【レビュー】うずらの卵用に自動孵化器を買ってみた(1か月経過編)


我が家のウズラたちも生まれて1か月が経過しました。3日遅れで生まれたペローシスの子を含むヒメウズラ2羽が落ちましたが、残りは皆元気に暮らしています。ヒメウズラの中に他の子に比べて明らかに小さい子が1羽、やや小さめの子が2羽いてどうなることかと思いましたが、今のところ問題なさそうで、当初は食べれなかったミルワームもバクバク食べるようになりました。

自動孵化器で生まれた子たちは転卵がこまめにされていたからか、手作業で転卵して育てた子たちより病気にかかりづらいような気がします。体重は1ヶ月時点で並ウズラが90g、ヒメウズラが37gです。1日3gぐらい(並ウズラ)のペースで増加中。

屋外飼育環境
ヒナたちは、日中暖かくなってきたので3週間経過した時点で育雛器として使っていた60cm水槽からベランダでの屋外飼育に移行しました。現在は、1 × 4mの広さのベランダで飼育中です。逃亡&外敵侵入防止用にネットを張っています。床はコンクリートなので、晴れた日は乾燥した糞をホウキで回収、盲腸便やオシッコなどは水道水で洗い流します。

逃亡とカラス避けのネット

ベランダには、百均で買ったバーベキュー用の網でつくったケージを2つ。自由に出入りできるようになっています。ケージ下には糞回収用のトレイを設置。ペットシーツを敷いているので臭いはほとんど気になりません。日中はケージの外で活動していますが、夜になると勝手にケージに入って寝てくれるので、夜間の糞はほぼトレイで回収できて掃除は楽です。

夜はケージで寝てくれます

散歩用に土のスペースもあったほうがいいかと、トロ箱を設置して芝生を植えていましたが、数日で芝をほぼ食べつくされたので、現在はシロツメクサのタネを蒔いて養生中です。50cm四方のスペースぐらいは1日で食べつくされます。

プランターの新芽を食いつくす

土床飼育
梅雨も終わったので、養鶏用の書籍に載っていた土床での飼育を試してみることに。ベランダの床3分の2にレンガで境界をつくり、腐葉土を敷き詰めました。ウズラたちは土の上に糞をします。乾いた土に水分が吸い込まれることでほとんど臭いがしなくなりました。


乾燥した糞はウズラたちが土を足で掻いたり、つついてほじくることで撹拌され土に戻ります。葉物のエサの残りも乾燥して土に戻ります。これで掃除から開放されました。ただし、土床だと羽や粉塵は舞うので同じスペースに洗濯物は干せません。

土床飼育の注意点としては、水がかかると発酵してニオイがするので、雨が降って水が入ってきても土床に水がかからないようビニールシートなどで屋根をつくります。

成鳥のエサ
エサは3週間目からは成鳥用のウズラフードに切り替えました。現在使っているのはエクセルウズラとバーディーウズラです。エクセルは魚粉が多いのか結構ニオイがきついいですね。バーディーはそんなにクサくないです。


あと、3日に1度ぐらいのペースでミルワームを与えています。当初は雑草類はほとんど口にしませんでしたが、3週目に入ったあたりから庭に生えてるシロツメクサを与えたところ爆食しています。最近は小松菜も食べてくれるようになりました。

シロツメクサがお気に入り

雑草、野菜はそのままでは食べづらそうなのでハサミで刻んで与えています。庭に生えているチアやイチゴ、カボチャの葉、スーパーで売ってるブロッコリースプラウト、豆苗、スイカなども食べます。新芽をよく食べるのでシロツメクサの室内栽培をはじめました。

スイカをつつく

シロツメクサを室内で栽培中

雌雄鑑別診断
並ウズラたちは、3週目あたりから胸元の模様がはっきりしはじめ、オスメスの区別がつくようになりました。メスは喉から胸元にかけてドット柄がくっきり出ています。オスは胸元がサビ色っぽくなっています。ヒメウズラたちはちょっとよくわかりません。

メスは胸元にドット柄

オスの胸元は柄なしでサビ色 

1か月経過時点では、特にケンカやイジメの兆候は見られません。オスもメスも、並もヒメも仲良くやってます。鳴き声も1か月の時点ではまだ気になりません。たまにえげつない声を出す子もいますが、まあ許容範囲です。

発情期に入る
生後5週目に入ったあたりで並ウズラたちに発情期の徴候が出はじめました。まずは、オスの雄叫びがスタート。「御吉兆」などと称されますが、実際は「ホケキョー」を濁らせたような「ゴゲギョー」とか「ゲッギョー」って聞こえます。


