【新製品】ライカ1インチモデルのアクションカム「Insta360 ONE R」
ドローンのカメラのこといろいろ調べてたらおもしろそうな製品見つけたので紹介。Insta360 ONE Rです。モジュールタイプのアクションカムで、ライカの1インチセンサーモデルがあるのが興味深い。
【商品概要】
正式には「アダプティブアクションカメラ」というようです。要するに場面に合わせていろんなモジュールを採用できるアクションカメラということのよう。ベースマウントにカメラモジュールと液晶モジュールを設置できます。
カメラモジュールは、前後にそれぞれカメラを搭載した ①360カメラ②4Kカメラ③ライカ1インチカメラ④MAVIC Pro用のドローンカメラ(スプリットレンズ+ドローンアダプター)ーの4種類が用意されています。
①360カメラモジュール(130グラム)は、5.7Kでの全周撮影ができます。
②4Kカメラモジュール(120グラム)は、画角70度の4K撮影が可能。
③ライカ1インチカメラモジュールは、5.3Kの1インチセンサーで画角は105度程度。同じく1インチセンサーを搭載したSONYのRX0と比べると、①解像度5.3K(18.8 mp)②広角(14.4 mm)③レンズが明るい(f / 3.2)などの利点を持っています。 ちなみに、RX0はAFを搭載していますが、こちらは固定焦点。
④スプリットレンズはその名のとおり分割できる360カメラ。MAVIC Proの上下に挟み込むようにして装着するアダプターが付属します。360カメラとしても使えますが、こちらは防水非対応。
ディスプレイは1種類ですが、モジュールになっていることでカメラ側に切り替えて自撮りスタイルに適用させることもできます。
【レビュー】Holly Stonesのフラッグシップドローン「HS720」を買ってみた【使用編】
ということで、ここからはHolly StonesのHS720実際に使ってみることに。(なお、【開封編】はこちら)。
とはいうものの、自宅周辺は飛行禁止区域なので、花見も兼ねて自転車で区域外の旭川河川敷へ行ってみることに。
【準備するもの】
はじめてのドローン飛行。ドローン本体のほかにもいろいろと準備しておくとよいものがあるので紹介しておきます。
①ゴーグル、手袋、ヘルメット
人がいないところで飛ばすこと前提で、他人への配慮はできるのですが、意外と忘れがちなのが自己防衛です。操縦する本人もヒトなのでしっかり対策してください。特にプロペラはプラスチック製とはいえそこそこの強度で激しく回転しています。万が一、顔などに当たると思わぬ大ケガをする可能性もあります。
ということで、最低限の防護策として目を守るゴーグルと手袋ぐらいは身につけておくと安心です。服装もプロペラ当たってケガしないよう肌は露出させず、顔もマスクやヘルメットをつけておいたほうがよいかと。特に小さなお子さんを連れて遊ぶときはしっかりと対策を!
今回購入したHS720は、オモチャとはいえ400グラムの物体。時速35キロでプロペラ回転させながら飛んでくるので、このあたりはしっかり対策してください。でないと、こんな目にあいますよ〜。
開封直後に室内で浮上させたところ予期せぬ動作をしたため思わず手で掴んでこの有様です。プロペラで小指が。じんわり出血しました。周りに小さな子供がいたらと思うとゾッとします。自分が軽いケガしただけで済んでよかった…。こんなこともあるので初心者は手袋装着しておいたほうがよいです。
②予備バッテリー
HS720は比較的飛行時間長いとはいえ、バッテリー1本で26分ぐらい。満喫しようと思ったら予備バッテリー2本ぐらいは用意しておくといいです。ただ、Amazonに在庫が無いんですよね…。あと、コントローラー用の予備単3電池✕2本も忘れないように。
③マイクロSDカード
動画や写真保存用ですね。特に説明はいらないかと。容量は64〜128GBぐらいが適当です。後述しますが、読み込み不良とかあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
④スマホ
スマホなしでも飛ばすことはできますが、やはりあると便利です。ということで、スマホに「Ophelia GO」というアプリを入れて出発!
