【レビュー】HDCP解除できるビデオキャプチャーボックス「EZCAP 274」を買ってみた

久しぶりにビデオキャプチャーカードを買い足してみました。PCなしで単独録画できるというビデオキャプチャーボックスEZCAP 274です。以前レビューした海賊王の製品ということでHDCP解除できるかが気になるところ。さっそく試してみましょう。

商品概要

商品は、HDMI入力ソースを1080Pでキャプチャーできるビデオキャプチャーボックスです。この手のキャプチャーカードは別途そこそこのスペックのPCが必要でしたが、こちらはハードウェアエンコーダー内蔵で、PCなしでもカード単体でマイクロSDカードに録画できます。さらに4K60fpsでのパススルーにも対応しているということで、テレビやモニターにゲーム画面を表示しながらキャプチャーできます。4K対応のPS4PS5などゲームキャプチャーに使えますね。

開封してみた

スタンドアローンのキャプチャーボックスということでそこそこサイズあるかと思ってましたが、想像していたより小さいですね。躯体はプラスチック製なので軽い。

同梱品は、電源用のUSBケーブルとACアダプター、オーディオケーブル、英文説明書。マイクロSDカードは別途必要です。

使用感は

プラスチック製の躯体はやや安っぽい作りですが、これでまともにキャプチャーできるのか?さっそく使ってみましょう。

使い方は簡単です。マイクロSDカード挿して、HDMIケーブルを繋げるだけ。とりあえずHDDレコーダーを繋げてみました。録画は簡単です。本体前面の録画ボタンを押すだけ。設定キーとか無いので、入力した映像が変換されて記録されるようです。

録画中は、録画ボタンの白色LEDが赤色になります。もう一度録画ボタンを押すとLEDが白に戻って録画完了です。シンプルですね。なお、録画機能のみで、再生・編集等には対応していないので、別途PCなどmicroSDカードの再生環境が必要です。

設定変更する

初期設定では日時が変なので変更しておきます。PC使ってマイクロSDカードに、日時設定用のファイルを作成します。2021年2月1日午後10時30分なら、メモ帳に202102012230と入力したあとに、ファイル名rtc_setupで保存し、キャプチャーボックス本体に読み込ませると変更されます。成功するとテキストファイルが消えます。

あともうひとつ、初期設定では録画した画面左上に日時が表示されるので消しとく必要あります。カメラボタンを長押しすると、透かしのオンオフが設定できます。

録画してみた

さて、各種ソースが録画できるかを試してみましょう。まずはHDDレコーダーを接続。通常はHDCPで録画できない地デジテレビ番組が問題なくキャプチャーできますね。

続いてAmazon Primeを。HDCPのパススルーに4K映像は問題なく表示されますが、キャプチャーした動画の方は緑色になります。コピーガードは解除できませんでした。

GV-HDRECと比較

同じく単独キャプチャーボックスのI-O DATA GV-HDRECとも比較しておきます。似たような感じの商品ですが、GV-HDRECは、①アナログキャプチャー対応②USBメモリー対応③キャプチャーボックスでの再生可ーなどがメリット。一方で、EZCAP274は、HDCP解除やmicroUSB電源などの利点があります。

総合評価☆☆☆☆☆

ということで、評価の方ですが、まず、パソコンなしで録画できる点は非常に便利です。レコーダーに繋げておいてボタン押すだけで録画できるで、一般的なキャプチャーカードみたいに面倒なPC設定がいらないのはマル。録画中は赤色ランプが点くのでミスも起こりにくいです。加えて、4K60fpsのパススルーに対応しているため、PS4など4K対応のゲームでも使えるのがうれしいです。

あと、電源がmicroUSBなので、モバイルバッテリーなど外部電源あれば屋外でも使用できる点もポイント高いです。動画撮影のフィールドレコーダーとしても使えるのかなといった感じ。

マイナスポイントとしては、Fire TVでコピーガードかかりますが、このあたりはスプリッターかませば解決するのでさほど気にならないかな。あとは、画質が固定されるなど細かい設定ができない点をどう評価するかですね。個人的には、HDCP解除できるし、扱いラクなので十分星5つの価値あるかと。

【レビュー】BaseusのQC4+ / PD3.0対応GaN 65W高速充電器&USBケーブルを買ってみた

今どきのノートPCはUSB Type Cで給電できるようですが、我が家のThinkPad  X1 CarbonLenovo独自の四角いDCアダプターです。ところが、こいつをUSB Type Cで使えるアダプターが発売されているのを見つけたので試しに買ってみました。レビューします。

