USB電源コントローラーUD24レビューの続きです。ここからはノートパソコンで試してみることに。先日買ったUMPCのCHUWI Minibook X(USB PD)と現在メインで使っているLenovo IdeaPad Slim 350(DCプラグ)、ついでにMacbook Air(USB PD)につなげてみました。
【過充電対策】
ノートパソコンは、ACアダプターを挿しっぱなしにしておくと満充電でも給電が続きバッテリーにダメージを与えます。取扱説明書には充電が完了したらコンセントを抜くように注意書きがありますが、ノートPCを据え置きで使ってるときとか挿しっぱなしで使う人は意外と多いですよね。
写真は以前使っていたDELL XPS13のバッテリーですが、コンセント繋ぎっぱなしで使ってたらタッチパッドを押し上げるぐらいバッテリーが膨張して充電できなくなりました。このように過充電を続けるとバッテリーにダメージを与えて充電できなくなったり、膨張したりで危険です。なので、充電完了したらこまめにコンセント抜く習慣にすればいいのですが、100%になったタイミングでコンセントを抜き挿しするのはなかなか面倒くさい。
ということで探していたのが、満充電になると自動で給電を停止するUSB C接続のスマートケーブル。ところが、QC3.0対応のUSB A to Cタイプのスマートケーブルはあるけど、PD(USB C to C)対応のものは見つからないのです。やっと見つけたのがこのUD24です。
【Minibook X】
前置きが少し長くなりましたが、それではCHUWI Minibook Xで試してみることに。PDチャージャーからのケーブルをType C INPUTへ、Minibook XへのケーブルをType C OUTPUTへ繋げます。これでPD充電がはじまります。残量50%あたりだと27〜28ワットで充電されます。
残量90%あたりで20Wを下回ります。1.5Wだと99〜100%でオフになりました。
【Macbook Air】
Macbook Airでも試してみました。こちらもPD充電なのでMinibook X同様にUSB Cケーブルを繋げればオッケー。FCOPの設定は5W 3Mにしてます。
Minibook Xでは20Wぐらいしか出ませんでしたが、こちらは45Wで充電されてますね。
Macbook Airでは100%まで20Wで充電されるようです。その後15分程で5Wを下回ります。FCOPの設定値は9.9Wでもよいかも。
【IdeaPad Slim 350】
LenovoのIdeaPad Slim 350でも試してみましょう。こちらは電源がDC端子なので以前紹介したUSB CをDCプラグに変換するMagPlug経由での充電になります。
MagPlug本体にeMarkerチップが搭載されているのでプラグを接続するとUD24が起動します。eMarkerはPD充電のネゴシエーションをしてくれるICチップ。IdeaPad Slim 350の20V 3.25A給電情報をPDチャージャーに送りネゴシエーションしてくれます。
IdeaPad Slim 350もMacbook Airと似たような感じですね。満充電から15分程度で5Wを下回りオフになりました。ノートパソコンはFCOPを9.9Wに指定しておくのがよいかもです。
【総合評価☆☆☆☆☆】
評価は文句なしの星5つ。最適なFCOPの設定値探すのにもう少し時間必要かなという感じではありますが、PDチャージで充電管理するという目標は無事達成されました。スマホなら5W、ノートPCなら9.9Wが適当かな。この設定なら100%手前で給電オフになってバッテリーにやさしそう。Macbookなどバッテリー交換の費用が高い機器ではマストで使いたいですね。
評価できる点としては、スマホ、ノートパソコンetc各種USB給電機器の電源がコントロールできるとこ。給電停止する電力値(ワット数)を細かく指定できるので、100%とか90%とか、自分の好きなとこで充電を止めることができます。標準的なUSB充電規格のBC1.2をはじめPD、QCなどに対応している上、Type C、A、DCなど各種プラグが使えるのもいいですね。
マイナス点は、本体が若干かさばるかなぐらい。スマホ用のスマートケーブルほどコンパクトではないです。まあ、手のひらサイズなのでノートパソコンのアクセサリーならそんなにジャマにはならないでしょう。PD専用でコンパクトになればいいかな。あと、FCOPの上限が9.9Wなのがどうかなといったあたり。最近の機器は急速充電でワット数高いので、20Wあたりまで設定できたらなという気はします。
まあ、PD給電を自動でオフできる機器はいまのところこれしかないと思うので、Macbookなどノートパソコンの過充電対策にはオススメです。
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