いかなぐらい。ビジネス用途であれば特に困ることはないでしょう。

パンチホールカメラ

先行レビュー見ていて気になったのがパンチホールカメラの位置。タブレット用のディスプレイを流用したのかな。左上角で確かにジャマになりそうな…。

MS Officeだと自動保存の文字と被るだけで実用上は特に問題なし。

ブラウザでも、影響ないですね。今のところ、この位置で不便は感じない。ちなみに、ディスプレイの表示倍率はデフォルトの200%なので、150とか100に下げると多少影響してくるかもです。

動画再生

You Tubeなど動画再生はどうでしょう。まず、Minibook XのIPS液晶ですが、かなりきれいです。輝度もそこそこ高く、グレアタイプなので動画見るには向いています。HDRは非対応。Amazonプライムビデオも1080Pで再生できます。スピーカーはステレオで高音質という感じではないですが、卓上で使うぶんには十分。小さい割にいい音出しています。

電子書籍

Amazon Kindleで週刊誌読みましたが、iPad miniやスマホと比べると、小さな文字は若干滲んだというかシャープさに欠けるような感じで読みづらい感ありますかね。まあ、1kg近くあるのでこれで電子書籍読むことは無いと思いますが。

OBS Studio

OBS Studioも使ってみました。アプリ開いた段階でCPUが4コアとも50〜60%程度です。キャプチャ開始すると80〜100%のあたりまでいきます。Celeron N5100QSV(ハードウェアエンコーダ)を搭載しているからか、フルHDでもキャプチャは問題なくできています。

OBS起動中にChromeブラウザ立ち上げるとCPUは100%近くに上がるので、配信なんかの用途には微妙かもしれませんね。ブラウザとか他のアプリを起動していなければ、キャプチャー用PCとしてなら問題なく使えます。

キャプチャ開始すると、一時的にディスクへの負荷は上がりますが、しばらくすると安定します。SSDなので書き込み速度は問題なし。CPU以外はさほど負荷かかっていないみたいです。

バッテリー

Minibook Xのバッテリー容量は3,800mAhということで、今どきのスマホより少なくて大丈夫かと気になったので実測してみることに。ディスプレイの明るさを70%に設定してAmazonプライムビデオを視聴です。95分の映画見て残量54%、さらに再生続けたらトータル2時間54分でシャットダウンしました。ビジネス用途ならもう少しもつでしょう。まあ電源がType Cでモバイルバッテリー繋げれば解決するので、これなら実用範囲内かな。ちなみに充電は0%から満充電まで3時間かからないぐらいです。

USB Cポート

Minibook Xの外部インターフェイスは右側にUSB Type Cが2つ配置されています。うち奥側が電源ポートも兼ねることになっているのですが、これがややこしい。

奥側ポート①は、付属の電源アダプターで充電できますが、市販のPDチャージャーを繋げても反応しない。Twitterで見つけた情報(Chuwi MiniBook Xの超変態USBポートを解剖する)によりますと、どうやらこのポートは付属の24Wパワーアダプターにしか対応しないみたい。しかも、このACアダプターはPD非対応の24W出力ということで、スマホとかに繋げるといきなり24W電撃喰らうかも。

じゃあ、こいつは24W専用ACアダプターでなければ充電できないのかと思いきや、手前側のポート②はPD対応で、市販のPDチャージャーが使えるという、摩訶不思議な仕様です。ナゼ…。なお、PDチャージは45W対応ということですが、45W対応チャージャーつなげても18Wぐらいしか出ていないので、18W対応の安価な充電器でよいかと。

結論としては、付属ACアダプターは使用せず(間違ってスマホとかで使わないようご注意を)、市販のPDチャージャーをポート②に繋げて使いましょう。充電は18Wのモバイルバッテリーからでもできるようです。なお、QCには対応していないので、USB A→CのようなQC3.0充電器を繋げても急速充電できません。

電源ボタン問題

ざっと触ってみて、全体的な使い勝手はいたって良好なのですが、1つだけ残念ポイントを。それは電源ボタンの位置。本体右のUSB Cポート横に配置したため、直差タイプのHagibis拡張ポートを接続すると…。

ご覧のとおりハブ本体が電源ボタンに干渉し、電源長押しされるためオフになります。トホホ。短押しするだけでもスリープモードになるので、ポート直差しの機器は使いづらいです。ケーブル抜き差しするときとか誤タッチも何度かあったので、位置的にマズいような。せめて、電源ボタン凹ませて側面に触れても指が当たらないようになっていれば…。

発熱

このPCはファンレスが特徴ですが、発熱が結構あるかなという印象です。FLIRで撮影してみると、CPUの辺りが40度ぐらい。

裏面は50度近くまで上昇しています。腿の上で使うと結構熱々です。N5100といえどファンレスだとかなり熱くなるみたいですね。

写真のようなスタンド付けたほうがいいかなとも思いましたが、これ付けるとディスプレイひっくり返したときタブレットモードで使えないしなあ。まあ、重たい処理をすることは無いのでそんなに気にすることもないかな。

総合評価☆☆☆☆☆

パンチホールが〜、CPUが〜と、注文後に見た前評判がいまいちだったので、ネチネチ辛口評価してやろうとやる気満々だったのですが、ざっくり使ってみた感じではいい意味で期待を裏切られましたね。なかなかの出来栄えです。

評価できる点としては、まず、小さいけど普通にタイピングはできるギリギリのサイズ感。加えて6万円台という価格。同サイズのモバイルPCはあるのですが、安くても10万円台。ライバル機のOne Mix 4だと倍以上(約16万円)と、いかんせんお高い。かといって中古となると、USB C給電対応してなかったり、メモリ、SSD容量少なかったりと意外と不便です。Minibook Xは手頃な価格で今どきのハード構成かつコンパクトなのがいいですね。

次に質感。セカンドラインの中華PCメーカーということで、質感どうかなと不安でしたが、アルミ合金製のボディと狭額縁のディスプレイは高級感あって、これならスタバでもドヤ顔で使えます。堅牢性もあるので雑に扱っても大丈夫そう。

ザンネンなとこは、先述の電源ボタン問題と、嵩張るCHUWIロゴプレートぐらいですかね。あとUSB Aポートあればうれしかったかな。狭ベゼルIPS液晶、Windows 11、USB C給電搭載、ファンレスなど、モバイルPCに必要な機能を備えており、スペック的にも日常用途であれば十分な性能で満足度はかなり高いです。外出用PCとして2週間ほど使っていますが、評価は大満足の星5つ。

CPUが非力なのが気になるなあという方は、ハード設計的におそらく近いうちに登場するであろうCore i搭載の上位機Minibook X Pro?を待つのがよいかも。Core i機ならバッテリー容量も増やしてくるかもしれませんしね。まあ、N5100モデルはファンレスで静音性に優れているというメリットもあるので、どちらを選ぶかは用途にもよるかも。

CHUWI製品は日本のAmazonでも中国と同価格で販売されていますし、近いうちにMinibook Xも登場するでしょう。サポートとか考えると買い急ぐ必要はないかもです。※5月から日本のAmazonでも発売開始されました。

【アクセサリ編】

【USB電源コントローラー編】