【レビュー】BLACKVIEWの廉価版8インチタブレットTAB60到着です

今回は8インチタブレット新製品のレビューをお届けします。BLACKVIEWから新登場した8インチタブレットTAB 60(2024アップグレード版)を商品提供いただいたので、さっそくレビューです。Unisoc T606搭載で、RAM 6GB、ストレージ128GB、1340×800パネル&4G LTE搭載の廉価タブレットです。同じ価格帯でUnisoc SoC搭載のiPlay 50 miniFpad3と比較して見ていきたいと思います。一週間使ってみての良い点、悪い点をまとめてみたので、8インチタブレット購入を検討している人は参考にしてください。それではレビュースタートです。

商品概要

はじめに簡単にスペックを紹介しておきましょう。SoCはUnisoc T606、メモリ6GB、ストレージ128GB、4G LTE、Android 13搭載など今どきの8インチタブレットでは標準的なスペックです。1340×800ドットの8.68型という、一般的な8インチタブより少し縦長な液晶ディスプレイを搭載しているのが大きな特徴です。

Antutu Benchmark V10のスコアは22万点です。ゲームなどは厳しいけど、読書や動画視聴なら問題ないスペックです。

ストレージはeMMC 5.1です。Fpad3と似たようなベンチマークスコアですね。ベンチマーク的には、UFS2.1iPlay 50 miniより劣りますが、使用上は体感差を感じることはありません。


ストレージ容量は128GBで、出荷状態で11%が使用されています。動画扱わない限りは十分です。そのほか、6,050mAh大容量バッテリーとステレオスピーカー、3.5mmオーディオ端子を搭載しています。

入手方法

商品は7月8日現在、22,900円で24%オフのクーポン利用で1.7万円で購入できます。Aliexpressだと2万円で販売されているので、保証も含めて日本で買ったほうがお得です。

開封してみた

それでは、さっそく開封していきましょう。

同梱品は、本体のほか、USB Cケーブルと充電器、SIMピンです。充電器は5V 2Aのタイプです。専用ケースやガラスフィルムはなし。

保護シートの下には画面保護フィルムが重ねて貼られています。そのままシールを引っ張ると2枚とも剥がれてしまうので、慎重に保護シートのみ剥がしましょう。

外観

外観から見ていきます。筐体は、ぱっと見アルミぽいですがプラスチック製です。とはいえ、目視では判別できないので、安っぽさは感じないです。

本体サイズは実測値で200×118×7.5mmです。

この手のタブレットはカメラの出っ張りが数ミリありますが、TAB 60はきれいに収まっていますね。

わずかにカメラが出てるかな程度です。こういう細部のこだわりは好感が持てます。

iPlay 50 miniと比べると少し縦方向に長いですね。

表面は細かいザラつき加工がしてあり、指紋は目立たないですが、若干滑りやすいかなという印象です。

インターフェース関係は、底面にUSB Cポートとスピーカーホール、マイクホールです。

本体上部は、スピーカーホールと3.5mmオーディオ端子があります。上下にスピーカーが配置されており、横向きしたときにステレオスピーカーとして機能するようです。有線イヤホンが使えるのは地味にうれしい。

右側面には、電源と音量ボタンを配置しています。

左側面はSIMスロットです。

SIMトレイは、2 SIMで、うち1つがマイクロSD(TFカード)との排他スロットになっています。タブレットでSIMを2枚挿すことはないので、これで十分です。SDカードは1TBまで対応です。

本体重量は342gです。iPlay 50 miniが290g、Fpad3が321gなので、8インチタブレットとしてはやや重い部類かな。バッテリー容量が6050mAhと他機種に比べて大きいぶん、重量は増えています。

画面サイズは実測値で190×112.5mm、iPlay 50 miniが180×112mmなので、縦方向に1cm長いです。

ベゼル幅は横が5mm。

縦が10mmです。スッキリしていますね。

画面上部には、インカメラと照度センサーですかね。部屋の明るさによって画面輝度が自動で変わります。

ネットワーク

Tab 60の対応バンドは、Band 1/3/7/8/20ということで、ソフトバンクのプラチナバンドBand8には対応していますが、ドコモauのプラチナバンド(Band 18/19)には非対応です。地下街などでは繋がりにくくなります。プラチナバンドに対応してもらえると使えるSIMの幅も広がって便利なのですが。

ディスプレイ

読書や動画視聴の用途で使用することが多いと思うので、電子書籍の表示を試してみました。B5版の週刊新潮で確認してみましょう。カラーグラビアは非常にきれいに表示されます。ディスプレイの品質はよさそうです。

画面輝度を最大にして照度計で測定したところ、254ルクスで、Fpad3の301ルクスやiPlay 50 miniの285ルクスよりやや劣りますが、屋外の太陽光下で使わなければ問題ないレベルです。色温度はデフォルトで6500K、少し高めですが設定で調整できるので問題ないでしょう。

