【レビュー】AFの効く赤外線カメラ搭載スマホ OUKITEL WP17を買ってみた(カメラ編)

ということで、OUKITEL WP17のカメラレビューです。このカメラの最大の特徴は、赤外線ナイトショットカメラにオートフォーカスが搭載されたことでより鮮明な写真が撮れるようになった点でしょう。そのあたりにフォーカスを当ててレビューしていきます。なお、本体レビューはこちら。

カメラ構成

WP17のアウトカメラは3つのカメラを搭載しています。上から、20MPナイトショット、64MPメイン、2MPマクロです。赤外線カメラはセンサーにSONYIMX350 Exmor RSが採用されているようです。詳しいスペックはこちら。

メインカメラ☆☆☆☆★

メインカメラは、センサーはSamsung ISOCELL GW3です。Xiaomi のRedmi Note 10Sなどにも搭載されているものですね。ピクセルビニングで通常は16MPの画像を生成しますが、64MPでの撮影も可能です。ざっくり使ってみた感じでは室内でもそこそこきれいに撮れます。

SONYセンサーほど暗所耐性はありませんが、まあ許容範囲かな。ただ、夜景撮ると光源が線状に盛大に光るのはなぜ?レンズがボロいのかな?まあ、タフネススマホのメインカメラとしては十分な性能でしょう。

マクロカメラ☆☆★★★

マクロカメラはコストカットのために安いセンサー使った感アリですね。2-4cmの範囲で撮影でき、かなり寄れますが、暗所に弱く室内だと使い物にならないぐらい酷いノイズが乗ります。また、デジタルズームが使えないのでスマホ本体が陰になってしまう。かといってLED照明が使えるわけでもないのが。別途照明用意すれば撮れるかな。まあメインカメラでデジタルズーム使ったほうがマシ。

ナイトショットカメラ☆☆☆☆☆

ナイトショットカメラはExmor RSを搭載しているだけあって想像以上にいいですよ。オートフォーカスでピッタリフォーカス合うので、S96のカメラと比べるとかなりきれいに写るようになりました。

加えて10cm程度の近距離までフォーカス合うのでいろんな場面で使えそうです。オートフォーカスについては、速度がどうかなと心配していましたが、爆速ではないけど実用範囲内です。

S96と比べて良い点は、撮影モードで赤外線LEDのオンオフを選択できる点。フォーカスポイントもワンタッチで選べて、タッチした箇所で適正にフォーカスと露出が調整されます。

上の写真はほぼ真っ暗な浴室で撮影したもの。手前のクマの人形をタップして撮影。フォーカス合って、露出もいい感じです。奥の女のコはいい感じでボケてますね(※写真をタップすると拡大されます)。

次に女のコをタップするとそちらにピントと露出が合います。こういった写真は固定焦点のS96では撮れなかった。

オートで撮ると露出オーバー気味ですが、、、

画面中央をタップしてやるとタップした箇所にフォーカスと露出が合って補正されます。

夜でもいい感じで撮れますね。

ナイトショットでも光源が筋になりますね。遠景だとピントも合いにくいです。

日中でもナイトショット機能は問題なく使えます。

デジタルズームで4倍まで拡大できます。生成される画像は等倍と同じ20MPです。

透け透け写真

恒例のナイトショットスケスケ写真にチャレンジしてみました。まずはFire TVリモコンから。メインカメラで撮影。S96 Proでも以前やってます。 

ナイトショットモードで撮影すると中の電池がハッキリ写ります。Amazonのロゴにピントが合ってますね。

続いては、氷結チューハイの缶にユニクロの赤いノーマルTシャツ被せて撮影です。

Doogee S96 Proだとこんな感じ。なんとなく透けていますがパンフォーカスなので写りがいまいちですね。加えて、露出オートで画面全体に露出を合わせるため赤外線LEDが当たっている箇所が露出オーバーです。スポット測光できれば解決するのですが、そのような機能は無い。

では、WP17はどうでしょう。Tシャツにしっかりピントが合っていますね。露出も布の部分に合わせてあるので、白飛びせずS96よりくっきりと文字が透けているのがわかります。

さらにTシャツを水で濡らしてみました。これだと生地が缶に密着するのでさらに透けて見えます。この透け具合はヤバい…。

総合評価☆☆☆☆☆

ご覧のとおり赤外線ナイトショットカメラは予想を超える画質ですね。Doogee S96 Proよりかなりキレイな写真が撮れるようになりました。一部のSONY製ビデオカメラでもナイトショットを搭載していますが、露出調整ができないのが難点。ところがWP17ではフォーカス合って、露出も調整できてしまう。かなり撮影の幅が広がりますね。

