【文例】特定電子メール法に基づき、リクルート関係の特定電子メール(宣伝メール)の配信をすべて止めてください。この通知は特定電子メール法第三条三項に規定されている通知です。停止されない場合は、監督官庁に苦情を入れます。
【ここから本編】
さすがにリクルートの対応は酷いよなと感じたので書かせてもらいます。じゃらんほかリクルートグループの迷惑メール問題について。年末からメールの整理をしていたのですが、リクルート関係のメールの多いこと多いこと。リクルート本体だけでなく、じゃらん、ポンパレモール、ホットペッパー、、、などなど。毎日数件の画像入りメールが届きます。
あまりにも多い、かつ必要ないので、ひと通り配信停止の手続きしました。やれ安心と思いきや、まったく止まる気配がないのです。配信停止のページには1週間ほど配信されるとありますがすでに2週間経過。何度も手続きしても止まらない。さすがにキレました。
クソネコからのメールが毎日数件届く
【リクルートグループ】
このリクルートって会社のメール配信、とにかくネットでの評判は悪いです(→リクルートのメルマガがうざすぎる件 配信停止しても送られてくる)。例えばじゃらんの旅行予約を利用すると登録したメールアドレスに関連会社からのメールが毎日のように届くのです。リクルート本体はもちろん、ポンパレモール、ホットペッパー、ホットペッパービューティー、MARQRELなどなど。
で、配信停止の手続きしようとすると、まず会員サイトにログインしろと。でもって、じゃらんのサイトではじゃらんのメール配信しか止められません。他のリクルートグループのメール配信停止は各サイトにて手続きしろとな。イラッ。登録は勝手に一括でしますが、停止は利用者の責任で各サイトにIDとパスワードを入力のうえログインし、配信停止の手続きしろってことですよ。
【配信停止しても止まらない】
んなわけで、じゃらん、ホットペッパー、ポンパレモール、MARQRELなどいろいろなサイトを渡り歩き、都度ログインを繰り返し、わかりにくい配信停止のページを見つけてやっと手続きが完了です。しかし、、、メールは一向に止まりません。
すでに2週間経過です。しびれを切らしてじゃらんのホームページから問い合わせをしようとするも、FAQのサイトに飛ばされる。もうその手続きは済ませたっつーの。イラッ。さすがに堪忍袋の緒が切れました。
受け取らないに設定するも
登録した覚えもないメールは届くし、解除手続きは面倒な上、滞るし。そもそも、なんでリクルートの一方的な宣伝活動のメールを止めるためにこっちがここまで時間と労力を費やさねばいけないのか。イラッ。どうにも納得いかないですね。
まずは苦情メールです。じゃらんのホームページからメール配信止まらないので停止してくださいとメール送信。ここまでやれば止まるでしょう。普通の会社なら。で、返信が来た。じゃらんのホームページからメールしたのに、なぜかPonta Web リクルートIDサポートデスクという部署から。
Ponta WebリクルートIDサポートデスクの城戸と申します。
このたびは、メールマガジンの配信について、
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
ご登録のリクルートIDで《受け取る》に設定されていた
下記メールマガジンの配信を停止いたしましたことをご報告申し上げます。
【メールマガジン】
●じゃらん●HOT PEPPER Beauty●ホットペッパーグルメ
●ショプリエ●ポンパレeブックストア●保有ポイントお知らせメール
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
ご登録のリクルートIDで《受け取る》に設定されていた
下記メールマガジンの配信を停止いたしましたことをご報告申し上げます。
【メールマガジン】
●じゃらん●HOT PEPPER Beauty●ホットペッパーグルメ
●ショプリエ●ポンパレeブックストア●保有ポイントお知らせメール
(以下略)
おいおい、じゃらんとかホットペッパーは停止手続きしたはずですよ。あと、ショプリエとかポンパレeブックストアとか聞いたこともないんですが。。。
メールの文面もカチンときますね。私が「設定していた」のをリクルート様が停止してやったぞみたいな感じの開き直り感。お前が自分の意思でメール配信登録したのをこっちはわざわざ止めてやったんだぞって感じの恩着せがましい態度が文面から滲み出ています。イラッ。
さらに、そのメールが届いた数時間後にまたまたじゃらんやホットペッパービューティーから宣伝メールが届く。イラッ。
【総務省のガイドライン】
