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【新製品】CAT タフネススマホのニューモデル発表
8月31日、キャタピラーのAndroid 防水スマホ2モデル(CAT S41, CAT S31)とWindows10 防水タブレットCAT T20が発表されました。なお、FLIR社製サーモカメラ搭載スマホCAT S60の後継機(CAT S61?)の発表はありませんでした。
https://www.catphones.com/category/press-releases/
【CAT S41】
CAT S40後継機のCAT S41は5,000mAhのバッテリーを搭載、待受時間44日、連続通話時間38時間の超タフネス携帯です。大容量バッテリーを生かしてS41から他のスマホ等への充電も可能になモバイルバッテリー機能も備えます。価格は449ユーロ(約58,000円)。
https://www.catphones.com/shop/cat-s41-smartphone/
[主な仕様]
防水=IP68、水深2メートル1時間
プロセッサ=MTk P20 MT6757 オクタコア 2.3GHz
OS=Android ヌガー
LCD=5インチフルHD(1980x1080)IPSパネル
重量=218グラム
【CAT S31】
CAT S31は、廉価モデルS30の後継機。4,000mAhのバッテリーを搭載し、IP68クラスの防塵防滴機能を備えます。米軍の物資調達規格規格MIL SPEG 810Gにも適合、高さ1.8メートルからコンクリート上に落としても大丈夫なタフネス仕様です。価格は329ユーロ(約43,000円)。
【CAT T20】
新発売のLTE搭載Windows10 タブレットCAT T20は、IP67対応で水深1メートルに30分浸けても使用できる防塵防滴タブレットです。649ユーロ(84,000円)。
[主な仕様]
防水=IP68、水深2メートル1時間
プロセッサ=インテルAtom Z8350 クアッドコア 1.44GHz
OS=Windows 10
LCD=8インチ 800x1280 IPSパネル
重量=650グラム
バッテリー=7,500mAh
RAM=2G
ストレージ=64G
【レビュー】うずらの卵用に自動孵化器を買ってみた(3ヶ月経過編)
孵化から3ヶ月が経過しました。ウズラたちもみな大人になり、それぞれの個性もわかるようになってきました。主に鳴き声対策についての話です。
【鳴き声対策】
並ウズラのオス2匹の鳴き声がかなりうるさいです。朝から晩まで「ゴゲギョー」「ゲギョー」と泣き続けます。隣近所には迷惑のかからない場所で飼育してはいるものの、流石にうるさすぎだろうということで対策を講じます。いろいろ試してみたので結果報告します。
【隔離政策】
まずは隔離です。一番鳴き声の大きなオス1匹(仮称・サンシャイン鶉崎)を室内で単独飼育してみます。コイツが鳴くと他の個体も釣られて鳴くので、鳴き声の届かない風呂場に置いてみました。サンシャインは鳴き止みません。しかも、大声がベランダのオスたちにも届くようで他の子の釣られ鳴きも止む気配なしです。この作戦は失敗です。
サンシャイン鶉崎さん
1人が寂しいなら、もう1匹のうるさいオス(仮称・鶉澤富美男)を入れてみるとどうでしょうか。2匹でケンカになるかと思いましたが意外と仲良くしています。ただし、鳴き声はうるさいです。仲間がいることで鳴く回数は減りましたが、効果は60点ぐらい。何もしないよりはマシかな程度です。
【ペアリング】
続けてオス+メスの組み合わせ。サンシャインとメス1匹(仮称・ブルゾンうずら)を番(つがい)にしてみましす。なんと、ブルゾンの魅力でサンシャインはまったく鳴かなくなりました。2人仲良く水槽の中で寄り添っています。100点満点。しかし、あぶれた富美男がまだ鳴いてる。60cm水槽が1つしかないので富美男の居場所がない。
ハゲ頭なブルゾンうずらちゃん
ということで、60cm水槽にサンシャインとブルゾンを入れ、隣に30cm水槽を置いてそこに富美男を入れてみました。ガラス越しではありますが、富美男はブルゾンの姿が見えるようになりました。ガラス越しでもメスの姿が視界に入ればオスは鳴かないようで、サンシャインも富美男も鳴き止み、ついに平和な日々が訪れた。オスとメス、あやつりつられ。
サンシャインとブルゾンは仲良しに
おかげさまでベランダにいる他のオスたちはほとんど鳴かなくなりました。ウズラにも個性があって、サンシャインや富美男みたいに1日中鳴き続けるやつらもいれば、ほとんど鳴かないおとなしいやつらもいるみたいです。鳴かないオスは群れの中でメスとのペアリングがうまくいっているのでしょうか。
【選手交代】
毎日サンシャインと富美男の相手をさせるのもかわいそうなので、ちょっとパートナーを変えてみることにしました。元気そうなやつをってことで、珍しく頭がハゲていないメス(仮称・アキ子)がいたのでチョイスです。
頭フサフサのメスウズラ・アキ子
集団飼育しているときは気づきませんでしたが、このアキ子ってやつが、メスのくせに縄張り意識が強い上に、かなり凶暴。サンシャインがエサ場に近づこうものならツ突く、、、と言うかド突く。こんだけたくましければ頭もハゲんわな。
おもしろそうなので、アキ子のいる水槽にサンシャインと富美男の2匹を入れてみた。当然ヌシはアキ子。サンシャインと富美男は仲良く端の方でおとなしくしています。かなりビビってるのか、まったく鳴かなくなりました。
【鳴き癖おさまる】
さすがに60cm水槽に並ウズラ3匹はかわいそうなので、日光浴を兼ねて富美男をベランダに戻してみることに。すると、富美男の鳴き癖が止まったではありませんか。アキ子恐るべし。完全に鳴き止むまでは至りませんが、以前に比べると随分とマシになりました。
鳴き癖が落ち着いた鶉沢富美男
これなら、サンシャインもイケるのではと思ってベランダに放してみるも、こちらは残念ながら鳴き止みません。同じ並ウズラでも個性あるなあと感じたのです。しばらくはサンシャインとアキ子のペアで暮らしてもらいますが、一応鳴き声問題については解決しました。
【弱い鶉ほどよく吠える】
今さらですが、並ウズラたちを観察していて気づかされたのが、オスもメスも頭のハゲたやつとハゲてないやつがいて、強い個体は頭がフサフサ。弱い個体はハゲ具合が激しい。そこにはヒエラルキーがあって、強いオスたちはそれぞれの縄張りを持ち、そこに入ってくるオスには容赦なく攻撃するっていうウズラ社会の厳しさ。
そして、縄張りを持てないオスは隅っこで大声で鳴いているという現実。群れに戻った富美男は他のオスたちに追い回される毎日。一方、サンシャインはといえば、狭いながらも、乱暴者のアキ子が相手ながらも、一国一城の主として独り立ちしたわけです。果たしてどちらのウズラがしあわせなのか。生きていくってタイヘンです。
【体重測定】
恒例の体重測定です。3ヶ月。並ウズラメスが125〜135gで、オスが110g前後。ヒメウズラのメスが60〜65g、オスが47〜50gということで合格点ですが、鳴き声対策で室内飼いしているメスが140g、オスも120gあたりでこれでは体重オーバーです。60cm水槽ではどうしても運動量が少なくなるため、食餌量を減らすようコントロールしていく必要が出てきました。
◯心構え編
◯孵化編
◯ヒナ飼育編
◯エサ編
◯エサ編(ウソホント)
〇グッズ編
◯いろいろ編
◯1ヶ月経過編
◯2ヶ月経過編
ウズラにラウディブッシュを使ってはいけない理由
ウズラ飼育のサイトを見ていると、エサにラウディブッシュのようなインコ用のエサを使っている人を多く見かけます。ここではラウディブッシュについてどんなエサなのかを簡単に説明するとともに、ウズラにラウディブッシュを使うことの問題点をまとめておきます。
ー要点ー
①雑食性のウズラに草食性のインコのエサは不向き
②ラウディブッシュは軟卵などの病気の原因になる
③輸入エサは品質に問題がある可能性が高い
④それでもラウディブッシュを使うなら栄養補充が必要
【ラウディブッシュとは】
ラウディブッシュは、インコやオウム用に開発された完全配合餌(完配餌)と呼ばれる種類のエサです。インコやオウムのような飼鳥(しちょう)は、犬や猫、ニワトリやウズラのような家畜と比べて栄養学の面で研究が遅れていました。かつてはシード類のような自然の食性に近いエサを与えていましたが、これだけでは栄養的に問題があり、鳥たちが長生きできないということがわかってきてから、ラウディブッシュのような完配餌が注目を集めるようになりました。
完配餌とは、その名のとおり栄養学上必要な栄養素をすべて含んだエサのことです。インコ版のドッグフードみたいなものですね。トウモロコシなどの基本飼料にタンパク質を補充する大豆ミールや各種ビタミン、ミネラルなどを添加して作られます。ウズラやニワトリ用のエサ(飼料)も基本的な構造は同じです。
加えて、ペットフードでは、合成保存料(一部の商品は天然保存料)や、食いつきを良くするための香料、日持ちがし動物が食いつきやすいような添加物などを添加しています。こうした原材料を細かく粉砕してペレットやフレーク状に植物油で固めてできたものがペレットです。ペレット状にすることでペットがすべての栄養素を選り好みせずに口にすることができます。
ペレット餌
【完配餌の利点】
昔は犬や猫には人間の食べた残飯を与えて飼っていました。しかし、それでは栄養価的に問題があるということで、現在はドッグフードやキャットフードを与えて育てるのが常識になっています。それと同じで、ラウディブッシュのようなペレットを与えるのが飼鳥の分野でも主流になってきています。町の獣医さんが、インコやオウムにラウディブッシュのようなペレットを薦めるのは、栄養学上の観点からも正しいといえます。
ところが、一部でウズラのような別種のペットに対してもペレットを薦める獣医さんがいるようで問題になっています。空を飛ぶインコと地面を歩くウズラではまったく食性が異なります。インコやオウムは植物しか食べない「草食性」、キジ科のウズラは植物に加えて昆虫なども食べる雑食性です。ウズラにラウディブッシュのようなペレットエサを与えるとどのような問題が起きるかを解説します。
【軟卵を産みやすくなる】
インコは年に2回、1回につき5〜6個程度の卵を産むだけです。ほぼ毎日のペースで卵を産むウズラと比べると必要な栄養価がまったく異なってきます。ウズラにインコ用のエサを与えると、特に産卵に必要なカルシウムやビタミンD類、ミネラルが不足することで軟卵を産みやすくなり、卵管塞のような病気も引き起こしやすくなります。エサにボレー粉を追加することでカルシウムを補充することはできますが、ウズラが必要量を口にしてくれるかという問題がありますし、さらにビタミンD3やミネラル類が不足していることには変わりがないので、軟卵は止まりません。
実際、ネットでウズラの軟卵に関する記述を調べてみると、ほとんどの人がラウディブッシュなどインコ用のペレットを与えて飼育しています。知識不足の獣医の勧めでラウディブッシュを与えたらそれが原因で卵管塞を引き起こしてまた獣医にかかるという笑えない話です。カルシウムやビタミンDが添加されたウズラ専用エサを与えておけば軟卵を産むことはまずありません。