【ドローン初飛行】
今回、ドローンの初飛行場所に選んだのは、自宅から一番近い規制区域外の場所。岡山市の旭川河川敷広場です。地図を見たところ御野浄水場の東側が規制区域外ぽい。
ここから北側の河原が規制禁止区域外になります。陸と河川との間に樹木が茂ってるのは想定外。そして、あいにくの天気。
直置きだとプロペラに草が絡まるのでケースを土台にしてみました。
あとは、説明書どおりに①コントローラーの電源オン→②ドローンの電源オン→③スマホペアリングできたら、ロックキー長押しでロック解除。離着陸ボタンを押せば離陸します。結構な迫力。
操縦は思っていたよりは簡単でしたが、前後左右の感覚がいまいち掴みにくいですね。使っていくうちに慣れるのかな?
録画はコントローラーのボタンを押すと、ドローン本体にセットしたMicroSDカードにビデオが録画されるはずですが…、SDカードとの相性問題か、正しく認識されず。スマホ側での録画になりました。よって画質がかなり悪いです。このあたりは後日新品のSDカードで試してみます。
画質はさておき、やはりジンバル非搭載だとブレが目立ちますね。となるとジンバル搭載のOSMOが欲しくなる…。
【SDカード認識されない問題】
さて、初飛行の場では認識されなかったSDカードですが、AmazonでSanDisk microSDXC ULTRA 128GBを注文。届いたので装着してみたところ、こいつも認識されない…。アプリ上では0/0MBと表示され、フォーマットを試みるもウンともスンとも。新品なのに…。
仕方ないので最終手段。ノートPC(Windows)でフォーマットしてみることに。アダプター経由でSDカードスロットに挿入し、exFATでフォーマット後、HS720に挿入すると無事認識しました。これで、録画ボタンを押すとドローン本体のSDカードにきれいな画質で保存できるようになりました。やれやれ。
【SDカード入れて撮影】
SDカードが使えるようになったので、天気の良い日に改めて撮影してみました。動画をYouTubeにアップしたのでご確認ください。画質はかなり期待はずれですね。
【使い勝手は】
使ってみて気づいたことをいくつかメモしておきます。まず、トイドローンということですが、製品の質感は安っぽさを感じませんね。結構しっかりした印象。何度か墜落させましたが、特に不具合は起きていません。
バッテリーのもちもいいです。1本でもそこそこ遊べます。コンパクトに折り畳めて、ショルダーバッグに放り込んでおけるサイズ感はいい。200グラム以下のドローンと比べて重量もあり、ブラシレスモーター搭載で安定度も高いです。少々の風なら気になりません。ドローンとしての完成度は高いと思います。
難点はやはりカメラ周りでしょうか。コストカットの影響がモロ出てます。4Kカメラということですが、センサーはおそらく中国製アクションカムやドライブレコーダーなどにも搭載されているOmnivisionのOV4689かと。2Kセンサーをソフトで補間しているため、リアル4Kカメラと比べると画質は落ちます。PCのモニターで見ても大したことない。
最大の弱点は、やはりジンバル非搭載な点。上の動画を見てわかるとおり画像がけっこうブレるのが気になりますね。あと、カメラが超広角ゆえに、端っこの歪みがかなり目立つのと、プロペラの映り込みが生じる点もザンネンなポイントです。
そのほか、バッテリーの充電にけっこう時間を要するのもバツ。充電器はバッテリー2本セットできますが、1本の充電が終わってから2本目を充電するのでかなり時間かかります。複数バッテリー使うなら充電器2個買うのが正解です。USB Type-C直挿しで充電できると良かったんですけどね。