せっかくなのでいろいろ調べてみました。迷惑メールについて法律はどうなっているのか。管轄する総務省からは「特定電子メールの送信等に関するガイドライン(PDF)」なるものが公表されています。「特定電子メール」とは宣伝・広告メールのこと。誰でも彼でも不特定多数に宣伝メールを送ることは法律で禁止されているわけですが、そのほかにもいろいろと決まりごとがあります。
まずは、オプトイン、メール配信の承諾について。利用者の同意を得ずにメールを送ることはもちろんダメですが、同意を得る意思表示の取得方法についても細かく定められています。ここで問題になってくるのがリクルートのやり方が適正かどうか。
リクルートのようなメルマガ登録で問題になるのがデフォルトオン/オフです。例えば、じゃらんのサイトで旅行予約をするとじゃらん宿泊施設からのメールはもちろん、リクルートIDニュースなど関係ないメルマガまでチェックを外すのを忘れると勝手に登録されてしまいます。
旅行予約すると家具サイトのメルマガも登録
デフォルトオンは上記写真の状態です。じゃらんで予約すると勝手に関係ないサイトも含めてメール配信申込みになっている状態。なぜに旅行と関係のない家具・インテリアショップ「TABROOM」のメール配信が表示されるのか。リクルートのサイトを利用すると関係のないメールが送られてくる原因がこれです。
このデフォルトオンについては、利用者が容易に認識できるようになっていない場合は「有効な同意の意思表示がなされたとはいえない」と記されています。
一方、デフォルトオフはチェックがすべて外された状態で、利用者が希望する場合にチェックを入れるとメールが配信されるという仕組み。総務省のガイドラインではデフォルトオフが推奨です。これなら知らないうちにメールが登録されるなんてことはありません。
デフォルトオフの例
【オプトアウト】
次に、オプトアウト通知、配信停止について。この手の宣伝メールが届くと停止手続きが面倒なため迷惑メール扱いにしてしまいがちですが、それをすると本来必要なメールが迷惑メールフォルダに誤って移され受信できなかったり、そもそも必要のないメールが送受信されたりすることで通信環境に余計な負荷をかけるなどの問題が生じます。
また、画像入りの広告メールなどは、従量料金制のスマホで受信すればそれなりに通信費が発生します。送る側にしてみればワンクリックで一斉送信できてこれほど安価でラクな営業活動はないでしょうが、その一方では何百万の人たちが日に何度もスパムメールを受け、場合によっては経済的な負担をしているのです。
こうした状態を改めるため、法律では宣伝メールについて受信者が送信しないよう求めれば、送信者はメールの配信を停止するようにルールを定めています。ガイドラインでは配信停止手続きについて、簡便な方法を提供するよう推奨しており、リンクをクリックするだけでオプトアウトできるように求めています。
さらに、複数の広告・宣伝メールを送信している場合についても、一括ですべての項目が配信停止できるようにとガイドラインでは推奨しています。リクルートのケースでは、完全に趣旨に違反していることがわかります。
【楽天市場の場合】
では、他のサイトはどうか。例えば楽天市場の場合、メール文末のリンクをクリックすると即配信停止のページに飛びます。ログインとか不要。ワンクリックで済むので停止手続には1分もかからない。社長の顔を想像するとなんとなくイメージの良くない会社でしたが、配信停止の手続きはいたって良心的です。
楽天はワンクリックで手続き完了
下の写真はyahooトラベル(たびゲーター)ですが、こちらもリンク先をクリックするだけで簡単に手続きが完了します。
Yahooトラベルも簡単に配信停止できる
ガイドラインだから、あくまで推奨だから、ガイドラインに従わなくてもよいという考えもあるかとは思いますが、楽天やYahooのような大手サイトではガイドラインに沿った配信停止手続きができていることを考えると、リクルート(じゃらん)の対応は上場企業としてどうなのでしょう。
企業側にとってはタダで送れるメールだからと、受け手の時間的・経済的損失や迷惑も考えずに、だまし討ちのようなやり口でメール配信を承諾させ、法律の抜け道を使って、やったもん勝ち、騙したもん勝ちみたいな、図々しくも大量のメールを送るその企業姿勢が許せないですね。リクルートグループでは不動産なんかも販売しているようですが、こんな遵法精神のない会社の契約、どんな罠が待ち受けているのかと不安を感じるのは私だけでしょうか。
迷惑メール相談センターの啓発画像
【配信承諾の件を問い合わせてみた】
特定電子メール法では、オプトイン(配信の承諾)について、「特定電子メールの(中略)送信をすることに同意があったことを証する記録を保存しなければならない」と定められています。