殻がブヨブヨの軟卵
【総排泄腔脱になる】
カルシウム不足が度を超すと「総排泄腔脱」という病気を引き起こしやすくなります。この病気はいわゆる脱腸・脱肛と呼ばれるもので、ウズラが産卵をしたはずみで内臓の一部が外に出てしまうものです。肛門の外に出た臓器は他のウズラが突くことで出血を伴ったり、場合によっては臓器が外に出て壊死を起こし、死に至ることも珍しくありません。
ウズラ専用エサを使っていれば、十分なカルシウムが含まれているのでこのようなトラブルを引き起こすことはまずありませんが、ラウディブッシュのようなカルシウムが不足したエサを与えると総排泄腔脱を引き起こしやすくなるので気をつけてください。
【安全性の問題】
市販のウズラ専用エサは、「飼料安全法」や「食品衛生法」で使用する原料や添加物が厳しく制限されています。スーパーで販売されているウズラの卵は、私たちが食べても健康に問題がないよう十分な安全性が担保されています。一方、インコなど飼鳥用のエサについてはこのような規制はないため(最近ペットフード安全法という法律が制定されましたが罰則規定のないザル法と言われています)、専用エサを使わず育てたウズラの産んだ卵を人間が口にすることはやめたほうがよいです。
特に輸入エサについては、日本国内では使用が認められていない合成添加物も多く使われており、ウズラ自身の健康にもよくない可能性があります。ラウディブッシュの成分表を見ると、水酸化アンモニウムなど指定外添加物が使われていることがわかります。安全性という観点で見れば、国内で売られているウズラエサのほうがはるかに高いといえます。
【品質の問題】
ラウディブッシュのような海外製のエサは通常、船便で1〜2か月かけてリファー(冷蔵庫)を使わず日本まで運ばれてきます。高温多湿な太平洋上を長時間かけて運ばれてくるエサの品質が劣化することは容易に想像できます。さらに、ラウディブッシュに使われている混合トコフェロールのような酸化防止剤は添加物としての安全性は高いものの、そのぶん効果が長続きせず、カビが発生しやすく、エサの劣化も早いという欠点があります。
元々アメリカ国内での販売を前提に作られた商品ですから、日本の消費者のもとにはかなり劣化した状態で届くことになります。さらに、一部の業者は輸入したエサをリパッキング(再包装)して消費期限をごまかしているようなところもあり(法律上は包装した日付が製造年月日になる)、品質にも疑問がでています。加えて、異物混入など問題が起きたとき正規代理店ではない並行輸入業者では対応してもらえない可能性が高いです。
【価格の問題】
日本国内でラウディブッシュを販売しているのは正規代理店ではなく、並行輸入の業者です。このため、本国の倍以上の価格で販売されておりコストパフォーマンスはかなり悪いです。ラウディブッシュのようなインコ用のエサをウズラに勧めてくる獣医さんもいるようですが、一部の勉強不足な獣医さんを除けば、エサ販売で利益を得ることを目的としている可能性が高いです。安価に入手でき、安全性の高いウズラエサを使うほうが合理的だと考えます。
【ラウディブッシュを使うなら】
それでもラウディブッシュを使いたいという方にはいくつかアドバイスをしておきます。まず、ウズラにはローカロリーなブリーダータイプ以外は使わないようにしてください。メンテナンスタイプを使っている方が多くいますが、メンテナンスタイプはウズラにはかなりハイカロリーで適しません。
さらに、ウズラにはラウディブッシュだけでは産卵に必要な栄養が不足するので、必ずボレー粉を取らせること、そして、ビタミン、ミネラルを補給するためにカルビタバードのような栄養補給剤を与えてください。加えて、雑食性のウズラに必要な動物性タンパク質をミルワームなどで補充してやらないといけません。こうした対策をしておけばある程度軟卵は防げるでしょう。
購入時の注意点としては、オリジナルのパッケージで販売されているものを買うことです。日本国内で再パッキングされているものは本来の消費期限が不明で信頼性に欠けます。ラウディブッシュ社も正規品以外は購入しないよう呼びかけています。加えて、劣化しやすい商品ですから、できるだけ製造年月日(消費期限)が新しいものを選ぶようにしてください。
【参考】ラウディブッシュ成分表
飼料大豆
挽き割りトウモロコシ
挽き割り小麦
大豆油
第二リン酸カルシウム(リン、カルシウム)
炭酸カルシウム(カルシウム)
◯エルリジン(リジン) アミノ酸
◯エルアルギニン(アルギニン) アミノ酸
◯塩化コリン(ビタミンB群)
◯DL-メチオニン
◯ナイアシン(ビタミンB3)
食塩乾燥酵母
混合トコフェロール(酸化防止剤)※合成ビタミンE(DL体)
ローズマリーエキス(酸化防止剤、防腐剤)
クエン酸(PH調整剤)
レシチン(乳化剤)
二酸化ケイ素(液状酸化防止剤の担体)
硫酸マンガン(マンガン)
パントテン酸カルシウム(ビタミンB群+カルシウム)
アスコルビン酸(ビタミンC)
ビオチン(ビタミンB群)
ユッカ抽出エキス(乳化剤、製造溶剤)
酸化亜鉛(亜鉛)【指定外添加物】
アルファ・トコフェロールアセテート(ビタミンE)
ビタミンAアセテート(ビタミンA)
リボフラビン(ビタミンB2)※合成添加物(着色料、黄色系)
塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)
メナジオン重亜硫酸ナトリウム複合(ビタミンK)
硝酸チアミン(ビタミンB1)
シアノコバラミン(ビタミンB12)
エチレンジアミン二塩酸塩(ヨード)
亜セレン酸ナトリウム(炭酸カルシウム中)(セレン)
酸化銅(銅)【指定外添加物】
プロピオン酸(保存料、防カビ剤)
水酸化アンモニウム(PH調整剤、殺菌剤)【指定外添加物】
酢酸(酸味料)
ソルビン酸(保存料)
酒石酸(酸味料)
天然リンゴ香味料
【レビュー】バーディーうずらフードを買ってみた
ウズラエサについてレビューです。ウズラ用ではバーディーとエクセルの2種類がメジャーですが、エクセルは魚粉のニオイがキツめなので、最近はバーディーうずらフードをメインのエサとして使っています。
【概要】
日本配合飼料(ニッパイ)から発売されているバーディーうずらフードは、その名の通りウズラ専用の完配飼料です。ニオイもキツくなく、魚粉は煮干しとかダシの香りに近いです。1kgで318円(Amazonあわせ買い対象)とお値段的にも及第点です。
【成分表】
ウズラエサは法律上、「飼料」に区分されるため飼料安全法が適用され、パッケージに原材料等を明記することが義務付けられています。ペット用として販売していてもこの法律は適用されるため、表示していない場合は法律違反になります。また、この法律の関係か、店舗で購入する際は購入者の署名を求められることがあります。
ここからは、パッケージに記載されている内容について説明していきます。なお、添加物等の用途についてはあくまで想像です。異なる用途で添加されている可能性もあります。
原産国表記は、製造、袋詰したのが日本国内ということを意味します。原材料は海外のものを使っていても構いません。バーディーも原材料の大半は海外のものと思われます。
マッシュ状
飼料の形状を表します。マッシュは粉状の飼料のことです。そのほかに、ペレットやクランブルなどがあります。余談ですが、固形のペレットはマッシュと比べると、成分密度が高い上にエサを食べるときの消費カロリーが少ないので太りやすいそうです。
総カロリー 2,680kcal
1,000gあたりのカロリー(エネルギー量)が表示されています。エサ編で詳しく書いていますが、ウズラエサは飼鳥用のエサと比べてカロリーは低いです。
栄養成分
粗たん白質 24.0%以上
粗脂肪 2.5%以上
粗繊維 4.0%以下
粗灰分 13.5%以下
カルシウム 2.5%以上
りん 0.55%以上
栄養成分が表示されています。養鶏用の飼料などと比べるとタンパク質の比率が高いのが特長です。ウズラ飼育にタンパク質の比率が低いエサを好む人がいますが、カロリーが同じでタンパク質比率が下がればそのかわりに糖質(炭水化物)などが増えることになるので注意してください。
「粗」という字が気になりますが、これは測定した際に若干別の成分も含まれるという意味です。例えば、粗タンパク質では、純粋なタンパク質以外に、メチオニンやリジンなど後から添加されたアミノ酸なども同時に測定されます。粗灰分とは、カルシウムなどのミネラル分など燃やして灰になって残る成分のことです。
タンパク質比率(24%)が気になるようであれば、ニワトリ用のエサ(タンパク質比率15%程度)と一対一の比率で混ぜることで20%程度まで落とすことができます。ニワトリ用のエサは粒子が粗いのでミキサーで細かくするか、もしくは朝はウズラエサ、夜はニワトリエサと分けて与える方法もあります。
原材料は主に海外から輸入された飼料が使われています。ウズラエサでは、カロリーや脂肪分を抑えるため、脱脂大豆(大豆油かす)などを使っているのが特長です。カッコ()付きの原材料はメーカーの都合で使われないこともあります。
[穀類(49%)]
とうもろこし
飼料用とうもろこしです。原材料の約半分を占めます。
(マイロ)
モロコシ属の植物です。グレインソルガムとも呼ばれます。耳慣れない植物ですが、飼料としてはよく使われます。アジアやアフリカでは人間用の食料としても利用されています。
wikipediaより
[植物性油かす(35%)]
大豆油かす
大豆から油を抽出した残渣です。タンパク質が多く含まれている上、カロリーが少ないので、タンパク質の供給源として使われます。脱脂大豆、大豆ミールとも呼ばれます。
コーングルテンミール
トウモロコシからコーンスターチ(デンプン)を製造する際に出る副産物です。こちらもタンパク質の供給源になります。
[動物性飼料(7%)]
魚粉
魚類から油脂を除いたあとに得られる残渣を魚粕といいます。これを粉砕させて粉末にしたものが魚粉です。動物性タンパク質の供給源です。バーディーはエクセル(14%)に比べると魚粉の含有量が少なめです。エクセルが焼きそばに入れるクサい魚粉のニオイとすれば、バーディはダシをとるときなどに使う煮干の香りがします。
[その他(9%)]
炭酸カルシウム
石灰石を細かく砕いたものです。カルシウムの供給源として添加しています。
アルファルファミール
アルファルファという牧草を乾燥させ粉にしたものです。マメ科の植物で、チモシーなど一般的な牧草と比べるとタンパク質が多く含まれます。
食塩
説明の必要はありませんね。塩です。
パプリカ抽出処理物
パプリカから抽出したエキスで天然の着色剤として使われます。添加することで卵の色が濃くなります。
無水ケイ酸
粉が固まらないようにするための固結防止剤として使われます。
(リン酸カルシウム)
リンとカルシウムの供給源として使われます。リン鉱石を細かく砕いたものです。
【飼料添加物】
飼料安全法では飼料の中に添加することができる添加物について細かく指定されています。指定添加物以外のものは使用できません。また、添加したものについては表示義務があります。それぞれの成分についての説明は省きますが、酸化防止剤以外のものはいずれも飼料標準に基づいて要求されている栄養素です。人間向けのサプリメントでもよく目にするものばかりですね。こうした添加物を加えることで、原材料だけでは補えない栄養素をウズラに与えることができます。
