【レビュー】Oittmスマートコンセントを買ってみた


Amazon Echoの購入をきっかけにスマートホームブームがやってきた我が家ですが、今回購入したのはOittmのスマートコンセント。スマートコンセントはいろんなメーカーから発売されていますが、前回購入した同社のスマート加湿器が思いのほか便利だった&Amazonレビューの評価も高かったのでセレクトしてみました。

商品概要
自宅のWi-Fi環境につなげるとスマホのアプリからオンオフできるスマートホーム向けコンセントです。価格はAmazonで2,280円。写真のとおり差込口にアースピンのついた3ピンタイプです。一般的なコンセントで使うには3P→2Pアダプターが必要になります。



スマホとの連携は簡単です。コンセントに挿し込んだらランプが点滅する(再設定の際は5秒長押し)ので、アプリ(Oittm Smart)のペアリングボタンを押せば完了。これでWi-Fi経由でスマホからオンオフできるほか、タイマーセッティングも可能です。アプリはOittm専用アプリ以外にもサードパーティ製のフリーアプリが使えます。私は「Smart Life」というアプリを入れています。なお、Amazon Alexaに対応していますが、現時点では英語のみで日本語には対応していません。

スマートプラグの設定画面


寝室の電気ミニマットに
ここ数日、寒い日が続くので、ベッドの中に敷いている山善の電気ミニマットにさっそくつなげてみました。就寝前にリビングからスマホで電源オンすれば、ベッドに入るときには布団が暖かくなっています。これはうれしい。

電気ミニマットにオススメ

タイマー機能も使えるので、朝にはスイッチオフになるように設定しておけば、自動で電源が切れます。脱衣所の赤外線ヒーターにも取り付けました。人感センサーがついていますが、リモートコントロールのほうが役に立ちますね。高齢者のいるご家庭とかかなり便利です。

月〜金の朝8時に切れるよう設定

アプリを開けば外出先からでも電源のオンオフができます。スイッチの切り忘れも確認できて便利です。



4個入りWi-Fi非対応バージョン
Wi-Fiには対応していませんが、電波式リモコンで操作できるコンセント4個とリモコン2個のセット(3,999円)も見つけました。付属のリモコンでのみの操作になりますが、電波式で反応も早いので気に入っています。1つのリモコンで最大4種類の機器を操作できます。

オトクな4個セット

使い方は簡単。コンセントに挿したらスマートコンセント側のボタンとリモコンのボタンを押すだけ。これでペアリングが完了します。電波の飛びもよく、鉄筋コンクリート造の2階から1階に置いてる機器も操作できます。

総合評価☆☆☆☆★
使用してみての感想ですがこれは便利ですね。Wi-Fiバージョンは離れた部屋からでも操作でき、タイマー機能も使えます。リモコンバージョンは電波式で障害物があっても使えるのがいいです。難点としては3ピンな点と本体大きめでちょいかさばるあたりでしょうか。とはいえ、使い勝手は満足しています。星4.5点です。

【レビュー】Xiaomiのスマートリモコン Mi Remote を買ってみた


リンクジャパンのeRemoteでえらい目にあったので、気分も新たにスマートリモコンを再物色。Xiaomiのスマートリモートコントローラー「Mi Smart Home Universal Remote Controller」(以下Mi Remote)が使えるという記事を目にしたのでこちらにチャレンジです。

商品概要
商品はスマートリモートコントローラーと呼ばれる家電制御装置です。赤外線受発信機を搭載し、テレビやエアコンなどの家電をスマホから操作できます。リモコンはプリセットでエアコンやテレビなど有名どころというかかなりマイナーな製品まで登録されています。Wi-Fi経由で操作するため、外出先から自宅の家電を操ることもできます。なお、現時点(H30年1月)ではAmazon AlexaやGoogleホームには対応していません。



購入はAliexpressで、日本への送料込みで2,204円です。この手の製品としては日本メーカーからiRemoconというものが発売されていますがそちらの商品は2万円オーバー(プラス毎月の利用料)ですから、そいつと比べるとXiaomiのは超安いです。これなら各部屋に設置できますね。


