【レビュー】XiaomiのAndroid TV セットボックス 「MI BOX」を買ってみた


Xiaomi(シャオミ)のAndroid TVセットボックスMi Box 3 を買ったのでレポします。Mi Boxは、Amazon Fire TV BOXのXiaomi(Google)版みたいな感じです。テレビのHDMI端子につなぐことで、YouTubeやhuluなどのネット動画を視聴できます。

購入の動機としては、先日買ったLGの4K液晶テレビなんですが、テレビのアプリにNETFLIXは入ってるのにhuluが入っていないときた。ちなみにパナソニックにはhuluは入ってるけどNETFLIXが入っていないという、なんともメーカー都合のユーザーには不愉快な仕様なわけです。

で、今まではLGテレビにFire TV BOXを繋げてhuluを視聴していたわけですが、この際だからパナTVにもセットボックスを繋げてみよう、どうせならAndroid TVだよねということで、Xiaomi の4K対応セットボックスMI  BOX を使ってみることにしました。

【Mi Box 3を注文】
注文はAliexpressで。送料込みで8,112円(※Amazonでも売ってるみたいですが、13,000円程度でちょい高め)。シンガポールからのEMS発送で、香港経由で約2週間で到着です。Fire TV BOXが11,980円なんで、こっちのほうがちょい安い。


MI BOX 3のスペックは、Android TV 6.0で、クアッドコアプロセッサー(Cortex-A53 2.0GHz)に2Gのメモリと8Gのストレージ。4K60pのHDMI出力に対応しており、ストレージ用にUSB端子がひとつ。同梱品は、音声認識リモコンとACアダプターで、スペック的にはFire TV BOXとほぼ同じです。注意点としては、Fire TV BOXにはあるマイクロSDカードスロットがなし。USBポートはあるのでUSBメモリやHDDを接続することができます。

Amazon Fire TVとほぼ同じ構成

なお、USB端子を2つ搭載した上位機種版のMi Box Proも発売されています。こちらはCPUがCortex-A72(2コア)+A53(4コア)を搭載するなどMi Box 3よりさらにスペックアップしています。

Mi Box Pro

使われているCPUを見たところ、スペック的には、Mi Box Pro > Mi Box 3 > Fire TV 3rd > Fire TV 2nd > Fire TV 1st > Fire TV Stick 2nd > Fire TV 1stてな感じです。スペックが上の機種のほうが反応速度が早く快適に使えます。我が家のFire TV Stick(1st)はテレビアプリとの比較ではサクサク動いてますが、Mi Boxを使い始めるとかなりもたつきを感じてしまいます。

パナテレビに接続
接続は簡単です。テレビのHDMI端子に繋げて起動するだけ。最初のメニューで言語に日本語を選んで、あとは日本語のチュートリアルに従えば、WI-FI接続なども簡単に設定できます。Androidスマホの設定を受け継いでくれるので、所要時間は5分から10分ぐらい。

今回購入したのはグローバル版なのでGoogle関係のアプリもはじめから導入されています。中国版はGoogleの代わりに中国バージョンのアプリが入っているので間違わないように購入時確認してください。

使い勝手は
付属のリモコンはブルートゥース無線式で、電源、上下左右、決定、戻る、ホーム、音声認識とボリューム上下ボタンがついています。Fire TVのリモコンと比較すると前後スキップボタンがないとこが大きな違い。早送り・早戻しは上→左右長押しでできるので、ちょっと送りたいときとかは不便かも。


両者の大きな違いはインストールできるアプリの種類。Fire TV BOXがAmazonアプリ寄りなのに対して、MI BOX はGoogle寄りになっている点。要するに、Fire TV BOXではGoogle Play Video / Musicは使えないし、MI BOX ではAmazonプライムビデオは見れないということです。露骨なまでの囲い込みです。

ちなみに、インストールできるアプリですが、Android TV専用のものが必要で、スマホのアプリは基本的にインストールできません。スマホ用のapkファイルをダウンロードしてインストールという抜け道もあるようですが、アプリによってはまったく動作しないのでご注意を。

外部端子はHDMI、USB、オーディオ出力

MI BOX の長所
長所としては、この価格で4K 60fpsに対応しているところでしょう。プライムビデオやYouTubeの4K動画など4Kテレビのモニターにキレイに出力されます。4KハンディカムもSDカードリーダーをUSBポートに挿し込めば4K画質で綺麗に出力されます。

Fire TV BOXとの比較では、長所として、ハードウェアの基本スペックが高いのでサクサク動くとこでしょうか。最近のテレビもアプリが使えるものが増えていますが、ハードのスペックが弱いのか動作がもたつきイライラします。Mi Boxならそんなことはありません。操作感としてはFire TV BOX以上です。動画ファイルも軽快に再生できますね。

別売りのコントローラー

もひとつ、Fire TV BOXとの比較でいえば、リモコンから音量調整ができるとこがいい。Fire TV BOXの場合、音量調整はテレビのリモコンでしないといけなかったのですが、こちらはリモコンひとつでできるのです。あとは、Fire TVでは使えないGoogle Play MusicなどGoogle系アプリが使えるとかかな。まあ、Amazonのプライムミュージック使ってる人にはどうでもいいことですが。。。