【評価(ドローン)☆☆☆☆★】
【評価(カメラ)☆☆★★★】
評価は難しいですねえ。Amazonセールで2.2万円で買えたので、お得感を感じてしまいますが、通常価格(2.9万円)だと、もう少しがんばってジンバル搭載したMAVIC mini買ったほうが幸せだと思います。
とはいえ、入門用トイドローンとして、操縦を楽しみたい人なら、ブラシレスモーターやGPSを搭載したHS720は十分満足できる内容です。多少の風が吹いても流されることもなく、ドローンの性能としては星5つ付けていいでしょう。
ただ、写真や動画をバシバシ撮りたいという人は正直物足りなさを感じてしまうと思います。動画や写真をバシバシ撮影したいと言う人であれば、もう少しお金足してMAVIC miniを買ったほうがよいかと。
要望としては、プロペラガードが欲しいかな。後付けオプションでいいので発売してほしい。あと、予備バッテリーがもう少し安くなるとうれしいですね。
とはいうものの、自宅周辺は飛行禁止区域なので、花見も兼ねて自転車で区域外の旭川河川敷へ行ってみることに。
【準備するもの】
はじめてのドローン飛行。ドローン本体のほかにもいろいろと準備しておくとよいものがあるので紹介しておきます。
①ゴーグル、手袋、ヘルメット
人がいないところで飛ばすこと前提で、他人への配慮はできるのですが、意外と忘れがちなのが自己防衛です。操縦する本人もヒトなのでしっかり対策してください。特にプロペラはプラスチック製とはいえそこそこの強度で激しく回転しています。万が一、顔などに当たると思わぬ大ケガをする可能性もあります。
ということで、最低限の防護策として目を守るゴーグルと手袋ぐらいは身につけておくと安心です。服装もプロペラ当たってケガしないよう肌は露出させず、顔もマスクやヘルメットをつけておいたほうがよいかと。特に小さなお子さんを連れて遊ぶときはしっかりと対策を!
今回購入したHS720は、オモチャとはいえ400グラムの物体。時速35キロでプロペラ回転させながら飛んでくるので、このあたりはしっかり対策してください。でないと、こんな目にあいますよ〜。
②予備バッテリー
HS720は比較的飛行時間長いとはいえ、バッテリー1本で26分ぐらい。満喫しようと思ったら予備バッテリー2本ぐらいは用意しておくといいです。ただ、Amazonに在庫が無いんですよね…。あと、コントローラー用の予備単3電池✕2本も忘れないように。
③マイクロSDカード
動画や写真保存用ですね。特に説明はいらないかと。容量は64〜128GBぐらいが適当です。後述しますが、読み込み不良とかあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
④スマホ
スマホなしでも飛ばすことはできますが、やはりあると便利です。ということで、スマホに「Ophelia GO」というアプリを入れて出発!
【ドローン初飛行】
今回、ドローンの初飛行場所に選んだのは、自宅から一番近い規制区域外の場所。岡山市の旭川河川敷広場です。地図を見たところ御野浄水場の東側が規制区域外ぽい。
ここから北側の河原が規制禁止区域外になります。陸と河川との間に樹木が茂ってるのは想定外。そして、あいにくの天気。
直置きだとプロペラに草が絡まるのでケースを土台にしてみました。
あとは、説明書どおりに①コントローラーの電源オン→②ドローンの電源オン→③スマホペアリングできたら、ロックキー長押しでロック解除。離着陸ボタンを押せば離陸します。結構な迫力。
操縦は思っていたよりは簡単でしたが、前後左右の感覚がいまいち掴みにくいですね。使っていくうちに慣れるのかな?