[ビタミン類]
ビタミンA
ビタミンD3
ビタミンE
ビタミンK3
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ニコチン酸
パントテン酸
ビオチン
葉酸
ビタミンB12
[アミノ酸]
コリン
リジン
メチオニン
[ミネラル]
硫酸亜鉛
ヨウ素酸カルシウム
硫酸コバルト
硫酸鉄
硫酸銅
硫酸マンガン
[酸化防止剤]
エトキシキン
うずら飼育の記事一覧
◯心構え編
ウズラを飼うにあたって知っておきたいことをまとめています。
◯孵化編
自動孵化器を使ったウズラの卵の孵化についての記事です。
◯ヒナ飼育編
生後から成鳥になるまでの飼育法についての記事です。
◯エサ編
ウズラのエサについていろいろ書いています。
◯エサ編(ウソホント)
ネットのウズラエサ情報についてのまとめです。
〇グッズ編
百均で揃えたウズラ飼育グッズの記事です。
バーベキュー網を使ったケージ作成など。
◯いろいろ編
ウズラ飼育について気づいたこといろいろです。
雌雄鑑別や鳴き声対策などについて書いています。
◯1ヶ月経過編
室内飼育からベランダ飼育への移行、産卵準備など。
◯2ヶ月経過編
土床やニップルドリンカーの導入など。
◯3ヶ月経過編
並ウズラオスの鳴き声対策など。
◯バーディウズラ編
バーディウズラエサのレビュー。
◯ラウディブッシュを使ってはいけない理由
ウズラにラウディブッシュを与えてはいけない理由について解説しています。
◯6ヶ月経過編
越冬対策、ニワトリエサなど。
◯1年経過編
脱肛(総排泄腔脱)と軟卵について
◯1年経過編その2
検卵について
◯1年経過編その3
ビタミンDの話
◯1年経過編その4
ケージ飼育について
◯うずらの時間1
コミック「うずらの時間」の紹介
◯ウズラ大学のヒメウズラ種卵で酷い目にあった件
ウズラ大学でヒメウズラの種卵を買ったら酷い目にあったという話です
【レビュー】うずらの卵用に自動孵化器を買ってみた(いろいろ編)
・セッター(孵化器、孵卵器)[0〜14日]
・ハッチャー(セッターで代用可)[14日〜生後48時間]
・育雛器[生後0〜30日]
・成鶉舎(ケージ、平飼い)[生後30〜35日以降]
【孵化に最適な時期】
ウズラの卵の孵化は、春先から初夏にかけて開始するのが一番トラブルが少なくおすすめです。孵化成績は、春から初夏と秋頃(9〜10月)が高く、冬場は気温や湿度が影響するため著しく低下します。秋から冬に孵化をさせる場合は、卵が冷えやすく、ヒナも体温が下がるとすぐに死ぬので、とにかく温度管理に注意してください。
【有精卵率】
種卵についてですが、有精卵として販売されているものでもけっこう無精卵が入っています。これは親鳥の交配がうまくいかないなどの理由で結構な確率で無精卵が混入するためです。愛知県の資料によると一般的な有精卵率は7〜8割程度となっています。
購入実績では、ウズラ大学のヒメウズラ卵で3割ぐらい、Amazonのデライトベースで買った並ウズラの有精卵で2〜3割ぐらい無精卵が入っていました。この数字は季節によっても変動するようです。
また、梱包が悪かったり、輸送時の扱いが雑だと、ヒビ入りの卵が入っていることがあります。ヒビ入りの卵は孵化器に入れてもまず孵化しません。入卵前に検卵し、ヒビの入った卵は外すようにしてください。
【卵の孵化率】
過去の経験では、孵化率(無精卵を除く)は自動孵化器で8割以上、手動だと6時間おきのアバウトな転卵で3〜5割程度でした。こまめに転卵すればもう少し孵化率は上がります。手動転卵ではペローシス持ちなど体の弱い個体が多く生まれる傾向がありますし、生後1週間の生存率も低くなります。
スーパーで売っている食用ウズラの卵は基本無精卵ですが、たまに有精卵が混じることがあるようで、暖めると孵化することがあります。ウズラのヒナは雌雄判別が難しいので、稀にメスの群れの中にオスが混じってしまうことが原因のようです。
管理がしっかりしている養鶉場では、ケージにオスが混入しているのが判明した時点(オスは雄叫びをあげるのですぐわかります)で、すぐにケージから出し、そのケージから生まれた卵はすべて廃棄しています。有精卵は気温が高いと孵化を始めるため、血管の発生が起こったものを流通させると品質上問題になるからです。
ですから、有精卵は出荷元によってはまったく入っていない可能性もあります。言いかえると、管理の適当な養鶉場の卵は結構な確率で有精卵が混ざっています。養鶉場によっては10個のうち2〜3個有精卵が混ざっていたこともあるようです。
なお、種卵は産卵後、日数の経っていないものを使うのが望ましく、時間の経過とともに孵化率は低下していきます。適切に保管されていても、産卵後7日を過ぎると孵化率が大幅に低下し、10日を過ぎると孵化は難しくなります。できるだけ新鮮な卵を使うようにしてください。
【雌雄鑑別】
ウズラのオスメスを鑑別する方法については、生まれた直後であれば肛門の奥にある突起の有無で判別できるようです。養鶉場では生後すぐに専門の鑑別士がオスとメスを鑑別していますが、海外では顕微鏡を使って確認するぐらいですから素人には難しいです。
並ウズラ、ヒメウズラ共通の判別法としては、メスはオスより体がひと回りほど大きく、エサも倍ぐらい食べます。また、産卵の準備に入る頃にはタンパク質の要求が激しくなるのでエサを大量に食べます。ミルワームに異常に興味を示す個体もメスの確率が高いです。オスはエサをくわえてしばらくピーピー鳴きますが、メスはくわえるとすぐに食べます。
メスはオスと比較して総排泄腔(肛門)の穴が大きいです。オスは繁殖期に入ると総排泄腔の下にある陰嚢が膨らんできます。糞に白いホイップクリーム状の精液が混じっていたり、メスの背中に噛み付いて腰を振っているのは間違いなくオスです。
並ウズラ特有のものとしては、ノドから胸元にかけての模様で雌雄が判別できます。成鳥になるにつれてメスは胸元に点々(ドット柄)の模様が出てきて、一方、オスは胸元が赤茶というか錆びたような色になってきます。一番わかりやすいのは鳴き声で、オスは「ゴゲギョー」「グギョー」みたいな感じで大声で鳴きます。
ヒメウズラでは、素人でもわかりやすいのが首の下にある「ビブ」と呼ばれるよだれかけのような白い模様です。この模様があるのはオスです。ただし、ブルーフェイスやレッドブレストのような一部の変異種ではオスでもよだれかけが付いていないもの、判別しにくいものがあります。
そのほかに、胸元に赤みのかかった羽が生えているのがオスとか、お尻のあたりが赤くなる通称赤パン、赤パンツといった判別法もあります。ホワイト、シルバー系のカラーでは判別が難しいもしくはできないようです。
・ハッチャー(セッターで代用可)[14日〜生後48時間]
・育雛器[生後0〜30日]
・成鶉舎(ケージ、平飼い)[生後30〜35日以降]
【孵化に最適な時期】
ウズラの卵の孵化は、春先から初夏にかけて開始するのが一番トラブルが少なくおすすめです。孵化成績は、春から初夏と秋頃(9〜10月)が高く、冬場は気温や湿度が影響するため著しく低下します。秋から冬に孵化をさせる場合は、卵が冷えやすく、ヒナも体温が下がるとすぐに死ぬので、とにかく温度管理に注意してください。
季節による孵化率の推移(ニワトリ)
【有精卵率】
種卵についてですが、有精卵として販売されているものでもけっこう無精卵が入っています。これは親鳥の交配がうまくいかないなどの理由で結構な確率で無精卵が混入するためです。愛知県の資料によると一般的な有精卵率は7〜8割程度となっています。
購入実績では、ウズラ大学のヒメウズラ卵で3割ぐらい、Amazonのデライトベースで買った並ウズラの有精卵で2〜3割ぐらい無精卵が入っていました。この数字は季節によっても変動するようです。
また、梱包が悪かったり、輸送時の扱いが雑だと、ヒビ入りの卵が入っていることがあります。ヒビ入りの卵は孵化器に入れてもまず孵化しません。入卵前に検卵し、ヒビの入った卵は外すようにしてください。
【卵の孵化率】
過去の経験では、孵化率(無精卵を除く)は自動孵化器で8割以上、手動だと6時間おきのアバウトな転卵で3〜5割程度でした。こまめに転卵すればもう少し孵化率は上がります。手動転卵ではペローシス持ちなど体の弱い個体が多く生まれる傾向がありますし、生後1週間の生存率も低くなります。
スーパーで売っている食用ウズラの卵は基本無精卵ですが、たまに有精卵が混じることがあるようで、暖めると孵化することがあります。ウズラのヒナは雌雄判別が難しいので、稀にメスの群れの中にオスが混じってしまうことが原因のようです。
血管が発生した卵
管理がしっかりしている養鶉場では、ケージにオスが混入しているのが判明した時点(オスは雄叫びをあげるのですぐわかります)で、すぐにケージから出し、そのケージから生まれた卵はすべて廃棄しています。有精卵は気温が高いと孵化を始めるため、血管の発生が起こったものを流通させると品質上問題になるからです。
ですから、有精卵は出荷元によってはまったく入っていない可能性もあります。言いかえると、管理の適当な養鶉場の卵は結構な確率で有精卵が混ざっています。養鶉場によっては10個のうち2〜3個有精卵が混ざっていたこともあるようです。
なお、種卵は産卵後、日数の経っていないものを使うのが望ましく、時間の経過とともに孵化率は低下していきます。適切に保管されていても、産卵後7日を過ぎると孵化率が大幅に低下し、10日を過ぎると孵化は難しくなります。できるだけ新鮮な卵を使うようにしてください。
【雌雄鑑別】
ウズラのオスメスを鑑別する方法については、生まれた直後であれば肛門の奥にある突起の有無で判別できるようです。養鶉場では生後すぐに専門の鑑別士がオスとメスを鑑別していますが、海外では顕微鏡を使って確認するぐらいですから素人には難しいです。
並ウズラ、ヒメウズラ共通の判別法としては、メスはオスより体がひと回りほど大きく、エサも倍ぐらい食べます。また、産卵の準備に入る頃にはタンパク質の要求が激しくなるのでエサを大量に食べます。ミルワームに異常に興味を示す個体もメスの確率が高いです。オスはエサをくわえてしばらくピーピー鳴きますが、メスはくわえるとすぐに食べます。
メスはオスと比較して総排泄腔(肛門)の穴が大きいです。オスは繁殖期に入ると総排泄腔の下にある陰嚢が膨らんできます。糞に白いホイップクリーム状の精液が混じっていたり、メスの背中に噛み付いて腰を振っているのは間違いなくオスです。
並ウズラオスの射精
並ウズラ特有のものとしては、ノドから胸元にかけての模様で雌雄が判別できます。成鳥になるにつれてメスは胸元に点々(ドット柄)の模様が出てきて、一方、オスは胸元が赤茶というか錆びたような色になってきます。一番わかりやすいのは鳴き声で、オスは「ゴゲギョー」「グギョー」みたいな感じで大声で鳴きます。
胸元が錆びたような色がオス
メスは胸元にドット模様が
