【レビューの王子さま】JR吉備線LRT化を津山線に延伸する?(岡山市路面電車の岡大方面延伸)

ファジアーノ岡山新スタジアムの記事を書いていて、県総合グラウンドアクセス用のJR津山線新駅について考えていたら、妄想が止まらなくなったので記事にしてみます。テーマは、LRT化が検討されているJR吉備線津山線乗り入れと岡山県総合グラウンド&岡山大学津島キャンパス方面への延伸についてです。こんなネタに需要がありますかね。

なお、吉備線(桃太郎線)のLRT化や、JR岡山駅を越えて岡山電気軌道(おかでん)の路面電車に接続する延伸については、詳しい人たちが色んな場所で解説しているので、ここでは省略します。また、素人の妄想なので生温い目でご覧ください。

ということで、今回のテーマは、LRT化するJR吉備線JR津山線に乗り入れさせて、岡山駅北側の県総合グラウンド岡山大学方面へ延伸できるかです。岡山市の路面電車ネットワーク計画をもとに考えてみました。それではさっそく見ていきましょう。

岡山市路面電車ネットワーク計画

岡山市都市整備局が令和2年2月にまとめた路面電車ネットワーク計画では、岡山駅から岡山大学方面への路線を優先度中期の候補路線として上げています。この区間は、平日は岡山大学への通学、土日祝は、サッカーファジアーノ岡山の試合があるシティーライトスタジアムなどがある県総合グラウンド利用者で大きな需要がある路線です。

計画では、3パターンの想定ルートを提示しています。それぞれA案、B案、C案と名付けます。

西口筋〜国道53号線〜総合グラウンド〜岡山大学(A案)

津山線〜商大付属高校〜総合グラウンド〜岡山大学(B案)

津山線〜法界院駅〜岡山大学(C案)

岡山県総合グラウンドの敷地やJR津山線を活用して、極力用地買収を減らし、路線を整備する計画のようです。

西口筋ルート(A案)

それでは、1つづつ見ていきましょう。

1つ目の案(A案)は、岡山駅西口前に路面電車の新駅を作って、駅西側の西口筋(市道奉還町駅元町2号線)から、国道53号線沿いに済生会病院前を経由し、県総合グラウンド敷地内を通って、市道学南町1号線へと抜けるルートです。

計画では、サイド・単線で、岡山駅前から県総合グラウンドまでの混雑する片側2車線を1車線に減らすとあります。

サイド・単線というのは、歩道のすぐそばに軌道を敷くサイドリザベーション方式単線を示すようです。札幌市電の一部路線などで採用されています。

A案では、現状、上下計4車線ある道路を2車線に減らすため、市の想定でも、車両混雑度が3倍以上になるとあります。清心町交差点より北側はある程度道幅があるので路面電車を通すことは可能かもしれません。しかし、南側の岡山駅前周辺は道幅が狭く、日常的に交通量が多く、渋滞している場所なので、こんなところに路面電車を通したらかなりの渋滞を引き起こします。このルートの実現可能性はかなり低いでしょう。

津山線利用商大付属分岐ルート(B案)

ということで、浮かんできたのがJR津山線を利用する案です。LRT化が検討されているJR吉備線を、JR津山線内に延伸して利用します。LRT利用区間を電化して、既存のJR津山線と共用する形になります。

こちらは2パターンあって、1つ目(B案)が、商大付属高校北側で津山線から分岐し、旧津山往来を抜けて、ジップアリーナから県総合グラウンドへ入ります。

旧津山往来は、狭い片側1車線の道路なので、路面電車用の用地確保が必要になります。JR津山線からジップアリーナまでの民家20軒程度の立ち退きが必要になります。

このルートの問題点は、県総合グラウンドから岡山大学へのアクセスです。大学筋が片側1車線の狭い道のため、岡山大学入口まで、路面電車用の敷地を新たに確保する必要が出てきます。

ちなみに、岡山市の案では、右折レーンを廃止して、歩道を縮小となっていますが、この辺りは岡山大学への通学路で、自転車を含めて交通量も多いので、特に歩道縮小についてはあまり現実的ではないと思います。路面電車を通すなら、一方通行にして車線を減らす必要が出てくるでしょう。総合グラウンドを終点とすることも考えられますが、一番需要の大きい岡山大学へ繋がらないのももったいないですね。

津山線利用法界院駅分岐ルート(C案)

実現の可能性が高そうなのが、法界院駅までJR津山線を利用して、そこから分岐して、岡山大学方面へ向かうルート(C案)です。

法界院駅から岡山大学までの短い路線の用地取得で済みますし、広い岡山大学の構内を横断できるので学生の利便性も向上します。

用地取得も、法界院駅から岡山県青年館までは公共の用地なので、数軒の民家のみで済みそうです。費用的には一番少なく済むのは大きなメリットです。

この案の難点は、需要の見込まれる県総合グラウンドを通らない点ですが、ジップアリーナ最寄りに電停を設置すれば、徒歩5分でたどり着けます。アーケードを設けて雨対策をするのもよいと思います。ただし、シティーライトスタジアムへは徒歩10分程度の距離でやや不便になります。

北寄りの学南町に電停を設けても、8~10分程度歩くことになります。まあ、将来的にサッカー専用スタジアムを県営球場跡地や北長瀬に作れば、陸上競技場の利用は少なくなるので、この問題は解消されますが。

電停候補

ということで、仮にC案が採用された場合の電停はこのようになるでしょうか。

  1. 岡山駅
  2. 済生会病院
  3. 総合グラウンド
  4. 学南町
  5. 法界院駅
  6. 教育学部前
  7. 岡山大学
  8. 薬学部前
  9. 妙善寺

津島西坂を抜けて、岡山商科大学まで延伸できれば、明誠高校商科大学の学生の利用も見込めます。さらに、一宮高校まで延伸すれば、駐車場を整備して市中心部へパークアンドライドのアクセスとしても利用できそうです。用地取得など考えると、さすがに難しいですかね。

まとめ

ということで、まとめです。仮に、岡山大学方面へLRTを整備するなら、JR津山線を活用したルートが実現の可能性が高いのではないでしょうか。LRT化を検討中のJR吉備線を延伸することで、吉備線のLRT車輌がそのまま利用できます。加えて、用地取得が最低限で済む上、既存道路の利用が少なく、渋滞への影響が少ないです。

難点は、この案では、需要の大きな岡山県総合グラウンドを通らないため、シティーライトスタジアムなど利用者には不便なところです。また、岡山大学方面へ向かう利用者にとっては、法界院経由だとやや遠回りになりますかね。

加えて、路線の運営が、第三セクターになれば、岡山駅法界院駅までをJR津山線と共用することがシステムや法律的に可能なのかです。そのあたり、素人なのでわかりません。詳しい人のコメントお待ちしてます。

余談ですが、岡山市の作成した資料を見ると、岡山駅前への延伸に費やす88億円があれば、環状化(①③④、24+9億)と石山公園への延伸(⑤、5億)、岡山大学までの延伸(⑥、42億)を整備して計80億円で、6億円のお釣りが来ます。広島富山の真似をしたくて88億円も費やす100mの延伸と、環状化、県総合グラウンド岡山大学への延伸と、どちらが優先度が高く、市民のためになったんでしょうかね。

皆さんは、県総合グラウンド、岡山大学方面へのLRT延伸についてどのようなを感想をお持ちでしょうか。また、新しい情報がありましたらコメントよろしくお願いします。このチャンネルでは、引き続き岡山路面電車・LRTについての最新情報をお届けしていきます。チャンネル登録いただけるとうれしいです。

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