商品概要

購入したのは中国のBaseusというメーカーの製品。USB Type CからLenovo独自のSquare DCという規格に変換できる代物です。使用には45W以上のUSB Cアダプターが必要なようなので、同じくBaseusのGaN(窒化ガリウム)チップ搭載65Wチャージャーを買ってみました。100Wの製品もあるようですが、値段高い上に、電源プラグがコードで別付けだったので65Wのものをチョイス。価格は65Wチャージャーが3,980円変換ケーブルは1,980円です。

USB変換ケーブル

パッケージには商品名が記載されていません。型番はCAT1T2-B01です。ラウンドタイプのACアダプターに対応したA01という型番もあるみたいです。

一方がUSB Type Cで、反対側がLenovoのSquare DCです。

Square DC側は外してType Cにもなるので、ケーブル1本でスマホの充電にも使えます。これ1本でPCとスマホの充電できるのでなにげに便利ですね。

こんな感じでX1 Carbonに挿して使います。メーカー品だけあってケーブルは質感よいです。ケーブル長は2mあるのでホテル等で利用しても特に困ることもないかと。

65W GaNチャージャー

65Wチャージャー(CCGAN-D01)のサイズ感はこんな感じです。想像していたよりコンパクトですね。ただ、重みはずっしりです。GaN(窒化ガリウム)製チップを採用することで大幅にサイズダウンできるようです。ただ、一般的なACアダプターと比べるとお値段は高めです。

ポートは、Type Cが2つで、上が最大65W、真ん中が最大30W。一番下はUSB Aで最大30Wです。これ1台でPCとスマホに給電できます。ちなみに、Ankerの充電器とか65W+30Wで100Wとか表記しているものもあるので騙されないように。単独で100W給電できるのは5000円オーバーです。

電源プラグは畳めます。コンパクトで出張とか持っていくには便利ですね。

ケーブルをつなげるとこんな感じ。手元のRedmi K30は急速充電9V/3Aの27Wまで対応し、約1時間でフル充電できるようになりました。

総合評価☆☆☆☆☆

製品は質感よくて、性能的にも十分です。評価は星5つ。メーカー品なので信頼感もあります。これまでは充電器+USBケーブル+PC用ACアダプターだったのが、ケーブルと充電器で賄えるのはうれしいですね。iPad mini用にLightningケーブルは必要ですが…。早くType Cに統一してほしい。

【レビュー】DJI Pocket 2 用にレンズフードセットを買ってみた

先日購入したDJI Pocket 2用のアクセサリーがいろいろ出てきたので、試しにレンズフードセットを購入してみました。STARTRCというメーカーの製品です。レビューします。

商品概要

商品はDJI Pocket 2(Osmo Pocket 2)専用のレンズフードセットです。フードの他に、レンズキャップ、アダプターホルダーが付いた三点セットです。なお、DJI Pocket 2は前モデルと微妙に形状が異なるので1のアクセサリーは基本的には使えません。

レンズフード

レンズフードはPocket 2のジンバルネック部に装着して使います。ワンタッチでカパッと取り付けできます。

プラスチック製の軽量フードで、ジンバルのネック部と連動して水平方向に動きます。レンズを真上に向けるとケラれますが、一般的な用途なら問題なく使用できます。便利。

レンズキャップ

レンズキャップは小型で、Pocket 2のレンズ部にはめるタイプ。ただ、本体付属のケースに入れとけばレンズ保護できるので、なくてもいいかなという気はする。

アダプターホルダー

予想以上に便利なのがこのアダプターホルダー。Pocket 2付属のケースはUSB CLightningアダプターは収納できますが、ジョイスティックの収納ができず、保管に困りました。こちらのホルダーはジョイスティックも含めた3つのアダプターが収納できます。

アダプターはスライドさせて着脱できます。装着時はしっかり固定されるので落ちる心配もないし。USB Cでスマホに接続して使うことが多いので、ジョイスティックが収納できるのは便利です。

総合評価☆☆☆☆☆

評価は星5つ。値段も手頃で、使い勝手いいです。特にアダプターホルダーは便利です。

【レビュー】ダイソンDC62のバッテリー交換してみた

我が家のダイソンのDC62バッテリーが遂に死亡。ということで、バッテリー交換することにしました。購入したのはAliexpressで見つけたバッテリー容量38,000mAhのやつ。送料込みで3,134円なり。

開封してみた

Aliexpressで12月13日に注文した商品ですが、調度1ヶ月後の1月12日に到着です。バッテリーなもんでもっとかかるかと思いましたが、意外と早く着いた。

見た目は純正品とほぼ同じ。ただし、純正品のバッテリー容量2,100mAhに対して、こちらは38,000mAhとのこと。約18倍です。ほんまかいな?