ヒメウズラでは、素人でもわかりやすいのが首の下にある「ビブ」と呼ばれるよだれかけのような白い模様です。この模様があるのはオスです。ただし、ブルーフェイスやレッドブレストのような一部の変異種ではオスでもよだれかけが付いていないもの、判別しにくいものがあります。
白いよだれかけはオス
そのほかに、胸元に赤みのかかった羽が生えているのがオスとか、お尻のあたりが赤くなる通称赤パン、赤パンツといった判別法もあります。ホワイト、シルバー系のカラーでは判別が難しいもしくはできないようです。
【交配・産卵】
並ウズラは生後40から50日で性成熟を迎え、メスは産卵を開始し、オスは発情期に入ります。この頃から、メスの気を引こうとオスが大きな声で鳴きはじめます。オスは総排泄腔の下部(尻尾側)にある陰嚢(いわゆるキンタマ)が赤く膨れ、内部から泡状の精液を分泌するようになります。ヒメウズラは野生種のためか並ウズラよりは性成熟が遅く、2ヶ月経過したあたりでオスの発情が始まり、65〜70日目あたりでメスが産卵を始めます。
交尾(クロアカキス、クロアカ=総排泄腔)は、オスがメスの総排泄腔内に精液を射精しておこないます。この時、メスが動かないように、オスはメスの後頭部の毛をクチバシで咥えます、発情期に入ると多くのメスの後頭部の羽が抜け、後頭部がハゲあがった姿を目にするようになります。
産卵期に入ったメスは、はじめのうちは無精卵を産みます。交配した翌々日から有精卵を産みはじめますが、はじめの1週間程度は受精率が安定せず、1週間を過ぎたあたりから安定し、有精卵の割合が高くなってきます。
産卵時間については、ニワトリは午前中に卵を産むことが多いですが、ウズラの場合は、日没の3〜4時間前に集中します。夏場であれば、午後7時頃に日が落ちますから、午後3〜4時ごろに産卵します。
【ウズラの抱卵】
基本的に並ウズラのメスは卵を温めません。鳥類はある程度の数の卵を産むとお腹のあたりの羽が抜け落ちて、皮膚からの体温で卵を温めます。しかし、ウズラやニワトリのような家禽は品種改良の過程でこのような本能が欠けています。この本能を「就巣性」と呼びます。就巣性の喪失は遺伝子の変異で起きたものなので、並ウズラのメスが卵を温めることはありません。
ヒメウズラについては、就巣性が残っているので、ある程度卵が集まれば抱卵を始めることがあります。抱卵させれば自分で卵を孵化してくれますが、個体によっては途中で抱卵をやめたり、そもそも抱卵しないことも珍しくありません。
【オスの発情】
オスの発情要素には、日照量、温度、湿度、エサの量などが影響すると言われています。群れの中でオスが発情期に入ると、大きな声で鳴いたり、他の個体に攻撃したりするような場面が増えてきます。
オスとメスを分けた上で、食餌制限をすることである程度発情を抑えることができるようです。発情に影響するホルモンの1つであるエストロゲンを抑制する物質には、緑茶に含まれるカテキンや、キャベツ、ブロッコリーに含まれる亜鉛が挙げられます。
【鳴き声対策】
発情期に入るとオスの大きな鳴き声も悩みのタネです。鳴き声には個体差(個性)があり、一日中鳴き続ける個体もあれば、ほとんど鳴かない個体もいます。鳴き声には、メスへのアピールや、縄張り主張の意味合いがあるようです。オスが複数いる飼育環境では、1羽が鳴くと他の個体も釣られて鳴くので、一番よく鳴く個体を鳴き声の届かない場所に隔離することで、他の個体の鳴き声が止みます。
隔離したオスが1羽で鳴き続けるようであれば、自分の姿が映るように鏡を置くと落ち着くことがあります。また、オスは身体を伸ばして鳴き声を上げる習性があるので、飼育ケージの天井をウズラが背伸びできないぐらいの高さまで低くすると改善するようです。
オスの鳴き声が止まずうるさい場合は、エサの量を減らすと改善することがあります。オスとメスを区分けした上で、オスのエサの量を通常の7割〜半分程度にまで減らしてください。減らしすぎると体調に影響するので、食餌制限は体重に注意してください。
鳴き声対策で一番効果的なのは、一番よく鳴く個体を隔離した上で、番(つがい)のメスをあてがってやることです。他の個体から隔離し、60cm水槽ぐらいのスペースでメスとペアにして飼育することでまったく鳴かなくなるまで改善します。同じ飼育ケース内に置かなくても、ガラス越しでメスが視界に入れば落ち着きます。
オスの飼育スペースにダッチワイフ的なもの(丸めた靴下やハンドタオルなど)を置いておくとそこにアカクロをこすりつけて射精します。充てがうメスがいなければ、オス2匹で飼育することで落ち着いた事例もありますが、オス同士で交尾するのであまりおすすめはしません。
【メスの産卵抑制】
並ウズラは卵を多く産むように改良された品種です。インコに対して行うような疑似卵を抱かたり、巣材を撤去するなどの産卵コントロールはうまく機能しません。
並ウズラに有効な産卵コントロール法には食餌制限があります。エサのうち特に炭水化物(糖質)の量が産卵数に大きく影響します。エサを与えすぎたり、エサ中の炭水化物比率が高いとほぼ毎日放卵します。
産卵数を減らしたい場合は、エサの量を減らしたり、エサ中に低カロリーな籾殻などを混ぜるのが有効です。体重が減少すると体重維持のためのカロリー消費が優先され、産卵に必要なエネルギーが不足し産卵数が減少します。
メスに不断給餌でエサを与えると概ね20グラム程度を消費しますが、これをオスの消費量10グラムに近づけていきます。いきなり半分にするのは危険なので徐々に減らしていき、体重の減らないギリギリのラインまでエサの量を減らしてやると産卵数が減少します。なお、エサに10%程度の茶葉を混ぜることで排卵率が低下するとの研究データもあります。
ただし、必要以上に食餌制限をすると、ストレスで他の個体を攻撃するツツキ行動が増えたり、カルシウムなどの栄養不足で軟卵を産んだり、卵づまりを起こす可能性もあるので注意してください。
なお、タンパク質量は卵の大きさや重量に作用するもので、産卵制限を目的にタンパク質比率や量を減らしても産卵数には大きな影響は与えません。卵=タンパク質という思い込みでエサ中のタンパク質の量を減らせば産卵数が減ると誤解している方がいますが、実際は卵1個中のタンパク質の割合は脂肪と同程度の8〜10%程度しかありません。
そのほか、野生のウズラは日照時間の少ない冬場は3ヶ月程度卵を産みません。夏場でも日光の当たる時間を減らすことで産卵数をコントロールできます。照度(明るさ)と産卵性の関係では、照度が高くなる(明るくなる)に伴い産卵率は高くなります。室内飼育する際は、夜間はカバーを掛けるなどしてやるとメスの余計な産卵をある程度は抑えることができるようです。
【ウズラの羽切り】
ウズラは羽ばたくと3〜4メートルの高さまで飛びます。屋外飼育の場合、ネットを張っていてもすき間から飛び出す可能性もあります。室内飼いでも、羽ばたくとケージの屋根に頭をぶつけるとケガをするので、対策として羽の一部を切り落とす「羽切り(クリッピング)」をする必要があります。
羽切りは、風切り羽をハサミで切り落としますが、いくつかの方法があります。ひとつは羽先をバッサリいく方法ですが、血管を切ると出血する可能性もあるので、ここでは羽軸を残したクリッピングを紹介します。
風切り羽の初烈風切羽(外側の羽)を羽軸を残してハサミでカットします。外側から4〜5枚をカットしておけば大丈夫です。羽軸をカットすると出血することがあるので注意してください。
上記の処置で大きく羽ばたくことはなくなりますが、それでも1〜2メートル程度はジャンプします。まったく飛ばなくするには、さらに内側の羽をカットしたり、羽軸をバッサリカットする必要が出てきます。カットした羽は時間が経過するとまた生えてくるので、定期的にクリッピングするようにしてください。
【ウズラの寿命】
野生のウズラの寿命は1年程度と言われていますが、これは9割のウズラが捕食者に食べられてしまうからです。ペットとして正しい環境で飼育すれば通常4〜5年は生きます。長生きのケースで9年生きたウズラもいます。オスとメスでは、オフのほうが長生きするようです。メスは産卵が多いぶん寿命に影響するのかもしれません。
寿命は、エサや飼育環境、ストレス、遺伝など様々な要因が影響します。正しいエサを与えても遺伝的要因などが原因で数年で死ぬこともありますし、いい加減な飼い方でも長生きする個体もいます。
【ウズラの天敵】
人工飼育下では、ネズミ、ネコ、キツネ、ヘビ、カラスなどがウズラの捕食者になります。屋外飼育する際は、これらの動物が侵入しないように注意してください。室内でもネズミが侵入するケースはあるので糞を見つけたら早急な対策が必要です。都市部でもカラスやネズミは出没するので注意してください。特にカラスは賢い動物で、防鳥ネットを捲ったり、飼育カゴのトビラをクチバシで器用に開けたりして侵入してきます。
【イジメ、ケンカ】
ウズラは、仲間同士でケンカやイジメをする攻撃的な鳥です。多頭飼いをしていると、仲間の目や頭部、クチバシや羽を突いたり、羽を毟ったりすることがあります。流血したり、場合によっては仲間を殺すこともあります。オス同士のケンカが多いですが、メスでも攻撃的な個体もいます。
オスは、日光が当たると闘争心が増し、他の個体に対して一層攻撃的になります。直射日光の当たる量を抑えることである程度おとなしくなるようです。ウズラには、血など赤いものを見ると突く習性があるので、流血しているウズラがいたらすぐに群れから離し、別ケージで保護してください。
こうした行為の原因は多くがストレス(交尾によるメスのハゲは除く)なので、早めにストレスを取り除いてください。
主なストレスの原因と対策
・飼育スペースが狭い
→スペースを広げる
・縄張り争い
→エサ場や水やり場の場所を変える
→ブロックなど置いて逃げ場、隠れ家をつくる
・新入りイジメ
→同時期に生まれた個体以外は別の場所で育てる
・オスの本能、繁殖期
→日照量を減らす
→オスとメスをつがいにしてやる。
→オスの成鳥同士を同じケージに入れない
・エサ不足
→エサの量を増やす
→エサ場を増やす
→ビタミン剤、カルシウムなど不足している栄養を補充する
→タンパク質や塩分、食物繊維の比率を上げる
→炭水化物、糖質の比率を下げる
→ペレット給餌を粉エサに変える
・ダニやノミ、病気
→砂浴びをさせて清潔な状態を保つ
→ダニ避けスプレーを使う
・刺激の欠如、退屈
→突いたり、飛んだりできる遊び道具を入れる
→ミルワーム(生き餌)を与える
→小枝や葉っぱを入れる
→突ける野菜を与える
→カトルボーンを設置する
・風が吹く環境
→風除けを設ける
・暑すぎ、寒すぎ
→空調設備、ヒーター等で適温に近づける
・雨や霜など天候の変化
→濡れないよう屋根を設置する
→隠れ家、小屋をつくる
◯心構え編
◯孵化編
◯ヒナ飼育編
◯エサ編
◯エサ編(ウソホント)
〇グッズ編
◯いろいろ編
◯1ヶ月経過編
◯2ヶ月経過編
並ウズラは生後40から50日で性成熟を迎え、メスは産卵を開始し、オスは発情期に入ります。この頃から、メスの気を引こうとオスが大きな声で鳴きはじめます。オスは総排泄腔の下部(尻尾側)にある陰嚢(いわゆるキンタマ)が赤く膨れ、内部から泡状の精液を分泌するようになります。ヒメウズラは野生種のためか並ウズラよりは性成熟が遅く、2ヶ月経過したあたりでオスの発情が始まり、65〜70日目あたりでメスが産卵を始めます。
