【レビュー】Xiaomiのスマートホームシステムを買ってみた

スマートリモコン「Mi Remote」の続きです。Xiaomiのスマートホームシステムについてまとめておきます。少しややこしいですが、簡単に区分すると、Xiaomiのスマートホーム製品は、①単体で動作するもの(Mi Remoteなど)②Jigbeeタイプゲートウェイが必要なもの(センサー類)③Bluetoothタイプゲートウェイが必要なもの(一部のセンサー類)に区分されます。


スマートホームシステムの概要
Xiaomiのスマートホーム関連製品はMijiaとAqaraの2つのラインがあるようです。両者の違いはよくわかりませんが、どちらのブランドの製品も混在させて使うことができます。

基本的な構造は「Gateway」と呼ばれるベースステーション機能を持った機器を軸(ハブ)に、スイッチ・センサー類と、電球や電源(コンセント)、空気清浄機やウェブカメラのような家電を組み合わせてWi-Fiでコントロールします。アプリ(Mi Home)を入れることでスマホからの操作も可能になります。総合家電メーカーだけあって、スマートホーム対応の空気清浄機や炊飯器などがあるのはさすがですね。


スイッチとゲートウェイ、家電を組み合わて使う

音声操作については、Xiaomi版スマートスピーカーの「Mi AIスピーカー」に対応しています。今のところ中国語での操作にしか対応していません。英語での操作やAmazon Alexa、Google Homeには現時点(H30年1月)では非対応です。


Xiaomiのスマートスピーカー

ちなみに、AIスピーカーでは、こんな製品も計画(2018年発売予定)されているようです。エヴァンゲリオン綾波レイの影響を受けまくったフィギュアの女の子と会話ができます。大手家電メーカーでこのような商品を出せるのはさすが中国企業。お堅い日本のメーカーではまず無理でしょう。日本で発売されれば飛ぶように売れるでしょう。


フィギュア型AIスピーカー




ゲートウェイ
スマートホームシステムを使うためにはハブの役割を果たすゲートウェイを搭載した機器が必要です。ゲートウェイとスイッチ・センサー類の接続は、ZigBeeと呼ばれる無線通信規格を使います。省電力で複数の機器を同時接続可能で、ブルートゥースより反応速度が早い規格のようです。

スマートホーム用のゲートウェイを搭載した機器はいくつか用意されており、代表的なものが「Mi Smart Home Gateway 2」です。こちらの商品は、コンセントに差し込んで使うタイプのゲートウェイで、LED照明とスピーカーを搭載し、警報、チャイム、インターネットラジオ放送機能を備えます。コンセントプラグが中国タイプのため、日本で使う際は変換アダプターが必要になります。


Home Gateway 2


変換アダプターが必用

Aqara Air Conditioning Companion Gateway」はコンセントタイプのゲートウェイです。エアコン操作用の赤外線送信機やスピーカーを搭載し、エアコンとコンセントの間に設置して使います。電力消費量の測定機能も備えます。こちらも中国向けのコンセントです。



エアコン操作用の赤外線送信機を搭載



Yeelight Bedside Lamp 2」はゲートウェイ機能搭載のベッドサイドランプです。ブルートゥースとWi-Fi接続に対応しており、ブルートゥース接続タイプのセンサースイッチを接続できます。日本のコンセント(USタイプ)に対応したものもあります。




多彩なスイッチ&センサー
Xiaomi製スマートホームでは、いろんなスイッチガジェットが揃っています。代表的なものをいくつか紹介します。いずれも無線で接続できるため、両面テープで好きな場所に貼り付けることができ、配線工事が不要で簡単に取り付けできます。

・ワイヤレススイッチ(Wireless Switch)
シンプルなワイヤレスタイプのスイッチです。シングルプレス、ダブルプレス、長押しの3通りの操作を登録できます。

例えば、シングルプレスでLED照明オン、ダブルプレスでデスクライトオン、長押しで加湿器オンといった感じで使い分けることができます。






・モーションセンサー(Occupancy Sensor)
モーションセンサーは、人の動きを感知したとき、もしくは一定の時間感知しなかったときに命令を送ることができます。例えば、人が近づくと照明をオンにしたり、5分間センサーの近くに人がいないときにテレビの電源をオフにしたりという操作ができます。



・ドア・窓センサー(Home Door / Window Sensor)
ドアセンサーはセコムなどで使われているマグネット式のセンサーで、ドアや窓が開いたり、閉じたりしたときに信号を送ります。

玄関のドアが開いたら照明をオンにするとか、窓が開いたら警報を鳴らすなどの操作が登録できます。



・温度・湿度センサー(Tempereture / Humidity Sensor)
温度や湿度が一定の値になったときに命令を送ることができます。25度以下になったときにエアコンのスイッチを入れたり、湿度が30%を下回ったときに加湿器のスイッチをオンにするといった使い方ができます。写真の商品はブルートゥースタイプですが、Zigbeeタイプの商品もあります。



そのほかにも、スリープセンサー水濡れセンサー煙探知センサーガス漏れ探知センサーなどがあります。


水漏れを感知するセンサー

それぞれのスイッチはアプリから細かな動作設定ができ、オンオフだけでなく時間による制御も可能です。例えば、夕方6時から朝6時の間に玄関ドアが開いたら玄関の照明を点けるといった使い方にも対応します。


Mi Home対応家電
上記のスイッチ・センサーから出た信号は、ゲートウェイ機器を経由して無線LANに接続された家電に送られ、制御されます。スマートホーム機能を搭載したXiaomi製家電であれば簡単に操作できます。


Mi Home 対応のロボット掃除機

スマートホーム機能を搭載していない従来の家電については、スマートコンセント、スマート電球、赤外線コントローラーを使って制御することができます。


まとめという感じで、ざっくりとXiaomiのスマートホームシステムについてまとめておきました。導入しようと思ったのですが、意外と仕組みがややこしいです。無線ですべてつながるので、工事不要でスマートホームを導入できるのはうれしいですね。今のところ中国向けの製品しかラインナップされていないため、コンセントの形状問題はありますし、日本語の音声操作にも対応していないなど不便な点もありますが、使い始めるとなかなか便利です。詳しいレビューは後日掲載します。

0 件のコメント:

コメントを投稿