交換の前に

ということで、さっそく交換してみようと思います。バッテリーは、①取っ手裏と②透明のダストボックスを外したとこにあるプラスネジを外すだけ。スポッと抜けます。思ったより簡単ですね。とりあえずはこれで完成なのですが、思いの外、各所にホコリが溜まっていたので、もう少し分解して清掃してみることに。

濡れた雑巾でホコリを拭き取り、、、と思ったら上の写真の青い網目の中にホコリがかなり溜まってます。この箇所も分解できるようですが、どうも難しそうですね。見たところ配線のみで電気パーツとか使ってなさそうなので、網の中はシャワーで洗い流しました。

あとは、乾燥させて再組立で完了。スイッチオンで、かなりパワーアップしましたね。あとは、バッテリーが公称どおり38,000mAhあるか。純正はバッテリー容量少なくて10分も使えなかったのが難点でしたが、交換でどうなりますか。追って報告します。

総合評価☆★★★★

満充電から使用できる時間を計算すると、バッテリー容量的には純正品とほとんど変わらないですね。2,100mAhぐらいの使用時間。加えて、モーターの挙動がヘンです。スイッチオンしてもすぐ止まる。電圧が足りてないのかな。ダメダメですね。中華製品はたまにこの手の詐欺商品があるのがなんとも。評価は星1つが妥当でしょう。Amazonで買い直そうかな。にしても、中華バッテリーばかりでレビュー詐欺も多そうなんでどれが正解かわからん…。


【レビュー】スマートホームデバイス Xiaomi Gateway 3を買ってみた

以前レビューしたXiaomiのスマートホームデバイスですが、日本コンセントに対応したXiaomi Gateway 3が発売されていたので購入してみました。我が家のスマートホームブームが去ってしばらく放置していた各種機器を久しぶりに使って見ましょう。前モデルのレビューはこちらに。

商品概要

この製品は、XiaomiMijiaAquraなどサブブランドのスマートホーム機器を接続するためのハブ機能を備えたゲートウェイと呼ばれる機器です。詳しくは過去記事参照ください。

前回購入したGateway 2は中国コンセント(CN Plug)のみ対応で変換プラグが必要でしたが、新モデルはUSプラグにも対応。日本国内でも簡単に使えるのが最大の特徴です。

開封してみた

商品は、Aliexpressで購入。3,423円なり。旧モデルはコンセント直挿しでしたが、新モデルは写真のとおりマイクロUSB電源になっています。このため各種プラグに対応しています。同梱品は、本体、USBケーブル、ACアダプターの3点+マニュアル。

Gateway 2のようなスピーカーやLEDは省かれた模様です。2では中国のラジオが聴けておもしろかったんですがね。

アプリMi Home

前回からスマホも変わっているので、改めてアプリを入れてみることに。Mi Homeを入れることで各種機器を連携できます。

前回はアプリ設定・登録に四苦八苦しましたが、現在は日本語に対応しているので設定も簡単ですね。Bluetoothで機器認識させて、自宅WiFiのアクセスポイントとパスワードを入力するだけです。

あとは現在使用中の温湿度計を登録するだけ。これでGateway 3と連携できるようになりました。スマートコンセントを追加すれば温度が下がるとヒーターの電源オンとか自動で操作できるようになります。

JPコンセント無い問題

手元には、温湿度計の他にスマート電球、赤外線コントローラーなどありますが、ヒーターに接続するスマートコンセントは別メーカー製のためいちいち別アプリを立ち上げなくてはいけません。

ということで、Xiaomiのスマートコンセントを探すも見つからない…。アプリ上ではUSコンセントあるみたいですが、これはこれでアースが付いた3極タイプなので…。Aliexpressで物色してみるもJPコンセント対応の2極タイプは別メーカー製のためMi Homeでは使えないのです。

スマートアプリ覇権争い

1つのアプリでいろいろ操作できたら便利ですが、どうやら中国の各メーカーが囲い込みをしているようで。大きく①Xiaomi 系(Mi Home※アプリ名)②Sonoff系(eWelink)③tuya系(tuya / Smart Life)ーの3グループがひしめき合っています。1つのアプリで各社コントロールできると便利なんですけどね。絞り込むにも各社一長一短あるのが困りものです。

Xiaomiは、ブランド力で対応家電製品の種類が豊富なのが長所。ただ、日本市場対応が進んでいないので、JPコンセントがないのが短所ですね。スマホ進出に合わせてこの手のスマート家電も進出してほしい。

Sonoffは、社名(S+on+off)からもわかるとおり、電源機器の中国大手メーカーです。家電だけではなく、配電盤など電気設備系までスマート化が進んでいるのが長所です。後日紹介予定ですが、スマート対応のUSBアダプターなどマニアックな製品の取り扱いもあります。短所はXiaomiと同じで日本進出してないのでコンセントがUS 3極仕様になる点です。

tuyaはあまりよく知らないのですが、割とオープンな感じで、他の中小メーカーも参入して幅広いメーカーの製品が使えるのが魅力。日本向けにOEM製造しているからか、日本コンセントに対応している製品の扱いがあるのが最大のメリット。

