【レビュー】スマートホームデバイス Xiaomi Gateway 3を買ってみた

以前レビューしたXiaomiのスマートホームデバイスですが、日本コンセントに対応したXiaomi Gateway 3が発売されていたので購入してみました。我が家のスマートホームブームが去ってしばらく放置していた各種機器を久しぶりに使って見ましょう。前モデルのレビューはこちらに。

商品概要

この製品は、XiaomiMijiaAquraなどサブブランドのスマートホーム機器を接続するためのハブ機能を備えたゲートウェイと呼ばれる機器です。詳しくは過去記事参照ください。

前回購入したGateway 2は中国コンセント(CN Plug)のみ対応で変換プラグが必要でしたが、新モデルはUSプラグにも対応。日本国内でも簡単に使えるのが最大の特徴です。

開封してみた

商品は、Aliexpressで購入。3,423円なり。旧モデルはコンセント直挿しでしたが、新モデルは写真のとおりマイクロUSB電源になっています。このため各種プラグに対応しています。同梱品は、本体、USBケーブル、ACアダプターの3点+マニュアル。

Gateway 2のようなスピーカーやLEDは省かれた模様です。2では中国のラジオが聴けておもしろかったんですがね。

アプリMi Home

前回からスマホも変わっているので、改めてアプリを入れてみることに。Mi Homeを入れることで各種機器を連携できます。

前回はアプリ設定・登録に四苦八苦しましたが、現在は日本語に対応しているので設定も簡単ですね。Bluetoothで機器認識させて、自宅WiFiのアクセスポイントとパスワードを入力するだけです。

あとは現在使用中の温湿度計を登録するだけ。これでGateway 3と連携できるようになりました。スマートコンセントを追加すれば温度が下がるとヒーターの電源オンとか自動で操作できるようになります。

JPコンセント無い問題

手元には、温湿度計の他にスマート電球、赤外線コントローラーなどありますが、ヒーターに接続するスマートコンセントは別メーカー製のためいちいち別アプリを立ち上げなくてはいけません。

ということで、Xiaomiのスマートコンセントを探すも見つからない…。アプリ上ではUSコンセントあるみたいですが、これはこれでアースが付いた3極タイプなので…。Aliexpressで物色してみるもJPコンセント対応の2極タイプは別メーカー製のためMi Homeでは使えないのです。

スマートアプリ覇権争い

1つのアプリでいろいろ操作できたら便利ですが、どうやら中国の各メーカーが囲い込みをしているようで。大きく①Xiaomi 系(Mi Home※アプリ名)②Sonoff系(eWelink)③tuya系(tuya / Smart Life)ーの3グループがひしめき合っています。1つのアプリで各社コントロールできると便利なんですけどね。絞り込むにも各社一長一短あるのが困りものです。

Xiaomiは、ブランド力で対応家電製品の種類が豊富なのが長所。ただ、日本市場対応が進んでいないので、JPコンセントがないのが短所ですね。スマホ進出に合わせてこの手のスマート家電も進出してほしい。

Sonoffは、社名(S+on+off)からもわかるとおり、電源機器の中国大手メーカーです。家電だけではなく、配電盤など電気設備系までスマート化が進んでいるのが長所です。後日紹介予定ですが、スマート対応のUSBアダプターなどマニアックな製品の取り扱いもあります。短所はXiaomiと同じで日本進出してないのでコンセントがUS 3極仕様になる点です。

tuyaはあまりよく知らないのですが、割とオープンな感じで、他の中小メーカーも参入して幅広いメーカーの製品が使えるのが魅力。日本向けにOEM製造しているからか、日本コンセントに対応している製品の扱いがあるのが最大のメリット。

スマートロックやワイヤレスインターホンなど扱う商品が多岐にわたっているのも特長です。難点としては、あまり対応商品数は多くないのがザンネンなとこですね。


【レビュー】ナイトショット 赤外線カメラ搭載タフネススマホ「DOOGEE S96 PRO」を買ってみた(赤外線撮影編)

ということで、カメラ編から続いてようやく本題突入です。このスマホの肝、ナイトビジョンカメラ機能について。Doogee S96 Proには赤外線撮影可能なナイトビジョンカメラが搭載されています。こいつを使ってAmazon Fire TVのリモコンを撮影すると、上のような写真が撮れてしまいます。リモコン内部の乾電池が透ける。

