【新製品】Ulefone Armor 23 Ultra

Ulefoneから驚愕のタフネススマホArmor 23 Ultraが登場しました。大型1/1.31インチセンサー50MPメインカメラをはじめ、3.2倍望遠8MPカメラ、超広角50MPカメラ、64MPナイトビジョンカメラを搭載しています。SoCはDimensity 8020で、5G通信にも対応するハイスペックモデルです。12月29日時点で発表されている価格は7.3万円で、2024年1月8日から先行セール開始です。それでは、詳しく見ていきましょう。

商品概要

商品は中国のスマホメーカーUlefoneから発売予定の最新タフネススマホArmor 23 Ultraです。

SoCにMEDIATEK Dimensity 8020を搭載、RAM12GB、ROM512GBで、5,280mAhバッテリー、120W急速充電、50W無線充電に対応しています。Dimensity 8020antutu V10スコア77万点で、Snapdragon 865に近い性能です。

IP68/69K防水防滴とMIL規格に対応したタフネススマホですが、バッテリー容量を控えめにしたことで、比較的コンパクトな本体となっているのが特徴です。

本体重量は332gで、IIIF150 Raptor(359g)よりも軽量です。タフネススマホとしてはコンパクトな部類です。

Raptor(17mm)と比べると厚み(12.75mm)が薄いのも好感が持てます。

画面サイズは6.78インチで、ハイスペックな120Hzディスプレイを採用しているのも特徴です。

BULLITTというメッセージングサービスにも対応しています。携帯の電波圏外でも、通信衛星を利用したテキストメッセージのやりとりができます。

日本国内もサービス圏内に入っているようです。なお、利用には別途有料契約が必要です。

カメラ

ここからは、カメラ機能について詳しく見ていきましょう。Armor 23 Ultraはタフネススマホとしては、カメラ機能がかなり充実しています。フロント1眼、リア4眼の構成です。

メインカメラには、サムスンのISOCELL GN1を採用しています。1/1.31インチ大型センサーで、Google Pixel 7 Proなどにも採用されたハイエンド向けのセンサーです。手ブレ補正は電子式(EIS)で、動画は最大で4K 30fpsまで撮影できます。

タフネススマホでは珍しい、3.2倍光学望遠レンズを搭載しているのも特徴です。8MPで、センサーメーカーは不明です。35mm換算で76mm相当の画角になります。手ブレ補正は電子式(EIS)です。

超広角カメラは、センサーにSK HynixHi5022Qを採用しています。117度ということで、35mm換算で13mmぐらいでしょうか。

ナイトビジョンカメラのセンサーは、IIIF150 Raptorなどにも採用されているOMNIVISIONOV64Bです。ローパスフィルターが付いていないので近赤外線域まで含めた赤外線撮影が可能です。生成される画像はモノクロですが、6400万画素の超高精細撮影ができます。

セルフィカメラ(フロントカメラ)は50MPで、最大で1080P 30fpsのムービー撮影ができます。使用センサーは不明です。

水中での写真・動画撮影に対応し、ハードキーを割り当てることで、水中での撮影開始・停止、モード切替が可能です。

そのほか

バッテリー容量は5,280mAhと、タフネススマホとしては少なめですが、120W高速充電に対応しており、23分で満充電が可能です。

ネットワークは4G/5Gに対応しています。4G LTEは各社プラチナバンドもサポートしています。


5Gでは日本の通信会社(Docomo,au,Softbank,Rakuten)もリストに入っています。

WiFi 6、BT5.1もサポートしています。

GPSは、GLONASSGalileoBEIDOUQZSSをカバーします。

センサー類は、NFC、近接、照度、重力、加速度、地磁気、ジャイロ、歩数計、気圧計を搭載します。赤外線リモコンも搭載し、テレビなど家電の操作もできます。

まとめ

現時点では、販売価格が不明ですが、この構成で5万円以下であれば、かなり興味を引く製品興ですね。SoCをはじめ、5G通信や120W高速充電対応など、基本スペックが高いことに加えて、タフネススマホとしては珍しい、大型センサーや光学望遠レンズ採用など、他社製品と比べてカメラ性能がリードしている点は評価が高いです。この手の製品の中では、コンパクトなサイズ感も使い勝手がよいでしょう。メイン機としても使えるスペックです。

