【レビュー】NVC200 レンズ検証|70-200mm F2.8+テレコンで最大2800mm相当|赤外線・ナイトビジョン性能レビュー[NVC200⑤]

ナイトビジョンカメラ「NVC200」は、フィルターユニットの交換により一眼レフ用レンズを装着できる拡張性を備えています。小型センサー特有の高い換算倍率と組み合わせることで、一般的なカメラでは難しい超望遠撮影が可能になります。

本記事では、SIGMA 70-200mm F2.8をベースにテレコンバーターを併用し、最大2800mm相当となる撮影環境を構築。昼間の描写から赤外線撮影、ナイトビジョンまで、実写ベースで性能を検証します。

どこまで遠距離を捉えられるのか、暗視性能は実用レベルに達しているのか、赤外線フィルターによる描写変化はどの程度か。これらのポイントを、撮影結果をもとに具体的に整理します。

NVC200にEFレンズを装着する改造について

フィルターユニット交換によるマウント拡張

ナイトビジョンカメラNVC200のフィルターユニットを金属製のものに交換することでキヤノンEFレンズが装着できるようになりました。

▶NVC200解体ショー!落下の衝撃で判明した内部構造とスペック詐称の衝撃事実

1/4インチセンサーによる換算倍率の特徴

SIGMA APO 70-200mm F2.8を装着して屋外でのテスト撮影

NVC2001/4インチセンサーは35mm換算で10.6倍の倍率を得られるため、フルサイズ用レンズでは超望遠撮影が可能です。今回はSIGMA APO 70-200mm F2.8を装着して屋外でのテスト撮影です。IRフィルターを装着しての赤外線撮影や暗視撮影にチャレンジです。

▶ナイトビジョンコンデジNVC200関連情報まとめ

動画内で紹介した製品(Amazonリンク)

SIGMA 70-200mm F2.8の基本性能と特徴

F2.8通しの明るさと光量の優位性

SIGMA APO 70-200mm F2.8

ということで、SIGMA APO 70-200mm F2.8です。F2.8の明るいレンズでAPO 50-500mm F4.5-6.3と比較すると、望遠端では約5倍の光量差(F値差)があります。

NVC200 × 70-200mmの望遠性能を検証

倍率を確認するために125m先の看板を撮影

場所を公園に移動してテストです。まずは倍率を確認するために125m先の看板を撮影してみましょう。

NVC200はレンズが左側に配置されており、右端のシャッターボタンを押すと手ブレが発生しやすい

三脚にレンズを固定して望遠撮影します。NVC200はレンズが左側に配置されており、右端のシャッターボタンを押すと手ブレが発生しやすいため、三脚等でしっかり固定する必要があります。

70mm〜200mmの画角変化

広角端70mmだとこんな感じ

広角端70mmだとこんな感じです。

望遠端200mmです。文字もしっかり解像しています。

望遠端200mmです。文字もしっかり解像しています。

デジタルズーム(5倍・10倍)の画質

デジタル5倍ズームです。5倍あたりまでは画質の劣化は少ない

デジタル5倍ズームです。5倍あたりまでは画質の劣化は少ないです。

デジタル10倍ではノイズは目立つものの、看板の小さな文字まで判読できます。

デジタル10倍ではノイズは目立つものの、看板の小さな文字まで判読できます。

動画も確認していきます。この日は曇り空でしたが、レンズの描写性能により良好な画質が得られています。

赤外線撮影(IRフィルター)の効果と挙動

IR700フィルターの装着方法

マウントアダプターに25mm径のIR700フィルターを装着

日を改めて晴天の日に赤外線撮影をテストです。マウントアダプターに25mm径のIR700フィルターを装着します。フィルターが可視光をカットするのでセンサーには赤外線光のみを取り込むことができます。

