赤外線撮影に必要な機材のまとめ(購入リンク)

 使用機材

YouTube動画で紹介している赤外線撮影に使用した赤外線フィルターなどの機材詳細と入手方法を紹介しておきます。リンクはAmazonへつながっていますが、一部商品はヨドバシカメラなどでも購入できます。リンクのない商品は国内での取り扱いがないものです。

1.レンズフィルター

ノーブランド品

レンズフィルターについて、はじめにAmazonで取り扱いのある中国製のノーブランド商品について触れておきます。品質はピンキリです。安価でも問題なく使える商品もありますが、インチキみたいな商品もありますので、当ブログでは実際に使用したことのあるもの以外は推奨しません。とはいえ、フィルター類は高価な商品も多いので、一か八かで試してみるのもありだと思います。

H&Y ND1000
Neewer ND1000

以前、Amazonで販売されているNEEWERNDフィルターを使ったことがありますが、マルミなど大手メーカー製と比べると、素人でもわかるほど明らかに品質が悪かったです。

過去の購入経験から、レンズ保護用のMCUVフィルターなどは安価な製品でも問題なく使えますが、PLフィルター可変NDフィルター類は、ノーブランド品は粗悪品が多いので、国内大手メーカーや中国でもある程度ブランド力のあるメーカーの製品をチョイスしておくのがよいと思います。

フィルター径

フィルターサイズは、使用するカメラやビデオのレンズ径に合わせたものを使用するのがよいですが、レンズが複数ある場合は、最大サイズのものに合わせて用意して、ステップアップリングで使い回すこともできます。ただし、フィルター径が大きくなるほど値段も上がります。

種類】

赤外線撮影で使うフィルターは、可視光域をカットする①赤外線フィルター(IRフィルター)と、光量調整用の②減光フィルター(NDフィルター)に分かれます。

IRフィルター

赤外線フィルター(IRフィルター)は、可視光域(380〜760nm)以下の波長をカットし、赤外線域のみを透過するフィルターです。透過させる赤外線の波長帯域によってIR720IR72 / R72)など数値が指定されています。

IRフィルター選択の目安としては、

  • 680〜720nm=室内
  • 680〜720nm=曇り(屋外)
  • 720〜760nm=薄曇り(晴れの日で雲がかかったとき)
  • 850〜950nm=晴天

です。光量の大きい場所ほど高い数値のフィルターを使います。

特にシャッター速度の制限がある動画撮影では、室内で数値の高いフィルターを使うと露出不足に陥り、ISO感度が上がって画質が低下します。逆に、晴天下で数値の低いフィルターを使うと露出オーバーで白飛びが起こりやすくなります。

色調については、数値が低いほど赤色域を透過しやすくなります。680nm720nmでは可視光域の赤色が入るため、赤みのかかった色になります。数値の高いフィルターを使えば赤色域が少なくなるので、モノクロに近い色合いになります。

例えば、FUJIFILMのIRフィルターでは、IR76からIR96まで11種類の製品がラインナップされています。用途に合わせてフィルターを選択できます。(→販売サイトへ)

なお、天体撮影などで使われる赤外線カットフィルター(IR CUTフィルター)は、赤外線域(760nm以上)を透過させないフィルターで、まったく反対の性能の商品なので間違えないようご注意ください。

主な赤外線フィルター

赤外線フィルターをいくつか紹介します。

KenkoIR72は、720nm以上の赤外線を透過するガラス製のフィルターです。一般的なレンズフィルター同様にカメラレンズに取り付けて使用できます。使用するレンズの径に合わせてフィルターを選択し、購入ください。フィルター径が大きいほうがいろんなレンズで使いまわしできますが、サイズが大きくなると価格は高くなります。ケンコーのIRフィルターは720nm(IR72)のみとなります。(→販売サイトへ

レビューの王子さまでは、中国メーカーZOMEIの赤外線フィルターを使用しています。ZOMEIのIRフィルターは、日本製フィルターと比べると安価な上、680nmから960nmまで幅広いラインナップがあるのが特長です。性能的には不満に感じることはありません。ZOMEIのフィルターは、日本のAmazonでも取り扱いがあります。

Amazonでは、中国のカメラ用品メーカーNeewerのIRフィルターも扱いがあります。IR720/760/850/950のセット商品で、8千円台と安価です。ただし、Neewerの製品については、以前購入したNDフィルターの品質が悪かったので、あまりおすすめはしません。

FUJIFILMから発売されているIRフィルターはプラスチック製のシート状フィルターで、ハサミで簡単に加工できます。ガラス製のフィルターと比べると安価ですが、キズが付きやすく、耐久性が低いなどデメリットもあります(→販売サイトへ)

SCフィルター(シャープカットフィルター)でも、SC72など数値の高いものは似たよう効果を得られます。SC72なら720nm未満の可視光域をカットします。(→販売サイトへ)

減光フィルター(NDフィルター)

NDフィルター(減光フィルター)は、日差しの強いときに光量を減らすフィルターです。ビデオカメラなどオート撮影の機器で露出を調整するときにも使われます。数値が高いほど減光量が大きくなります。写真はKenkoND400です。(→販売サイトへ)

可変減光フィルター

可変減光フィルター(可変NDフィルター / Variable ND / Fader NDは、2枚のフィルターを組み合わせることで減光量を自由に調整できます。写真はKenko可変NDフィルターで、前側のフィルターを回転させることで、ND3からND400の範囲で入ってくる光の量を変えることができます。(→販売サイトへ) 

ノーブランドの中国製品は、品質が悪いものが多く、減光量を強めると色ムラが出たりするので、ブランド品の使用をおすすめします。

レビューの王子さまではマルミ可変NDフィルターを使っています。ND2からND400の範囲で調整できます。(→販売サイトへ)

K&Fコンセプトは中国メーカーですが、同社の可変NDフィルターは品質良い割に比較的安価です。ND1000まで対応した可変NDフィルターもラインナップされています。(→販売サイトへ)

2.赤外線LEDライト

赤外線LEDライトは、肉眼では見えない赤外線光のみを照射するライトです。主に暗視撮影で使用されますが、室内でも、白色LEDのような赤外線を発しない照明機材のときは、赤外線撮影用の照明として使うことがあります。

写真は、Amazonで販売されている赤外線LEDライトです。充電式のLEDライトで発光部はわずかに赤く光ります。コンパクトでカメラのホットシューに取り付けできて便利です。光量がやや少ないので、屋外での望遠撮影には向きませんが、室内で広い範囲に赤外線を照射するには向いています。(→販売サイトへ)。

離れた被写体を撮影する場合は、写真のような大型の赤外線IRトーチが必要になります。発光部にレンズを装着することで、ズーム照射に対応します。この手の赤外線ライトなら10〜20m程度の距離でも赤外線を照射できます。(→販売サイトへ)

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