メインカメラやマクロカメラはややクセがありますが、ひと昔前のタフネススマホと比べればだいぶ良くなっている印象です。メインカメラだと動画で4K撮影できたり、EIS効くのもうれしいです。ということで、カメラ機能は文句なしの星5つです。それだけの価値がこの赤外線ナイトショットカメラにはありますよ。

なお、AmazonOUKITELオフィシャルストアで販売が始まったようです。価格は、39,900円(※12/10現在、3,500円値引のクーポンあり)で、Aliexpressより高めではありますが、プライム配送なのですぐ手に入るのはうれしい。

【レビュー】AFの効く赤外線カメラ搭載スマホ OUKITEL WP17を買ってみた

久しぶりにスマホ到着しました。OUKITELのタフネススマホWP17です。2021年10月発売の新モデル。アンダー3万円のお値打ち価格で、赤外線カメラ(ナイトショット)を搭載しオートフォーカス効くのが最大のポイントです。昨年秋に購入した同じくナイトショット搭載タフネススマホのDoogee S96 Proと比較しながらレビューしていきましょう。

商品概要

商品はタフネススマホでおなじみのOUKITEL の今秋発売最新モデルWP17。WP(Water Proof)という名前からわかるとおり防塵防滴スマホです。SoCにMediaTekHelio G95搭載で、6.78インチディスプレイ(90Hz、2,200 x 1080)、RAM 8GB、ストレージ128GB、Android 11と通常用途にも十分使えるスペック。加えて、バッテリー容量8,300mAhで、IP69K&MIL-STD-810Gの防塵防滴に対応したタフネス仕様です。

カメラ性能は、背面トリプルでメインが64MP、サブが20MPの赤外線ナイトビジョン、加えて2MPのマクロという組み合わせ、フロントは16MPです。なかでも注目は20MPの赤外線カメラで、オートフォーカスに対応しています。過去各社から出ていたタフネススマホのナイトショットカメラは固定焦点のものしかなく、AF対応したものは初めてではないでしょうか。

商品到着

商品はAliexpressOUKITELオフィシャルストアで10月18日に注文。プレセール価格23,602円で、Aliexpressスタンダード便で11月5日発送、14日に到着です。なお、セール後の通常価格は29,476円。なお、AmazonOUKITELオフィシャルストアで販売が始まったようです。価格は、39,900円(※12/10現在、3,500円値引のクーポンあり)で、Aliexpressより高めではありますが、プライム配送なのですぐ手に入るのはうれしい。

開封したらこんな感じ。本体のほか、USB Cケーブル、ACアダプター(EU18W)、SIMピン、説明書etc。透明のTPUケースが本体に装着されていました。本体には保護フィルム貼り付け済み。とりあえずすぐに使えるような構成です。

Doogee  S96(左)と並べてみました。WP17は背面パネルがプラスチック感強いですね。高いとこから落としたら割れそうな…。S96みたいなラバー加工がよかったかな。

本体横幅はS96より気持ち広い程度ですが、縦方向は1cmほど長い。ディスプレイサイズも2,200 x 1080で、1,520 x 720のS96より縦方向に1.5cmほど画面が広いです。

厚さは1.5cm程度。一般的なスマホ(左・Xiaomi Redmi K30)と比べるとかなり厚みがありますね。

重量は335.8グラムと軽い鈍器レベルの重さです。S96(308グラム)が軽く感じる。左側にはSIMスロットとカスタムキー。

本体右側はボリュームキーと電源キー。電源キーは指紋センサー兼用です。

底面はUSB Cと3.5mmオーディオ端子、マイクホールです。ストラップホールがあるのはうれしい。

左側にはSIMスロットとカスタムキー。

SIMスロットは、2 SIM+独立したTF(マイクロSD)カードスロット。最近はTFスロット廃止するスマホが増えているのでSDカード使えるのは助かります。

カメラユニットは出っ張りほぼないです。上から、20MPナイトショット、64MPメイン、2MPマクロ。右側にはIR LED x 4とLED x 2が配置されています。

Samsung ISOCELL GW3の64MPカメラは、XiaomiRedmi Note 10Sなどにも搭載されているセンサーですね。SONYの64MPセンサー同様ピクセルビニングで、通常は12MPの画像を生成します。メインカメラは普通に使えますが、マクロカメラは蛍光灯下ではノイズだらけでかなり画質悪いですねえ。詳しくはカメラレビューで。

Antutu

Antutuベンチマークの結果は35万点。Helio G95なのでそこそこ点数高いです。負荷の高いゲームは厳しいかもしれませんが、日常使いなら困ることはないでしょう。

スコアは101位でスナドラ765GOPPO Reno 5Aあたりと同程度です。中級機程度の性能はあります。

総合評価☆☆☆☆☆

とりあえずここではスマホとしての評価を。ざっくり触ってみましたが、質感よくて使い勝手はなかなかいいです。アルミ合金製のフレームなど触ってみた感じはDoogee S96と似ていますね。ディスプレイの解像度やカメラ性能などS96と比べると大きな進化も見られます。