録画はコントローラーのボタンを押すと、ドローン本体にセットしたMicroSDカードにビデオが録画されるはずですが…、SDカードとの相性問題か、正しく認識されず。スマホ側での録画になりました。よって画質がかなり悪いです。このあたりは後日新品のSDカードで試してみます。
画質はさておき、やはりジンバル非搭載だとブレが目立ちますね。となるとジンバル搭載のOSMOが欲しくなる…。
【SDカード認識されない問題】
さて、初飛行の場では認識されなかったSDカードですが、AmazonでSanDisk microSDXC ULTRA 128GBを注文。届いたので装着してみたところ、こいつも認識されない…。アプリ上では0/0MBと表示され、フォーマットを試みるもウンともスンとも。新品なのに…。
仕方ないので最終手段。ノートPC(Windows)でフォーマットしてみることに。アダプター経由でSDカードスロットに挿入し、exFATでフォーマット後、HS720に挿入すると無事認識しました。これで、録画ボタンを押すとドローン本体のSDカードにきれいな画質で保存できるようになりました。やれやれ。
【SDカード入れて撮影】
SDカードが使えるようになったので、天気の良い日に改めて撮影してみました。動画をYouTubeにアップしたのでご確認ください。画質はかなり期待はずれですね。
【使い勝手は】
使ってみて気づいたことをいくつかメモしておきます。まず、トイドローンということですが、製品の質感は安っぽさを感じませんね。結構しっかりした印象。何度か墜落させましたが、特に不具合は起きていません。
バッテリーのもちもいいです。1本でもそこそこ遊べます。コンパクトに折り畳めて、ショルダーバッグに放り込んでおけるサイズ感はいい。200グラム以下のドローンと比べて重量もあり、ブラシレスモーター搭載で安定度も高いです。少々の風なら気になりません。ドローンとしての完成度は高いと思います。
難点はやはりカメラ周りでしょうか。コストカットの影響がモロ出てます。4Kカメラということですが、センサーはおそらく中国製アクションカムやドライブレコーダーなどにも搭載されているOmnivisionのOV4689かと。2Kセンサーをソフトで補間しているため、リアル4Kカメラと比べると画質は落ちます。PCのモニターで見ても大したことない。
最大の弱点は、やはりジンバル非搭載な点。上の動画を見てわかるとおり画像がけっこうブレるのが気になりますね。あと、カメラが超広角ゆえに、端っこの歪みがかなり目立つのと、プロペラの映り込みが生じる点もザンネンなポイントです。
左端の電柱が曲がってる
プロペラの影も気になります
そのほか、バッテリーの充電にけっこう時間を要するのもバツ。充電器はバッテリー2本セットできますが、1本の充電が終わってから2本目を充電するのでかなり時間かかります。複数バッテリー使うなら充電器2個買うのが正解です。USB Type-C直挿しで充電できると良かったんですけどね。
【評価(ドローン)☆☆☆☆★】
【評価(カメラ)☆☆★★★】
評価は難しいですねえ。Amazonセールで2.2万円で買えたので、お得感を感じてしまいますが、通常価格(2.9万円)だと、もう少しがんばってジンバル搭載したMAVIC mini買ったほうが幸せだと思います。
とはいえ、入門用トイドローンとして、操縦を楽しみたい人なら、ブラシレスモーターやGPSを搭載したHS720は十分満足できる内容です。多少の風が吹いても流されることもなく、ドローンの性能としては星5つ付けていいでしょう。
ただ、写真や動画をバシバシ撮りたいという人は正直物足りなさを感じてしまうと思います。動画や写真をバシバシ撮影したいと言う人であれば、もう少しお金足してMAVIC miniを買ったほうがよいかと。
要望としては、プロペラガードが欲しいかな。後付けオプションでいいので発売してほしい。あと、予備バッテリーがもう少し安くなるとうれしいですね。
【レビュー】Holly Stonesのフラッグシップドローン「HS720」を買ってみた(開封編)
Aliexpress春セールでセール販売していたHolly Stonesの小型ドローン(200グラム未満)HS120Dを購入したわけですが、一方でAmazonではフラッグシップ機のHS720がタイムセール中。29,990円が22,492円にディスカウントされている…。勢いでHS720も買ってしまいました。ということで、まずは先に届いたHS720のレビューを。
