【レビュー】瀬戸内国際芸術祭2022に行ってみた(豊島)

春会期終了間際の平日5月17〜18日に瀬戸内国際芸術祭2022開催中の香川県小豆島&豊島に行ってきました。2日目は豊島会場です。なお、瀬戸芸パスポート等の情報は直島編を参照ください。

瀬戸内国際芸術祭2022全体のざっくり解説はこちら。

大島・女木島・男木島編 与島・沙弥島編

小豆島編 直島編

アクセス

前泊地小豆島からの移動です。8:40土庄港発のフェリー。9:10唐櫃(からと)港到着です。豊島では唐櫃港から家浦港へ徒歩とバスで移動するルートを計画。

豊島の玄関口は反対側の家浦港で、唐櫃港はあんまりお店とか無いですね。コインロッカーとかもなし。辛うじてレンタルサイクル店が1軒。レンタルサイクルは唐櫃で借りて家浦で返すこともできるみたいです。上陸するなら家浦のほうがおすすめかな。

唐櫃浜

唐櫃浜には、勝者はいない心臓音のアーカイブの2作品です。

バスケットボールがたくさん置いてるので、シュートして遊べます。シュートしたあと手を伸ばしたままにしとくとかっこよく撮れた。

心臓音のアーカイブは、平日でしたが春会期最終日だったからか10時の開館前には行列が。

開館まで時間あったので目の前の海岸で、メインポスターのおじいちゃん風に、Amazonで入手した黄色いサングラスかけて記念撮影(笑)

ちなみに、わたしは見逃してましたが、唐櫃港近くには写真のインスタスポットもあるみたいです。

ここで写真撮ってる人多いですね。

豊島美術館

唐櫃浜から徒歩で豊島美術館へ。私は徒歩&バス移動でしたが、豊島はけっこう起伏があるので電動自転車もしくはスクーターでの移動がおすすめです。家浦唐櫃間は1時間に1本バスが出てますが、その他の地域へ行くにはバスが少なすぎ。

美術館は事前予約制で、瀬戸芸パスポートとは別で入館料1,570円が必要。空いていれば現地で直接チケット購入することも可能みたいです。

豊島美術館は建築家西沢立衛氏の設計。軽井沢の千住博美術館は私のお気に入り美術館ベスト3に入っていますが、こちらもそれに匹敵するぐらいの素敵な空間です。館内は写真撮影できませんが、1時間ぐらい余裕で過ごせます。

日にち限定ではありますが、朝の特別鑑賞プログラムもあるみたい。9時からで、まったく水の無い状態から見学できるのは楽しそう。

鑑賞後は庭でのんびり瀬戸内海を眺めれます。この日は併設のカフェは営業していませんでしたが、パンと飲み物は販売していました。

唐櫃岡

豊島美術館を出て、さらに上へ15分ほど歩いていくと唐櫃岡です。集落には島キッチンなど飲食店が何軒かあります。この日は平日にも関わらず予約で満席。豊島は飲食店少ないのでお弁当持参がオススメですね。

山道を40分ほど登っていくとクリスチャン・ボルタンスキーささやきの森です。あまりおすすめはしませんが、ここまで行く人は歩きやすい服装と虫よけはマストです。行くなら涼しくて虫のいない秋頃がいいかな。この日は風も吹いておらず森のささやきは聞こえず。虫のささやきしか…。

家浦浜・家浦岡

バスで家浦港へ。島内は家浦港〜唐櫃港を1時間に1本ぐらいバスが出てます。豊島横尾館大竹伸朗針工場を見学です。

お昼ご飯抜きだったので、車中から見つけたいちご家さんへ。知らない人も多いと思いますが、豊島はいちごの名産地。子供の頃、海水浴で泊まった民宿で出してもらった冷凍いちごがおいしかった記憶が。ということで、いちごクレープいただきました。いちごが甘くておいしい。

16:25家浦港発の高速船で宇野港へ。この時間帯は乗客多いみたいで、平日にも関わらず整理券が出てました。満席。定員オーバーになると次の便になるので、早めにチケット買っといたほうがいいですね。30分前からの発売です(※整理券はそれより前から配布されています)。