鳴き声は早朝5時頃からはじまり、ほぼ1日中、不定期に鳴き続けます。飼育しているベランダは大通りに面している車の音がうるさいとこで、両隣&上下に部屋もないので多少の騒音は問題ありませんが、隣に部屋があるような場所では飼育は難しいでしょう。

並ウズラの交尾も始まりました。オスがメスの後頭部に噛み付いて追いかけます。交尾というよりはレイプに近いですね。このせいで、一部のメスは後頭部がハゲあがっています。

後頭部を咥えて後ろから

結果、メスの後頭部にハゲ

オス同士のケンカも結構激しいです。テリトリーつくって、そこに別のオスが入ってくると攻撃してます。ある程度スペースが確保できているので、殺し合いやケガなどは起きていません。糞に混じって白い泡状の精液も見られるようにもなりました。

ウズラの精液(泡状の白い液体)

並ウズラの射精

45日目で並ウズラの産卵を確認できました。産卵は暗所を好むということで、ウサギ用のマルカンうたた寝ハウスを置いていたところ、その中に並ウズラが計3個の卵を産んでいました。

並ウズラの産卵シーン

現在、7羽のメス並ウズラがいますが、8週目に入ったあたりから毎日、午後2〜4時の間に7個の卵を産んでいます。生まれた卵は美味しく頂いています。


並とヒメの共生
ヒナのときから、並ウズラとヒメウズラを同じ場所で飼育させています。異種間でケンカやイジメが起きるかと心配していましたが、不思議なことにヒメウズラたちは平和に過ごしています。

発情期に入った並ウズラたちも、ヒメウズラにはまったく突っかかりません。並のオス同士、メス同士のケンカは頻繁に起こるようになりましたが、ヒメ同士や並とヒメとのケンカは皆無です。

並とヒメは仲よく暮らす

7週目に入ると、ヒメウズラのオスにも発情の徴候が出てきました。なぜか並ウズラのメスに交尾を迫っています。並ウズラがヒメウズラを交尾の対象とすることはありませんが、ヒメウズラは並ウズラの背中の羽に噛みついて交尾を迫ります。ヒメ同士の後尾を目にする回数が少なく、これが影響してヒメの産んだ卵の有精卵率が低下(5〜6割)するという悪影響が出ました。種卵採集を目的に飼育する際は並とヒメを混在させないほうがいいようです。

並と交尾しようとするヒメウズラ

砂浴び、水浴び
当初は川砂を置いて砂浴びさせていましたが、土床に変えたところ、土浴びをはじめたので現在砂場は撤去しています。

気持ちよさそうに土浴び

暑くなると並ウズラがパンチング(Panting)と呼ばれるクチバシを開いて呼吸で熱を排出する姿が見られるようになりました。犬がベロを出してぜぇぜぇいうのと同じですね。また、ウズラには汗腺がないので、羽根を立てて体を膨らませることで体内の熱を放散する姿も現れます。こうした行動が見られるときはウズラにとって暑い環境であることを意味します。

ついでに、水飲み用に水場を設けたところ、一部のヒメウズラは水浴びをはじめました。並ウズラは水場の水は飲みますが、水浴びはしません。ヒメウズラのほうが野生味が残っているのでしょうか。


汚れのひどい並ウズラを風呂湯で洗っていたところ、ジャンプして湯舟に飛び込んでしまいました。溺れるかと焦りましたが、意外なことにカルガモのように脚を掻いて上手に泳ぐことができるようです。



8週経過
8週経過したので体重測定です。並ウズラオスが105g、メスが120〜130g(排卵直後)です。メスの平均値が130gということで、いいペースで育ってます。

 並ウズラメス

並ウズラオス

ヒメウズラは、オスが50g、メスが55g。生まれたときから虚弱体質気味な子がいますがその子は40gでした。普段はよくエサを食べ、ミルワームもガッついていますが、なかなか大きくなりませんね。ヒナのときに発育が悪いと成長になっても影響が続くようです。

並ウズラの卵重は平均で8.8gです。市販のウズラ卵が10〜11gということで、この大きさだと規格外です。卵のサイズが大きくなりすぎるとメスの体にかかる負担が大きくなるのでこれぐらいでいいのかな。ヒメウズラはまだ卵を産みません。


◯心構え編
◯孵化編
◯ヒナ飼育編
◯エサ編
◯エサ編(ウソホント)
〇グッズ編
◯いろいろ編
◯1ヶ月経過編
◯2ヶ月経過編

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