【レビュー】moto Zの電池交換をしてみた


かれこれ2年以上使っているmoto Zですが、ついに電池がバカになってきました。当初残量50%あたりで急に電源が落ちていたのが、徐々に悪化していき残量70%で突然電源が落ちる状況に。バッテリーパックでなんとか凌いできましたが流石にもう限界だということで、電池交換をすることに。

モトローラサポートに電話
巷では交換キットなるものも発売されているようですが、写真や動画を見た感じではどうにも交換は難しそうです。ということで正規ルートで交換してみることにしました。調べたところ、モトローラのサポートセンターに連絡すれば発送キットを送ってくれるとのこと。


早速電話(電話番号:0120-227-217)。ところが、電池交換などのサポートサービスは、国内の正規販売店で購入した商品でないと使えないとのことでした。並行輸入で購入した私のMoto Zは残念ながらサービスの対象外。トホホ。

ちなみに、日本国内で正規購入したMoto Zなら電池の交換費用は6,076円とのこと。メールで必要事項を記入の上、国内で購入したことを証明するレシート等の画像を添付して送ると、発送キットが届くようです。電話サポートの対応はよかったです。


交換キットを注文
すでにnova 3も買っちゃったし、Moto Zが文鎮化したわけですが、せっかくmodsもハッセルだビークルドックだと買ってるわけだしもったいないなあ…。

選択肢は2つ。ひとつは、新たにMoto Zを買う。調べてみるとAliexpressでZ Play 2が2万円ぐらいで売ってます。もう一つは、バッテリー交換キットを入手して、自分でバッテリーを交換する。こちらは2,000円ぐらいで済みます。


てなわけで、自分でバッテリー交換してみることに。Aliexpressで交換用バッテリーキット+GV30×2個(1,836 円)とMoto Z用の粘着シート2個入り(460円)を注文です。あ、2個買ったのは念の為です。


さて、せっかくパカっとするなら、ついでに焼き付けや白い画面が薄黄色になる俗称・尿液晶化した有機液晶パネルの交換もするかと悩みましたが2,560x1,440の高精細タイプのためか、playの液晶3千円台に対して、z液晶は7,333円とお値段高めなため保留。こちらは自力で問題なく交換できるようであれば追加で買うことに。→6,557円に値下がりしていたため追加で購入しました。


電池交換とはまったく関係ないのですが、ついでに、かわいいワンちゃんのhello motoバックカバーmodsを見つけたのでこいつも注文しておいた。1,494円なり。



交換してみた
ということで、前置きが長くなりましたが、いよいよ交換作業に入ります。詳しくはifixitのサイトに写真付きで紹介されているので、そちらも参照ください。作業ツールはバッテリーに付いてきましたが、そのほか、先の細いピンセットがあると便利です。

到着した交換キット


手順① 液晶を外す
まずは、粘着剤で貼付けされたLCDパネルを外します。専用の工具もあるみたいですが、今回はファンヒーターの前で90秒間moto zを温めて作業に取り掛かりました。本体内部の粘着剤を溶かせばいいので、ドライヤーなどでも代用できます。

温めたらギターのピックみたいなやつをLCDパネルと本体の隙間に差し込んで、ビーっと一周させます。付属の吸盤でパネルを持ち上げながらピックを差し込みます。最初のひと差しがなかなか入らないので、マイナスドライバーを入れて隙間を作ったところに付属のピックをグサり。あとは一周させるだけでオッケーです。一辺づつ温めながら剥がしていくとうまくいくようです。


IFIXITのサイトに粘着剤の貼り付け位置が載っているので、そちらも参考にしながら剥がしてください。イメージとしてはフチ数ミリの場所をぐるり一周、加えて指紋認証センサー周りと、インカメラからスピーカーにかけてのあたりに粘着剤がベッタリ貼られています。両サイドは簡単に剥がせますが、上下が結構手こずるかも。隙間から粘着剤の位置を確認しながら剥がしていくとうまくいきます。

LEDライトの箇所は深く入れすぎないように気をつけてください。また、指紋センサーは本体側に粘着テープで固定されているので、LCD側から押し出すようにすると本体に付いたまま外すことができます。後からヘラで削ぐようにセンサー部を剥いでください。