SoCの進化などで動作もサクサクしていますし、カメラに過剰な期待をしなければ普段使いのスマホとしても十分使えるレベルに仕上がっています。スピーカーの音量も大きく電池持ちもいいので、お風呂やアウトドアなんかで利用するならかなり便利。ちなみに技適通ってるみたいなので日本国内でも大手を振って使用できます。

難点としては、背面パネルがプラスチックなのがどうでしょうといったあたり。カバー付けると厚みが増すのでS96みたいなゴム貼りのほうが滑りにくくて安心です。

最近はタフネススマホも5万円オーバーが当たり前になってきており、アンダー3万円という価格も考慮するとかなりオススメではないでしょうか。

なお、AmazonOUKITELオフィシャルストアで販売が始まったようです。価格は、39,900円(※12/10現在、3,500円値引のクーポンあり)で、Aliexpressより高めではありますが、プライム配送なのですぐ手に入るのはうれしい。

【レビュー】ミラーレスにもつかえる小型ジンバルMOZA Mini Pを買ってみた

ミラーレスカメラPanasonic GH-4用にMOZAの小型ジンバルMOZA Mini Pを買ってみたのでレビューです。

商品概要

商品はMOZA社の発売する小型ジンバルスタビライザーMOZA Mini Pです。最大積載荷重(ペイロード)900グラムで小型ミラーレスカメラならギリ載せれるスペック。

本体重量694グラムと軽量で、コンパクトに折り畳めるのが最大の特徴でしょう。以前紹介したMOZA Slypodと連携してアプリで撮影することもできます。

開封してみた

商品はAliexpressで購入です。送料込みで17,624円。日本のAmazonだと26,820円なので9,000円ぐらい安く買えました(※Amazonでセール中で2.3万円で買えますね)。Aliexpress Stndard Shipping配送で、6/26注文で7/12到着です。

商品は、折りたたまれた状態でケースに入ってます。

同梱品はこんな感じ。本体のほかに、ミニ三脚、L型プレート、スマホホルダー。USBケーブル、説明書です。

USBケーブルは充電用のType A → Type Cとカメラ接続用のMini→ Micro の2本です。mini USB Type Bの端子は久しぶりに見ましたね…。

miniケーブルは、ジンバル本体とカメラを接続するためのものです。

カメラ取付用のL型プレートはアルカスイス規格より小さい幅20mmの独自規格です。

本体+プレートて716グラム。ミラーレス用のジンバルとしてはかなり軽量です。

ZHIYUNのスマホ用ジンバルSmooth 4と同じぐらいのサイズ感です。このサイズ感でミラーレスが使えるのはうれしい。

使ってみた

さっそく使ってみましょう。製品は折り畳まれているのでまず展開します。ロック解除し、ジンバル側を引き上げます。硬めなので少し力を入れないと展開できません。

展開するとこんな感じ。ここからカメラを取り付けていきます。

GH4オリンパス9-18mmを付けた状態で790グラム。この構成ならペイロード900グラムの範囲内でオッケーです。

ミニ三脚付けた状態でジンバルを立てて、カメラを取り付けます。はじめに2箇所のロックを解除します。

X軸とY軸を前後左右に調整してバランスを取ります。ある程度バランス取れていればあとはモーターが調整してくれるので、そんな厳密にする必要はないです。レンズは軽いので、さほど影響ないですが、モニターは展開した状態で調整しておかないと正常に動作しませんでした。

最後にZ軸のロックボタンを解除すれば準備完了。

電源ボタン長押しでスタビライザーが作動します。展開から調整は慣れれば2-3分でできます。とりあえずはこれで使えるようになりました。付属のUSBケーブルをカメラに繋げればジンバル本体から録画オンオフの操作ができます。スマホアプリを使えば、離れたとこからパンチルトなど操作もできます。

総合評価☆☆☆☆☆

コンパクトに折り畳めるサイズ感はいいですね。以前紹介したスマホ用ジンバルのZhiyun Smooth 4(550グラム)と同程度のサイズ感でミラーレス機が使えるのはうれしいです。

スペック的にはGH4+軽量レンズでギリ使えるかなという感じ。M43はもちろん、APS-Cやα7シリーズあたりなら重いレンズを付けなければ大丈夫です。サイズ感を優先するならMini Pはよい選択肢だと思います。ただ、スマホ専用のジンバルとして使うには展開面倒だし少し大きいかな。

最大の利点は、前回紹介したSlypodと連携できるとこでしょう。次回詳しく紹介しますが、アプリ1つでスライダーとジンバルが操作できるのはうれしいです。ということで、評価は満足の星5つ。