続いては、文字表示を見ていきましょう。

解像度が800Pと低めなので、B5版の見開き2ページだと細かい文字は潰れていてちょっと厳しいですね。

1ページ表示なら読めますが文字の粗さが気になります。

画数の多い「癒着」などの文字を見るとわかりやすいです。

こちらはiPlay 50 miniですが、1080Pだけあって解像感あって読み易いです。やはり読書用途ならフルHDパネルの機種がおすすめですね。

コミックなら見開き2ページでも問題なく読めます。縦長ディスプレイなので左右に広めの余白ができます。

左がTAB60で、右がiPlay 50 miniです。コミックの表示サイズは同じですね。

動画も見ていきましょう。Widevine L1対応ということで、Amazon PrimeビデオはHD画質で表示されます。NETFLIXには対応しないようでSD画質になります。

上がTAB60で下がiPlay 50 miniです。TAB60は縦長ディスプレイのメリットを活かして、映画など横長の動画視聴時は、一般的な8インチタブより画面が大きく表示されます。

アニメやテレビドラマはジャストサイズで表示されます。動画視聴には良さそう。

スピーカー

TAB 60のスピーカーは、ステレオスピーカーで、本体上下に配置しています。横置きにしたときに左右から音が出るようになっています。この価格帯のタブレットとしては最大音量が大きく、音質も良いですね。

Bluetoothオーディオについては、高音質なLDACに対応しているようです。廉価製品だと非対応のものが多いので、このあたりはうれしいポイントです。

バッテリー容量

TAB 60は、6,050mAhのバッテリーを搭載しています。ディスプレイの輝度を80%に設定して、バッテリー100%の状態からAmazon Primeビデオで169分の映画(インターステラー)を1回と155分(計324分)再生したところで、バッテリーが0%になりました。一般的な用途であれば6時間は使える計算です。これだけ持てば十分でしょう。

とはいえ、iPlay 50 miniが300分ちょいだったので、バッテリー容量の割に大きな差は無いですね。基本的なスペックは似ているのでディスプレイの消費電力が大きいのかな。

充電については、USBメーターで確認したところ、5V 1.5Aで充電されているようです。


そのほか、バッテリー関連では、iPlay 50 miniFpad3ではスリープにしても1日放置しただけでかなり残量が少なくなって困ってました。毎日使うものではないので、いざ手にしたときに電源落ちててという場面が度々あって使いにくかったです。TAB60は1週間ほど充電せず放置しておいても残量が半分ぐらい残っているので、放置しておいても電源が落ちません。このあたりはうれしいポイントです。

カメラ

カメラについても調べてみました。メインカメラは、800万画素センサーを搭載しています。室内でもまずまずの写りです。悪くはないけど良くもないタブレットのカメラですね。

動画はこんな感じです。1080p 30fpsです。タブレットのカメラとしては十分な性能です。

GPS

GPSについては、駅から離れた自宅だと、それなりに捕捉して位置も正確に表示されます。ただ、UNISOC系のSoCは高い建物がある場所だと掴みにくい印象です。カーナビ目的で購入を考えている人はご注意ください。

総合評価☆☆☆☆★

ということで、まとめです。1週間ざっくり触ってみての感想です。まずは良い点から。高評価ポイントとしては、①動画視聴に適した縦長ディスプレイ②すっきりしたデザイン③6GBメモリ&128GBストレージ④4G LTE対応ーといったあたりです。低スペックのUNISOC T606ですが、物理メモリが6GBあるので、4GBのiPlay 50 miniと比べても動作はサクサクです。加えて、この価格帯でLTE搭載というのは大きなメリットですね。個人的にはスリープでもバッテリーが減りにくいのが気に入ってます。

一方でマイナス点を挙げると、解像度の低いディスプレイ、他社製品より重めの重量といったあたりですかね。大容量バッテリーの割に稼働時間が短いのも気になります。HEADWOLFALLDOCUBEのようなローエンドメーカーの製品と比べると、BLACKVIEWブランドの安心感はありますが、読書向け用途の多い8インチタブレットなので、やはりディスプレイはフルHDに対応して欲しかったというのが正直なところ。

総合評価は、難しいですね。スペックはあと一息ですが、8インチタブレットの中では比較的安価な点を考慮して星4つかな。読書用ならフルHD対応のものをおすすめしますが、動画視聴用にLTE対応の安価な8インチタブレットを探しているなら選択肢の1つとして考えてもよいでしょう。

最後までご視聴ありがとうございました。このチャンネルでは中華スマホやタブレットのレビュー動画などをお届けしています。最新情報をお届けできるのでチャンネル登録いただけるとうれしいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