シェービングクリームのような精液
交尾(クロアカキス、クロアカ=総排泄腔)は、オスがメスの総排泄腔内に精液を射精しておこないます。この時、メスが動かないように、オスはメスの後頭部の毛をクチバシで咥えます、発情期に入ると多くのメスの後頭部の羽が抜け、後頭部がハゲあがった姿を目にするようになります。
ヒメウズラの交尾
メスは気の毒なぐらいハゲます
産卵期に入ったメスは、はじめのうちは無精卵を産みます。交配した翌々日から有精卵を産みはじめますが、はじめの1週間程度は受精率が安定せず、1週間を過ぎたあたりから安定し、有精卵の割合が高くなってきます。
産卵時間については、ニワトリは午前中に卵を産むことが多いですが、ウズラの場合は、日没の3〜4時間前に集中します。夏場であれば、午後7時頃に日が落ちますから、午後3〜4時ごろに産卵します。
【ウズラの抱卵】
基本的に並ウズラのメスは卵を温めません。鳥類はある程度の数の卵を産むとお腹のあたりの羽が抜け落ちて、皮膚からの体温で卵を温めます。しかし、ウズラやニワトリのような家禽は品種改良の過程でこのような本能が欠けています。この本能を「就巣性」と呼びます。就巣性の喪失は遺伝子の変異で起きたものなので、並ウズラのメスが卵を温めることはありません。
ヒメウズラについては、就巣性が残っているので、ある程度卵が集まれば抱卵を始めることがあります。抱卵させれば自分で卵を孵化してくれますが、個体によっては途中で抱卵をやめたり、そもそも抱卵しないことも珍しくありません。
【オスの発情】
オスの発情要素には、日照量、温度、湿度、エサの量などが影響すると言われています。群れの中でオスが発情期に入ると、大きな声で鳴いたり、他の個体に攻撃したりするような場面が増えてきます。
ヒメウズラの交尾
オスとメスを分けた上で、食餌制限をすることである程度発情を抑えることができるようです。発情に影響するホルモンの1つであるエストロゲンを抑制する物質には、緑茶に含まれるカテキンや、キャベツ、ブロッコリーに含まれる亜鉛が挙げられます。
【鳴き声対策】
発情期に入るとオスの大きな鳴き声も悩みのタネです。鳴き声には個体差(個性)があり、一日中鳴き続ける個体もあれば、ほとんど鳴かない個体もいます。鳴き声には、メスへのアピールや、縄張り主張の意味合いがあるようです。オスが複数いる飼育環境では、1羽が鳴くと他の個体も釣られて鳴くので、一番よく鳴く個体を鳴き声の届かない場所に隔離することで、他の個体の鳴き声が止みます。
隔離したオスが1羽で鳴き続けるようであれば、自分の姿が映るように鏡を置くと落ち着くことがあります。また、オスは身体を伸ばして鳴き声を上げる習性があるので、飼育ケージの天井をウズラが背伸びできないぐらいの高さまで低くすると改善するようです。
オスの鳴き声が止まずうるさい場合は、エサの量を減らすと改善することがあります。オスとメスを区分けした上で、オスのエサの量を通常の7割〜半分程度にまで減らしてください。減らしすぎると体調に影響するので、食餌制限は体重に注意してください。
オスの飼育スペースにダッチワイフ的なもの(丸めた靴下やハンドタオルなど)を置いておくとそこにアカクロをこすりつけて射精します。充てがうメスがいなければ、オス2匹で飼育することで落ち着いた事例もありますが、オス同士で交尾するのであまりおすすめはしません。
【メスの産卵抑制】
並ウズラは卵を多く産むように改良された品種です。インコに対して行うような疑似卵を抱かたり、巣材を撤去するなどの産卵コントロールはうまく機能しません。
並ウズラに有効な産卵コントロール法には食餌制限があります。エサのうち特に炭水化物(糖質)の量が産卵数に大きく影響します。エサを与えすぎたり、エサ中の炭水化物比率が高いとほぼ毎日放卵します。
産卵数を減らしたい場合は、エサの量を減らしたり、エサ中に低カロリーな籾殻などを混ぜるのが有効です。体重が減少すると体重維持のためのカロリー消費が優先され、産卵に必要なエネルギーが不足し産卵数が減少します。
メスに不断給餌でエサを与えると概ね20グラム程度を消費しますが、これをオスの消費量10グラムに近づけていきます。いきなり半分にするのは危険なので徐々に減らしていき、体重の減らないギリギリのラインまでエサの量を減らしてやると産卵数が減少します。なお、エサに10%程度の茶葉を混ぜることで排卵率が低下するとの研究データもあります。
ただし、必要以上に食餌制限をすると、ストレスで他の個体を攻撃するツツキ行動が増えたり、カルシウムなどの栄養不足で軟卵を産んだり、卵づまりを起こす可能性もあるので注意してください。
なお、タンパク質量は卵の大きさや重量に作用するもので、産卵制限を目的にタンパク質比率や量を減らしても産卵数には大きな影響は与えません。卵=タンパク質という思い込みでエサ中のタンパク質の量を減らせば産卵数が減ると誤解している方がいますが、実際は卵1個中のタンパク質の割合は脂肪と同程度の8〜10%程度しかありません。
そのほか、野生のウズラは日照時間の少ない冬場は3ヶ月程度卵を産みません。夏場でも日光の当たる時間を減らすことで産卵数をコントロールできます。照度(明るさ)と産卵性の関係では、照度が高くなる(明るくなる)に伴い産卵率は高くなります。室内飼育する際は、夜間はカバーを掛けるなどしてやるとメスの余計な産卵をある程度は抑えることができるようです。
【ウズラの羽切り】
ウズラは羽ばたくと3〜4メートルの高さまで飛びます。屋外飼育の場合、ネットを張っていてもすき間から飛び出す可能性もあります。室内飼いでも、羽ばたくとケージの屋根に頭をぶつけるとケガをするので、対策として羽の一部を切り落とす「羽切り(クリッピング)」をする必要があります。
羽切りは、風切り羽をハサミで切り落としますが、いくつかの方法があります。ひとつは羽先をバッサリいく方法ですが、血管を切ると出血する可能性もあるので、ここでは羽軸を残したクリッピングを紹介します。
風切り羽の初烈風切羽(外側の羽)を羽軸を残してハサミでカットします。外側から4〜5枚をカットしておけば大丈夫です。羽軸をカットすると出血することがあるので注意してください。
羽軸から左半分をカットします
4枚をカットしました
上記の処置で大きく羽ばたくことはなくなりますが、それでも1〜2メートル程度はジャンプします。まったく飛ばなくするには、さらに内側の羽をカットしたり、羽軸をバッサリカットする必要が出てきます。カットした羽は時間が経過するとまた生えてくるので、定期的にクリッピングするようにしてください。
【ウズラの寿命】
野生のウズラの寿命は1年程度と言われていますが、これは9割のウズラが捕食者に食べられてしまうからです。ペットとして正しい環境で飼育すれば通常4〜5年は生きます。長生きのケースで9年生きたウズラもいます。オスとメスでは、オフのほうが長生きするようです。メスは産卵が多いぶん寿命に影響するのかもしれません。
寿命は、エサや飼育環境、ストレス、遺伝など様々な要因が影響します。正しいエサを与えても遺伝的要因などが原因で数年で死ぬこともありますし、いい加減な飼い方でも長生きする個体もいます。
【ウズラの天敵】
人工飼育下では、ネズミ、ネコ、キツネ、ヘビ、カラスなどがウズラの捕食者になります。屋外飼育する際は、これらの動物が侵入しないように注意してください。室内でもネズミが侵入するケースはあるので糞を見つけたら早急な対策が必要です。都市部でもカラスやネズミは出没するので注意してください。特にカラスは賢い動物で、防鳥ネットを捲ったり、飼育カゴのトビラをクチバシで器用に開けたりして侵入してきます。
【イジメ、ケンカ】
ウズラは、仲間同士でケンカやイジメをする攻撃的な鳥です。多頭飼いをしていると、仲間の目や頭部、クチバシや羽を突いたり、羽を毟ったりすることがあります。流血したり、場合によっては仲間を殺すこともあります。オス同士のケンカが多いですが、メスでも攻撃的な個体もいます。
攻撃されて丸坊主のオス
ケンカの強いオスは頭がフサフサ
こうした行為の原因は多くがストレス(交尾によるメスのハゲは除く)なので、早めにストレスを取り除いてください。
主なストレスの原因と対策
・飼育スペースが狭い
→スペースを広げる
・縄張り争い
→エサ場や水やり場の場所を変える
→ブロックなど置いて逃げ場、隠れ家をつくる
・新入りイジメ
→同時期に生まれた個体以外は別の場所で育てる
・オスの本能、繁殖期
→日照量を減らす
→オスとメスをつがいにしてやる。
→オスの成鳥同士を同じケージに入れない
・エサ不足
→エサの量を増やす
→エサ場を増やす
→ビタミン剤、カルシウムなど不足している栄養を補充する
→タンパク質や塩分、食物繊維の比率を上げる
→炭水化物、糖質の比率を下げる
→ペレット給餌を粉エサに変える
・ダニやノミ、病気
→砂浴びをさせて清潔な状態を保つ
→ダニ避けスプレーを使う
・刺激の欠如、退屈
→突いたり、飛んだりできる遊び道具を入れる
→ミルワーム(生き餌)を与える
→小枝や葉っぱを入れる
→突ける野菜を与える
→カトルボーンを設置する
・風が吹く環境
→風除けを設ける
・暑すぎ、寒すぎ
→空調設備、ヒーター等で適温に近づける
・雨や霜など天候の変化
→濡れないよう屋根を設置する
→隠れ家、小屋をつくる
◯心構え編
◯孵化編
◯ヒナ飼育編
◯エサ編
◯エサ編(ウソホント)
〇グッズ編
◯いろいろ編
◯1ヶ月経過編
◯2ヶ月経過編
ウズラ飼育のウソとホント 〜エサの噂を検証〜
【はじめに】
ウズラはキジ科の鳥です。野生のキジは雑食性で、草花や昆虫を食べて生きています。ウズラのエサにも植物と動物性タンパク質をバランス良く与えてやる必要があります。市販のウズラエサには、トウモロコシや大豆などの植物性の原料と、魚粉など動物性の原料とが配合されています。一方で、インコやオウムは『草食性』の鳥で、虫など動物性タンパク質を摂取しません。このため、オウム、インコのエサには魚粉のような動物性タンパク質は添加されていません。このような食性の違いを理解した上で、どのようなエサを与えるのがウズラにとってしあわせなのか、ネットに氾濫する情報の中身を検証、解説していきたいと思います。
ウズラのエサは太らせる家禽用のエサで必要以上に高カロリーだからペットウズラには良くない?
→ウズラや家禽(ニワトリ)エサのカロリーはキロあたり2,800kcal程度で、他の鳥類用のエサと比較してもけっして高くありません。例えばハト用のエサは3,200kcal、オウム用は3,400kcal、小鳥用シード(殻付)は4,000kcalです。ウズラにその他の飼鳥(しちょう)用のエサを与えるとカロリーオーバーになるので、ウズラには必ずウズラ専用エサを与えるようにしましょう。
家禽ウズラは高カロリーなエサを食べているため長生きできない?
→養鶉場(ウズラを飼育する場所)では、採卵用のウズラは生後1年を過ぎると産卵率が落ちるので新しいウズラと入れ替えます。古いウズラは経済的な事情で処分されるだけで、エサが原因で早死するわけではありません。殺さずに飼育を続ければペットウズラと同じように長生きできます。
エサの中に含まれる魚粉が酸化してよくない?