フィルター径と取り付けの工夫

37mm径のフィルターでも装着は可能

37mm径のフィルターでも装着は可能です。

ガラスを抜いたフィルターを接着剤で固定しておけば簡単に着脱できる

ガラスを抜いたフィルターを接着剤で固定しておけば簡単に着脱できる構成です。

カラーモードでの赤外線描写

IRフィルターは一部の可視光を透過するため、カラーモードでも赤外線特有のコントラストで撮影可能

まずはカラーモードで撮影してみました。IRフィルターは一部の可視光を透過するため、カラーモードでも赤外線特有のコントラストで撮影可能です。ただ、透過する赤外線の量は少ないのでシャッタースピードは1/30秒まで落ちます。

ナイトビジョンモードでの赤外線描写

ナイトビジョンモードに切り替えるとIRパスフィルターに切り替わります。

ナイトビジョンモードに切り替えるとIRパスフィルターに切り替わります。さらにIRフィルターが可視光をカットするので近赤外線域のみ取り込むことができます。

シャッタースピードは1/8000秒

シャッタースピードは1/8000秒です。NVC200のカメラセンサーは近赤外線域の感度が高いのでIRフィルターを装着した状態でも感度が落ちずノイズの少ない画像を撮影できます。

赤外線撮影では可視光がカットされるため衣服の柄や色は映りません。

動画撮影も試してみました。赤外線撮影では可視光がカットされるため衣服の柄や色は映りません。超遠距離から赤外線撮影できるので多様な撮影用途に対応可能です。

暗視撮影(ナイトビジョン)の実力

100m〜150mの遠距離撮影性能

望遠端200mmで100m先の看板を撮影です。

暗視撮影もテストしましょう。望遠端200mm100m先の看板を撮影です。

2000mm相当の望遠撮影でカラー動画が撮れる

道路から離れた芝生広場は、ほぼ真っ暗な環境のため、カラーモードではかなりノイズが乗ります。2000mm相当の望遠撮影でもカラー動画の記録が可能であり、本機の大きな特徴といえます。

VCSEL赤外線ライトの照射効果

照射範囲が遠いVCSELライトで赤外線を照射するとここまで明るく撮影できます。

ナイトビジョンモードに切り替えて、照射範囲が遠いVCSELライトで赤外線を照射するとここまで明るく撮影できます。

デジタル5倍ズームでは小さな文字も判読できます。

デジタル5倍ズームでは小さな文字も判読できます。

デジタル10倍ではここまで拡大できます。

デジタル10倍ではここまで拡大できます。

100m先のテーブルにカメラを向けてみました。

100m先のテーブルにカメラを向けてみました。街灯のある場所ならカラーモードで撮影できます。

デジタル5倍です。1/4インチと小型のセンサーですが高感度できれいに撮影できます。

デジタル5倍です。1/4インチと小型のセンサーですが高感度できれいに撮影できます。

80m離れたベンチにカメラを向けてみました。

続いて80m離れたベンチにカメラを向けてみました。光学ズームだけでもここまで寄れます。VCSELライトを併用することでかなり離れた場所からでもきれいに暗視撮影できます。

デジタル5倍ズームを併用すると100mの距離でもここまで拡大できます。

さらにデジタル5倍ズームを併用すると100mの距離でもここまで拡大できます。

WiFi接続すればスマホアプリでリモート視聴することもできます。

WiFi接続すればスマホアプリでリモート視聴することもできます。画角をチェックするには適していますが、画質が粗く遅延もあるためピント調整には不向きです。

150mくらい離れていてもVCSELライトの光量は十分届く

150mくらい離れていても、VCSELライトの光量は十分に届いていることが確認できます。

テレコン装着時の倍率と実用性

1.4倍テレコン装着時の焦点距離

1.4倍テレコンを装着してみました。280mmになります。

さらに1.4倍テレコンを装着してみました。280mmになります。35mm換算で2800mm相当になるので、60mの距離なら光学ズームのみでかなり拡大できます。望遠端だと寄りすぎるくらい。

少しワイド側に戻して撮影です。この距離なら850nmのIRライトでも光源はほぼ見えません。広めの公園であれば、200〜300mm程度の焦点距離で十分対応可能です。

