【レビュー】HDCP2.2対応 中華製5ポートHDMIセレクターを買ってみた


自宅リビングに置いているパナソニックの液晶テレビ「58AX800F」用にHDCP2.2対応の5ポートHDMIセレクターを買ってみたのでレビューします。


購入の動機
パナソニックの58AX800Fは、2014年発売のちょい古4Kテレビです。4K用のHDMI入力ポートが「HDMI 4」1系統しか無いためAmazonのFire TV 4Kしか接続することができず、新たに購入したAndroid TV BOX「GT-KING」が4K接続できない。ということで、AX800Fの4K HDMIポートに複数系統のHDMIケーブルを接続するためのセレクター(切替器)を購入してみることに。

4K入力が1系統しかない…


商品概要
今回購入したのは「NSENDATO」という中華メーカーのセレクター。4KとHDCP 2.2に対応し最大5台の機器を切り替えできるのに加えて、付属のリモコンで操作が可能、さらにAmazonのAlexaにも対応しているということで、これならいろいろ遊べそうです。お値段はAliexpressで3,278円なり。

入力5系統、出力1系統

同梱品は、本体に加えて、ACアダプターとリモコン、簡易な説明書です。HDMIケーブルは別途必要です。



HDCPとは
HDCP規格についても簡単に説明しておきます。HDCPは、High-bandwidth Digital Content Protectionの略でデジタル著作権保護技術のひとつ、昔の言い方でいうとこのコピーガードというやつです。送り手(レコーダーなど)と受け手(テレビモニター)の双方が同じ規格に対応していないと正しく表示できないなどの問題が生じます。ひと昔前のHDCP1.4までにしか対応していない旧型のテレビなどでは最新のHDCP2.2対応機器の出力ができなかったり、1080にダウンスケールされたりします。当然、HDMI入力機能がついているキャプチャ機器でもキャプチャはできません。



ちなみに、このHDCPを解除できるのが以前紹介したHDMI分配器です。この分配器ではHDCP1.4までの機器でHDCPを解除できます。詳しくはこちらの記事を参照ください。


繋げてみた
さて、このような結構面倒くさいHDCP2.2機器同士を果たして中華製の激安セレクターで正常に接続できるのか。若干不安ではありましたが、さっそく繋げてみましょう。とりあえず、入力側はFire TV 4KとGT-KINGの2つ。これをパナソニックのテレビに出力します。


結果は…、どちらも問題なく4K動画を出力できました。セレクター経由で繋げたFire TV 4Kのリモコンボタンを押すとテレビの電源もオンになるので、HDMI CECの信号も問題なく伝達されているようです。そこそこ使えそう。ちなみに、入力系統の切り替えは、本体上部のセレクトボタンを押せば切り替わります。付属の赤外線リモコンでも切り替えできるので、リモコンの信号をMX3などのエアマウスに登録すれば、エアマウスから切り替えすることも可能です。


オートモードも備えているようで、リモコンの「A」ボタンを押すとオートモードに切り替わります。Fire TVやGT-KINGのリモコンを操作すれば、HDMIセレクター側も自動で切り替わります。これは結構便利です。



HDCP解除は
HDMIセレクターとして基本的な機能には満足がいきました。ということで、ここからは応用編。1つ目。HDCP解除ができるか。結論から言えばダメでした。やはりHDCP2.2の解除は難しいようです。Ninja Assassinに接続してみましたが、画面には何も表示されません。

次はアプリを入れてAmazonアレクサで操作できるか。こちらについては、アプリ自体がダウンロードできない…。


総合評価☆☆☆☆☆
ということで評価を。Fire TVとGT-KINGをAX800Fに4Kでつなげるという当初の目的は達成できたので、この点では文句無しの星5つ。残念なのは、現時点ではアプリが使えないのでAmazonアレクサとの連携ができない(そもそも英語用しか使えないので期待はしていないが)とこ。音声操作目当てで購入予定の人はとりあえずやめておいたほうがよいと思います。

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