【レビュー】AmazonのFire TV 4K(第3世代)を買ってみた


今更ですが、AmazonのFire TV Stick 4K(第3世代)を買ってみたのでレビューします。旧モデルのFire TV 4K(第1世代)からの買い替えになるので、そちらとの比較もしながらレビューしていきたいと思います。


商品概要
Amazon Fire TVの4Kモデルで、今回購入したのは第3世代となる「Fire TV Stick 4K」になります。このモデルから4Kモデルもスティックタイプとなりました。

第1世代のFire TVは据え置き型

第2世代からHDMIに直挿しタイプに


まずはハードを見ていきましょう。SoC(システムオンチップ)はMTK8695+MT7668でクアッドコアの1.7GHz、GPUはIMG GE8300でストレージは8GBです。

第1世代Fire TVのSoCがクアルコムのクアッドコア1.7 Ghzだったので、同程度のスペックぽいです。メモリが1.5GBと、2014年発売の第1世代の2GBからスペックダウンしているのが気になりますね…。

インターフェイスについては、スティック化に伴い有線LANポートやUSBポートが廃止されたのが痛い。マイクロSDスロットも無くなりました。価格が安くなったぶん全体的に劣化感が。果たして買い替えた意味があるのだろうか…。

端子は電源用のマイクロUSBのみ


リモコンが進化
ハードのスペック的にはあまり進化を感じませんが、細部に渡って改善点も見られます。一番うれしいのは、リモコンが音量操作に対応した点でしょうか。Alexa対応の音声認識リモコンは、電源・音量操作・ミュートボタンで対応するテレビの操作が可能になりました。


そのほか、OSはAndroid 7ベースのFire OS 6(1stはAndroid 5ベースのFire OS 5)になっており、4K Ultra HD、Dolby Vision、HDR、HDR10+、Dolby Atmos対応で鮮明な映像、臨場感のあるサウンドを楽しめます。このあたりは旧Fire TVと比べて大きく進化した点といえます。


開封してみた
同梱品は写真のとおり。Fire TV本体に加え、リモコン、電池(単四×2)、電源、USBケーブル(電源用)、HDMI延長ケーブル、説明書となっています。


接続は簡単。テレビのHDMI端子に直挿しして電源繋げるだけ。起動したらアカウント登録すれば完了です。


有線LANアダプターを接続
さて、今回はFire TV 1stと置き換えるわけですが、無線LAN接続では心細いので、有線LANケーブルを繋げることに。以前Chromecast用に購入したUGREENの有線LANアダプター経由で、イーサネットに接続します。ただ、このアダプターは100Mbpsなので、802.11a/b/g/n/ac無線LANに対してどれほどメリットがあるのかは不明です。


使い方は簡単。下の写真のようにFire TVと電源の間にLANアダプターを挟むだけです。


有線LANアダプターの効果はどうでしょう。「Test NetSpeed」というアプリで計測してみたところ、ダウンロードスピードは90Mbps。LANアダプターが100Mbpsまでしか対応していないので仕方ない結果か。

有線LANアダプター

では、無線LANだとどうでしょう。結果は、150Mbpsって、無線LANのほうが早いのね。なんとなく有線LANのほうが早いと思ってたけど、今どきの無線LANは高速ですね。わざわざ有線LANアダプター使う意味がない。

無線LANのほうが早い

ちなみに、Amazon純正のイーサネットアダプターも通信速度は最大100Mbpsです。



新リモコンは
買い替えのきっかけになった新リモコンですが、音量操作ができるのはやはり便利ですね。HDMI-CEC(Consumer Electronics Control)を使ってHDMI端子経由でテレビ側を操作しているのかと思ったら、赤外線リモコン同様にリモコンをテレビに向けないと反応しないのでどうも違うみたいです。

右が新リモコン

設定を覗いてみたところ、どうやらFire TV本体がテレビのメーカーを認識し、リモコンに情報を送っているようです。これでリモコンからは、音量と電源の赤外線コードがテレビに向けて発信され、テレビを操作できる仕組み。



アプリ関係
アプリ関係では、OSがFire OS6にアップグレードされたからか、旧機種(Fire OS 1st)とは若干使い勝手が変わっています。

①YouTubeアプリ復活
GoogleとAmazonの関係が悪くなって使えなくなっていたYouTubeアプリが復活しました。これはうれしいですね。ネット情報では、7月に復活とのことでしたが、1stでは今日(8月3日)時点でもYouTubeアプリは使えません。Fire OS 6のみなのかな?


②サウンドがグレードアップ
Fire OS 6から、Dolby Atmosに対応したからか、素人でもわかるほど音質が格段に向上しています。特にNETFLIXの4K HDR動画(5.1ch)で効果を実感できるようになりました。


③4K HDR動画の視聴方法が変わった
Fire OSの影響なのでしょうか。4K動画の視聴方法が変更されています。旧機種(Fire OS 5)では4K動画を視聴するときは、はじめに「4K動画のために最適化しています」という表示が出てから動画がストリーミングされていたのですが、Fire Stick 4Kでは表示が出なくなりました。

再生がはじまるとしばらくは「HD」の表示が出るため、「回線速度が遅くて4K動画が再生できない?」「このFire TV Stick 4K、不良品じゃね?」としばらく悩みました。どうやら、はじめはHD1080画質でスタートし、再生開始から30秒を過ぎたあたりでUltraHDに表示が切り替わる仕様のようです。


総合評価☆☆☆☆★
微妙ですよね。ハードスペック的には初代Fire TVと大して変わらない上に、メモリはスペックダウン。USBや有線LAN端子などのインターフェイスも省かれています。外付けHDDなど繋げられませんし、Android TVボックス的な使い方を楽しむにはちょい厳しい感じです。操作感もとくに向上を感じられません。このあたりがマイナスですね。

良くなった点としては、やはりリモコンが音量調節などに対応したとこ。以前は音量変えるたびにテレビのリモコン出してって感じだったので、かなり便利になりました。あと、サウンド関係が良くなっているのも見逃せません。前記の不満点はあるものの、このあたりの便利さを考慮すると前機種には戻れないです。

ということで、総合評価は3.5〜4点あたり。今どきのAndroidTV BOXと比べるとハードスペックはかなり見劣りします。もう少し値段高くてもいいので、メモリやストレージ容量増やしたり、USB3.0などインターフェイス充実させたモデルがあってもいいのかなという気はします。

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