同梱品はUSBケーブルのみ

設定方法
商品は、本体のほかにUSBケーブルが同梱されています。取り付けは簡単です。電源につなげて、スマホにMi Homeというアプリをいれます。ユーザー登録した上でアプリを起動するとMi Remoteを認識するので、その後自宅ルーターのWi-Fiパスワードを登録すれば使えるようになるはずなんですが、、、

認識させるにはちょっとクセがあるので設定方法を詳しく紹介しておきます。まずは、プレイストアからMi Home をインストール。



すると、サーバーの設定画面に移ります。ここが1つ目のポイントで、サーバーは「Mainland China」を選択しないとダメです。他の地域ではMi Remoteを認識しません。


ところが、Mainland Chinaを選択すると、ユーザー登録が電話番号(Phone Number)でしかできません。。。


ということで、いったん、「The U.S.」で登録します。ログインしたらProfile のSettings から 「Mainland China」に地域を変更します。




すると、Emailアドレスでログインできるようになり、Mainland Chinaのサーバーが使えるようになりました。


ついでに言語を「English」に変更しておきましょう。



ここまでできたら、あとは簡単です。トップ画面からデバイスの追加を選択します。自動で認識を始めるので、Wi-Fiのパスワードを入力すると設定完了です。認識しない場合はUSB端子横のリセットボタンを長押ししてリセットしてみてください。




なお、サーバーの設定を「Mainland China」以外の国にするとMiリモコンが正しく認識されず下の写真のような画面が出ます。



家電の登録
リモコン操作する家電の登録もアプリから行います。とりあえず、エアコンを使えるようにしてみましょう。ここでは、すでにアプリ内に登録されているプリセットからの登録方法を紹介します。なお、言語を英語に設定したはずですが、ところどころ中国語で表示されます。

Mi Homeの設置場所(Bed Room)を選択したら、Mi Remoteを選択します。真ん中の「添加遥控器」を選択。ちなみに、「添加」は追加、「遥控器」はリモコンです。



機器一覧が表示されるので、空調をタップします。


メーカー一覧が出てくるので、松下 Panasonicを選びます。


松下(パナソニック)製エアコンのリモコンコードは31種類登録されています。表示されているボタンをタップするとリモコンが反応したり、しなかったりするので、適切なコードを選択して完了です。今回は1/31を選択しています。


エアコンの操作画面は下の写真のような感じになります。表示が中国語でわかりにくいですね。動作には問題ありません。



学習機能
続いて、リビングにあるパナソニック製テレビのリモコン登録です。プリセットのリモコンでは"赤""青"キーとか"番組表"のボタンがないので、リモコンコードを学習させて登録してみることにしました。まずは、Mi Remoteの機器登録画面から「複製遥控器」→「電視」を選択します。




すると、テレビリモコンの画面が表示されます。「播放源」は入力ソース、「菜単」はメニュー、「頻道」はチャンネルのようです。


登録するアイコンをタップすると学習モードに入ります。例えば、電源ボタンをタップすると、下のような画面が表示されるので、テレビのリモコンをMi Remoteに向けて 、電源ボタンを押します。これで学習完了。簡単ですね。


登録が完了したらアイコンのフチが濃くなります。「数字」をタップすると数字ボタンが表示されるので、同様に数字キーを登録していきます。「返回」で元の画面に戻ります。右上の完成キーをタップするとリモコンの作成が完了します。



画面上にないボタンは、「其他按鍵」で登録できます。「番組表」ボタンを追加してみました。



これで一応完了ですが、このままでは中国語で電視と表示されるので、リモコンの名前も変えておきましょう。右上のメニューから「修改設備名称」をタップすれば表示名が変更できます。 「編集遥控器」はリモコンの再編集、「控除遥控器」を選択するとせっかく登録したリモコンが削除されるので注意してください。「添加〜」はスマホホーム画面に登録したリモコンのショートカットを作成します。