【商品概要】
簡単に商品を紹介。激安トイドローンで人気爆発のHolly Stones社の製品でHS720はフラッグシップ機(最上位機種)となります。注目すべきはその価格、29,990円(通常価格)。ドローンといえばDJIの製品が有名ですが、同タイプのMavic Miniは46,200円ですから、HS720がいかにお安いかがわかります。
特徴としては、この価格で
で、DJIのMAVICあたりと比べると、電動ジンバル非搭載なところをはじめ、飛行速度が遅い(時速35km)あたりが弱点でしょうか。とはいえ、予算3万円以下。入門用にドローンを買いたいけど、スペックは妥協したくないという人にはよいかも。ジンバル(電動スタビライザー)が必要という人はもう少しお金出してMAVIC miniですかね。
ちなみに、本体価格は約3万円ですが、同梱バッテリーは1本のみで、バッテリーを買い足すと1本5,000〜6,000円ぐらい追加出費が必要になるのでご注意を。しかし、Amazonに在庫がない…。
【開封してみた】
ということで、商品が届いたので開封してみましょう。
ケース付きなのはうれしい。けっこうしっかりしてます。本体、コントローラー、充電器などが同梱されています。
日本語マニュアル(スタートアップ&マニュアル)がついています。海外製の製品にしては日本語で詳しく使用方法が記載されているのは好感触です。
付属品は充電器、USBケーブル(Type C)、予備プロペラ✕4個、取り付け用ネジ、ドライバーです。
本体は500ミリペットボトルと同じぐらいのサイズ感。
プロペラアームを拡げるとこんな感じ。
ブラシレスモーター。仕組みはわかりませんが、一般的なモーターより小さくてパワーがあるそうです。
カメラはジンバル非搭載ですが、上下にチルトします。ぎこちない動きではありますがリモコンで動かせます。
バッテリーを取り外してみました。充電器に取り付けるとこんな感じに。USBで充電できるのでモバイルバッテリーからも充電できます。ただし、ゼロから満充電まで5-7時間かかるようなのであまり現実的ではないか。
コントローラーには単3電池✕2個(別売り)が必要。
moto z2 forceを装着してみるとこんな感じに。z2 forceは本体軽いのでいい感じ。
【使用編】に続きます。
【レビュー】Holly Stonesのドローン「HS120D」を買ってみた(電波法編)
Aliexpressで格安ドローンHolly Stonesの「HS120D」を購入したわけですが、ブツが手元に届くまでに時間があるので、ドローン規制について勉強も兼ねて簡単にまとめておきます。
【個人が趣味で飛ばせる場所】
ネットで検索するとあそこはダメ、ここもダメみたいな情報が多いので、ここではまずザックリと200グラム未満の航空法規制対象外ドローンが飛ばせる場所を紹介して、その後、禁止区域などについて説明していきます。
①個人の所有地
自宅に広大な空き地があればまず問題なく飛ばすことができます。実家が田んぼもってればいいんですけどね。他人の所有地でも所有者の許可をもらえば大丈夫です。
②公立の公園
東京都など一部自治体では公園でのドローン使用を禁止していますが、規制のない公園であれば利用できます。条例がなくても公園管理者が独自でルールを定めているケースもあるので、使用の際は念のため公園の管理者(都道府県、市町村など)に確認してください。
③河川敷および河川
河川は国もしくは都道府県が管理していますが、今のところはドローンを飛ばしても問題ないようです。素人が一番お手軽にドローンが飛ばせる場所でしょう。ただし、河川敷でも民間が管理、所有する場所があるのでそこは許可が必要になる場合があります。
④海上
海上も船舶の航行を妨害しない範囲であれば、今のところは問題なさそうです。
ここまではHS120Dのような小型ドローンの話。200グラム以上の航空法規制対象のドローンは細かいルールがあるのでご注意ください。ここからは規制について解説していきます。正確に記述するとわけわからなくなるので、ここで紹介するのはザックリとしたルールです。
【航空法の規制】
まずは、航空法の規制について。国交省の作成したイラストがわかりやすいですね。
①本体重量200g以上のものは航空法の対象
[HS120Dの場合]