懸念材料としては、カメラアプリが露出補正に対応しているかが不明な点ですね。You TubeUlefone製品のレビュー動画を見た感じでは、ナイトビジョンカメラが露出補正に対応していないように見えました。アプリが露出補正に対応しているなら買いでしょう。

Ulefoneは日本のAmazonに公式ストアがありますが、タフネススマホは最新モデルの扱いが無いのが残念ポイントです。Armor 23 Ultraを是非扱ってほしいですね。

【レビュー】軽量 8 inch タブレットiPlay 50 mini 6ヶ月レビュー

  

ALLDOCUBEから2023年5月に新発売された8インチ軽量タブレットiPlay 50 miniについて、購入から6ヶ月経過したので、使用感も含めて良い点や悪い点を紹介していきましょう。合わせて、新発売されたiPlay 50 mini ProNETFLIX対応モデル、他社製品とも比較してみました。

まずは、iPlay 50 miniノーマルモデルについて簡単に紹介しておきます。フルHD液晶の軽量薄型タブレットで、LTEモデム搭載にも関わらず、1.3万円と、かなり魅力的な価格です。アルミ合金製の外装で重量は290グラム台とiPad miniクラスの軽さです。商品仕様などについては製品紹介のページや過去のレビュー動画を参照ください。

Amazon

iPlay 50 miniは、日本のAmazonでも7月から発売開始されています。12月30日現在、4000円OFFクーポン込みで12,999円で購入できます。

円安の影響か、Aliexpressと比較しても日本のほうが1000円程度安いので、初期不良などトラブルを考えるとAmazonで購入するのがお薦めです。

モデル比較

iPlay50 miniは、2023年12月末現在、Helio G99搭載の上位モデルiPlay 50 mini Proなどが登場しています。数多くのモデルが登場しているので、簡単にまとめておきましょう。

商品名(SoC/RAM/ROM/重量/バッテリー容量/充電速度/Widevine)Aliexpress価格/Amazon価格

iPlay50 mini lite(A523/4GB/64GB/292g/4000mAh/10W/L1)$62.99

iPlay50 mini liteは、SoCにAllwinner A523を採用した廉価モデルです。ディスプレイも1280✕800とダウングレードしています。

iPlay50mini(64GB)(T606/4GB/64GB/292g/4000mAh/10W/L1)$82.49/¥12,999

③iPlay50mini(128GB)

(T606/4GB/128GB/292g/4000mAh/10W/L1)$91.49/¥

④iPlay50mini(NFE)

(T606/4GB/128GB/292g/4000mAh/10W/L1+NF)$95.39/¥

Unisoc T606版は、ノーマルiPlay 50 miniに加えて、ストレージ容量128GBの大容量モデル(日本未発売)と、NETFLIXに対応したiPlay 50 mini NFENETFLIX Edition)が登場しています。

基本的なハード構成はノーマルモデルと同じですが、NFEモデルはストレージ容量が128GBに拡張されています。

iPlay 50 mini Pro

(G99/8GB/256GB/307g/5000mAh/18W PD/L3)$121.99/¥19,499

iPlay 50 mini Pro NFE

(G99/8GB/256GB/307g/5000mAh/18W PD/L1+NF)¥21,999

G99版iPlay50mini Proは、T606版ノーマルモデルとの違いとしては、SoCにHelio G99が採用され、RAM 8GB、ストレージ256GBにアップグレードされるなど基本性能がアップしています。バッテリーも5,000mAh(+1,000mAh)に増量され、18W急速充電に対応しています。一方で、重量が307g(+15g)に増えているほか、WidevineL3AmazonプライムビデオなどフルHD再生できないなどマイナス点もいくつかあります。

12月末に新しく登場したiPlay50mini Pro NFEモデルでは、Widevine L1NETFLIXに対応し、Widevine L3だったProモデルの不満点を解消しています。動画視聴用途であればNFEモデルがおすすめですね。