評価☆☆☆☆☆

時間と体力の都合で、甲生地区は回れませんでした。甲生へは家浦からバスの便が少ないので徒歩だとアクセスが悪い。やはり電動自転車で回るのがおすすめですね。私は小豆島から移動のため唐櫃港に降りてしまいましたが、家浦港を起点にするのがおすすめです。家浦港なら手荷物預かり所(小300円、大500円)や飲食店もあるので便利。

豊島美術館はよかったですよ。雰囲気的には地中美術館よりも好きかも。非日常感がなんともいえず癒やされます。逆に、ボルタンスキーの2作品はビミョウかな。好き嫌い分かれると思います。時間節約するならボルタンスキーの2作品をスキップするかな。電動自転車あれば半日で回れるので、犬島と合わせて日帰りとか、小豆島や直島と組み合わせて1泊2日で行くのがよいかと。まあ、1日でのんびり回るのも楽しいんですけどねえ。

大島・女木島・男木島編 与島・沙弥島編

小豆島編 直島編

【レビュー】瀬戸内国際芸術祭2022に行ってみた(小豆島)

春会期終了間際の平日5月17〜18日に瀬戸内国際芸術祭2022開催中の香川県小豆島&豊島に行ってきました。1日目は小豆島会場です。なお、瀬戸芸パスポート等の情報は直島編を参照ください。

瀬戸内国際芸術祭2022全体のざっくり解説はこちら。

大島・女木島・男木島編

与島・沙弥島編

豊島編 直島編

アクセス

岡山市内から小豆島へは、新岡山港からのルートと、宇野港からのルートがあります。今回は乗り換えが便利そうな宇野港ルートをチョイス。7:40岡山駅発のJR宇野線で8:25宇野駅着。海路は8:40宇野港発、豊島経由で9:40土庄港着のルートです。

8:40発の便は、小豆島豊島フェリー小型旅客船です。フェリーとは乗り場が異なるのでご注意を。駅から旅客船乗り場までは徒歩5〜7分程度です。

船内は窓際にコンセントとUSB端子があるのはうれしいですね。この日はガラ空きでした。

setowaパス

ちなみに、岡山駅から小豆島、香川を旅行するならJR西日本setowa岡山香川ワイドパスという周遊パスもあります。3日間有効で3,500円。新岡山港発の両備フェリー限定ですが小豆島へのフェリーも使えます。岡山駅〜小豆島へのバス・フェリー料金が片道1,400円、池田港〜高松港へのフェリー料金が700円、高松駅〜岡山駅のJR料金1,550円で計3,650円なので1泊2日で使うには微妙かな。2泊3日でどこか寄るところがあるなら少しお得かも。

移動手段

小豆島はそこそこ大きな島で、関東だと川崎市、関西だと堺市よりちょい大きいぐらいの広さです。起伏もあるので島内移動は車がおすすめ。今回はオリックスレンタカーでコンパクトカーを借りました。前日予約でしたが、残り1台しかなかったです。小豆島にはレンタカー会社は複数ありますが、ネット予約に対応しているお店が少ない。大半が電話予約になります。ただ、地元レンタカー会社のほうがガソリン代込みでオトクみたい。

瀬戸芸観光するなら、フェリーのりばとかに置いてる無料冊子がおすすめです。瀬戸芸の展示が島ごとにコンパクトにまとまってます。地図も詳しい。公式ガイドブックやアプリより見やすいです。PDFでダウンロードできるとうれしいですが、見つからなかった。

昼食

朝抜きでお腹減ってたのでまずは昼食を取ることに。11時の開店に合わせて、目指す三都半島手前の池田麺食堂さんへ。小豆島といえば手延素麺が名物ですが、こちらのお店は手延素麺の製法で作ったこびきうどんを提供しています。

お店はセルフ形式。台上の天ぷらなどをお盆に乗せて、レジでうどんを注文してお会計します。うどんは出来上がったらテーブルまで持ってきてくれるスタイル。

肉ぶっかけうどん(冷)を注文。讃岐うどんとは違った細麺のつるつるしたのどごしが特徴です。おいしかった。

三都半島

では、アートめぐりスタート。まずは三都半島から。ダイダラウルトラボウ。流木で制作した巨大なウルトラマンぽいオブジェ。高松港に着いたときは曇り空でしたが、天気も良くなってきました。ツーショットが映えますね。