メインカメラで撮影した画像はこんな感じ。Fire TVのリモコンはテレビ操作用に赤外線センサーが搭載されています。このためリモコン本体にまるごと赤外線を透過させる素材が採用されています。なので、赤外線カメラで撮影すると中の電池が透けて写るという仕組み。何でもかんでも透けるわけではないのでご注意ください。

透け透け写真

もひとつ実験。大昔にSONYハンディカムナイトショット機能を使うことで透けすけ写真が撮れると話題になったやつですね。デュークさんをモデルに試してみましょう。

コミック誌の上にTシャツを被せます。手近にあったスポーツジムで使うナイロン製の布地です。S96のナイトビジョンカメラで撮影すると…。

予想していたよりハッキリと透けましたね。ビッグコミックの文字とデュークのマユ毛が透けて見えます。

20MP 3840 x 5120の画像が生成されます。動画撮影も可能です。

ユニクロのコットン生地Tシャツでも試してみました。

コットン生地でも普通に透けてしまいます。布地は赤外線を通しやすい赤色や黒色が透けやすく、白色など明るい色のものは赤外線を反射するため透けにくいです。


赤外線光を照射する特殊なLEDライトで追い赤外線を当ててみたら。

スマホのLEDだけよりハッキリと透けたような感じがします。



Tシャツの上から撮るとこんな感じ。BRの形はハッキリと浮き出てきますが、模様は写りませんね。

赤外線撮影機能

簡単に赤外線撮影機能について紹介しておきます。人間は赤外線域の光が見えません。しかし、カメラのセンサーは赤外線域も捉えることができます。とはいえ赤外線は撮影には必要ない情報なので、通常は赤外線カットフィルターを入れて赤外線は映らないようになっています。

このフィルターを外すことで赤外線域の撮影を可能にしたのがナイトビジョンカメラです。カラー情報は無いので上の写真のように映像はモノクロになります。昼でも赤外線撮影できるのか…。

なお、ナイトビジョンカメラはカメラアプリからの操作で使用できます。レンズは固定焦点のようです。オート撮影で、メインカメラのようにシャッター速度などの設定はできません。動画は最大でフルHD1080Pまで。4時間の連続動画撮影で50%程度のバッテリーを使用し、ファイルサイズは4GB程度になりました。

夜間撮影

ナイトビジョンカメラでは赤外線光を当てることで真っ暗闇でも被写体を撮影することができます。まずは、部屋の照明全オフにしてメインカメラで撮影するとこんな感じ。屋外からわずかに光が入ります。メインカメラでも高感度耐性が高いのでうっすら写ってますね。これはこれで驚き。

ナイトビジョンモードで撮影するとこうなります。スマホ内蔵の赤外線LED光で真っ暗闇でも撮影できます。LEDから照射される赤外線は人間の目には見えませんが、S96のセンサーは赤外線光を捉えることができます。

続いて屋外で。メインカメラは感度耐性高いので街灯の光を拾って暗くてもそこそこ写りますね。ISO 4875で、シャッタースピードは1/10秒です。メインカメラの上限はこの数値みたいですね。

ナイトビジョン撮影。感度はメインカメラほどではなく、LED補助光も弱いので若干暗くなります。本体LEDは1メートルぐらいしか届きません。ISO 4868で1/17秒。

上で紹介した赤外線LEDライトを当てるとこんな感じ。同じくISO 4868で1/17秒。ナイトビジョンカメラの上限はISO 4868で1/17秒みたいです。このライトなら照射距離は3-5メートルぐらい。もう少し大型の赤外線ライトを用意したらシャッター速度も上がりますかね。

DOOGEEからS96 Pro用の赤外線ライトも発売されているようです。市販の赤外線ライトのほうが安価なので必要性は感じない。

こんな感じでナイトビジョンカメラは夜行性の動物など撮影するのに使われます。かつて某メーカーは子供の寝顔をとか宣伝してましたが、そんな用途に使うやつは多分いない。

【レビュー】ナイトショット 赤外線カメラ搭載タフネススマホ「DOOGEE S96 PRO」を買ってみた(カメラ編)

スペック編から続いて今回はDoogee S96 Pro購入のきっかけになったカメラ機能について詳しく紹介していきましょう。とりあえず各カメラを紹介。

アウトカメラは4つ。①メインがサムソン製48MP GM1 AIクアッドカメラ、②サブがSONYの20MP IMX350でナイトビジョンカメラです。そのほか、③8MP 130度超広角④2MPマクロカメラの構成です。

