【レビュー】スマートスピーカー Amazon Echo を買ってみた


巷で話題のスマートスピーカー「Amazon Echo」を買ってみました。Google Home か Amazon Echo かで迷いましたが、今回はAmazon Echo をチョイスです。理由は、Echo のほうが割引で安かったから。将来的にFire TV との連携にも期待しています。

購入方法
Amazon Echo の購入は現時点(2018年1月)では招待制となっています。Amazon の商品ページから招待メールをリクエストすると後日メールが届き購入可能となります。私の場合、11月の中旬に申し込みして1月12日に招待メールが届いたのでほぼ2ヶ月要したことになります。


招待メールが届くとAmazon の商品ページから商品をカートに入れることができます。注意点としては、招待メールはそれぞれの商品ごとに区分されるため、Amazon Echo の招待メールでは、Echo Dot や Echo Plus は購入できない点です。迷っている場合はとりあえず3つともリクエストしておいたほうがよいでしょう。

なお、招待メールが届いてから4日以内に購入手続きをしないと権利が消滅するので注意してください。権利が切れると再度申し込みが必要になります。

価格は、Amazon Echo が11,980円ですが、Prime 会員なら招待購入で4,000円オフになるので7,980円で購入できます。ちなみに、Echo Dot は5,980円(割引2,000円)、Echo Plus は17,980円(割引なし)です。なお、Amazon Echo (のみの)ユーザーは月額780円のAmazon Unlimited Music 利用料が380円(Echo プラン)になります。

商品概要
商品はエコー本体のほかACアダプターが同梱されています。本体内に2.5インチのウーファースピーカーが搭載されているので、エコーだけで音楽を聴くことができます。ツィーターも搭載されています。サイズの割に音質はなかなかのものです。外部スピーカーにつなげる際は別途3.5mmのオーディオケーブルが必要になります。


設定方法
設定は簡単です。Alexa アプリをスマホに入れて起動したら案内に従っていくだけ。スマホとAlexa をペアリングしてWI-FIのパスワードを入力するだけ。5分もあればできます。「Alexa」と呼びかけると反応してくれます。


なお、設定時にWi-FiパスワードをAmazon に保存するを選択すると正常に完了しませんでした。設定がうまく行かないときはパスワード保存のチェックボックスを外してください。

音声の聞き取りは特に設定とかなかったので、Google みたいに個人の音声を特定するわけではないみたいです。ちなみに、呼びかける声(ウェイクワード)は「Alexa」のほかに「Amazon」「Echo」「Computer」が選択できます。

ウェイクワードは4種類から選択可

使ってみた
さっそく使ってみましょう。「Alexa」と呼びかけると青いLEDが光ってEcho が反応します。続けて「ニュースを教えて」とか「音楽をかけて」とか言えば勝手にニュースなり音楽なりを選んでスピーカーから流してくれます。

スピーカーの音は想像していたよりもよかったです。寝室ぐらいならEcho 単体でまったく問題ありません。20畳のリビングとか広い空間では外部スピーカーにつなげたほうが良いかもしれません。外部スピーカーには3.5mmオーディオケーブルもしくはブルートゥースで接続できます。

ブルートゥースでのペアリングは、Alexa アプリを立ち上げて、設定→○○のEcho→Bluetooth で新しいデバイスをペアリングです。外部スピーカーやスマホなど各種機器とペアリングできます。

ストリーミング再生(STEP 1)
音楽再生はAmazon Music とTune In の2つのサービスに対応しています。Prime 会員ならPrime Music が利用できるほか、Music Unlimited のEcho プラン(月額380円)が30日間試用できます。Echo プランはEcho でのみ再生できる音楽プランでスマホで再生するには通常プラン(780円)の加入が必要になります。

「Alexa、音楽再生して」と呼びかけるとUnlimited Music でオススメの音楽を再生してくれます。そのほか、曲名、アルバム名、アーチスト名などでも指定できます。「2012年のJ POPヒット曲」といった感じで条件を組み合わせることもできます。曲はランダムです。再生中に「Alexa、次」と命令すれば次の曲に移ります。

例えば、「Alexa、宇多田ヒカルの曲を再生」と呼びかければ宇多田ヒカルの曲がランダムで流れますが、「Alexa、宇多田ヒカルのベストアルバムを再生」と伝えると「見つかりませんでした」と返ってきます。声だけでお気に入りの曲にたどり着くのは結構たいへんです。

Amazon Music の曲再生(STEP 2)
ということで、再生されている曲名を確認したり、選択したりするためにはスマホのAlexa アプリを使います。ホーム画面から中央下のイコライザアイコンをタップすると再生中の曲が表示されます。さらに、再生リストをタップでランダム再生中の曲一覧が表示されます。


ただし、Alexa アプリでは曲やアーティストの検索機能はついていません。ワード検索するためにはAmazon Music アプリを別途立ち上げる必要が出てきます。Amazon Music で曲を検索したら、お目当ての曲やアルバムをMy Music に追加します。「+」をタップすると追加のみ、「」ならスマホのストレージにダウンロードされます。

