【レビュー】ナイトショット 赤外線カメラ搭載タフネススマホ「DOOGEE S96 PRO」を買ってみた(赤外線撮影編)

ということで、カメラ編から続いてようやく本題突入です。このスマホの肝、ナイトビジョンカメラ機能について。Doogee S96 Proには赤外線撮影可能なナイトビジョンカメラが搭載されています。こいつを使ってAmazon Fire TVのリモコンを撮影すると、上のような写真が撮れてしまいます。リモコン内部の乾電池が透ける。

メインカメラで撮影した画像はこんな感じ。Fire TVのリモコンはテレビ操作用に赤外線センサーが搭載されています。このためリモコン本体にまるごと赤外線を透過させる素材が採用されています。なので、赤外線カメラで撮影すると中の電池が透けて写るという仕組み。何でもかんでも透けるわけではないのでご注意ください。

透け透け写真

もひとつ実験。大昔にSONYハンディカムナイトショット機能を使うことで透けすけ写真が撮れると話題になったやつですね。デュークさんをモデルに試してみましょう。

コミック誌の上にTシャツを被せます。手近にあったスポーツジムで使うナイロン製の布地です。S96のナイトビジョンカメラで撮影すると…。

予想していたよりハッキリと透けましたね。ビッグコミックの文字とデュークのマユ毛が透けて見えます。

20MP 3840 x 5120の画像が生成されます。動画撮影も可能です。

ユニクロのコットン生地Tシャツでも試してみました。

コットン生地でも普通に透けてしまいます。布地は赤外線を通しやすい赤色や黒色が透けやすく、白色など明るい色のものは赤外線を反射するため透けにくいです。


赤外線光を照射する特殊なLEDライトで追い赤外線を当ててみたら。

スマホのLEDだけよりハッキリと透けたような感じがします。



Tシャツの上から撮るとこんな感じ。BRの形はハッキリと浮き出てきますが、模様は写りませんね。

赤外線撮影機能

簡単に赤外線撮影機能について紹介しておきます。人間は赤外線域の光が見えません。しかし、カメラのセンサーは赤外線域も捉えることができます。とはいえ赤外線は撮影には必要ない情報なので、通常は赤外線カットフィルターを入れて赤外線は映らないようになっています。

このフィルターを外すことで赤外線域の撮影を可能にしたのがナイトビジョンカメラです。カラー情報は無いので上の写真のように映像はモノクロになります。昼でも赤外線撮影できるのか…。

なお、ナイトビジョンカメラはカメラアプリからの操作で使用できます。レンズは固定焦点のようです。オート撮影で、メインカメラのようにシャッター速度などの設定はできません。動画は最大でフルHD1080Pまで。4時間の連続動画撮影で50%程度のバッテリーを使用し、ファイルサイズは4GB程度になりました。

夜間撮影

ナイトビジョンカメラでは赤外線光を当てることで真っ暗闇でも被写体を撮影することができます。まずは、部屋の照明全オフにしてメインカメラで撮影するとこんな感じ。屋外からわずかに光が入ります。メインカメラでも高感度耐性が高いのでうっすら写ってますね。これはこれで驚き。

ナイトビジョンモードで撮影するとこうなります。スマホ内蔵の赤外線LED光で真っ暗闇でも撮影できます。LEDから照射される赤外線は人間の目には見えませんが、S96のセンサーは赤外線光を捉えることができます。

続いて屋外で。メインカメラは感度耐性高いので街灯の光を拾って暗くてもそこそこ写りますね。ISO 4875で、シャッタースピードは1/10秒です。メインカメラの上限はこの数値みたいですね。

ナイトビジョン撮影。感度はメインカメラほどではなく、LED補助光も弱いので若干暗くなります。本体LEDは1メートルぐらいしか届きません。ISO 4868で1/17秒。

上で紹介した赤外線LEDライトを当てるとこんな感じ。同じくISO 4868で1/17秒。ナイトビジョンカメラの上限はISO 4868で1/17秒みたいです。このライトなら照射距離は3-5メートルぐらい。もう少し大型の赤外線ライトを用意したらシャッター速度も上がりますかね。

DOOGEEからS96 Pro用の赤外線ライトも発売されているようです。市販の赤外線ライトのほうが安価なので必要性は感じない。

こんな感じでナイトビジョンカメラは夜行性の動物など撮影するのに使われます。かつて某メーカーは子供の寝顔をとか宣伝してましたが、そんな用途に使うやつは多分いない。

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