【レビュー】色盲・色弱用の色覚補正メガネを買ってみた

8月のセールで買ったものレビューその2です。購入したのは色盲・色弱者向けの色覚補正メガネなるもの。私は色盲持ちで、信号の赤黄や、赤と緑の区別がつきにくい体質です。普段、生活するぶんにはさほど不便を感じることはないのですが、治せるものなら治してみたいという願望もあり、そんなとき、Aliexpressで色覚補正メガネなるものを見つけたので試しに買ってみました。

商品概要
今回購入したのは、ZXTREEなるブランドの色覚補正メガネです。価格は8,822円なり。色覚補正メガネとしては、メガネスーパーなどが「ダルトンレンズ」なるものを扱っていますが、価格が7万円とベラボーに高いので、それに比べるとだいぶ安いですね。

商品は注文から10日で届きました。同梱品は、メガネケース、メガネ拭き、調整用ドライバーなどです。

色盲検査
その前に、色盲について少し説明しておきます。色覚異常には、いわゆる「色弱」と「色盲」があります。 網膜円錐(もうまくえんすい)細胞の先天的機能異常、または後天的に網膜円錐細胞の損傷や開始結露の異常が生じ、色を正常的に区別できなくなることです。


色盲は、第1色覚異常(赤色弱:赤が見にくい)と、第2色覚異常(緑色弱:緑が見にくい)に分かれます。 色弱は色を感じる細胞(錐体)の種類が少ないため、色の区別がつきにくい症状です。 色覚異常は、ほとんどが親からの遺伝による先天的なもので、現在のところ医学的には治療する方法はありません。

今回購入した色覚補正レンズは、色盲、色弱の人を対象に開発された特殊なレンズで、目に入る光を調節する波長フィルタを持っており、着用すると色分別力が高くなり、色感覚が通常のレベルに達するので、色感覚障害のある人も健常者と同じように色を見分けることができるようになります。


上の写真右側のページで、52のうち、5だけが見える場合は 緑色弱です。逆に2だけ読み取れる場合は赤色弱であり、5と2両方とも読み取れない場合は、赤緑色弱者です。ちなみに、私の場合は2が読み取れないので緑色弱となります。

色覚補正レンズは、色を極めて鮮明にし、似た様に見えていた色を区別することができようにしてくれます。レンズを着用すると赤、緑、青の色弱異常者が、色を認識する能力が大幅に向上します。

装着してみた
商品は木製フレームで結構しっかりした作りです。安っぽさはありません。レンズ部はミラーレンズみたいな感じですね。

早速装着してみます。サングラスのような感じで、全体的にピンクがかった色合いになります。とりあえず、上の検査表を見たところ、見えなかった2の文字が確かにはっきり見えるようになりました。これはちょっと感動です。

さらに、屋外に出るとレンズの効果が明確に出てきます。赤色の看板などは今までより鮮やかに見えるようになり、今まで青色に見えていた信号が緑色に認識できるようになりました。感覚としては、赤が鮮やかに、緑が引き締まって見えるような感じです。赤が鮮やかに見えるぶん、夕陽を見たときなどは感動を覚えるほどの感覚に襲われます。

弱点も多々あり
この色覚補正メガネ、色の区別はしっかりできるようになりますが、弱点も多々あります。まず、カラーフィルタを使っているため全体的にピンクというか赤みがかった色になります。このため、黄色にピンクが乗っかるような感じで、元々区別し難かった信号の赤黄の区別がさらにつき辛いよう思えます。

もう一つの難点は、ミラーレンズのため、メガネの横や上下の隙間から入った光がレンズ内側で反射して見づらい点ですね。あと、近視の補正には対応していないので、コンタクトレンズと併用しないといけないあたりか。

総合評価☆☆☆★★
ということで、総合評価は星3つ。日常生活で常用するにはちょっとという感じですが、車を運転するときなどサングラスとして利用するには便利です。何より、夕日を見たときの感動は色弱障害者にしかわからないでしょう。弱点も多々ありますが、普段は見えてない色が見えるようになる体験ができるのは価値あると思います。

【レビュー】スマホ用電動ジンバル「Zhiyun Smooth 4」を買ってみた


8月末にAliexpressでセールしていたので何点か買い物してみました。目玉商品は以前から狙っていたスマホ用の電動ジンバルです。電動ジンバルでは、DJIのOsmoモバイルあたりが有名ですが、機能面など比較検討の結果、今回はZhiyun(ジユン)というメーカーのSmooth 4という商品をチョイスしてみました。セール価格117.71ドル(13,097円、送料込)なり。ゆくゆくはミラーレス用の電動ジンバルも購入してみたい。なお、Smooth 4用に買ったオプションのレビューもこちらにまとめています。


商品概要
商品は、スマホでの動画撮影時、手ブレを防いでくれるスマホ用電動ジンバルです。iPhoneはじめ、最大6インチ(幅9cm)、210グラムまでのスマートフォンが搭載できます。別売りのアダプターを購入すれば、GoProなどのアクションカムも取り付けできます。ちなみに、Zhiyun(ジユン)はDJIの次ぐらいに中国ではメジャーなジンバルのメーカーです。

Aliexpressで8月31日に注文して、DHL発送にて9月5日に到着の予定でしたが、、、台風の影響で関空が閉鎖になり、セントレア経由で10日ようやく到着です。なお、日本国内に正規販売店(Zhiyun Japan)があるようで、Amazonでも購入(17,980円)できます。Aliexpressの通常価格が16,807円なので、保証など考えると日本で購入したほうがよいかもしれません。