+をタップするとMy Music に追加される

次に、Alexa アプリを起動して、メニューから「ミュージック&本」を選び、「Amazon My Music」をタップするとMy Music アプリで追加した音楽リストが表示され、Alexa で再生することができるようになります。

Amazon My Music を選択

ライブラリにアルバムが追加される

ランダムに適当な曲を流すにはいいですが、聴きたい曲を探して聴くような用途では手順が多くて面倒です。


スマホストレージ上の曲を聴く(STEP 3)
これでAmazon Music の曲はAlexa アプリから再生できるようになりました。それでは、Google Play Music やCDからリッピングしたスマホのストレージ上にある曲はどうでしょう。結論から先に言えば、Unlimited の曲以外はAlexa に反映させることはできません。

スマホ内の曲は、音楽ファイルの保存先によってAmazon Music に反映される曲とされない曲があるようです。スマホストレージ上のMusic フォルダやmora フォルダなどに入っているファイルはAmazon Music にはそのまま反映されます。しかし、Amazon Music にファイルが反映されてもAlexa 側には反映されません。

Amazon Musicには表示されるがAlexaはダメ

Google Play Music の曲再生(STEP 4
さらに、Google Play Music 経由で取り込んだファイル(パソコンからグーグルのサーバーにアップしたファイル)はAmazon Music ですら操作ができません。

上記のGoogle Play Music アプリ経由で取り込んだ曲については、 SD Card > Android > data > com.google.android.music > files > music  という場所で数字4ケタの連番ファイルとして管理されているため、Amazon Music 側で認識できないようです。選択肢は再度CDから取り込むか、Google Play Music で再生するかになります。

Google Play Music のフォルダ内 

Echo で出力するための解決策としては、スマホをブルートゥースでペアリングさせることでEcho をスマホの外部スピーカーとして使います。ペアリングさせたスマホ上でGoogle Play Music の曲を再生すれば普通にEcho のスピーカーから曲が流れます。

音声操作については、「Alexa、次」と命令すれば曲のスキップもできます。ペアリングすることでYouTube の音声などもEcho のスピーカーに出力されます。iPhone でもペアリングしてiTune で再生すれば同じようなことができると思います(※未確認)。

一応、これでAmazon Unlimited には無い曲もEcho で聴けるようになりました。やれやれ。

スキルの追加
Echoでは音楽再生以外にもいろいろな機能が使えます。この機能はスキルと呼ばれ、Alexa アプリのメニュースキルでいろいろなスキルが紹介されています。

例えば、「Alexa、ラジコ」と伝えればradiko が立ち上がりラジオ放送が流れます。が、私の場合、住所は岡山市ですがなぜかCBCとか中部地方のラジオ局が設定されていました。これはラジコ側の地域判定の設定エラーによるもののようで、ラジコのホームページで申告すると翌日には修正されました。が、岡山では民放1局しかねーぞ。修正してもらうんじゃなかった。。。


その他に、「Alexa、JAL を開いて」でJAL の運行状況を教えてくれたり、いろいろな機能があります。便利なのは通貨換算で「Alexa、300ユーロは何円?」と尋ねると「300ユーロは40,464円です」とすぐ答えてくれます。郵便番号とかも行けるかと思いましたが無理でした。

スマートホーム機能
Alexa のスマートホーム機能を利用すると音声でテレビやエアコンなどの家電を操作することができるようになります。ただし、この機能は家電側がAlexa に対応していないといけないので、今のとこはまだ使えません。Alexa 対応の学習リモコンを入手すればそれに近いことはできるようになります。 

総合評価☆☆☆★★
ということで評価の方は、まあ将来への期待を込めて甘めの採点で3点といったところでしょうか。今のところ使い道は音楽再生ぐらいしかなく、スマホで聴くほうが便利だし、わざわざ音声で操作する必要ある?って感じですね。

質問も「すみません、よくわかりません」と返すことが多く、イラっときます。「次の土曜は何日?」も回答できません。今後、いろんな家電が対応してくればおもしろくなるかもしれない機器ではあります。あ、台所で料理していて手が汚れててスマホに触れないときなどは声で命令できるのは便利かもです。


どれを選ぶか
スマートスピーカーはAmazon Echoのほかにも、Google Home や Line のClova Friends が発売中です。どれにしようか迷っている人へのアドバイスとしては「音楽配信サービスを基準に選ぶ」でしょう。

現状、音楽再生以外には取り立てて便利な機能があるわけでもなく、Google Play Musicを使っている人がわざわざAmazonに乗り換える必要はないかなというのが正直な感想です。アップルの HomePod も発売が予定(※米国で2月9日から出荷予定、349ドル)されているので、急いでAmazon Echo に飛びつく必要はないかなあと。


間もなく登場のApple HomePod

Amazon Echo 関連記事一覧

0 件のコメント:

コメントを投稿