表示が変更されます

というような感じで、プリセットにはない家電をいろいろ登録、操作できます。登録されている家電はかなりの数ありますが、日本独自のブルーレイレコーダーなど登録されていない機器もあります。

タイマー機能
アプリでは、Xiaomiの各種スマート家電と合わせたタイマーコントロール機能も使えます。例えば、朝7時にエアコンと照明のスイッチを入れる命令をセットしてみます。

Automation → "+" → でシーンを追加できます。いろんな条件(if)が指定できますが今回は「Timer」で「毎日朝7時」に時間を設定します。命令(Then)は、①スマート電球と②エアコンとをオン(开)にしてみます。

朝7時のタスクを設定する

電球とエアコンをオンに

時間以外にも、別売りのMiセンサーを利用して温度や湿度、PM2.5の値などの条件を指定できます。日の出・日の入も指定できますが、中国の主要都市しかデータが登録できないのは残念です。

総合評価☆☆☆☆☆
この価格でここまでできるとは恐るべしですね。アプリの表示が中国語の簡体字なところが難儀しますが、値段も考慮して星5つつけておきましょう。赤外線の飛びもいいですし、エアコンがスマホで操作できるのはうれしいです。

入浴中にお風呂からエアコンの電源入れておけば、出たときには寝室がポカポカにみたいな感じで使えてうれしい。屋外からでも操作できるので、帰宅前にエアコンと照明の電源オンなんて使い方もオッケーです。あとはリモコンボタンの追加やボタン名変更など画面のカスタマイズが自由にできるようになればですね。
BroadlinkのRM mini 3のレビューではMi Remoteとの比較もしています。

【レビュー】Xiaomiのスマートホームシステムを買ってみた

スマートリモコン「Mi Remote」の続きです。Xiaomiのスマートホームシステムについてまとめておきます。少しややこしいですが、簡単に区分すると、Xiaomiのスマートホーム製品は、①単体で動作するもの(Mi Remoteなど)②Jigbeeタイプゲートウェイが必要なもの(センサー類)③Bluetoothタイプゲートウェイが必要なもの(一部のセンサー類)に区分されます。


スマートホームシステムの概要
Xiaomiのスマートホーム関連製品はMijiaとAqaraの2つのラインがあるようです。両者の違いはよくわかりませんが、どちらのブランドの製品も混在させて使うことができます。

基本的な構造は「Gateway」と呼ばれるベースステーション機能を持った機器を軸(ハブ)に、スイッチ・センサー類と、電球や電源(コンセント)、空気清浄機やウェブカメラのような家電を組み合わせてWi-Fiでコントロールします。アプリ(Mi Home)を入れることでスマホからの操作も可能になります。総合家電メーカーだけあって、スマートホーム対応の空気清浄機や炊飯器などがあるのはさすがですね。


スイッチとゲートウェイ、家電を組み合わて使う

音声操作については、Xiaomi版スマートスピーカーの「Mi AIスピーカー」に対応しています。今のところ中国語での操作にしか対応していません。英語での操作やAmazon Alexa、Google Homeには現時点(H30年1月)では非対応です。


Xiaomiのスマートスピーカー

ちなみに、AIスピーカーでは、こんな製品も計画(2018年発売予定)されているようです。エヴァンゲリオン綾波レイの影響を受けまくったフィギュアの女の子と会話ができます。大手家電メーカーでこのような商品を出せるのはさすが中国企業。お堅い日本のメーカーではまず無理でしょう。日本で発売されれば飛ぶように売れるでしょう。


フィギュア型AIスピーカー




ゲートウェイ
スマートホームシステムを使うためにはハブの役割を果たすゲートウェイを搭載した機器が必要です。ゲートウェイとスイッチ・センサー類の接続は、ZigBeeと呼ばれる無線通信規格を使います。省電力で複数の機器を同時接続可能で、ブルートゥースより反応速度が早い規格のようです。