開封してみた
さっそく開封です。同梱品は、本体のほか、自立用三脚(TRM03)、充電用USBケーブル(Type-C)、マニュアル(英文)となっています。今回、Zhiyunのオフィシャルストアで購入しましたが、後述のスマホ接続用ケーブルが別途オマケで付いてきました。単品で買うと2,263円するものなので、これはうれしい。


なお、給電用にスマホとジンバルを接続する場合は、別途スマホに対応したUSBケーブルが必要になります。今回は、オマケでついてきたUSB Type-CのケーブルをモトローラMoto Zに繋げます。アプリ自体はBluetooth接続で操作できるのでUSBケーブルはなくても使えます。

給電用のUSBケーブル

本体重量は、550グラムで、付属の三脚を装着すると620グラム。Moto Zが140グラムあるので、計760グラムと、そこそこの重量です。以前使っていたKERNELの電動ジンバルが520グラムだったので若干重いかなといった感じです。

本体はプラスチック製ですが、DJI Osmo mobile 2のようなプラスチック丸だしの安っぽい感じではなく、そこそこ高級感ある作りです。グリップ部にピント・ズーム操作用のホイールをはじめ、いろんな操作ボタンが配置されているのが特徴的です。底面には三脚用のネジ穴があり、付属の三脚や各種機材に取り付けることも可能です。


本体内蔵のバッテリー容量は2,000mAhで、公称値で12時間の連続使用ができます。内蔵電池の交換は分解しない限りできません。スマホホルダー部にはマイクロUSBポートが付いておりスマホに給電することもできます。本体充電は付属のUSBケーブルでおこない、Type-Cの急速充電に対応している点は高評価です。


電動ジンバルとは
はじめての人のために電動ジンバルについて少し説明しておきます。簡単に言うと、手ぶれ防止のためのスタビライザーです。8月号のビデオSALONでジンバルを特集していたので、一部を引用して紹介します。


基本的な機能は手ぶれ補正ですが、合わせてドリーショットなどに活用することができるのが特徴です。これ1台あれば、スライダーなど大掛かりな装置無しでいろんな画作りができます。


補正効果は、①チルト軸②パン軸③ロール軸ーの3軸に対してコントロールすることができます。構造上、デジカメに搭載の手ブレ補正のような左右(X軸)や上下(Y軸)の揺れには対応しないので注意してください。


動画撮影ではドラマの「ER」あたりから流行りだしたノーカットで動きのあるカメラワークを楽しむことができます。詳しく知りたい方は、ビデオSALON8月号を購入ください。



使う前の準備
ジンバル自体はスマホのカメラアプリで撮影できますが、専用アプリを入れることで、ズームなど各種操作ボタンを駆使し、カメラをコントロールすることができます。ということで、Playストアから「ZY Play」をインストールします。ちなみに、私は使っていませんが、「Zhiyun Assistance」というアプリを入れるとスタビライザーの動きを好みに微調整ができるようです。


ZY Playをインストールしたら、スマホをジンバルにセットします。おおまかな調整をしておけば、あとはジンバル側で自動調整してくれます。ジンバル本体の電源オンし、ZY Playアプリを起動してブルートゥースでジンバルとスマホを接続することで簡単に撮影できるようになります。


と書きましたが、Android用のアプリは安定性がイマイチですね。ズームはカクカクするし、すぐにフリーズします。これでは使いものになりません。アップデートに期待しましょう。なお、iPhone用のアプリは問題なく動作するようです。

セットアップ
Smooth 4にスマホを取り付ける際は、バランス調整を行います。調整前の段階では、Moto Zを取り付けると下の写真のとおりスマホ側に重心が寄ってバランスが取れていません。


Smooth 4アーム部のネジを緩め、アームを左右に動かしバランスを調整します。下の写真のようにバランスの取れる位置があります。重心がうまく取れない場合はカウンターウエイト(別売)を使えばバランスが取れます。


バランス調整ができたらSmooth 4の電源をオン。これで撮影できるようになりました。



モード説明
Smooth 4では、その名のとおり4種の撮影モードが搭載されています。用途に合わせてモードを切り替えて撮影できます。



①PF(パンフォローモード):チルト軸とロール軸をロックします。通常はこのモードを使います。カメラをパン(横方向に振る)するとゆっくり追従します。


②L(ロックモード):3軸すべてをロックします。PFモードに加えてパン軸もロックされるので、パンしてもカメラは追従しません。


③Following(フォローモード):ロール軸のみをロックします。PFモードではカメラを上に向けても追従しませんが、このモードなら上下にチルトさせるとカメラがゆっくり追従します。


④PhoneGo(フォーンゴーモード):ロール軸のみをロックします。フォローモードに比べて追従は早くなりますが、手ブレ補正の効果は少なくなります。スポーツなど撮影対象の移動速度が早いときはこのモードが役に立ちます。


PFとLモードの切り替えは手前に、FollowingとPhoneGoの切り替えは奥にレバーがあります。片手で簡単に切り替えできるようになっています。



総合評価☆☆☆☆☆】(※アプリ☆★★★★)
ということで、総合評価は星5つ。1万円台でこれだけの機能がついていれば言うことありません。LモードとPFモードの切り替えが片手でできるのは便利ですね。ジンバルを下に向ければローアングル撮影もできるので、撮影の幅は大きく拡がりました。本体に対しては不満はありません。ただし、Android用アプリは星1つ。こちらはすぐにフリーズするんで、早急にまともに使えるようアップデートしてほしい。でないと、せっかくの各種ボタンが意味ないし。