不満点

現在私が使っているiPlay50 miniの主な用途は、外出用のタブレットとして電車内やカフェなど屋外で電子書籍読んだり、Web閲覧したりです。この用途なら、SoC性能的にはUnisoc T606で十分です。

軽量コンパクトで、基本的には気に入って使ってますが、6ヶ月使ってみての不満点を上げていくとこんな感じです。

✕バッテリー(待機電力消費)

容量は4,000mAhで、私の用途なら十分ですが、iPad miniと比べると未使用時(スリープ時)の消費電力が大きいのが気になりますね。持ち出そうと思って電源オンにするとバッテリーがほぼ無くなってという場面に何度も遭遇しました。この点が一番の不満です。

✕急速充電

iPlay 50 miniの充電速度は10W(5V 2A)です。満充電まで3時間程度を要するのはストレスですね。スリープ時の消費電力が大きいので急速充電に対応していると助かるのですが。

✕指紋認証

指紋認証は欲しかったですね。使うたびにパスワード入れるのは少し面倒です。

△処理能力

電子書籍や動画視聴など一般的な用途であれば問題ありませんが、ブログ記事用に画像を加工したりするときに処理が遅くてストレスを感じることがあります。こういった作業をするには向いてないです。

△スピーカー

音質はかなり悪いです。ひと昔前の安物タブレットって感じですが、屋外ではスピーカー使いませんし、3.5mmイヤホンジャックが付いているので、そんなにストレスを感じることはありません。

△プラチナバンド非対応

ソフトバンク回線を使っている場合は問題ありませんが、Docomoau回線はプラチナバンドに対応していません。東京などで地下鉄を使っているときに繋がりにくい場面がありました。

△GPS

UnisocのSoCはGPSの掴みが悪いようです。カーナビなどの用途で使う人はご注意ください。

他社製品との比較

他社製品とも比較しておきましょう。安価なフルHD搭載8インチタブレットの対抗馬としては、①HEADWOLF Fpad3DOOGEE T20の2機種が候補に上がるでしょう。

HEADWOLF Fpad3

メリット=Docomo/au対応、バッテリー容量

デメリット=eMMC、重量

Fpad3は、Docomoauのプラチナバンド(Band18/19)に対応しているのが最大のメリットです。バッテリー容量5,000mAhですが、そのぶん本体重量は重くなります。eMMCについては、体感差はほとんどないかな。

DOOGEE T20 mini

メリット=加速度、磁気、ジャイロセンサー搭載、バッテリー容量

デメリット=eMMC、重量

DOOGEE T20 miniについては、加速度センサーなどセンサー類が充実しています。カーナビ用途であればT20 miniがおすすめです。ただし、330グラムという重量は気になりますね。なお、ストレージ256GB版のDOOGEE T20 mini Proもラインナップされています。

そのほか、TeclastBlackviewなどからも8インチタブレットが発売されていますが、画面解像度が800なので今回は比較対象から外しました。2024年は各社ともフルHD以上のパネルを採用してくるでしょう。

総合評価☆☆☆☆☆

ということでまとめです。

電子書籍や動画視聴用途であれば、iPlay 50 miniFpad3T20 miniが候補になるでしょう。基本性能は似たり寄ったりなので、個人的には最軽量、最安価なiPlay 50 miniが推しです。Docomo/au回線ならFpad3、ナビ用途に加速度センサー等が欲しいならT20 miniですね。NETFLIX視聴するなら正式対応を謳うiPlay 50 mini NFEが選択肢に入ります(※Fpad3/T20 miniはフルHD非対応)。動画視聴以外にもメイン機としてバリバリ使いたいならiPlay 50 mini Pro NFEが選択肢に入ります。

ALLDOCUBEでは、Snapdragon 870など上位SoCを搭載したモデルも計画中のようなので、高性能な8インチタブを希望するなら、もう少し待つのもありですかね。

【レビュー】盗撮防止赤外線ブロック水着の効果を検証してみた


アスリート盗撮や赤外線盗撮というワードがニュースなどで話題になっています。ビデオカメラやデジタルカメラの赤外線撮影機能を悪用して、ユニフォームや水着などを透過させた動画や写真を撮影する行為です。このような盗撮行為の対抗策として、スポーツ用品メーカーなどから盗撮防止効果を謳った商品がいくつか発売されています。今回は、こうした商品に採用されている赤外線ブロック機能が、実際どの程度の効果を持つのかを詳しく検証してみました。

