前回のUBOX 11レビューで久しぶりに3種のロケーションフリーTVボックスを起動してみました。せっかくなので、UBOX、EVPAD、SVI Cloudを比較レビューしてみたいと思います。古い世代の機種も含まれますが、視聴アプリを最新のものに更新した上で、使い勝手や対応チャンネル数、ビデオタイトル数などを比べてみました。どのTVボックスがおすすめか、それではレビュースタートです。
【レビュー対象】
比較レビューに使うのは前回紹介したUBOX 11に加えて、2世代前のEVPAD 6P、3世代前のSVI Cloud 3 PLUSです。①ライブTV②プレイバック再生③ビデオオンデマンド④アダルト動画ーの4項目を中心に比較していきます。ちなみに、EVPADは11P(3.2万円)、SVI Cloudは10P(3.5万円)が最新モデルです。3年前に購入したEVPAD 6Pの価格が2.6万円程度だったので、ひと頃と比べるとずいぶん高くなりましたね。なお、今回紹介するSVI Cloud 3 Plusの視聴アプリはLuca TV / VODとX Channelですが、最新版のSVI Cloud 10PではYogurt2、Cherry TVになっています。
【ライブTV】
ライブTVアプリの基本的な機能は3機種とも似通っています。
SVI CloudのみライブTVアプリからダイレクトにプレイバック再生できるのが特徴です。チャンネルを選択して右ボタンを押すと番組表が表示されます。番組を選択するとプレイバックに切り替わり再生されます。これは使い勝手がいいですね。
UBOX=14(10)
EVPAD=15(9)
SVI Cloud=15(13)
2025年3月時点で視聴できるチャンネルをまとめてみました。地上波では、いずれも東京キー局と関西ローカル局が視聴できます。加えてEVPADはKBS京都に、SVI Cloudはサンテレビに対応します。EVPADはNHK Eテレが非対応ですが、大阪局が選局可です。
プレイバック再生については、EVPADが東京キー局に非対応のものが多いのがマイナスポイントです。UBOXは日本テレビが、SVICloudはNHK総合が対応しませんが、それぞれ関西ローカル局でカバーできます。
UBOX=17(10)
EVPAD=17(1)
SVI Cloud=17(16)
BSについては似たような感じです。SVI CloudはBSP4K(BSプレミアム4K)が視聴できるのがメリットでしょう。さらにプレイバック再生の対応数が多いです。EVPADはBSチャンネルのプレイバックにほぼ対応しません。
UBOX=16(9)
EVPAD=19(0)
SVI Cloud=17(13)
CSチャンネルは機種によって見れる番組と見れない番組の差があります。
UBOXは、スポーツライブ+(ソフバン)、スカイA(阪神)、GAORA(日ハム)、日テレG+(巨人)、フジONE(プロ野球ニュース)などプロ野球系のチャンネルが充実しています。
EVPADは、キー局系の有料チャンネルで、TBSチャンネル1/2、テレ朝チャンネル1/2、フジONE/TWO/NEXT、日テレプラス/G+をカバーしているのが高評価です。
SVI Cloudは、ムービープラスなど映画、ドラマ、アニメ系のチャンネルが中心で、多くがプレイバック再生に対応しているのが強みでしょう。
CS系は好みのジャンルで評価が分かれるところですが、EVPADはプレイバック対応がゼロな点がかなりのマイナスポイントです。
UBOXでは地方ニュースチャンネルが充実していますが、こちらはYoutubeで見れるものなので、参考程度に。本放送は視聴できないのでご注意ください。
ということで、ニュースチャンネルや重複したものを除いた実質の視聴可能チャンネル数は、
UBOX=47(29)
EVPAD=51(10)
SVI Cloud=49(42)
となっています。プレイバック対応チャンネルは、UBOXが29、EVPADが10、SVI Cloudが42です。チャンネル数はほぼ同じですが、CSチャンネルは機器によって偏りがあるので、プロ野球好きならUBOXなど好みによって選択肢が変わるかな。プレイバック再生については対応数に大きな差が出ました。なお、視聴できるチャンネルは増えたり減ったりしているので、今見れているものがある日突然見れなくなることもあります。ご注意を。
【プレイバック】
プレイバック再生については、UBOXが5日間、EVPADとSVI Cloudが7日間となっています。再生アプリについては、UBOXとEVPADが専用アプリを立ち上げる必要があるのに対して、SVI CloudではライブTV画面から過去の番組にアクセスできるのでダントツで使いやすいです。EVPADは対応チャンネルが少ないのが気になります。プレイバック再生を重視するならチャンネル数が多く、操作しやすいSVI Cloudがオススメです。