→市販エサに含まれる輸入魚粉には抗酸化剤(エトキシキン)が添加されているので魚粉が酸化することはありません。そもそも、エサに含まれる魚粉は脂分を抽出したあとの脱脂魚粉で、もともと脂の含有量自体が少ないのです。特有のニオイ(いわゆる魚臭さ)は魚粉中に含まれるトリメチルアミンという物質に由来するものです。トリメチルアミンは、魚が生きているときに浸透圧調整で使うトリメチルアミン-N-オキシドという物質が還元(酸素を失う)されることで生成されます。トリメチルアミンに肝毒性はありません。エサに魚粉を混ぜるのは動物性タンパク質のほか、カルシウム吸収に必要なビタミンD3、必須微量元素のセレンなどを供給するためです。国産の魚粉を使っているエサでは酸化防止剤を添加していないものがありますが、そのようなエサは酸化して傷みやすいという欠点があるので注意してください。なお、ラウディブッシュなどの一部ペレットでは魚粉を使用していないため、魚臭さはありませんが、原材料に動物性タンパク質が含まれていないため、雑食性のウズラに与えると動物性タンパク質が摂取できません。
クサくないエサは安全?
→ウズラエサのニオイの原因としてエサ中に含まれる魚粉が挙げられます。魚粉はウズラが成長していく上で必要な動物性タンパク質やビタミンD3を多く含んでいますが、ニオイがクサいからと魚粉を使わないニオわないエサを与えていては、ウズラが成長に必要な動物性タンパク質が摂取できません。クサくて安全なものもあれば、クサくなくて危険なものもあります。ニオイと安全性との間に相関性はありません。
魚粉の酸化防止剤として使われているエトキシキンが危険?
→日本国内で飼料に使われる添加物は「飼料安全法」という法律で使用基準規格が厳格に定められており、エトキシキンについても使用量等が指定されています。さらに、鶏の肉や卵を人間が口にしても影響がないように「食品衛生法」でもエトキシキンの残留基準値が定められています。言い方を変えれば、こうした規制が緩いペットフードと比べれば、家禽用飼料であるウズラエサは規制が格段に厳しく、安全性が高いといえます。なお、エトキシキン不使用をアピールする商品もありますが、当然そういったエサは劣化が早くカビやそれに伴うカビ毒などが発生しやすくなります(アスコルビン酸などは効果が長期間持続しません)。海外から船便でリファー(冷蔵施設)を使わず常温で1ヶ月以上かけて輸送しているようなエサはかなりリスクが高いことも留意してください。余談ですが、エトキシキンは、国内ではリンゴや梨の変色防止用途でも広く使用されています。
ウズラが大好きなエサは安全?
→嗜好性が高いだけで安全とはいえません。シード類やミルワームなどウズラはよろこんで食べますが、どちらも脂質が多く含まれているのでよろこんで食べているだけです。嗜好性の高いエサばかりを与えているとカロリーの取り過ぎになりますし、必要な栄養が摂取できず病気になる可能性もあります。
エサの中に含まれる大豆カスに使われる処理剤がよくない?
→大豆の脱脂加工(油分を抽出する処理)に使われる処理剤のヘキサンは約70度の温度で蒸発します。ヘキサンは脱脂処理後、加熱し除去されるので脱脂大豆の中に処理剤が残ることはありません。また、仮にヘキサンが残存していたとしたも肝機能低下を起こすことはありません。
ウズラエサには薬品や添加物が入っているのでよくない?
→日本国内で販売されている成鳥用のウズラエサには基本的に抗生物質などの薬品は入っていません。ペット用のウズラエサは法律上は「飼料」の扱いになるため、飼料安全法という法律で抗生物質等の使用が禁止されています。ただし、ヒナ用のエサには細菌感染を防ぐための抗生物質が添加されている場合があります。添加物については、各種ビタミンやメチオニン、リジンなどの必須栄養素が添加されています。なお、魚粉中の酸化防止剤(エトキシキン)など原料の段階で添加物が使用されているケースもあります。輸入魚粉は運搬中火災が起きないよう酸化防止剤の添加が義務付けられているので、国産エサでも輸入魚粉を使っているものは必ず酸化防止剤が含まれています。
ウズラエサにはタンパク質が多く含まれているからよくない?
ウズラエサよりシードエサがオススメ?
シードエサ(種子類)はカロリーが高い上、ウズラの成長に必要な各種栄養素が不足しておりウズラ飼育には向きません。ウズラ専用エサには、トウモロコシなどの穀類のほかに、タンパク質を補給するための大豆ミールや各種ビタミン類、カルシウムや亜鉛などのミネラル、そのほかウズラの体内では合成できない必須アミノ酸のコリンやメチオニンなどの栄養素が添加されています。
ペットのウズラにはハトのエサを与えるとよい?
→空を飛ぶハトと地面を歩くウズラではまったく食性が異なります。ウズラエサのエネルギーはキロあたり2,800kcalですが、ハトエサは3,200kcalと高カロリーかつ炭水化物の比率が高く、ウズラに与えると脂肪肝のような病気を引き起こす原因になります。また、ハトエサのタンパク質含有量は8%程度しかなく、20%以上のタンパク質を要求するウズラには栄養が不足しています。
ウズラにはニワトリ用のエサを与えるとよい?
シードエサ(種子類)はカロリーが高い上、ウズラの成長に必要な各種栄養素が不足しておりウズラ飼育には向きません。ウズラ専用エサには、トウモロコシなどの穀類のほかに、タンパク質を補給するための大豆ミールや各種ビタミン類、カルシウムや亜鉛などのミネラル、そのほかウズラの体内では合成できない必須アミノ酸のコリンやメチオニンなどの栄養素が添加されています。
ペットのウズラにはハトのエサを与えるとよい?
→空を飛ぶハトと地面を歩くウズラではまったく食性が異なります。ウズラエサのエネルギーはキロあたり2,800kcalですが、ハトエサは3,200kcalと高カロリーかつ炭水化物の比率が高く、ウズラに与えると脂肪肝のような病気を引き起こす原因になります。また、ハトエサのタンパク質含有量は8%程度しかなく、20%以上のタンパク質を要求するウズラには栄養が不足しています。
ウズラにはニワトリ用のエサを与えるとよい?
→同じキジ科のニワトリエサのエネルギー量は2,700kcalでウズラエサとほぼ同じです。しかし、タンパク質の含有量が15%程度で、20〜24%程度を要求するウズラエサと比べると大きく不足しています。ビタミンやミネラル、アミノ酸の含有量も家禽エサとウズラエサでは若干異なります。家禽エサは炭水化物がウズラエサに比べてカロリーベースで20%以上多いのも問題です。エネルギー源として使いきれなかった炭水化物(糖質)は最終的に脂肪としてウズラの体内に蓄積されます。ニワトリ用のエサを使う場合は、ミルワームなどを与えてタンパク質を補充するとともに、エサの与えすぎにならないよう注意してください。
ヒメウズラには専用のドリーム姫がいい?
→ウズラ大学のドリーム姫についても一言。姫ウズラ用として販売されているものですが、なんでこんなエサを売っているのか意図がわかりません。ここのドリーム姫は、①並ウズラ用のエサ(ウズラ農家が使っている飼料)500gと②9種のシード500gを混ぜたものとをヒメウズラ用のエサとして販売しています。細かな成分が記載されていないのであくまで推測の域を出ませんが、この配合ではヒメウズラには完全にカロリーオーバーです。そもそも、シード類はカロリーが高く、一般的に販売されている殻付きの小鳥用シードでは4,000kcalオーバーのものも珍しくありません。ドリーム姫に配合されている穀物をみるとどうみてもそれに近いのです。このメーカーは養鶉用の飼料を小分けにして販売しているようですが、おそらくエサの見せかけ上のタンパク質比率を落とすために、シードを半分混ぜて調整しているのでしょう。これではエサ中の糖質(炭水化物)や脂質の比率が高くなりすぎ、ウズラの健康にはマイナスというか危険なレベルです。さらに、飼料安全法ではこのようなウズラエサには成分表示をするよう義務付けられていますが、それすらありません。違法商品ということも問題です。同じウズラ飼料のバーディーウズラがキロ320円で買えることを考えるとコスパも悪いですね。ウズラ大学のエサはいろいろな種類がありますが、市販品のほうが安価で安全性も高いです。ということで、ウズラ大学のエサはオススメしません。ウズラ大学のヒメウズラ種卵を買ってみたら酷い目にあった件
ヒメウズラには専用のドリーム姫がいい?
→ウズラ大学のドリーム姫についても一言。姫ウズラ用として販売されているものですが、なんでこんなエサを売っているのか意図がわかりません。ここのドリーム姫は、①並ウズラ用のエサ(ウズラ農家が使っている飼料)500gと②9種のシード500gを混ぜたものとをヒメウズラ用のエサとして販売しています。細かな成分が記載されていないのであくまで推測の域を出ませんが、この配合ではヒメウズラには完全にカロリーオーバーです。そもそも、シード類はカロリーが高く、一般的に販売されている殻付きの小鳥用シードでは4,000kcalオーバーのものも珍しくありません。ドリーム姫に配合されている穀物をみるとどうみてもそれに近いのです。このメーカーは養鶉用の飼料を小分けにして販売しているようですが、おそらくエサの見せかけ上のタンパク質比率を落とすために、シードを半分混ぜて調整しているのでしょう。これではエサ中の糖質(炭水化物)や脂質の比率が高くなりすぎ、ウズラの健康にはマイナスというか危険なレベルです。さらに、飼料安全法ではこのようなウズラエサには成分表示をするよう義務付けられていますが、それすらありません。違法商品ということも問題です。同じウズラ飼料のバーディーウズラがキロ320円で買えることを考えるとコスパも悪いですね。ウズラ大学のエサはいろいろな種類がありますが、市販品のほうが安価で安全性も高いです。ということで、ウズラ大学のエサはオススメしません。ウズラ大学のヒメウズラ種卵を買ってみたら酷い目にあった件
家禽ウズラは高カロリーなエサを食べているため長生きできない?
→養鶉場(ウズラを飼育する場所)では、採卵用のウズラは生後1年を過ぎると産卵率が落ちるので新しいウズラと入れ替えます。古いウズラは経済的な事情で処分されるだけで、エサが原因で早死するわけではありません。殺さずに飼育を続ければペットウズラと同じように長生きできます。
エサの中に含まれる魚粉が酸化してよくない?
→市販エサに含まれる輸入魚粉には抗酸化剤(エトキシキン)が添加されているので魚粉が酸化することはありません。そもそも、エサに含まれる魚粉は脂分を抽出したあとの脱脂魚粉で、もともと脂の含有量自体が少ないのです。特有のニオイ(いわゆる魚臭さ)は魚粉中に含まれるトリメチルアミンという物質に由来するものです。トリメチルアミンは、魚が生きているときに浸透圧調整で使うトリメチルアミン-N-オキシドという物質が還元(酸素を失う)されることで生成されます。トリメチルアミンに肝毒性はありません。エサに魚粉を混ぜるのは動物性タンパク質のほか、カルシウム吸収に必要なビタミンD3、必須微量元素のセレンなどを供給するためです。国産の魚粉を使っているエサでは酸化防止剤を添加していないものがありますが、そのようなエサは酸化して傷みやすいという欠点があるので注意してください。なお、ラウディブッシュなどの一部ペレットでは魚粉を使用していないため、魚臭さはありませんが、原材料に動物性タンパク質が含まれていないため、雑食性のウズラに与えると動物性タンパク質が摂取できません。
クサくないエサは安全?
