【レビュー】日本初競輪場併設ホテル「KEIRIN HOTEL 10」に泊まってみた

6月1〜3日の玉野競輪F1ナイター開催に合わせて、玉野競輪場内にこの春オープンしたKEIRIN HOTEL 10に宿泊してきたのでレビューです。

玉野競輪場

玉野競輪場は岡山県の南部、玉野市の宇野駅近くにある競輪場です。施設の老朽化に伴い、昨年から改修工事を進め、この春に日本初のホテル併設型競輪場としてリニューアルオープンしました。目玉はなんといってもすべての部屋が競輪場のバンクに面した宿泊施設KEIRIN HOTEL 10と、バンクの目の前にあるレストランFORQ。民間のOKCSという企業が運営しています。

宿泊予約

宿泊予約はKEIRIN HOTEL 10のホームページ予約サイトから。競輪開催日は約3〜4週間前から受付が始まります。今回はレース最終日の6月3日(金)を選択。5月14日の予約開始日に予約できました。ちなみに、7月のサマーナイトフェスティバルも行こうかなと予約サイト覗いたら、予約開始日6月16日の12:30の段階で売り切れてました…。

アクセス

競輪場&ホテルはJR宇野駅の東1kmの海岸沿いに位置します。この日は荷物も少なかったので歩いて行くことに。直線距離だと近く感じますが、山の反対側にあるのでグルッと回って徒歩20分ぐらい。大きな荷物あるとちょっとしんどいかな。

最寄りにバス停はありませんが、午後1時30分までは無料のジャンボタクシーが30分に1本出ています。それ以降は、個人でタクシー利用した場合は上限1000円までホテルが負担してくれるみたい。詳しくはこちら。

ホテル棟

ホテルは競輪場のバンク南側に面した建物です。敷地の奥にあるので、競輪場入口からさらに3分ぐらい歩きます。セキュリティの関係で競輪場の中を通っては行けないのでご注意を。

周辺には商業施設は皆無。最寄りのコンビニ、スーパーは宇野駅周辺ですね。車だと気になりませんが、徒歩(公共交通機関)だとちょっと不便かな。一応、ホテルでレンタル電動自転車の貸し出ししてますが、1時間500円(1日2,000円)と微妙な値段。普通の自転車でいいので無料で利用できるとありがたいのですが。

午後2時頃に到着しましたが、ホテル目の前のバンクでは選手が練習中。観戦用のベンチもあります。間近に見れるのはうれしいですね。

エントランスはこんな感じ。競輪場とは思えないオシャレなつくりです。KEIRIN HOTEL 10というホテル名は、競輪の車番が全部で9で、お客さんが10番目というのが由来らしい。へえ。よく見ると看板は競輪場のベンチでできてますね。

意匠は旧競輪場で使われていた案内板など廃材も活用。フロント横にはショップも併設されており、玉野競輪キャラクターのガッツ玉ちゃんトレーナーなんかも売ってました。

あとから気づきましたが、これBEAMS製なんですね。BEAMSの通販サイトでも玉ちゃんのTシャツetcが販売されてました。驚き。

部屋

この日は8階のテラス付きツインの部屋を利用。ツインの1人利用12,000円が、おかやま旅応援割で5,000円引きの7,000円で利用できました。プラスで観光クーポン2,000円分もゲット。観光クーポンのお得な使い方はこちら。

コンパクトな部屋ですが、競輪場をイメージしたデザインはおもしろい。階ごとに車番カラーに合わせているようで、8階は8番のピンクで統一されています。備品やアメニティ類も凝ってますね。鏡は競輪のバンクみたいですね。

テラス付きのお部屋の眺望は抜群でした。俯瞰でバンクを眺めることができて、競輪見たことない人間ですがかなりテンション上がりましたね。ベランダのイスは競輪場で使われていた観客席かな。

部屋は清潔感あって、競輪場のホテルならではのこだわりが感じられました。窓はペアガラスで防音性に優れ、閉めておけばレース中でも外の音はほとんど聞こえません。

お風呂は浴槽なしのシャワーブースですが、2階に大浴場があります。ただし、レース開催日は選手が使うため利用できません。

部屋着もかわいい。これ販売すればいいのに。アメニティは歯ブラシ、ひげそり、ブラシ、綿棒がセットされてました。プラスでボディスポンジやボディタオルあればよかったかな。

ちなみに、こちらは7月に再び利用したときのダブルのお部屋。一人利用ならこっちで十分かな。下の階のほうがバンクに近いのでレース見るにはいいです。

レストラン

早めに到着したので、併設のレストランFORQでランチ取ることに。レストランとホテルは渡り廊下で繋がって行き来できます。

選べるランチセット。瀬戸内レモンキーマカレーと自家製ピクルス(1,300円)です。お肉たっぷりで満足。ディナー営業もやってるので、デートとかでレストランだけ利用してもいい感じの仕上がりです。

