【新製品】Android TVボックスまとめ(2019夏バージョン)

Android TV BOXについていろいろ調べたのでまとめておきます。購入の参考にしてください。

Android TV BOXとは
Android TV BOXは、テレビのHDMI外部入力端子に繋げて使用するボックスタイプのAndroid端末です。海外ではセットトップボックスなどとも呼ばれています。身近なところでは、AmazonのFire TVあたりもこのカテゴリーに含まれます。Androidではありませんが、Apple TVもセットトップボックスのひとつです。Googleのクロムキャストなども広い意味ではセットトップボックスに入りますが、単独では使えないのでここでは省略します。

ということで、Android系のTV BOXをざっくり分類するとこんな感じ。
①Google認証済みTV BOX
②Amazon Fire TV
③中華系TV BOX
④裏系TV BOX


①Google認証済みTV BOX 
Googleの認証を取った正規のAndroid TV BOXです。代表的なものとして、Googleの「Nexus Player」やNVIDIAの「SHIELD TV」を挙げることができます。Xiaomiの「Mi BOX」もGoogleの認証を取ったAndroid TV BOXです。

NVIDIA SHIELD

Android TV BOXは、OSにテレビ用のAndroid TVを搭載しているのが特徴です。Android TV OSは、ソニーやシャープなどの液晶テレビにも搭載されています。ノーマルAndroidがスマホやタブレットでの使用を前提としているのに対し、Android TVはテレビ画面上でリモコンを使って操作するためにカスタマイズされているのが特徴です。

SONY ブラビアにもAndroid TVが

注意点として、同じAndroid OSでも、ノーマルAndroidとAndroid TVはまったく別物のOSです。Android TV BOXはAndroid TV専用のアプリが必要になります。スマホ用のアプリは基本的には使えません(aptからアプリをインストールすることはできますが、表示が崩れてまともに操作できません)。

Android TV BOXの長所としては、Googleの認証を取得しているため、安定してNETFLIXやHuluなど各社のアプリを使うことができます。

Android TV用のTVerアプリ

一方、短所としては、まず、一部の機種ではPrimeビデオなど、Amazon系のアプリが使えません(NVIDIA SHIELDやSONY ブラビアなどにはPrimeビデオアプリが用意されています)。これは、GoogleとAmazonがTV用アプリの分野で敵対しているためです(※この件は201年4月に両者が和解したので、将来的にAndroid TV用のPrimeビデオアプリが登場する可能性はあります)。

次に、Android TV専用アプリの数が圧倒的に少ない点を挙げることができます。NETFLIXやHulu、dTV、Abema TVなど動画視聴系のアプリはそれなりに揃っていますが、その他のアプリはノーマルAndroidと比べると圧倒的に少ないです。TVerも最近になってようやくAndroid TV用のアプリが登場したところです。ぶっちゃけ、手元にFire TVがあるならAndroid TVをわざわざ買う必要はないと思います。


②Amazon Fire TV
Fire TVはAmazonのFire OSを搭載したセットトップボックスです。Fire OSはAndroidベースのOSではありますが、Googleの認証は取得していないため、Playストアなどのアプリは基本的には使用できません。Fire OS専用のアプリが利用できます。ただし、Androidベースなので、aptファイルを抽出してAndroid用アプリをインストールすることは可能です。


Fire TVの弱点としては、①でも触れましたが、AmazonとGoogleとの関係が良くないため、Fire OSではYouTubeなどGoogle系のアプリが利用できません。Fire TVでもブラウザ経由でYouTubeは視聴できるので、問題ないといえば問題ないのですが、それでも専用アプリで視聴したい人にとってはAndroid TVが選択肢に入ります。(※2019年4月にGoogleとAmazonが和解したため、近日中にFire TV用のYouTubeアプリがリリースされる予定です)


③中華系TV BOX
前置きが長くなりましたが、ここからが本番です。中華系TV BOXはその名のとおり中国や香港のメーカーが製造販売しているTVボックスです。ノーマルAndroid OSを採用していますが、Googleの認証は取得していないため、基本的にはGoogleのアプリは使えません。しかし、ノーマルAndroid OSの上、Playストアなどメーカー側が勝手にインストールして販売しているため、実際には各種Androidアプリが使える状態です。

中華系TV BOXの長所は多岐にわたりますが、最大の利点はスマホ用のAndroidアプリがほぼほぼ使える点です。YouTubeやNETFLIXのような動画視聴アプリはもちろん、スペックの高い最新機種ではPubGモバイルのようなゲームも大画面テレビで楽しむことができます。

GT-KINGではPubGもプレイ可能

加えて、商品の性格上、安価で、ハードウェアのスペックが比較的高いのも特徴です。例えば、現時点(2019年7月)で最新のbeelink社製「GT-KING」(約11,000円)は、SoCにオクタコア(8コア)のAmlogicのS922Xを採用し、メモリ4GB、ストレージ64GBあります。

Tegra X1を搭載したNVIDIAのSHIELDには及びませんが、Antutuベンチマークのスコアは10万超えで、Fire TVの最新モデルFire TV Stick 4K(MTK8695※4コア、メモリ1.7GB、ストレージ8GB、6,980円)よりはるかに高性能です。

beelink GT-KING

2年前発売のShieldには及ばないが

また、廉価な機種としては、RK3328(4コア)チップセットに4GBメモリと128GBストレージを搭載したbqeelのHK1MAXは5600円程度で入手できます。メモリ2GBモデルであれば2000円代です。


ただし、中華系TV BOXは、Googleの認証を取得していないため、Android用の一部アプリが正常に表示されない可能性があります。例えば、AmazonのPrimeビデオでは出力解像度に制限があるほか、前述の「GT-KING」では、NETFLIXの音声が出力されないなどの不具合も報告されています。また、SONYの「VIDEO & TV Side Show」などレコーダーの視聴アプリではHDMI出力を制限しているため使えません。


④裏系TV BOX
裏系TV BOXは前述の中華系Android TV BOXの1種ですが、世界中のテレビ番組をライブ視聴できる専用アプリが入っているのが特徴です。代表的な製品として台湾メーカーが発売している「UBOX」や、「EVPAD」を上げることができます。詳しくは、UVBOX、EVPADの記事を参照ください。


まとめ
では、ここでまとめです。①Android TVはアプリが少なく、AmazonのPrimeビデオが視聴できない②Fire TVは現時点では一番使いやすいTVボックス③とにかく安くとか、ハイスペックなTVボックスをとか、用途によっては中華TVボックスは選択肢に入ります。2000円台でそこそこ使える機種が買えるのはメリットです。


購入方法(Amazonへのリンク)
購入については以前はAliexpressなど海外サイトでの購入が一般的でしたが、現在は日本国内に代理店があるため、Amazonで購入するのが保証・返品などの点で安心です。ただし、商品の性質上、出品停止になることが多い(特にUBOXが)ので、最新の商品リンクを別ページにまとめておきます。UBOX & EVBOX商品リンクのまとめはコチラです。

Android TV


Amazon Fire TV


・エアマウス
※付属のリモコンは赤外線でショボいので、同時購入をオススメ

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