【レビュー】5K録画対応暗視スコープNV016をちょっぴり改造してみた

双眼鏡スタイルの望遠暗視スコープNV016レビューの第5弾です。いろんな場面で活躍しているスグレモノですが、夜間撮影の場面で街灯など照明のある環境でゴーストが発生するのがかなり気になります。ということで、今回はゴースト対策をしてみることに。合わせて、テレコンや赤外線フィルター装着用のアダプター取り付け方法についても詳しく解説していきます。それでは詳しく見ていきましょう。

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[使用した商品]

望遠暗視スコープNV016

37-17ステップアップリング

Panasonic 2倍テレコン DMW-GTC1(※終売品)

ゴースト対策

高感度センサーを搭載し暗視撮影で威力を発揮するNV016ですが、動画のような照明のある場面の撮影ではゴーストがかなり酷いのが困りものです。

調べてみたところゴーストの原因となっているのはカメラレンズ筒の前面にある保護用のプラスチック板のようです。

透明のプラスチックですが、品質が悪いため街灯など光が映り込んでゴーストの原因になっていたみたいです。ということで、このプラスチック板を外すことに。

外側から外すことは難しそうです。ダメ元でレンズ筒に力を入れて回すと外れました。

外した状態はこんな感じです。特に接着剤などで固定はされていないようで、まっすぐ引っ張れば外せる構造のようです。なお、筒を外すにはそれなりに力を加える必要があります。レンズはセンサーユニットと直結しているので、光軸の歪みなどトラブルを引き起こす可能性があります。改造は自己責任でお願いします。

あとは両面テープで貼られている保護プラスチックを内側から押し出して外すだけです。レンズは剥き出しになりますが、高価な製品でもないのでよし。

保護プラスチックを外すとこんな感じです。ついでに、レンズ筒前側にテレコンや赤外線フィルターを装着するためのステップダウンアダプターを取り付けます。

前回の動画では、37 to 17mmステップダウンアダプターをレンズ筒の内側に取り付けましたが、この方法だとセンサー面に対してきっちり水平にアダプターを配置するのが難しく、光軸がズレてしまうようです。

ということで、レンズ筒にしっかり固定できるサイズのアダプターを物色。37-39mmがちょうどよいサイズ感です。。

使用する接着剤について少し解説しておきます。1回目はアロンアルファを使ってみましたが、瞬間接着剤は弾性がないので、テレコンをつけた状態だとちょっとした衝撃で外れやすいです。加えて、写真のように気化した溶剤がレンズ筒などに付くと白くなるのでご注意ください。

白化現象についてはアロンアルファのホームページで詳しく解説されています。

ということで、何パターンか試してみたところ、おすすめはコニシウルトラ多用途SUです。こちらは完全に固まるまでに24時間程度かかりますが、弾性があってカチカチに固まらず、かつ、きれいに剥がしやすいです。

ガッチリ固定したい場合は、硬化促進に対応したUV硬化タイプの接着剤がよいでしょう。低白化タイプの瞬間接着剤もあるようです。

アダプターの取り付けが完了したので、レンズ筒を元に戻して作業完了です。レンズ部が剥き出しになるので、UVフィルターとか付けといてもいいですかね。

IRフィルターを装着するとこんな感じになります。

テレコンでも強度的には問題ありません。