赤外線ブロックショーツ

今回検証に使ったのは、水着販売国内トップシェアの三愛水着楽園から発売されている赤外線ブロックショーツです。Amazonで赤外線ブロック機能をもつショーツを探したところ、こちらの商品を見つけるに至りました。赤外線(IR)ブロック効果のある素材を使用し、水着や薄着着用時の盗撮・透視撮影を防止する効果がある製品です。

透過防止素材

商品について詳しく調べてみたところ、旭化成が開発した赤外線を透過しにくい素材を開発した素材を使っているようで、同社のアンダーショーツすべてにその素材が使われているようです。

旭化成の発表によると、「新素材のSunplay iRは、社会問題ともなっている赤外線カメラでの透視や盗撮を防ぐため、特殊セラミックを練りこんだポリエステル繊維サンペイクを使用した」とあります。セラミックを練り込んだ繊維を使うことで赤外線の透過をブロックする仕組みのようです。

注文してみた

ということで、検証用にこちらをチョイスです。商品は、ZOZOTOWNで購入。定価2,640円ですが、オフ・シーズンのためか、693円(送料別)とお手頃価格で購入できました。Amazonでも1,980円で購入できます。

検証方法

商品が到着したので、さっそく検証してみましょう。今回検証するのはベージュカラーです。色的にはブラックよりは赤外線を透過しにくいです。

テストは、自宅浴室内で行いました。耐水性のあるクレヨンしんちゃんのフィルムカット袋をバインダーに挟んだ状態のものを被写体にします。ナイトビジョンカメラ(赤外線カメラ)を搭載したスマホIIIF150 RaptorFUJIFILMIR82フィルターを装着し、内蔵の赤外線LEDライトを照射して赤外線透過撮影を行います。

検証①(ポリエステル)

まずは、一般的なポリエステルの下着から検証です。写真のとおり、通常のカメラではまったく透けません。


こちらのパンツは、GUの製品です。素材はポリエステル91%、ポリウレタン9%で、カラーは紺色です。

さすがに薄手の素材だけあって、赤外線カメラで撮影すると、かなりはっきりと透けますね。赤外線フィルターの効果でシロクマの模様は消えます。

さらに、生地に水をかけて密着させることで透過度が増します。

検証②(ナイロン)

違う素材も試してみました。

こちらは、グンゼBODY WILDパンツです。ナイロン95%、ポリウレタン5%、カラーはブラックです。

ナイロンもポリエステル同様に、素材的には透けやすいかなと思いましたが、赤外線撮影ではまったく透けていません。

ところが、濡らしてみると、ポリエステルほどではありませんが、はっきりと透けています。やはり、水につけると生地と下地とが密着して透けやすくなるようです。

検証③(透過防止素材)

それでは、真打ちの登場です。赤外線ブロック効果を謳った三愛の防透けショーツです。かなり薄手の生地ですが、肉眼では透けていません。

素材はポリエステル74%とポリウレタン26%です。ポリエステル繊維にセラミックが練り込まれています。薄手で素材的にはかなり透けそうな感じですがどうでしょう。

赤外線カメラで撮影したところ、しんちゃんの目と髪の毛の箇所がぼんやり透けているかなという印象です。

ベージュカラーで露出オーバー気味だったので、露出をマイナス補正してみると、顔の輪郭がわかりますね。無加工のポリエステル素材と比べると透過度は低いようですが、それでも、けっこう透けているような気もしますが…。

こちらも水で濡らしてみました。この時点で肉眼でも見えるほど透けています。

赤外線撮影すると、はっきりと透けているのがわかります。これでは、ほかの素材と大差ないですね。

実際の環境を想定して、防透けショーツの上に黒い水着を被せて撮影してみました。水着の上からでもかなり透けていますね。

大手メーカーの商品で盗撮防止効果を謳っているのにそんなわけがないです。おそらく、後ろ側が透けているだけで、肝心な箇所は透けない仕組みなのでは。ということで、前からも撮影してみることに。