まず、HS120Dですが、バッテリー、カメラを含めた重量は221グラムで200グラムをオーバーしています。この時点で規制の対象になりそうですが…。
法律には抜け穴というものがあって、「重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)
200g 未満のものについては、「無人航空機」には該当しません」となっており、HS120Dのカメラを外すと198グラムでギリギリセーフとなるようです。
ということで、本体重量(本体+バッテリー※カメラを除く)200グラム未満のHS120Dは航空法規制の対象外となります。
②本体重量200グラム未満のものに対する規制
ただし、200グラム未満の機体であっても、高度250メートル(航空路内は150メートル)以上の上空は規制があります。近くに空港がなければ250メートルまでオッケー。
[HS720の場合]
一方、HS720については、本体重量460グラムなので余裕で航空法の規制対象機種です。
ということで、ここからは航空法の規制について見ていきましょう。
規制は3点です。
(A)空港周辺
(B)高度150メートル以上
(C)人口集中地区の上空
(B)は簡単ですが、(A)と(C)は少し説明が必要ですね。
まず、(A)の空港周辺ですが、ざっくり空港から24キロ以内は制限がありますが、飛行禁止というわけではなく、空港からの距離によって高さ規制が変わるようです。空港周辺4キロまでは高さ規制が35メートルですが、4キロ〜24キロの範囲内は離れるにつれて高さの規制が緩くなるイメージです。ですから、空港隣の空き地であっても高さ35メートルなら大丈夫ということになります。詳しくはこちらを参考にしてください。
岡山空港の規制空域
(C)の人口集中地区については、国土地理院のホームページで集中地区が確認できます。地図の赤いエリアは人口集中地区なので200グラム以上のドローンは許可なく飛ばせません。例えば東京都内はほぼ禁止区域になります。
岡山市も中心部はほぼ飛行禁止ですね。
市中心部だと、三野公園や百間川の河川敷 あたりまで出ないと飛ばせないようです。
調べてみたところ、
✕岡山城・後楽園
◯吉備津神社
◯備中国分寺
✕倉敷美観地区
✕津山鶴山公園
みたいな感じです。使用可としているところは、あくまで周辺での撮影は問題ないということで、
敷地内で撮影できるということではありません。誤解のないように。
加えて、航空法では、空域制限に加えて以下のルールも適用されます。
30メートル制限
一番注意するのは30メートル制限です。「人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること」というルールがあります。要するに人や建物などからは30メートル以上離して飛行させてくださいということですね。「物件」には電柱や鉄道なども含まれます。
・そのほか航空法規制
そのほか、夜間飛行、目視外飛行、イベント上空飛行、危険物輸送、物件投下が禁止されています。
【その他の法律・条例】
航空法以外でもドローンの規制対象となる法律・条例がいくつかあります。
都道府県など自治体の条例
上野公園など東京都内の都営公園は条例でドローンの使用が禁止されています。この場合、200グラム未満の小型ドローンも規制の対象です。
岡山県では、倉敷市が条例で市立公園内でのドローン使用を禁止しているようです。そのほか、備中松山城のある高梁市や赤磐市などで文化財周辺でのドローン使用が禁止されています。岡山市は現時点では禁止はしていないようですが、市営公園ではラジコンの使用が禁止されているところがありました。
ドローン空撮ツアーも
民法上の制約
私有地はその所有者が所有権を有します。他人の敷地内であれば基本的には所有者の許可がないとドローンは使用できません。例えば、駅構内や線路上はJRなど鉄道会社の私有地ですからドローンを許可なく飛ばすことは禁止されます。
では、上空はどこまでが私有地になるのでしょうか。調べてみたところ、建物の最上部から300メートルは権利が認められるようです。ということで、厳密には私有地の上空300メートル以内は飛行できないことになります。
こうなってくると、ほとんど飛ばせるとこが無くなりますね…。まあ、実際のところは、300メートル以内にドローンが侵入したからといって罪に建造物侵入などの罪に問われることはないようですが。最低限でも航空法の「30メートル」は守っておいたほうがよさそうです。