NV016+2.6倍テレコンとの画角比較

NV016にSONY2.6倍テレコンを装着してデジタル5倍ズームで撮影するとこんな画角

同じ場所で以前レビューしたNV016SONY2.6倍テレコンを装着してデジタル5倍ズームで撮影するとこんな画角です。光学65mm相当になります。

NVC200の望遠・赤外線性能評価

望遠撮影における適正レンズ

100~150m程度離れた場所なら十分拡大して撮影することができます。

ということで、まとめです。ナイトビジョンカメラNVC200キヤノンEFマウントSIGMA APO 70-200mm F2.8を装着しての望遠撮影をテストしました。公園での撮影なら200-300mm程度のレンズで十分でしょう。100~150m程度離れた場所なら十分拡大して撮影することができます。

実用用途(野生動物・監視など)の適性

NVC200のカメラセンサーは小型1/4インチですが、暗所性能は一般的なデジカメより高性能

NVC200のカメラセンサーは小型1/4インチですが、暗所性能は一般的なデジカメより高性能で、動画撮影も問題なくできます。APO 70-200 F2.81.4倍テレコンを装着するとF値はF4に落ちますがそれでも十分な明るさです。野生動物観察や夜間監視など幅広い用途に対応可能です。

50m超なら改造はおすすめ

内蔵IRライトは50mあたりを照らすように設計されている

赤外線撮影については内蔵IRライトは50mあたりを照らすように設計されているため長距離では光が拡散します。望遠レンズを使った暗視撮影なら、照射距離の長いVCSELのIRライトを使用することで、より高い照射効果が得られます。

まとめ|暗視撮影にF2.8レンズは最適

NVC200は、小型センサーによる高倍率とレンズ交換の自由度を活かすことで、一般的なナイトビジョン機器を超える望遠撮影が可能な機種です。特にF2.8クラスの明るいレンズを組み合わせることで、暗所環境でも安定した撮影が行えます。

また、IRフィルターを用いた赤外線撮影では独特の描写が得られ、ナイトビジョンモードと使い分けることで、昼夜を問わず幅広い撮影に対応できます。VCSEL赤外線ライトを併用すれば、100m以上の距離でも実用的な暗視撮影が可能です。

一方で、超望遠域では手ブレの影響が大きくなるため、三脚の使用や適切な倍率設定が重要になります。用途に応じたセッティングを行うことで、本機の性能を最大限に引き出すことができます。

ナイトビジョンカメラの選び方や、他機種との違いについては、以下の記事もあわせて参考にしてください。

▶ナイトビジョンコンデジNVC200関連情報まとめ

よくある質問(FAQ)

NVC200に一眼レフ用レンズは装着できますか?

フィルターユニットを交換することで、EFマウントなどの一眼レフ用レンズを装着可能です。これにより撮影の自由度が大きく向上します。

NVC200はどのくらいの望遠撮影が可能ですか?

1/4インチセンサーによる高い換算倍率により、70-200mmレンズでも数千mm相当の超望遠撮影が可能です。さらにテレコンバーターを併用することで、2800mm相当まで拡張できます。

暗視撮影はどの程度の距離まで対応できますか?

VCSEL赤外線ライトを併用することで、100m以上の距離でも被写体の確認が可能です。環境や反射条件によっては150m前後まで実用範囲となります。

赤外線フィルターを使うとどのような効果がありますか?

IRフィルターを使用すると可視光がカットされ、赤外線のみを利用した独特の描写が得られます。日中でも非日常的な映像表現が可能になります。

ナイトビジョンと赤外線撮影の違いは何ですか?

ナイトビジョンは暗所での視認性を高めるための機能で、主にモノクロ映像になります。一方、赤外線撮影はフィルターを用いた表現技術であり、日中でも使用可能です。

超望遠撮影で手ブレを防ぐ方法はありますか?

2000mm相当を超える領域では手ブレの影響が大きいため、三脚の使用が必須です。また、シャッターボタン操作によるブレを防ぐため、リモート操作やセルフタイマーの活用も有効です。

どのレンズを選べばよいですか?

暗所性能を重視する場合はF2.8などの明るいレンズが適しています。望遠性能を重視する場合は、テレコンバーターとの併用も含めて選定すると効果的です。

▶ナイトビジョンコンデジNVC200関連情報まとめ

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