6月末からレビューの王子さま ブログ記事の動画化をスタートしました。約2ヶ月経過した8月31日現在、チャンネル登録者数は907人です。当初は収益化の要件がチャンネル登録者数1,000人だったので、それを目指して動画投稿していましたが、2023年8月30日に、日本国内のYou Tube収益化要件が緩和され、チャンネル登録者数500人以上で収益化が可能となりました(※広告収入を得るにはチャンネル登録者1000人必要)。ということで、本チャンネルも8月31日に無事収益化の通知をYou Tubeからいただきました。チャンネル登録、視聴、応援いただいたみなさま、ありがとうございました。そのあたりも含めて、動画配信開始から2ヶ月経過時点での成績をご報告です。
直近の状況をまとめると、アップロードした動画の総再生時間は7,600時間で、総再生回数は14.3万回でした。この数字から、ブログのアクセスがそこそこある人はYou Tube動画化することで、さらなる収益が期待できて、おすすめです。You Tube動画化のメリットはズバリ、ブログよりもアクセス数が稼げて、より多くの広告収入を期待できる点です。それでは、具体的な数字を比較しながら解説していきましょう。
【Google Blogger】
レビューの王子さま は、2016年7月から投稿をスタートした商品レビュー系ブログです。紆余曲折ありましたが、現在は、Aliexpressなどで購入した中華ガジェットを中心に各種商品レビューを投稿しています。
アクセス数は、当たれば1つの記事で10万アクセスを超えたものもありますが、そんなものは氷山の一角で、ほとんどの記事は数百〜数千程度です。
ブログは、GoogleのBloggerをプラットホームに使って運営しています。1ヶ月の閲覧者数が約7万人で、Googleアフィリエイトの広告収入が1〜2万円、記事内のAmazonアソシエイトのアフィリエイト収入が1万円前後と、月によって多少の変動はありますが、毎月約2〜3万円程度のお小遣い稼ぎに貢献しています。
【Youtube配信】
レビューの王子さま では、2023年6月末から本格的にYou Tube動画投稿をスタートしました。当初は、動画化でどれぐらいアクセスが稼げるのか、様子見も兼ねて、ブログでアクセス数の多かった記事を中心にいくつかを動画化して、アップロードしていきました。
【動画化の方法】
動画化の作業は簡単です。ブログの記事テキストを、動画用に少し体裁を整えて、「音読さん」というテキスト読み上げアプリでMP3音声データ化します。
あとは、動画編集アプリ(Vegas Pro 14)を使って、ブログの画像に合わせて音声を貼り付けていけば完成です。紙芝居形式の簡単な動画なら、慣れれば1本あたり2〜3時間で作れます。凝り始めるとそれなりに時間を費やしますが…。
こうして作成、You Tubeにアップロードした動画のアクセス数は、1日あたり、3,800人前後で推移(8月末現在)しています。8月末時点でのレビューの王子さまブログ のアクセス数が1日2,500人程度なので、開始2ヶ月ですでにブログのアクセス数を大きく上回っています。
ブログ記事は、投稿してからアクセスが伸びるまでそれなりの期間を要するのに対して、You Tube動画は1週間程度で一気にアクセスが伸びるのが特徴です。想像していたより、アクセスが多いなというのが率直な感想ですね。試しに何本かアップロードした結果を見て、これなら行けるかなと、手応えを感じたので、積極的にYou Tube参入することにしました。
【You Tube収益化】
You Tube収益化については、
①チャンネル登録者数1,000 →500人
②公開動画の総再生時間4,000 →3,000時間
という申請要件があります。日本国内の申請要件は、当初はチャンネル登録者数1,000人、総再生時間4,000時間でしたが、2023年8月30日に、チャンネル登録者数500人、総再生時間3,000時間に要件が緩和されました。
このうち、3,000時間の壁は1ヶ月ちょっとで越えることができました。ブログのアクセス数がある程度稼げているなら、とにかく動画の数を出せばそれなりに再生時間は稼げるので、この3,000時間という数字は比較的かんたんにクリアすることができます。