スマートロックやワイヤレスインターホンなど扱う商品が多岐にわたっているのも特長です。難点としては、あまり対応商品数は多くないのがザンネンなとこですね。


【レビュー】ナイトショット 赤外線カメラ搭載タフネススマホ「DOOGEE S96 PRO」を買ってみた(赤外線撮影編)

ということで、カメラ編から続いてようやく本題突入です。このスマホの肝、ナイトビジョンカメラ機能について。Doogee S96 Proには赤外線撮影可能なナイトビジョンカメラが搭載されています。こいつを使ってAmazon Fire TVのリモコンを撮影すると、上のような写真が撮れてしまいます。リモコン内部の乾電池が透ける。

メインカメラで撮影した画像はこんな感じ。Fire TVのリモコンはテレビ操作用に赤外線センサーが搭載されています。このためリモコン本体にまるごと赤外線を透過させる素材が採用されています。なので、赤外線カメラで撮影すると中の電池が透けて写るという仕組み。何でもかんでも透けるわけではないのでご注意ください。

透け透け写真

もひとつ実験。大昔にSONYハンディカムナイトショット機能を使うことで透けすけ写真が撮れると話題になったやつですね。デュークさんをモデルに試してみましょう。

コミック誌の上にTシャツを被せます。手近にあったスポーツジムで使うナイロン製の布地です。S96のナイトビジョンカメラで撮影すると…。

予想していたよりハッキリと透けましたね。ビッグコミックの文字とデュークのマユ毛が透けて見えます。

20MP 3840 x 5120の画像が生成されます。動画撮影も可能です。

ユニクロのコットン生地Tシャツでも試してみました。

コットン生地でも普通に透けてしまいます。布地は赤外線を通しやすい赤色や黒色が透けやすく、白色など明るい色のものは赤外線を反射するため透けにくいです。


赤外線光を照射する特殊なLEDライトで追い赤外線を当ててみたら。

スマホのLEDだけよりハッキリと透けたような感じがします。



Tシャツの上から撮るとこんな感じ。BRの形はハッキリと浮き出てきますが、模様は写りませんね。

赤外線撮影機能

簡単に赤外線撮影機能について紹介しておきます。人間は赤外線域の光が見えません。しかし、カメラのセンサーは赤外線域も捉えることができます。とはいえ赤外線は撮影には必要ない情報なので、通常は赤外線カットフィルターを入れて赤外線は映らないようになっています。

このフィルターを外すことで赤外線域の撮影を可能にしたのがナイトビジョンカメラです。カラー情報は無いので上の写真のように映像はモノクロになります。昼でも赤外線撮影できるのか…。

なお、ナイトビジョンカメラはカメラアプリからの操作で使用できます。レンズは固定焦点のようです。オート撮影で、メインカメラのようにシャッター速度などの設定はできません。動画は最大でフルHD1080Pまで。4時間の連続動画撮影で50%程度のバッテリーを使用し、ファイルサイズは4GB程度になりました。

夜間撮影

ナイトビジョンカメラでは赤外線光を当てることで真っ暗闇でも被写体を撮影することができます。まずは、部屋の照明全オフにしてメインカメラで撮影するとこんな感じ。屋外からわずかに光が入ります。メインカメラでも高感度耐性が高いのでうっすら写ってますね。これはこれで驚き。

ナイトビジョンモードで撮影するとこうなります。スマホ内蔵の赤外線LED光で真っ暗闇でも撮影できます。LEDから照射される赤外線は人間の目には見えませんが、S96のセンサーは赤外線光を捉えることができます。

続いて屋外で。メインカメラは感度耐性高いので街灯の光を拾って暗くてもそこそこ写りますね。ISO 4875で、シャッタースピードは1/10秒です。メインカメラの上限はこの数値みたいですね。

ナイトビジョン撮影。感度はメインカメラほどではなく、LED補助光も弱いので若干暗くなります。本体LEDは1メートルぐらいしか届きません。ISO 4868で1/17秒。

上で紹介した赤外線LEDライトを当てるとこんな感じ。同じくISO 4868で1/17秒。ナイトビジョンカメラの上限はISO 4868で1/17秒みたいです。このライトなら照射距離は3-5メートルぐらい。もう少し大型の赤外線ライトを用意したらシャッター速度も上がりますかね。

DOOGEEからS96 Pro用の赤外線ライトも発売されているようです。市販の赤外線ライトのほうが安価なので必要性は感じない。

こんな感じでナイトビジョンカメラは夜行性の動物など撮影するのに使われます。かつて某メーカーは子供の寝顔をとか宣伝してましたが、そんな用途に使うやつは多分いない。