→ウズラエサのニオイの原因としてエサ中に含まれる魚粉が挙げられます。魚粉はウズラが成長していく上で必要な動物性タンパク質やビタミンD3を多く含んでいますが、ニオイがクサいからと魚粉を使わないニオわないエサを与えていては、ウズラが成長に必要な動物性タンパク質が摂取できません。クサくて安全なものもあれば、クサくなくて危険なものもあります。ニオイと安全性との間に相関性はありません。
魚粉の酸化防止剤として使われているエトキシキンが危険?
→日本国内で飼料に使われる添加物は「飼料安全法」という法律で使用基準規格が厳格に定められており、エトキシキンについても使用量等が指定されています。さらに、鶏の肉や卵を人間が口にしても影響がないように「食品衛生法」でもエトキシキンの残留基準値が定められています。言い方を変えれば、こうした規制が緩いペットフードと比べれば、家禽用飼料であるウズラエサは規制が格段に厳しく、安全性が高いといえます。なお、エトキシキン不使用をアピールする商品もありますが、当然そういったエサは劣化が早くカビやそれに伴うカビ毒などが発生しやすくなります(アスコルビン酸などは効果が長期間持続しません)。海外から船便でリファー(冷蔵施設)を使わず常温で1ヶ月以上かけて輸送しているようなエサはかなりリスクが高いことも留意してください。余談ですが、エトキシキンは、国内ではリンゴや梨の変色防止用途でも広く使用されています。
→嗜好性が高いだけで安全とはいえません。シード類やミルワームなどウズラはよろこんで食べますが、どちらも脂質が多く含まれているのでよろこんで食べているだけです。嗜好性の高いエサばかりを与えているとカロリーの取り過ぎになりますし、必要な栄養が摂取できず病気になる可能性もあります。
エサの中に含まれる大豆カスに使われる処理剤がよくない?
→大豆の脱脂加工(油分を抽出する処理)に使われる処理剤のヘキサンは約70度の温度で蒸発します。ヘキサンは脱脂処理後、加熱し除去されるので脱脂大豆の中に処理剤が残ることはありません。また、仮にヘキサンが残存していたとしたも肝機能低下を起こすことはありません。
ウズラエサには薬品や添加物が入っているのでよくない?
→日本国内で販売されている成鳥用のウズラエサには基本的に抗生物質などの薬品は入っていません。ペット用のウズラエサは法律上は「飼料」の扱いになるため、飼料安全法という法律で抗生物質等の使用が禁止されています。ただし、ヒナ用のエサには細菌感染を防ぐための抗生物質が添加されている場合があります。添加物については、各種ビタミンやメチオニン、リジンなどの必須栄養素が添加されています。なお、魚粉中の酸化防止剤(エトキシキン)など原料の段階で添加物が使用されているケースもあります。輸入魚粉は運搬中火災が起きないよう酸化防止剤の添加が義務付けられているので、国産エサでも輸入魚粉を使っているものは必ず酸化防止剤が含まれています。
ウズラエサにはタンパク質が多く含まれているからよくない?
→ウズラは一般的な鳥類よりも多くのタンパク質を必要とします。特にヒナ(0-2週)のうちはエサ中に27%のタンパク質が必要とされています(国連食糧農業機関資料より)。ウズラに必要なタンパク質要求量(CP値)は国や地方自治体などの機関や飼料メーカーなどが長年かけて研究し導き出した数値です。タンパク質はウズラの血液、筋肉、臓器、羽などを構成する重要な栄養素で、毎日の産卵では10g前後の栄養素が卵として体外に排出されています。不足すれば発達に大きな影響を与えますし、代謝に影響を与え脂肪肝などの病気を引き起こす要因にもなります。タンパク質は脂肪のように体内に貯めることのできない栄養素ですから、毎日欠かさず与えるようにしてください。一部でタンパク質を多く与えると肝臓や腎臓に負担をかけ機能低下を引き起こすとする意見がありますが、タンパク質については極端に過剰な量を与えない限りは多く摂取しても問題ないとされています。
タンパク質の多いエサを与えてウズラを太らせている?
→タンパク質を摂取することで筋肉が付き増体することはありますが、体脂肪が増えることはありません。体脂肪や内臓脂肪を増やす(太らせる)原因は、炭水化物(糖質)や脂質です。人間の糖質制限ダイエットをイメージしてもらえばわかりやすいと思います。そして、タンパク質はアミノ酸に分解されることで脂肪の代謝を助ける役割があり、エサ中のタンパク質比率の高いエサのほうが脂肪が付きにくいという研究データもあります。
タンパク質の多いエサが卵を多く産ませる?
→これもよく誤解されていますが、ウズラの卵におけるタンパク質の比率は12%程度で、脂質(13%)よりも割合は低くなっています。ちなみに大半は水分です。卵=タンパク質と考えがちですが、思っているほどタンパク質の比率は高くありません。研究でも産卵率に影響するのはタンパク質ではなく、総カロリーという結果が出ています。
それでもタンパク質の少ないエサを与えたい
→タンパク質比率の低いエサはその分炭水化物(糖質)の比率が高くなります。例えば、タンパク質を減らすためにエサにシードを混ぜれば、炭水化物や脂質の摂取量を増やすことにつながります。栄養価を考えず安易に低タンパクなエサに切り替えることはおすすめしません。タンパク質摂取量を減らしたいのであれば、単純に与えるエサの量を減らせば解決します。もしくは、フスマや籾殻、茶葉などを1〜2割混ぜるという方法もあります。
タンパク質の多いエサを与えてウズラを太らせている?
→タンパク質を摂取することで筋肉が付き増体することはありますが、体脂肪が増えることはありません。体脂肪や内臓脂肪を増やす(太らせる)原因は、炭水化物(糖質)や脂質です。人間の糖質制限ダイエットをイメージしてもらえばわかりやすいと思います。そして、タンパク質はアミノ酸に分解されることで脂肪の代謝を助ける役割があり、エサ中のタンパク質比率の高いエサのほうが脂肪が付きにくいという研究データもあります。
タンパク質の多いエサが卵を多く産ませる?
→これもよく誤解されていますが、ウズラの卵におけるタンパク質の比率は12%程度で、脂質(13%)よりも割合は低くなっています。ちなみに大半は水分です。卵=タンパク質と考えがちですが、思っているほどタンパク質の比率は高くありません。研究でも産卵率に影響するのはタンパク質ではなく、総カロリーという結果が出ています。
それでもタンパク質の少ないエサを与えたい
→タンパク質比率の低いエサはその分炭水化物(糖質)の比率が高くなります。例えば、タンパク質を減らすためにエサにシードを混ぜれば、炭水化物や脂質の摂取量を増やすことにつながります。栄養価を考えず安易に低タンパクなエサに切り替えることはおすすめしません。タンパク質摂取量を減らしたいのであれば、単純に与えるエサの量を減らせば解決します。もしくは、フスマや籾殻、茶葉などを1〜2割混ぜるという方法もあります。
ウズラのエサにはラウディブッシュを使うべき?
→ラウディブッシュは草食性のインコ用のエサで、雑食性のウズラには不向きです。特にメンテナンスタイプは3,400kcalと高カロリーで、タンパク質も不足していますし、炭水化物(糖質)は60%もカロリーオーバーになるので、使っている人はすぐに中止してください(詳しくはエサ編を読んでください)。高タンパク低カロリーなブリーダータイプでもカルシウムやビタミン類が不足します。このようなエサを与え続けると、軟卵や卵詰まりの原因になります。そもそも、ウズラ飼育がポピュラーな米国でエサにラウディブッシュを使う人はいません。米国ではウズラ専用エサは販売されていませんが、ほとんどの人はタンパク質が多く含まれたキジ(Game Bird)用のエサを使っています。ウズラにラウディブッシュを与えるのは日本だけで流行っているガラパゴスな飼育法です。
ラウディブッシュは獣医監修の安全なエサ?
→これも誤解されている方が多いですが、ペレットはドッグフードやキャットフードと同じで、内容もメーカーによって千差万別です。ラウディブッシュには保存料などの添加物も多く使われていますし、ウズラ用の配合飼料と比べて安全かと言われると疑問を感じます。日本では高価なラウディブッシュですが、本国アメリカでは1.2キロのものが800円程度で手に入ります。高いお金を出してペレットを与えるのであれば、オーガニックなどもう少しグレードの高いものを与えるのがよいと思います。
ラウディブッシュは獣医監修の安全なエサ?
→これも誤解されている方が多いですが、ペレットはドッグフードやキャットフードと同じで、内容もメーカーによって千差万別です。ラウディブッシュには保存料などの添加物も多く使われていますし、ウズラ用の配合飼料と比べて安全かと言われると疑問を感じます。日本では高価なラウディブッシュですが、本国アメリカでは1.2キロのものが800円程度で手に入ります。高いお金を出してペレットを与えるのであれば、オーガニックなどもう少しグレードの高いものを与えるのがよいと思います。
でも、獣医さんがラウディブッシュを推奨していますが?
→町の獣医さんは長年ペットとして飼われているインコやオウムについては詳しいかもしれませんが、ウズラのような家禽は専門外です。インコ用に設計されたエサを特に根拠もなく成分が似ているというだけで食生の違うウズラに与えることには疑問を感じます。それよりも、農業試験場や飼料メーカーで専門家が長年の研究で蓄積したデータをもとに配合している専用エサを与えるほうが安心です。また、ペレットエサを販売することで獣医さんの懐にお金が入ることも留意すべきです。ドッグフードでも同じようなことがありますが、獣医推奨という言葉に飼い主さんが期待しているほどの意味はありません。
ペレットは低カロリーな健康食では?
ペレットが低カロリーというのは、インコに与えるシード(種子)類と比較してという意味です。飼鳥(しちょう)の分野は、家禽や犬、猫に比べて市場規模が小さいので、エサや栄養学の面での研究は大きく遅れています。従来インコ用のエサとして使われているシード類は鳥の食生を基に配合されたものですが、炭水化物や脂肪分が多くビタミンなどの栄養素が不足していることが指摘されてきました(インコにボレー娘やビタミン剤を与えるのはこのためです)。ですから、栄養バランスの取れたペレットが開発され利用されるようになりました。獣医さんが飼い鳥にペレットを薦めるのはこうした理由があるのです。しかし、古くから養分要求量の研究が進んでいるニワトリやウズラのような家禽では、ペレットより安くて、低カロリーでバランスの取れた配合飼料がすでにあるので、わざわざインコ用のペレットを使う必要はないのです。
ウズラには農家こだわりの自家配合エサがいい?
→栄養価の計算もできていない素人の配合したエサをウズラに与えるなんて考えられません。最低限、成分表ぐらいは記載されたエサを使ってください(法律では表示が義務づけられています)。自家配合と謳っているエサでも使われている原料は大半が輸入飼料です。なかには安価に入手できるという理由で米ぬかなどを混ぜているところもありますが、米ぬかは脂質が20%近く含まれ、カロリーが高いのでウズラに与えるとカロリーオーバーになります。さらに、米ぬかは不飽和脂肪酸が多く含まれるので劣化しやすい点も注意が必要です。脂質の多い高カロリーなエサを与えればウズラはよろこんで食べますが、そのようなエサを与え続けると、結果メタボになり病気を引き起こします。トンデモ系のEM菌とか波動水とか、ナントカ水とかの系統は科学的根拠のないほぼほぼインチキなので騙されないように気をつけましょう。
ウズラエサにはカルシウム補給にボレー粉を混ぜる?