難関は、チャンネル登録者数500人ですね。いくら視聴数を稼いでも、わざわざチャンネル登録までしてくれる人は稀と思ったほうがいいです。収益化するためには、とにかくチャンネル登録者数500人を獲得しないと意味がないです。動画が100万回再生されても、登録者が500人いなければ、要件を満たさないので収益は分配されません。ということで、まずは、チャンネル登録者数500人獲得が大きな目標になります。
【広告が付くのはチャンネル登録者数1000人から】
チャンネル登録者数500人を超えればYou Tubeの広告付いて、お小遣いガッポリと思っていたら甘かったです…。500人の収益化で可能になるのは、メンバーシップとスーパーチャットだけでした。
動画に広告が付く条件は、これまでと同じで、チャンネル登録者数1000人、公開動画の総再生時間4000時間でした。ということで、がんばってあと100人チャンネル登録者数を増やさなければいけないようです。
【チャンネル登録に繋がる動画】
レビューの王子さま のアクセスを分析してみると、チャンネル登録に繋がりやすい動画と、そうでない動画があることがわかりました。たとえば、チャンネル内で人気のコストコ岡山動画は、視聴回数2.4万回とアクセス数ではトップを誇りますが、その割にチャンネル登録に繋がりにくく、38人の登録者しか獲得できていません。コストコ岡山動画のチャンネル登録者獲得率は0.15%です。1000人見て1人か2人が登録してくれるかなという感じです。この数字だとチャンネル登録者数500人を獲得するには33.3万回の視聴が必要になります。
一方で、EVPAD解説(インストール編)動画は、視聴回数は2.3万回と似ていますが、単独で368人のチャンネル登録者数を獲得しています。チャンネル登録者獲得率は1.6%で、コストコ動画の10倍です。これなら、3.1万視聴でチャンネル登録者数500人を達成できる計算になるので、かなり心理的ハードルが下がります。
レビューの王子さま でアップロードしている各動画のチャンネル登録者獲得率を比較してみたところ、やはり、ハウツー系(使い方解説系)動画は、チャンネル登録者を獲得しやすいようです。また、新製品紹介の動画をアップし、到着次第レビューしますといった流れを作ることでも、チャンネル登録者を獲得できる傾向が出ています。単発で完結するより、動画をシリーズ化したほうが、チャンネル登録に結びつきやすいようです。
とにかく、闇雲に動画のアップロード本数を増やしていけば、いずれチャンネル登録者数500人を超えることはできますが、それではかなり効率が悪いですね。短期間で収益化条件を達成するには、スタート時は、シリーズ化したり、ある程度ジャンルを絞るなど、内容を厳選したほうが到達しやすいのかなという印象です。チャンネル登録者を獲得できる動画を優先的にアップロードするのが必勝法といってよいでしょう。
【多言語化】
レビューの王子さま では、視聴者数獲得のために、多言語化でのチャンネル展開も試みました。日本語の原稿をアプリで他国語に翻訳して、音読アプリに読ませるだけのシンプルな構成です。翻訳動画は、編集アプリでタイトルと音声を入れ替えるだけで済むので、1本あたりの制作時間・コストが節約できるのが大きなメリットですね。
当初、英語、韓国語、中国語、スペイン語、ポルトガル語で試したところ、韓国語、英語、中国語の順で反応がよかったので、現在は、動画の内容によっては3カ国の翻訳版動画を制作しています。
アクセス数を見ていきましょう。韓国語音声の記事をアップロードすると、日本語オリジナルの10〜15%の視聴数が獲得できています。チャンネル視聴者の12%が海外からのアクセスで、韓国からが6%、マレーシア、香港、アメリカなど英語圏からのアクセスが5-6%です。余力があるなら、韓国語と英語の動画を作ることで、10〜15%程度の視聴数増が見込める計算です。
【まとめ】
ということで、まとめです。現時点では収益化を達成していないので、具体的にYou Tubeでどの程度の収益を獲得できるかは明言できませんが、ご自身でブログ運営していて、月間5万アクセス程度あるなら、動画化してYou Tube配信することで、お小遣い程度の収益が見込めることは確かです。ブログと同程度のアクセス数を勝ち取れれば、早ければ2ヶ月、遅くても10ヶ月程度(66万視聴)で、You Tubeの収益化条件を達成する可能性が高いです。