9月30日までは宿泊者限定のディナー利用で50%、最大1,500円まで割引になるキャンペーンもやってます。素泊まりであとから食事付けたほうがオトクなんかな。

こんな感じでナイター見ながら食事できます。3千円のFORQセット。スペアリブや地野菜のグラタンなど、けっこうボリュームあっておいしかったです。満足。

朝食も同じ会場。できたてフレンチトーストのほか、サラダやソーセージなどおかずがビュッフェで提供されます。追加料金1,000円ですが、前記のキャンペーン中で半額の500円でいただけました。このクオリティなら1,000円でも満足度高し。

競輪場内にはレストランのほかにも、庶民的なうどん屋さん(この日は営業してませんでした)や屋台のラーメン屋さんもありますよ。大きなレースのときはさらにいろんな屋台が出るみたいです。

競輪観戦

レストランを奥へ抜けると玉野競輪場のメインスタンドです。

観覧席はこんな感じ。2階は入場無料です。室内でエアコン効いてるので快適ですね。3階には有料の特別室もあるみたいです。外に出れば金網越しに間近に選手の姿を見ることもできますよ。

競輪場って毎日レースやってるイメージでしたが、玉野では月に1〜2回程度の開催みたい。通常は他の競輪場で開催されているレースの場外車券売り場として利用されてるのです。なお、ミッドナイト競輪は在宅でのネット視聴を目的に開催されるレースで、無観客での開催になります。ミッドナイト競輪開催時はホテル内からも観戦できないのでご注意を。

この日のレースは16時から20時半ぐらいまでやってたので、部屋のベランダから見たり、観覧席から見たりとアチコチ場所を移動して楽しめました。

部屋のテレビでは、スタンド内でライブ収録している競輪中継も見れます。車券は、競輪場まで降りて現金での購入、もしくはネット購入(チャリロト)になります。楽天銀行ペイペイ銀行の口座があれば当日すぐに登録できるみたいですが、その他は身分確認の手続きが必要になるので1〜2日の時間がかかります。現金購入はめんどくさそうなので旅行前に事前に登録しておくのがおすすめ。

8階テラスからの眺めはこんな感じ。バンク全体が俯瞰で見渡せます。審判の人たちが自転車で移動する姿とかも見れておもしろい。

真上から見るのは新鮮です。子供の頃、夕方にテレビでみた玉野競輪のコマーシャルと同じアングルでなつかしい。競輪観戦メインなら低い階のほうがよく見えるかもしれませんね。

最終メインレースのゴールシーンです。平日開催とはいえ、夜は結構お客さんいました。レストランも満席でしたよ。

その他

ホテル内は自販機ありますがソフトドリンクのみ。ビールとかアルコール類、お菓子&おつまみの自販機もあれば便利かな。もしくはレストランの料理を部屋にテイクアウトできればうれしい。レストランでもビール売ってますが地ビールで値段高めなので、事前に缶ビールやツマミを用意して、テラスでお酒飲みながら観戦するのも楽しいでしょう。

総合評価☆☆☆☆☆

良かった点は、やはり競輪場併設のホテルというレア感。目の前にバンクが広がる光景は貴重ですね。競輪開催してない日でも海が近いので景色はバツグンです。施設はいろいろ工夫が凝らされており、ホテル内歩いてるだけでも楽しい。食事もおいしかったし、これといって不満に感じる点はなかったです。

加えて、ホテル&レストランスタッフのみなさんすごく感じよかったですね。特にレストランのスタッフさんは、マニュアル的な対応ではなく、いろいろ気づかいいただいてるのが利用していて感じられました。接客のレベルはかなり高いと思います。Hリゾートとかより上。カップルや家族で利用しても十分満足いくでしょう。

難点はやはり立地かな。競輪目当てで来るなら問題ないですが、直島観光などへの前泊地として利用するなら、周辺にお店がないのでやや不便さは否めない。チェックイン後に宇野駅方面へ行く用に気軽に利用できるホテル発のシャトルバスみたいなのがあればいいなあとは思いました。もしくは、無料の自転車貸し出しあれば、宇野港に買物行ったり、田井の海岸あたりをサイクリングして時間つぶせるかな。

あと気になるのが、競輪やってないときがどんな雰囲気なのかですよね。海に面しているので日中の景色はよいですが、夜は競輪場の照明がないと場所柄寂しそうではあります。周辺は何もないのでアクティビティがなにか欲しい。テニスコートとかグラウンド、スポーツ施設が整備されると魅力はアップしそう。トラックの内側の空きスペースにテニスコートとか整備できんのかな?ナイター設備も有効活用できるのに。

そんなこんなで、立地面で若干のマイナス点はありましたが、評価は星5つで文句なし。満足度はかなり高いです。競輪観戦はもちろん、直島旅行の前泊地や、玉野周辺のサイクリング、魚釣りの宿泊地としてもおすすめです。この施設を起点にロードサイクルの聖地みたいな感じでいろいろと発展していくと楽しそうですね。また行きたい。

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