ヒトクサヤドカリ。空き家にヤドカリが住み着いてしまったようです。こちらもインパクトあります。

潮耳荘。潮の音を建物内で聴くことができます。三都半島は作品が点在しているので、車+徒歩での移動になります。写真撮りながらのんびり回っていたのでトータルで2時間半ぐらいかかりましたかね。

NHK高松放送局の瀬戸内国際芸術祭番組でののんちゃんの写真が印象的ですね。こんなポーズで写真撮ればよかった…。

醤の郷

草壁港へ移動。港近くのジェラート屋さんMINOLI GERATOで休憩です。

ジェラート3種盛。しょうゆクランブル、柑橘ヨーグルト、レモンジンジャー。どれもうま。

醤の郷へ。この地域は醤油蔵がたくさんあり、醤油会社の社長さんがアート作品の制作現場を提供しています。駐車場に車を止めて徒歩での移動。まずはオリーブのリーゼントへ。写真の建物が制作現場です。

リーゼントのカツラを貸してもらえます。5つぐらい置いてたかな。道をはさんだオリーブ畑に作品が。

駐車場方面に戻って、ジョルズ・ギャラリーへ。こちらは入場料が別途500円必要です。瀬戸芸パスポートは使えません。裏手の醤の郷現代美術館も別途1500円が必要です。ご注意を。

カメラの位置をうまく合わせると真円になります。ちょっとズレてますね…。現代美術館は飛ばしましたが、それでも指定駐車場からの徒歩移動になるので1時間ちょいぐらいはかかりました。

田浦

二十四の瞳ゆかりの田浦港は、映画村の近くに愛のボラードが。オリーブのリーゼントと同じ作家さんです。

ちょっと曇ってきましたが、記念撮影を。

坂手港

坂手港にはヤノベケンジの作品が2点。倉敷の大原美術館・児島館にもヤノベ作品が展示されているので、岡山県民には馴染み深い。

美井戸神社ビートたけしとの共作で、美井戸(びいと)のダジャレです。後から知りましたが20分おきに口から水が吹き出すらしい。見逃した…。

時刻は16:30、レンタカーが18時返却なのでこのあたりが限界かな。ということで土庄港へ。30分弱ぐらいの道のりです。のんびりスタートでしたが、やはり1日で小豆島はきついですね。寒霞渓も含めた全作品見て、オリーブ公園エンジェルロードも回るなら1泊2日がよいかな。まあ、急いで回れば1日でも回れます。

宿泊

この日の宿泊は、土庄港から車で10分ぐらいの西浦地区にあるペンション、サンセットコーストへ。電話するとおばちゃんが車で迎えに来てくれます。食事なしの素泊まりで5,000円。

ツインのお部屋。ユニットバス付です。シングルの部屋は廊下にあるバス・トイレ共用みたい。タオルと歯ブラシは置いてますが、パジャマ、その他アメニティ類は無いのでご注意を。テレビも無いです。WiFiは階段のあたりまで行けばつながる。携帯の電波は届くのでご安心を。

この絶景があれば何も要らない。

屋上に出てお酒飲みながら夕日見れます。アルコールとつまみ、あと5月はまだ肌寒いので上着持参がおすすめ。

総合評価☆☆☆☆☆

小豆島は子供の頃、海水浴で何度か連れてきてもらってましたが、港から民宿直行だったので、こんな広くて、そこそこ街だとは知らなかった。コンビニはもちろん、飲食店などお店は普通にあるので他の離島みたいな不便さは感じないです。

今回は寒霞渓とかまで行けなかったので、1泊2日でのんびり回るのがおすすめですかね。もしくは、1.5日を小豆島、半日を豊島とか。瀬戸芸では、北部の福田や北浦、山の上にあってアクセスに手こずる寒霞渓を入れるかどうかがポイントになるでしょう。

朝イチで土庄港から北部の肥土山中山北浦福田岩谷とめぐり、醤の郷坂手田浦寒霞渓三都半島と回れば1日でも見れるかな。小豆島観光はエンジェルロードの干潮時間に縛られるのでなかなか旅程組むのが難しいです。1日で回るにしても、小豆島への前泊か後泊を組み込んでおいたほうがいい。

あと、展示は屋外作品がメインで2022限定の作品も少ないので、ゆっくり見るなら瀬戸芸期間を避けるのも手かなと。秋になったらまた来たい。

大島・女木島・男木島編

与島・沙弥島編

豊島編 直島編