収益化には、チャンネル登録者数1000人という厳しい条件があるので、You Tube配信開始当初は、チャンネル登録者数獲得に的を絞った動画制作&アップロードが、早期収益化の近道になります。1000人が達成できたら、アクセス数を稼げる動画制作に比重を移し、併せて、韓国語や英語など多言語化することで、アクセス数増を目指していくという戦略がよいと思います。
レビューの王子さま は、8月末時点でチャンネル登録者数が900人を超えているので、広告付くようになるまであとひと息です。今後、チャンネル登録者数が1000人を超えたら、広告収入申請の手続きや運営状況についても公表できる範囲で報告していきたいと思いますので、そのあたりの事情を詳しく知りたい人は、チャンネル登録よろしくお願いします。
【動画作成環境】
You Tube動画制作に使っているアプリなど簡単に紹介しておきます。動画作成の環境は次のような感じです。
編集ソフト:Vegas Pro 14
昔から動画編集に使っていたアプリです。2016年に購入しているので、かなり古いですね。買い切り型で安価な割に、本格的な編集ができておすすめです。PCのスペックも低くて大丈夫です。ソースネクストのHPで定期的にセールしており、単体なら1万円以下で購入できます。最新バージョンはVegas Pro 21が出ています。
動画編集アプリについて
いろんな種類の動画編集アプリがありますが、基本的な使い方は同じなので、予算や用途に合わせて好みのアプリを選ぶのが良いと思います。Adobe Premiereのようなプロ向けのアプリは凝ったエフェクトを入れたり、字幕の自動書き出しができるなど高機能ですが、プロ向けのアプリは、プラグインなど機能を追加するために相応のコストがかかってきます。一方で、初心者向けのオールインワンの動画編集アプリは、フリー素材や効果音など、オマケが充実しているなど利点もあります。
タイトル作成:Adobe Illustrator
動画のタイトル作成は、アドビのイラストレーターを使っています。こちらも、買い切り版のCS6で、10年ぐらい前に購入したかなり古いバージョンですが、特に問題なく使えています。当初はスマホを使ってPhontoというAndroidアプリで作っていましたが、データの使い回しなどを考えると、イラストレーターのほうがラクチンです。MSワードやフォトショップのような写真編集アプリでもタイトル画面は作れるので、使いやすいアプリを使うことをおすすめします。
音声読み上げソフト:音読さん
音声読み上げは「音読さん」という読み上げソフトを使っています。これは、横浜ベイスターズのトレバー・バウアーがYou Tube動画で使っていたからという理由だけで使い始めました。文字数制限外しているので月1,078円ですが、毎月5,000文字までは無料で利用できます。
ブログ記事を動画用に多少構成を変えて読み込ませるだけで、日本語の音声ナレーションをMP3形式で生成してくれます。原稿があれば簡単に作れるので便利です。
ずんだもん などのキャラクターで有名な音声読み上げアプリVOICEVOXなどと比較すると、メリットは多言語に対応している点です。レビューの王子さまでは、韓国語と英語音声の動画も作成しているので、多国語対応しているのはうれしいですね。難点はイントネーションの微調整ができない点です。
キャプチャーカード:海賊王 HDMIキャプチャーカード
ビデオキャプチャーカードは海賊王の製品を使っています。後述のOBS Studioについて解説がわかりやすかったので、同社の製品を愛用しています。動画配信にも対応し、HDCPのコピーガードを解除できるので、地デジなど取り込むこともできるのでおすすめです。画質にこだわらなければ、中華製の安価なビデオキャプチャーカードでも十分です。
キャプチャーソフト:OBS Studio
こちらは無料で利用できる配信アプリです。配信用のアプリですが、高機能で動画キャプチャーにも使えます。主に、EVPADの解説動画製作の際に動画をキャプチャーするのに使っていますが、デスクトップ画面も収録できるので、各種アプリの操作場面など解説動画を作る際も重宝しています。
撮影機材:スマホ
撮影はスマホ(Xiaomi POCO F3)が多いですね。今どきのスマホは高性能でマニュアルモードも充実しているので、専用カメラを用意しなくても十分に使えます。
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