メインカメラ

各カメラの配置は写真のとおり。メインカメラはサムソン製48MPカメラ(GM1)です。生成される画像は48MP 6000 x 8000(約10MB)で、暗所性能もそこそこよくて普通に使うなら不満のないレベルです。仕組みは不明ですが、カメラアプリではスーパークリア画質モードが選べて、87.7MP 8112 x 10816(16MB)の撮影もできます。シャッター時間が長いので風景とかに使えるのかな。

超広角カメラ


超広角での撮影はアプリ画面内の広角ボタンをタップすることで切り替わります。このカメラはイマイチですね。色が悪いし暗所ノイズも乗りがち。まあ、どこのメーカーも超広角のカメラはこんな感じですが。

超広角のときだけ挙動が怪しいです。上の写真のようなノイズが出ることが。初期不良ですかね。まあ、このカメラで超広角は使わないっちゃあ使わないんだけど。一応、メーカーに確認してみます。アプリ側の不具合ならアップデートで治るのかな。→いつの間にかノイズでなくなりました。アップデートしてから症状出なくなったので、アプリ修正で治ったのかな?

マクロカメラ

マクロカメラはこんな感じ。強力ですね。かなり寄れます。なぜかLEDフラッシュが使えません。使えれば便利なんですがねえ。暗所に弱いのが難点ですが、照明あればかなり使えます。

撮影用LED

ちなみに本体背面のカメラ周りにはLEDが埋め込まれています。すべて通常のLEDかと思ってましたが向かって左側はナイトビジョン用の赤外線LEDになっていますね。ナイトビジョンモードを選択すると自動でLEDがオンになります。手動でのオンオフはできません。

カメラアプリ

カメラアプリはこんな感じ。ナイトビジョンはじめ、画像動画マクロスーパークリア画質もっとのモードが用意されています。ちょっと日本語がヘン。

もっとをタップするとさらに細かい撮影モードが選べます。必要な機能はひと通り揃ってますね。プロモード選べばシャッタースピードやISO値を任意の値に指定できます(メインカメラのみ)。

アプリ設定画面では各種設定できます。撮影ミュートをオンにしておけばシャッター音オフにできます。HuaweiXiaomiのスマホだと日本のSIM入れたらシャッター音オフにできませんでしたが、S96 ProはSIM入れてもシャッター音オフのままです。美術館とかで撮影するときに便利ですね。

ちなみに、S96には水中カメラモードが搭載されており、選択すると画面タッチをオフにし、音量キーなどのハードキーのみでカメラ操作ができるようになります。

次回はいよいよナイトビジョンカメラのレビューです。

【レビュー】ナイトショット 赤外線カメラ搭載タフネススマホ「DOOGEE S96 PRO」を買ってみた(スペック編)

Doogee S96 Pro購入編からの続きです。ここからはスマホの機能についてレビューしていきます。日本語対応で、OSはAndroid 10なので起動後の初期設定等で特に困ることはないです。

試しに挿入したSIMカードはLINEモバイルドコモ回線ですがLINEの指定するAPN設定すればかんたんに使えるようになります。

4G回線に繋がり普通に電波も掴みます。対応バンドは上の画像のとおり。中華スマホだとB19使えないの多いですが、S96 PROはB1, B19など使えるので特に困ることないかと。

無線充電

防水キャップ開けてUSBケーブル繋ぐのは面倒なのでAnkerの無線充電器購入しました。

問題なく使えます。はじめての無線充電ですが、今どきの高速充電に慣れてると充電速度遅く感じますね。容量あるので尚更に。

底面のUSBポートはこんな感じ。3.5mmヘッドホンも使えます。

使用感

S96でこのブログ記事の入力してますが、快適快適。CAT S60のときはメイン機と比べるとかなりのもたつきや操作性の悪さを感じ、Flir専用機と化しました。S96は8コアでメモリ8GBあるので、一般機と同じ操作感です。購入前はLCDが720Pということで若干不安は感じてましたが、特に気にならないレベル。

Antutuベンチマーク

とりあえず、Antutuベンチマークを実行。SoCがMediatekということで、さほど期待していませんでしたが、スコアは25.8万点となかなかの成績です。

CPUは12nm版で8コアです。これならゲームもそこそこ遊べそう。

スコア的にはGalaxy Note 8と同じくらいですね。Antutuの結果の一覧貼っときます。














総合評価☆☆☆☆☆
ということで、評価は文句なしで星5つ。2.5万円でこのスペックは驚異的ですね。初Doogeeですが良い意味で期待を裏切られました。ここまで完成度高いとは…。重さが耐えられればメイン機としても十分使える内容です。次回はナイトショット機能も含めたカメラ機能についてレビューです。