【レビュー】望遠レンズ用にNVC200/NV016を強化してみた

フルサイズ用マウント装着の魔改造で望遠レンズを使えるようになったNV016 / NVC200ですが、望遠撮影時にわずかな風でも手ブレを生じます。

プラスチック製のチープなボディやセンサーユニットを固定する箇所の剛性が不足しているのが原因のようで、そのあたりを対策することに。

カメラボディ

まともなカメラは金属製でなので、プラスチック製ボディのNVC200にできるのは気休め程度の対策です。

とりあえず三脚固定用のL型ブラケットを取り付けました。重量が増えるのも嫌なので必要最低限のサイズに。

プレートのサイドは開いているのでUSB CTFスロットにもアクセスできます。

とはいえ、肝心のカメラセンサーユニットがプラスチックパーツにネジ止めされているだけなので、やはり、レンズとボディとをしっかり固定したほうがよさそうです。

望遠レンズ

SIGMA APO 70-200 F2.8のような三脚取り付け用のネジ穴があるレンズはレンズサポートを取り付けることでカメラとレンズを一体化できます。iShootというブランドのレンズサポート TB-01を試しに装着してみることに。

NVC200の三脚ネジ穴はレンズ中央からズレているためそのままでは装着できません。

ということで、L型ブラケット50mmクランプを付けて位置を調整します。

APO 50-500 F4.0-6.3など他のレンズでも使えるようレンズ側にも25mmクランプを装着です。

これでレンズとカメラボディとがしっかり固定されます。レンズ側のクランプが25mmではやや頼りないかな。

ニコン100-300

これで三脚座のあるシグマCONTAXレンズは固定できるようになりましたが、ニコンE 75-150 F3.5Nikkor 100-300 F5.6など三脚座の付いていないレンズもなんとか固定したいところです。

100-300ではズームリングの滑り止めゴムを剥がした状態ならシグマ用のリング三脚座が装着できますが。

ズームリング筒を固定するとピント調整ができません。カメラ本体を回転させればピントを調整できますが、使い勝手はかなり悪いです。

マウントアダプター部分ならリング三脚座を装着できそうです。64mm幅でSIGMAのリング三脚座がハマりそうですが、アダプターの着脱ピンが干渉します。


Amazonで双眼鏡固定用のホルダーを見つけました。FANAUE 双眼鏡三脚アダプターです。

64mmまで取り付けできる上に、開放部があるのでこれなら着脱ピンも干渉しません。

ということで、注文してみることに。

底面はアルカスイス規格のダブテールになっているほか、3/8"1/4"ネジ穴があります。

さっそくNVC200マウントアダプターに装着してみました。サイズ的にはピッタリで、3点をクランプでしっかり固定できます。

着脱ピンにも干渉しないので、取り付けた状態でレンズ交換も可能です。

三脚に固定するだけならこれだけで十分ですが、今回は手ブレ軽減とボディ強度の向上が目的なのでさらにボディと一体化させます。

レンズサポートを使います。それぞれのプレートにクランプを取り付けて装着します。

ところが、双眼鏡アダプターがカメラ本体に近すぎるためレンズサポートを装着できません。

プレートを1枚挟むことで解決しました。

これでマウントアダプターとカメラ本体が一体化しました。それなりにかさばりますが、大きなレンズを装着しても安心です。

Ai-S NIKKOR 100-300mm F5.6を取り付けます。レンズの荷重を双眼鏡ホルダーが支えるため、カメラ本体への負荷はほとんどかかりません。

構造上レンズユニットの強度に不安があるNVC200では、レンズサポートでカメラ本体とレンズとを一体化することで安定感も増します。

まとめ

ということで、まとめです。NVC200はプラスチック製のボディに加えて、センサーと固定部の剛性不足でわずかな風でも手ブレが発生します。レンズサポートを装着することで手ブレはある程度軽減できるようになりました。

難点は重量がそれなりに増える点です。レンズサポート+クランプ2個で316gになります。

Ai-S NIKKOR 100-300mm F5.6では加えて双眼鏡アダプターが必要です。

レンズサポートなど合わせると合計で500g超です。レンズサポートTB-01はもともと所有していたもので出費は双眼鏡サポートの3千円で済みましたが、レンズサポートも含めると1万円を超えるのでコスパは今ひとつですね。

素直に三脚座のついたレンズを入手することをおすすめします。

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