やはり、はっきりと透けていますね。メーカーが謳うような赤外線ブロック効果は確認できませんでした。普通に、いや普通の素材よりも透けています。

さらに検証

さすがに、ここまで透けてしまうと擁護のしようがありません。いったいどういうことなのか。もう少し詳しく調べてみましょう。とりあえず、生地をマクロカメラで拡大撮影してみました。よく見ると、繊維自体は光をブロックしているけど、繊維と繊維の隙間から下地が透けているように見えます。

確認したところ、局部にはもう1枚の生地を接着剤で圧着させて、2枚重ねになっていました。1枚では隙間から透けるけど、2枚重ねることで透けなくなるんですかね。

ということで、改めて2枚重ねの箇所を撮影してみることにしました。

確かに2枚重ねの箇所は、1枚のときほどは透けていませんが、それでも光は透過するようで、それなりに透けていますね。

着用状態を想定して、生地を少しだけ引っ張って撮影してみました。う〜ん、顔の輪郭や細い眉毛の箇所もしっかり透けていますね。やはり、繊維と繊維の隙間から透けているようです。

もう1つ試してみることに。生地の裏側に赤外線リモコンを充てて赤外線信号を発してみます。赤外線ブロック効果があるなら、光は写らないはずです。結果はご覧のとおりです。布地を透過して、普通に点滅していますね。やはり、赤外線ブロック効果はないようです。

ワコール製品

ということで、もう1つ試してみることに。こちらはワコールのノーマルスイムショーツです。防透け加工はありません。

三愛のものよりやや厚みがある生地です。ポリエステル、ポリウレタン、ナイロンを使用していますが、比率は未記載です。

同じようにバインダーにセットして撮影します。

乾いた状態では、生地に密度があるぶん、ポリエステル素材のパンツと比較すると透け感は低いですが、それなりに透けています。

こちらも水をかけみました。ほかの素材同様に、濡らすとかなり透けやすくなりますね。

局部は生地が2枚重ねになっていますが、三愛のものよりは透けている印象です。

比較的透けにくかった、ナイロン素材のBODY WILDも2枚重ねにして撮影してみました。こちらはまったく透けていません。問題なしです。何種類か試してみましたが、ナイロンだから透けにくいというわけではなく、この生地が透けにくいようです。薄い生地ですが、密度や編み方などが関係するのでしょうか。防透けを謳うなら、やはりこれぐらいの性能を期待します。

総合評価☆☆★★★

ということで、総合評価です。今回検証した三愛水着楽園の赤外線カットショーツの評価は星2つ。確かに繊維自体は赤外線をカットしているようですが、実際のところ透過を防げていないので評価は厳しくなります。

防透け素材を使っているのに透ける理由としては、2点考えられます。①繊維と繊維との隙間から透ける②水に濡れることで屈折率が変化し透けやすくなるーです。

①については、繊維自体に防透け効果はあるものの、編み方や伸張作用によって繊維と繊維との間に隙間が生じ、そこから透けるようです。スポーツウェアという性質上、伸縮性の確保は必要ですから、やむを得ないのかもしれません。

②については、水には赤外線を吸収・透過しやすい特性があるため、繊維と繊維との隙間に入ることで、透けやすくなっているようです。加えて、肌に密着することで、より透けやすくなると考えられます。

旭化成のページを見ると、繊維で完全に赤外線をブロックできるような印象を与えますが、赤外線をブロックできるのはあくまで1本1本の繊維です。水に濡らしたり、生地を伸張させることで隙間から赤外線が入り効果が落ちるので、実際の着用環境を無視した過剰宣伝ではないでしょうか。防透け効果については過剰に信用しないほうがよさそうです。ご注意ください。

このような防透け機能を有する繊維については、ミズノなども開発を発表していますが、どの程度効果があるのかは気になりますね。一方で、今回テストに使用したBODY WILDのように、2枚重ねにすることでかなり透けない材質もあるようです。赤外線盗撮は社会的にも大きな問題となっているので、各社がどのような製品を出してくるかは気になりますね。