下の写真を見てもらうと、粘着テープが貼られている場所がわかるでしょうか。汚いとこが粘着テープの跡です。

画面上部、左から中央にテープ跡が

画面下部は全体にテープ跡あり

これで、LCD周りの粘着剤が貼がれて、LCDをパカっと外すことができるようになりました。moto zの有機EL液晶は一般的なものと比べて破損しやすいので、作業は慎重に。粘着剤がすべて取れていることを確認してからパカっしてください。粘着剤がついたままの状態で強引に剥がそうとするとLCDパネルが割れる可能性があります。なお、LCDはまだ本体に端子が付いた状態なので引っ張り過ぎないように気をつけてください。外れたパネル側には、指紋認証用のセンサー(下部)とフラッシュ撮影用のLED(上部)が付いてきます。

指紋センサー

LEDライト

続いて、LCDパネルと本体とを繋ぐ端子のカバーをピンセットで外した上で、端子を上方向に引き上げるとパネルが外れます。このあたりは簡単。

端子カバーを外す

カバーを外すと端子が

パネルの取り外し完了


手順② バッテリーを外す
続いて、旧バッテリーを外します。リチウムイオンバッテリーは折り曲げると発火することがあるので、作業は慎重に行なってください。こちらも粘着剤で固定されているので、まずは本体背面をファンヒーターに当てておきます。温めたら、バッテリーの角に引き抜き用のテープが出ているので、そこからゆっくりバッテリーを剥がしていきます。


端子はカバーを上方向に上げて(カバーは固定されているので抜けません)、隙間ができたら上方向に引き抜くだけです。バッテリーの上に貼ってあるテープは剥がしても問題ありません。


無事取り外しできました


手順③ バッテリーを取り付ける
バッテリーの取り付けは簡単です。同じく端子カバーを持ち上げた状態で、端子を差し込んで、バッテリーをスペースに収めるだけです。この際、バッテリー背面が粘着剤にしっかり固定されるよう、先に本体を60秒ほど温めてから作業します。粘着できないようであれば、薄手の両面テープで固定します。あわせて、薄手の絶縁テープでバッテリーを上面からも固定しておきます。


手順④ LCDパネルを取り付ける
本体周りの粘着剤カスをきれいに剥がしたら、新しい粘着シートを貼り付けます。フチの白い紙を剥がして本体にペタリ、しっかり貼り付けたら、中央から青いシートを引っ張ると、本体周辺に粘着テープがのこります。これで準備完了です。


到着したLCDパネルは、指紋センサー、スピーカーカバー、インカメラ用LEDがついていません。ということで、旧パネルから指紋センサーとスピーカーカバーを拝借します。指紋センサーはパネルに刺さった状態なので、引っこ抜いて差し替える。スピーカーカバーも同様に交換できます。が、LEDはパネルに貼り付けられているので取れない…。

到着した交換用パネル

指紋センサーを取り付け

仕方ないのでLEDは諦めることに。あとは、LCDパネルを本体側の端子に挿し込み、端子カバーを両面テープで固定。本体にパネルを粘着させれば完成です。思いのほかすんなりと交換できました。時間にして45分程度の作業+こびりついた粘着テープを剥がすのに30分ぐらい。



ifixitのサイトではバッテリー交換が最高難度(★★★)になっていましたが、想像していたよりも簡単に交換できました。難易度的にはLCDパネルの交換と同じです。注意点としては、LCDパネルを外すとき、①ドライバーやピックなどを深く差し込んで中の部品を傷つけない②粘着剤が剥がれていない状態でLCDパネルを引っ張って壊さない③バッテリーを折り曲げて爆発させないーといったあたりでしょうか。

交換難易度☆☆☆☆★
ということで、今回は交換難易度を星にしてみました。最初のパネルを剥がす作業が若干手こずりましたが、パネルを外した後は特に難しい作業はありません。強いて挙げれば、LCDパネルの端子が小さくてはめづらいぐらいですかね。難易度は星3〜4つといったところか。moto zが文鎮化しているなら、バッテリー+LCDパネル交換が10000円以下でできるので、チャレンジする価値はあると思います。あくまで自己責任でお願いします。

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