【VOD】
ビデオオンデマンド(VOD)については、いずれの機種もテレビドラマやアニメは主要なものなら放送翌日の夜にはアップロードされるなど更新が早いです。
地上波で放送されている民放冬ドラマのリストをまとめるとこんな感じです。すべてをカバーできてはいませんが、主要な番組はフォローできているかな。ただ、UBOXは他の2機種と比べると漏れが多い印象です。
映画については、Amazon PrimeやNETFLIXなどネット配信の作品をアップロードしているようで、映画館で上映中のものはほとんどなく、公開からかなり遅れての配信となっています。作品もすべてが網羅されているという感じではないです。こちらも、UBOXはアップロードが遅い上に、数も少ないようです。SVI Cloudがアップロードが速くて本数も多いです。
EVPADは日本語タイトルが表示されるのが地味にうれしいです。
注意点として、UBOXは字幕と音声の切り替えに対応していません。海外作品は中国語字幕のみで強制表示となるのでご注意ください。
EVPADとSVI Cloudは、NETFLIX作品など一部のタイトルで字幕・音声の切り替えができるので、海外作品でも日本語字幕で視聴できます。海外作品を見ることが多いならEVPADやSVICloudがおすすめです。
【アダルト】
[UBOX]
アダルト動画の作品数はUBOXが断トツです。オリジナルVODアプリUP影視のシークレットシネマに3.8万本、高清影院に3500本、UB Dolphineに1万本、UB Strawberryは2万本以上のアダルト動画がアップロードされています(※一部内容は重複します)。
内容も豊富で、市販のタイトルから、無修正の配信系、中国人の自撮り、ゲイ作品、アニメなど多岐にわたります。3機種の中では最も充実しています。
UB Dolphinは、動画のタイトル名に品番が入っているので、検索で作品を見つけやすいです。
UB Strawberryは、女優ごとにジャンル分けされているのが便利です。
フジテレビ騒動で話題になったワイドナ女子高生の女優さんもすぐに見つかりました。
そのほか、ライブ視聴アプリのUPTVでは、ホテルのアダルトチャンネルのような配信を41チャンネルラインナップしています。
[EVPAD]
秘密花園の掲載本数は不明ですが、数千本の単位で動画はアップロードされています。ただ、検索に対応していないので使い勝手はイマイチです。他機種と比べるとやや物足りないです。
ホテルのアダルトチャンネルのようなものもあり、5チャンネルを視聴できます。
[SVICloud]
SVI CloudはXシネマでアダルト動画を視聴できます。本数は不明ですが、数も多く、かなり細かくジャンル分けされているのでお目当ての動画は見つけやすいです。
他の2機種と比べると、欧米作品が充実しています。
ただ、検索機能については古い機種のためサーバーが落ちているようで、現在は使えなくなっています。このあたりのサポートの悪さは気になります。最新版10PではチェリーTVにアプリが変更されているので、そちらは問題なく使えるでしょう。
ということで、アダルト動画については、アプリの多さと作品数の豊富さ、検索のしやすさなどの面でUBOXが頭一つ抜けていてオススメです。次点でSVI Cloudです。EVPADはラインナップ数、アプリの使い勝手の悪さも含めてイマイチですね。
【まとめ】
ということで、まとめです。3機種を比較してみましたが、製品によって一長一短ありですね。総合力でおすすめはSVI Cloudでしょうか。ライブTVは他機種と同等のチャンネル数で、加えてプレイバック再生の対応数が多いのが大きなメリットです。VODの更新も早く、作品数も多いです。字幕と音声の切り替えに対応している点も高評価です。マイナス点としては、今回レビューに使った機種が古いからか、サーバーが原因かは不明ですが、動作がややもっさりかなという印象はあります。
次点でUBOXでしょうか。UBOXは群を抜いてアダルト作品が充実しているのがオススメポイントです。作品数が多く、検索もしやすいので、アダルト動画に重点を置くならUBOXがおすすめです。ただ、UBOXはVODが字幕・音声の切り替えに対応していないので、海外作品を視聴したい人には不向きです。
EVPADはこれといった特長に欠けるかな。ライブTVで東京キー局をカバーしていないのに加えて、プレイバック再生の対応数が少ないのと、アダルト動画がイマイチという印象です。ただ、TBSチャンネルなどキー局系のCS有料チャンネルをほぼカバーしているので、そこを重視するならアリでしょう。VODタイトルは日本語字幕と音声に対応しているので、検索もしやすいです。
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