→これもインコの飼い方と混同しています。シード中心のインコ用エサではボレー粉やカトルボーンでカルシウム補給をしたり、追加でビタミン剤を与える必要がありますが、ウズラエサには十分なカルシウムが入っているので、わざわざ後からボレー粉を足す必要はありません。必要以上にカルシウムを摂取させると尿量が増えたり腎臓に負担をかけるなどの影響が出ます。ボレー粉を与える場合は、エサに混ぜず、ボレー粉だけを別の容器に入れるようにしてください。
タンパク質補給にミルワームを与えるとよい?
→生ミルワームのタンパク質含有量は20%程度で、22%のタンパク質が含まれるウズラエサに追加で与えてもあまり意味はありません。さらに、ミルワームは脂質が多く含まれているので与え過ぎるとカロリーオーバーになります。タンパク質補給を目的にするなら、乾燥ミルワーム(粗タンパク質50%)をオススメします。生ミルワームはウズラの気分転換やストレス解消を目的に数匹を与える程度にしてください。
タンパク質補給に豆腐やオカラを与えるとよい?
ペレットは低カロリーな健康食では?
ペレットが低カロリーというのは、インコに与えるシード(種子)類と比較してという意味です。飼鳥(しちょう)の分野は、家禽や犬、猫に比べて市場規模が小さいので、エサや栄養学の面での研究は大きく遅れています。従来インコ用のエサとして使われているシード類は鳥の食生を基に配合されたものですが、炭水化物や脂肪分が多くビタミンなどの栄養素が不足していることが指摘されてきました(インコにボレー娘やビタミン剤を与えるのはこのためです)。ですから、栄養バランスの取れたペレットが開発され利用されるようになりました。獣医さんが飼い鳥にペレットを薦めるのはこうした理由があるのです。しかし、古くから養分要求量の研究が進んでいるニワトリやウズラのような家禽では、ペレットより安くて、低カロリーでバランスの取れた配合飼料がすでにあるので、わざわざインコ用のペレットを使う必要はないのです。
ウズラには農家こだわりの自家配合エサがいい?
→栄養価の計算もできていない素人の配合したエサをウズラに与えるなんて考えられません。最低限、成分表ぐらいは記載されたエサを使ってください(法律では表示が義務づけられています)。自家配合と謳っているエサでも使われている原料は大半が輸入飼料です。なかには安価に入手できるという理由で米ぬかなどを混ぜているところもありますが、米ぬかは脂質が20%近く含まれ、カロリーが高いのでウズラに与えるとカロリーオーバーになります。さらに、米ぬかは不飽和脂肪酸が多く含まれるので劣化しやすい点も注意が必要です。脂質の多い高カロリーなエサを与えればウズラはよろこんで食べますが、そのようなエサを与え続けると、結果メタボになり病気を引き起こします。トンデモ系のEM菌とか波動水とか、ナントカ水とかの系統は科学的根拠のないほぼほぼインチキなので騙されないように気をつけましょう。
ウズラエサにはカルシウム補給にボレー粉を混ぜる?
→これもインコの飼い方と混同しています。シード中心のインコ用エサではボレー粉やカトルボーンでカルシウム補給をしたり、追加でビタミン剤を与える必要がありますが、ウズラエサには十分なカルシウムが入っているので、わざわざ後からボレー粉を足す必要はありません。必要以上にカルシウムを摂取させると尿量が増えたり腎臓に負担をかけるなどの影響が出ます。ボレー粉を与える場合は、エサに混ぜず、ボレー粉だけを別の容器に入れるようにしてください。
タンパク質補給にミルワームを与えるとよい?
→生ミルワームのタンパク質含有量は20%程度で、22%のタンパク質が含まれるウズラエサに追加で与えてもあまり意味はありません。さらに、ミルワームは脂質が多く含まれているので与え過ぎるとカロリーオーバーになります。タンパク質補給を目的にするなら、乾燥ミルワーム(粗タンパク質50%)をオススメします。生ミルワームはウズラの気分転換やストレス解消を目的に数匹を与える程度にしてください。
タンパク質補給に豆腐やオカラを与えるとよい?
豆腐は豆乳にニガリと呼ばれる凝固剤を添加してつくります。ニガリの主成分は塩化マグネシウムというミネラルですが、豆腐にはマグネシウムが1,000gあたり440mg、オカラでは400mgも含まれています。市販のウズラエサのマグネシウム含有量が50mgですから、豆腐やオカラを摂取させるとかなり多めのマグネシウムをウズラに摂取させることになります。過剰なミネラルは排尿量を増加させますし、マグネシウム自体にも下痢を誘発する作用があると言われています。長期間与え続けるとウズラの腎臓に大きな負担を与え、腎機能障害などの病気を引き起こす危険性があります。
◯心構え編
◯孵化編
◯ヒナ飼育編
◯エサ編
◯エサ編(ウソホント)
〇グッズ編
◯いろいろ編
◯1ヶ月経過編
◯2ヶ月経過編
◯心構え編
◯孵化編
◯ヒナ飼育編
◯エサ編
◯エサ編(ウソホント)
〇グッズ編
◯いろいろ編
◯1ヶ月経過編
◯2ヶ月経過編
【レビュー】うずらの卵用に自動孵化器を買ってみた(2ヶ月経過編)
孵化から2ヶ月が経過したので近況をまとめておきます。
ウズラたちの糞掃除に辟易としていた頃に、養鶏関係の書籍で敷材に腐葉土を使った土床(鶏糞堆積床)にすると良いということを知り試してみることにしました。
【土床の作り方】
作り方は簡単です。ホームセンターで売っている腐葉土をベランダのコンクリートの上に敷くだけです。境界にはレンガを置いておけば土が外に出にくくなります。あとから気づいたことですが、腐葉土の下に砂利を敷いておけば、水捌けが良くなったかなと。花壇と同じですね。ウズラは脚で土を掻く習性があるので、飛び散らないよう境界は高めのほうがいいです。
土は常に乾燥した状態にしておくため、雨が入り込むような環境では屋根を設置するなどして土が濡れないように配慮する必要が出てきます。土が濡れると発酵がはじまりそれなりにニオイがしますし、状態が悪いと虫やカビが湧いたりする可能性もあるので注意してください。万が一、濡れたときは乾燥するまで1日1、2回土を掘り起こします。
【土床のメリット】
ウズラのオシッコや糞に含まれる水分は乾燥した土に吸収されます。また、糞やエサの食べ残しなどの固形物はウズラが土を足で掻いたり、クチバシでつつくことで撹拌され混ざりあいます。その後、バクテリアに分解されることで土に戻るので、土床部分の糞掃除はなくなりました。ニオイもほとんどしません。
また、土床にすることで、夏場は床面の温度上昇を抑えることができるというメリットもあります。腐葉土を敷くことで、コンクリート床に比べると5度以上温度が下がりました。
コンクリート床の表面温度は31度
腐葉土を敷くことで25度台に
ウズラの砂浴びは腐葉土でも大丈夫なようで、砂浴び場は必要なくなりました。以前は砂があちこち飛び散って掃除が大変でしたが、その手間も省けました。ウズラたちは気持ち良さそうに土浴びしています。
【土床のデメリット】
いいこと尽くしのような土床ですがデメリットもあります。基本、乾燥状態をキープするために、ホコリが立ちやすく、同じ場所に洗濯物を干したりはできません。マンションで隣に人が住んでいる場合は、埃に苦情が出る可能性があります。
また、水で洗い流せるコンクリート床に比べると、土床は衛生面で問題が発生しやすいようで、寄生虫や病気のリスクは高まるようです。
【夏場の飼育環境】
ベランダの温度測定にCAT60のサーモカメラFLIRを使ったので、ついでにウズラの体温も図ってみました。赤外線温度計と同じ原理で測定でき、画面中央にはウズラの体の表面温度が表示されます。測定したのは真夏日の晴天(日陰)でした。
体表が35度台ですが、頭部は1度ほど高いようです。生まれたばかりの卵は32度台。日陰なので孵化は始まらないようですが、日の当たるとこだと36度を超えて孵化が始まるかもしれません。
体の表面温度は35度程度
頭部は体より若干温度が高い
卵の表面温度は32度台
【ニップルドリンカー】
夏場は、給水器の水の減りが早い上、水浴び場の水もすぐに蒸発するし、汚れも気になるので、養鶏場で使われているニップルドリンカーを設置してみることにしました。
ニップルドリンカーは、飲み口についたピン(針)を鳥が突くことで水を出す給水器です。養鶏場では給水パイプに取り付けて使いますが、さすがにベランダ飼育でそこまで大掛かりな仕掛けを作るわけにもいかないので、今回はアルミ缶に取り付けてみます。
養鶏場の給水システム
仕組みはかんたんです。ドリンカーの中にはパチンコ玉みたいな鉄球がはいっています。ドリンカーから出ているピンをウズラがクチバシで押し上げることで、鉄球が浮き、少量の水が流れてきます。
一般的な給水器では、クチバシについた汚れがタンクの中に入るためすぐに水が汚れます。こうした汚れは細菌繁殖や水質悪化の原因になります。ニップルドリンカーを使えば、このような問題を防ぐことができ、衛生的な環境で給水することができます。
Amazonで入手したニップルドリンカー(5個928円)をアルミ缶の底に取り付けます。ドリンカーのネジ径は8.5〜9mmぐらいです。9mmのドリルがなかったので、8mmのドリルで穴を開け無理やりねじ込みました。
使用感としては、タンク内部が汚れないので掃除の手間は省けます。水が切れたら上からホースで足すだけでよいのでラクです。難点としては、水を飲むたびにカチャカチャと金属音がすることと、飲みこぼしが発生するあたりでしょうか。受け皿のついたタイプのニップルドリンカーのほうが良かったかもしれません。
【食餌・飲水量】
9週目に入り、ウズラたちの食餌と飲水の量を計測してみました。1匹をお風呂場に隔離して、エサ入れに40gのエサを入れ、24時間でどれぐらいエサを食べているのか消費量を計算します。与えたエサはエクセルうずらのみで、3日間の測定結果はこんな感じです。
まず、並ウズラのオスは、エサが11〜13g(30.8〜36.4kcal)で、水が15〜20mlでした。普段の食餌の様子からオスの食餌量は少ないなとは思っていましたが、予想以上に少なかったです。屋外に出せばもう少し水の消費量は上がるでしょう。
一方、並ウズラのメスでは、摂取量は20〜22g(56〜61.6kcal)で、水が35〜40mlとオスの2倍のエサと水を消費しています。メスの代謝エネルギー要求量が、1日あたり62kcalということですから、不断給餌で粉エサを与えておけばほぼ要求料に近い量を食べていることがわかります。ベランダを歩き回ってカロリー消費もけっこうあるので、多めにエサを置いても食べ過ぎという問題は起こらないようです。
【ヒメウズラ産卵】
7〜8週目でヒメオスと並メスの交尾風景は確認しましたが、9週目に入ってようやくヒメウズラ同士の交尾が確認できました。68日目にようやく1個だけではありますが、ヒメウズラの産卵を確認できました。並ウズラの初卵が45日目でしたから、3週間遅れになります。
並ウズラたちは巣の中に卵を産んでくれますが、ヒメウズラは今のところアチコチ好きなとこで産むので卵探しが大変です。
ヒメウズラの卵(下)
10週目の体重測定結果は、オスが110g、メスが145gです。卵重は並ウズラが10〜11gで規格卵の範囲に収まるようになりました。ヒメウズラは5gで並の半分ぐらいの重さです。
◯孵化編
◯ヒナ飼育編
◯エサ編
◯エサ編(ウソホント)
〇グッズ編
◯いろいろ編
◯1ヶ月経過編
◯2ヶ月経過編
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