加えて、施行規則では、①当該通知を受けた時期及び方法その他の当該通知を受けた際の状況を示す記録②当該通信文のうち定型的な事項(当該ウェブサイトの画面構成)ーについて保存することを義務付けています。さらに、ガイドラインでは「説明のために最低限必要な記録を保持しておくことが推奨される」と定めています。
ということで、改めて私がどのような形でメール配信を承諾したのかを確認をするため上記の保存記録を開示してもらうようリクルートIDに問い合わせのメールを送ってみました。返信は以下の通りです。
Ponta WebリクルートIDサポートデスクの城戸です。
私どもからの回答が遅くなり、申し訳ございません。
(中略)
私どもからの回答が遅くなり、申し訳ございません。
(中略)
画面構成の開示を行うことはしておりません。
特定電子メール法のガイドラインに基づき作成、運営を行っておりますが、
今回このようなご意見があったことは既に社内にて共有をいたしました。
特定電子メール法のガイドラインに基づき作成、運営を行っておりますが、
今回このようなご意見があったことは既に社内にて共有をいたしました。
【FACEBOOKニセ公式ページ作成問題】
今回の件でいろいろ検索しているとリクルートという企業が過去にいろいろとやらかしていることがわかりましたので少し紹介しておきましょう。FACEBOOKページ無断作成問題です。
じゃらん“傲慢商法”に非難の嵐!無断でフェイスブック作成(ZAKZAK/2011.07.30)
旅行予約サイト「じゃらんnet」を運営するリクルートが、加盟する旅館やホテルのフェイスブックを一方的に開設し、苦情が相次いでいることが分かった。同社は、飲食店のクーポン類を取り扱う「ホットペッパー」についても、同様のクレームが発生。今回も波紋を呼びそうだ。(以下省略)
要は、旅館・ホテルに断りなくフェイスブックの公式ページを勝手に作成し、じゃらんのホームページに誘導、手数料を稼ぐという手口ですね。これにより、じゃらんは手数料を得ることができるわけです。ところが、旅館側にしてみれば、勝手に名前を使われた上に余計な手数料をじゃらんに支払わなければいけないわけですからたまったもんじゃありません。被害を訴えている宿泊業者の方々には同情します。
「じゃらん」がやってしまった旅館・ホテル(21,000軒)のFacebook無断作成事件。
リクルートのじゃらん担当者が、複数のフェイスブックアカウントを不正に取得し、営業妨害を行っていたことを告発しているホテル支配人さんのブログ。
そのほかにも、身内からも批判の声が上がっているようです。リクルート内部の人間でさえ、承諾していないのに送られてくる、解除の仕方が煩雑、法律違反である、「小ずるいし卑怯な行為」と、私と同じような受け取り方をしているのです。
愛想が尽きたぞリクルート
リクルートOBだけど、リクルートのメールマガジンは楽天よりひどくなった
【監督官庁にメール】
ということで、配信停止の申込みをしたのに宣伝メールを送ってくるし、私がどのように配信承諾したのかも教えないしで、リクルートのケースは完全に法律違反ではないかという考えに至り、ダメもとで監督官庁に報告してみることにしました。
調べてみると、総務省の依頼を受けて日本データ通信協会というとこが迷惑メール対策の窓口となっているようです。リクルートのメール配信は「受信拒否後に送信された迷惑メール」並びに「オプトイン違反」に該当するのでフォームに従って報告してみました。まあ、私ひとりがメールしたからといって役所が動いてくれるとは思いませんが、今回の件はどうにも納得いかなかったのでとりあえず行動にうつしておきました。たくさん苦情が行けば改善されるかもしれませんね。ってことで、情報提供フォームのリンクを貼っておきます。
【総合評価☆★★★★】
今回はリクルートのメールサービスについての評価。当然、星1つ(最低)です。配信停止するまでの労力を考えれば当然のことでしょう。この手のやり口がユーザーに反発を買うことを事業者は自覚すべきです。
この一件があるまでは私の中ではリクルートってわりとまともな企業なイメージあったのですがそれも崩壊。これを機にリクルートIDも退会するかと手続きしたら、そこでもログインとパスワードを何度も入力させられる。ほんと最後の最後までクソ企業だなと感じました。私が今後、リクルートグループのサービスを利用するとこはないでしょう。コンビニもクソクソタヌキのローソンは使いません。さようなら。
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