MI BOX の短所
短所は、やはりAmazonのPrimeビデオが見れないとこ。個人的にはこれが最大の欠点です。調べてみると、海外のサイトにPrimeビデオアプリをapk(プログラムのファイル)からインストールするためのパッチファイル(Prime Video Launcher)みたいなものがあるようですが、Amazonからの圧力で現在は公開中止になっているようです。どうしてもMI BOXでプライムビデオを見たければスマホの画面をミラーリングすればいいんですけどね。

※17年12月にAndroid TV用のアプリ(ベータ版?)がGoogleアプリのHPに登場しているので、近々Android TVでも使えるようになるみたいです。


待望のAndroid TVアプリ

そして、Android TVはスマホと比べると対応のアプリが少ないのもストレス溜まるとこ。せっかく4K出力対応なのに対応アプリがYouTubeやNETFLIXぐらいしかないんですよね。私は持っていませんが、nasneの再生アプリはあるので、nasne使いは重宝するかも。

Fire TVとの比較でも、やはり対応アプリの少なさは気になります。DMM.comなんかはFire TVアプリはあるけど、Android TV用はないです。このあたりは、apkファイルからAndroid(スマホ)用のアプリのインストール方法を覚えればだいぶ解消されます。

ハードの面では、有線LANポートがないのと、USB端子が1つだけというのは厳しいですね。LANポート付きのUSBハブがあると便利です。USB端子にはマウスや外部ストレージなど接続できます。無線LANは5Gに対応しているので、無線接続でも特に困ることはないです。

LANポート付きUSBハブがあると便利

使えるアプリ
ということで、我が家での用途は、Hulu、Abema TV、YouTubeの視聴がメイン。あと、4K出力に対応しているので4Kカメラで撮影した動画をVLCという動画再生アプリで見たりしてます。そのほか、アプリではNHKでも放送しているTEDや海外のニュースサイトがおもしろいです。KODIというメディアプレーヤーも使いこなせるようになると遊べます。

アプリは、Mi Box上のGoogleプレイストアから簡単に追加できます。hulu、Netflix、dTV、dアニメストア、AbemaTVなど一通り揃っています。中華製Android端末では正常に視聴できないアプリもあるようですが、試してみたところ、Mi Boxではhulu、dTV、Netflix、DAZNは正常に視聴できています。独自OSを採用しているパナソニックやLGテレビと比べるとアプリの種類が多いのはいいですね。

そのほか、プレイストアには表示されないアプリでも、ブラウザやスマホのGoogleプレイ(Webページ)からインストールできるものがあります。DAZNやChromeブラウザなどはMi Box上のプレイストアには表示されませんが、Webからのインストールができます。Chromeブラウザはインストールできるもののなぜかショートカットが表示されません。

ということで、ブラウザはPUFFIN TVというものを使っています。Android TV専用だけあって使いやすいです。アプリのないDMMのビデオ配信はこのブラウザ上で見ています。

Mi Boxに対応しているか確認できる

Amazonプライムも対応?
AmazonプライムビデオやTVerは、18年1月末の時点では対応していませんが、ベータ版(テスト版)がアップされているので、近々Mi Boxでも使えるようになりそうです。ソニーのテレビはAndroid TVを採用していますが、プライムビデオが既に使えるようです。プライムビデオが使えるようになれば不満はほぼなくなりますね。

同じく18年1月末に、NTT docomoからHUAWEI製のAndroid TVボックスが発売されているので、近い将来アプリは増えるのではないでしょうか。

18年1月の時点では使えない

Chromecast Ultraとの比較
ついでに、GoogleのChromecast Ultraとも比較しておきましょう。Chromecastで使えるキャスト機能はMI BOXにも搭載されているので、基本的には同じ使い方ができます。スマホにGoogleホームをインストールしておけば、Mi Boxをキャスト先に選んで画面をミラーリングしたり、YouTubeの画面を飛ばしたりできます。


スマホから操作するChromecastに比べると、リモコンが付いているし拡張性も高いので、MI BOXのほうが使い勝手はいいと思います。旧Chromecast しか使ったことはありませんが、値段もクロムキャストウルトラのほうが高いですし、Mi Box 3よりメリットがあるような感じはしないですね。セットボックスを買うなら、Mi Box 3(もしくはPro)か、Fire TVかの選択になるでしょう。

【総合評価☆☆☆☆☆】
総合評価としては、将来的なアプリ充実に期待して星4つといった感じでしょう。Amazonプライムビデオが使えるようになれば星5つかな。ま、実際のところはFire TV BOX持ってるなら、それで事足りるような気もしますが、Chromecastの機能も使えるのは便利。新しいもの好きなら買ってもいいかもです。

→Amazonのプライムビデオランチャー導入で、Mi Boxでもプライムビデオが見れるようになり、apkpureからapkファイルダウンロードでTVerなどのアプリも使えるようになったので、星1つ足して、星5つに変更しました。いや便利です。

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