スマートホーム用のゲートウェイを搭載した機器はいくつか用意されており、代表的なものが「Mi Smart Home Gateway 2」です。こちらの商品は、コンセントに差し込んで使うタイプのゲートウェイで、LED照明とスピーカーを搭載し、警報、チャイム、インターネットラジオ放送機能を備えます。コンセントプラグが中国タイプのため、日本で使う際は変換アダプターが必要になります。


Home Gateway 2


変換アダプターが必用

Aqara Air Conditioning Companion Gateway」はコンセントタイプのゲートウェイです。エアコン操作用の赤外線送信機やスピーカーを搭載し、エアコンとコンセントの間に設置して使います。電力消費量の測定機能も備えます。こちらも中国向けのコンセントです。



エアコン操作用の赤外線送信機を搭載



Yeelight Bedside Lamp 2」はゲートウェイ機能搭載のベッドサイドランプです。ブルートゥースとWi-Fi接続に対応しており、ブルートゥース接続タイプのセンサースイッチを接続できます。日本のコンセント(USタイプ)に対応したものもあります。




多彩なスイッチ&センサー
Xiaomi製スマートホームでは、いろんなスイッチガジェットが揃っています。代表的なものをいくつか紹介します。いずれも無線で接続できるため、両面テープで好きな場所に貼り付けることができ、配線工事が不要で簡単に取り付けできます。

・ワイヤレススイッチ(Wireless Switch)
シンプルなワイヤレスタイプのスイッチです。シングルプレス、ダブルプレス、長押しの3通りの操作を登録できます。

例えば、シングルプレスでLED照明オン、ダブルプレスでデスクライトオン、長押しで加湿器オンといった感じで使い分けることができます。






・モーションセンサー(Occupancy Sensor)
モーションセンサーは、人の動きを感知したとき、もしくは一定の時間感知しなかったときに命令を送ることができます。例えば、人が近づくと照明をオンにしたり、5分間センサーの近くに人がいないときにテレビの電源をオフにしたりという操作ができます。



・ドア・窓センサー(Home Door / Window Sensor)
ドアセンサーはセコムなどで使われているマグネット式のセンサーで、ドアや窓が開いたり、閉じたりしたときに信号を送ります。

玄関のドアが開いたら照明をオンにするとか、窓が開いたら警報を鳴らすなどの操作が登録できます。



・温度・湿度センサー(Tempereture / Humidity Sensor)
温度や湿度が一定の値になったときに命令を送ることができます。25度以下になったときにエアコンのスイッチを入れたり、湿度が30%を下回ったときに加湿器のスイッチをオンにするといった使い方ができます。写真の商品はブルートゥースタイプですが、Zigbeeタイプの商品もあります。



そのほかにも、スリープセンサー水濡れセンサー煙探知センサーガス漏れ探知センサーなどがあります。


水漏れを感知するセンサー

それぞれのスイッチはアプリから細かな動作設定ができ、オンオフだけでなく時間による制御も可能です。例えば、夕方6時から朝6時の間に玄関ドアが開いたら玄関の照明を点けるといった使い方にも対応します。


Mi Home対応家電
上記のスイッチ・センサーから出た信号は、ゲートウェイ機器を経由して無線LANに接続された家電に送られ、制御されます。スマートホーム機能を搭載したXiaomi製家電であれば簡単に操作できます。


Mi Home 対応のロボット掃除機

スマートホーム機能を搭載していない従来の家電については、スマートコンセント、スマート電球、赤外線コントローラーを使って制御することができます。


まとめという感じで、ざっくりとXiaomiのスマートホームシステムについてまとめておきました。導入しようと思ったのですが、意外と仕組みがややこしいです。無線ですべてつながるので、工事不要でスマートホームを導入できるのはうれしいですね。今のところ中国向けの製品しかラインナップされていないため、コンセントの形状問題はありますし、日本語の音声操作にも対応していないなど不便な点もありますが、使い始めるとなかなか便利です。詳しいレビューは後日掲載します。