【レビュー】Windows 11 リモートデスクトップ入れてみた(ルーター&DDNS設定編)

自宅デスクトップにリモートデスクトップを導入、Xiaomi Pad 5で気軽にWindows扱操作にチャレンジのルーター&DDNS設定編です。PC設定についてはこちらを参照ください。

  1. ホストPCの設定
  2. ホストPCのIPアドレス固定
  3. クライアントPCの設定
  4. Windows 11 Proのポート変更
  5. Windows Defenderのポート開放
  6. ルーターのポート開放&転送
  7. ダイナミックDNSサービス登録

ここからは、6.ルーターのポート開放7.ダイナミックDNSの設定を進めていきます。

6.ルーターのポート開放&転送】

まずは、自宅外からホストPCにアクセスできるよう、NTTから貸し出されるルーターPR-500KIのポート38155(※前回の記事で設定した任意の値)を開放し、Xiaomi Pad 5からインターネットを通して届いたリモートデスクトップの通信をホストPCに転送する設定をします。ブラウザを開いてアドレス欄に192.168.1.1:8888/t/を入力、IPv4設定画面を開きます。なお、ルーター本体の設定画面(192.168.1.1)とは別の設定画面になるのでご注意ください。

設定値を変更する際は、ユーザー名とパスワードが求められます。ユーザー名(user)とパスワード(初回登録したパスワード)は、ルーターの設定画面のものと同じです。すでにパスワードが登録されており不明な場合は、取付業者が設定している可能性があります。useradminntteastwest00001111passwordなどを試してください。見つからない場合はルーターを初期化する必要があります(※ルーターをリセットするとNTTへの設定接続もリセットされる可能性があります)。

ログインすると写真のような画面が表示されます(※2022.10現在)。設定アプリのバージョンアップに伴い、IPv4設定画面は本体設定画面から切り離されて独立しています。静的NAPT設定(Network Address Port Translation)画面を開きます。公開対象ポートに先程設定したポート38155を、宛先アドレスにホストPCのIPアドレス192.168.1.110を、宛先ポート38155を入力して設定をクリックします。

これで、ルーターの38155ポートに届いたリモートデスクトップ通信が、ホストPC 192.168.1.11038155ポートに転送されます。ルーターのグローバルアドレスにポート番号を付加したアドレス(〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇:38155)で外部からリモートデスクトップ接続ができるようになりました。

ポートが開放されているかを確認します。ポートチェックサイトでグローバルIPアドレスを入力、チェックポート番号に設定した数値を入れてPortチェック実行をクリックします。

正しく設定できていれば、画像のようにポート:38155にアクセスできましたと表示されます。

ダイナミックDNSサービス

ルーターのポート開放で、外部から自宅PCにアクセスできるようになりましたが、このままではルーターの電源が落ちて再接続したときなどに、接続業者から割り当てられるグローバルアドレスが変更されて繋がらなくなるので、グローバルアドレスが変更しても再接続されるようダイナミックDNSサービスを設定します(固定IPアドレスを取得している場合はこの設定は不要です)。

ダイナミックDNS(DDNS)は、NTTなどネット接続事業者からランダムに割り当てられるIPアドレス(最大12桁、23.194.93.146など)を固定するための仕組みの1つです。設定しておくことで、momo.dns.netのような特定のアドレスから自宅PCに簡単にアクセスすることができるようになります。今回は無料のサービスnoip.comを利用して接続します。

noip.comサイトからSign Up For Freeをクリックし、メールアドレスパスワード、作成するダイナミックDNSのアドレスmomo.ddns.net)を登録します。

2箇所のチェックを入れたらFree Sign Upをクリックで登録完了です。

登録したメールアドレスに確認メールが届くので、Confirm Accountをクリックして完了です。

登録したメールアドレスとパスワードてサインインします。

リンク先からWindows用のクライアントアプリをダウンロード&インストールします。

アプリを起動し、メールアドレスとパスワードを入力するとDUCアプリが作動します。これで、Windows起動時にアプリが起動し、グローバルアドレスとダイナミックDNSを紐付け、接続されるようになりました。

リモートデスクトップアプリのPC名をmomo.ddns.net:38155としておけば、グローバルアドレスが変わったときでも問題なくホストPCに繋がるようになりました。ちなみに、今回はWindows PCDUCアプリをインストールしましたが、ルーターによってはDDNSサービスを直接登録できるものもあります。

VPN設定

ここまでで、外部からのリモートデスクトップができるようになりました。ただし、電源オフの状態で外部からWOL(Wake on LAN)を利用してWindows PCの電源操作をするには、マジックパケットを送れるように別途VPN(Virtual Private Network)の構築が必要になります。我が家はTuyaスイッチコントローラーを入れており、面倒なVPNの設定は必要ないので、VPN設定については割愛します。

接続してみた

リモート接続の手順はこんな感じです。はじめにTuyaリモートスイッチコントローラーを操作してホストPCの電源を入れるためSmart LifeアプリからPC電源をオンにします。1分程度でWindowsが立ち上がるのでRDクライアントアプリを起動してログイン。

スマホからだと写真のような縦長の画面が立ち上がります。

キーボードボタンを押すとキーボードが表示されます。

縦長だと使いづらいので。設定から横長の向きにロックします。

これで横長画面に固定されました。

初期状態はマウスモードなので、ホーム画面の指アイコンをタップすればタッチモードで操作できます。

スマホからでもPhotoshopの操作がオッケー。Bluetoothマウスをペアリングすればなんとか操作できます。旅行とかならホテルのテレビにHDMI出力すれば大画面で操作できますね(※スマホがHDMI出力に対応している必要があります)。

HDMI出力に対応したOnePlus 9 ProRDクライアントをインストール。HagibisのType C to HDMIアダプター経由でテレビのHDMI入力端子に繋げたらWindows画面が問題なく表示されました。

総合評価☆☆☆☆☆

ということで、ルーターの設定で若干手こずりましたが、なんとかリモートデスクトップが使えるようになりました。Xiaomi Pad 5CS6も問題なく使えてます。出先で急にWindows PC使いたいときとか、リモートで電源オンして、サクッと使えるのは便利ですね。Xiaomi Pad 5はもちろん、AndroidスマホやiPad miniでもアプリさえ入れとけばWindows使えるのはうれしいです。満足の星5つ。

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