【レビュー】Android 8 inchタブ本命 iPlay 50 mini到着

ALLDOCUBEから2023年5月に新発売された8インチ軽量タブレットiPlay mini 50が届いたのでさっそくレビューです。フルHD液晶搭載の薄型軽量タブレットで、重量は290グラム台とiPad miniレベルの軽さです。アルミ合金製外装に、LTEモデム搭載で価格が1.4万円とかなり魅力的な製品です。手元にあるiPad mini 5thなどと比較しながら見ていきましょう。商品仕様などについては製品紹介のページを参照ください。


購入

待望のフルHDディスプレイを搭載した軽量8インチタブレットということでポチッてみました。調べたところ、セット販売されているキーボードは10インチ用のものみたいですし、私の用途ではペンも使わないので、ケースのみ付属のモデルをチョイス。クーポン使って1.4万円です。Aliexpressのオフィシャルストアで5月17日に注文で、5月26日に到着。国内配送はクロネコヤマトでした。

開封してみた

商品は写真のような厳重な梱包で到着です。箱に凹みもなし。さっそく開封していきましょう。

同梱品は、本体のほか、USB Cケーブルと充電器、SIMピンです。充電器は5V 2Aで10W充電です。本体も急速充電には対応していないみたい。

注文したのは、ケースと有線イヤホン、USB C to AのOTGアダプターがセットになったモデルです。

ケースの品質はいまいちですね。フタにマグネットも付いてないし、かさばるだけなので使わないかな。1,500円の価値はなし。本体のみのセットにすればよかった…。

ディスプレイには保護用のシートとフィルムの計2枚が重ねて貼られています。そのままシールを引っ張ると2枚とも剥がれてしまうので、慎重に保護シートのみ剥がしましょう。フィルムは指でイジってるだけで簡単にキズが入るのであまり品質はよくなさそう。別途フィルムを購入したほうがよさげ。

外観

外観から見ていきます。低価格帯のタブレットは筐体がプラスチック製のものが多いですが、iPlay 50 miniの本体はアルミ合金製です。

ザラつきのある表面加工で、滑りにくく指紋も目立たない。値段の割に質感は良いです。安っぽさは感じません。知らない人が見ればiPad mini 6thに見えるでしょう。

画面サイズは180×112mm、iPad mini 5thが160×120mmなのでそれより少し大きい。ベゼル幅は左右がそれぞれ6-7mm、上下が11-12mとスッキリしてます。

カメラ部は2mmほど飛び出しています。右側面に電源と音量ボタンを配置しています。

画面上部にUSB Cポートがあるのは珍しいですね。

底面にスピーカーホール。スピーカーは底面のみでモノラルスピーカーです。

左側面には、3.5mmイヤホンジャック、マイクホール、SIMスロットです。この角の位置にイヤホンジャックつけるのか。

SIMトレイは、2 SIMでうち1つがマイクロSDとの排他スロットになっています。ストレージが64GBで、うち4GBが拡張RAMとして使われているので、電子書籍の保存スペース用にマイクロSDカードセットしておきました。

重量の公称値は292グラム。SDカードとSIMカード+保護フィルムが入っているので実測値は294グラムでした。軽いですね。

iPad mini 5thと比べると縦の長さは同じですが、横幅は10mmほど狭いです。

厚さもほぼ同じ。サイズ感はiPad miniと似たような感じです。やはりカメラ部の出っ張りは気になりますね。

起動してみた

さっそく起動してみました。システム設定を確認したところ、ストレージは64GB中11GBが使われています。動画とか保存しなければ十分な容量です。

セットしたのはLINEモバイルソフトバンクSIM(データ専用)ですが、APN設定すれば問題なく使えます。Docomoauはプラチナバンドに対応しません。

楽天モバイルのSIMも入れてみましたが問題なく使えています。通話もできます。ただし、こちらもauローミングだとプラチナバンドが使えません。

RAMは初期状態で本体メモリ4GBに加えて仮想メモリ4GBが割り当てられています。

Set virtual RAMをタップすると仮想メモリを最大8GBまで変更できます。本体ストレージはそのぶん減ります。

Antutu Benchmarkの結果は24万点。ざっと使ってみた感じでは、 Xiaomi Pad 5あたりと比べるとアプリの起動がモッサリだったり、描画で若干もたついたりする感はありますが、まあ許容範囲。Web閲覧や電子書籍、動画視聴といった用途であれば問題ないです。細かいシステム情報はこちらに貼り付けておきます。

ディスプレイ

iPlay 50 miniは安価な製品ですが、ディスプレイの品質は良さげです。画面輝度については想像していたより明るく、室内で使うぶんには不満に感じることはないです。日中屋外でとなると厳しいのかな。

Widevine L1対応ということで、Amazon PrimeビデオYoutubeなど1080Pで表示されます。

電子書籍版週刊文春のグラビアページを最大輝度(320 nit)で表示。iPad mini 5th(左、500 nit)のほうが画面は明るいですが、iPlay 50 miniも暗いという印象は受けません。なお、縦横比の関係で雑誌の表示サイズはほぼ同じ。

テレビ番組など動画については、ヨコ長なiPlay 50 miniのほうがiPad mini 5thよりひと回り大きく表示されます。

続いてディスプレイの品質を見ていきましょう。週刊文春を1ページ表示で、画数の多い「奮闘」の文字を比較します。iPlay 50 miniですが、廉価版タブレットにしてはキリッとした文字です。

iPad mini 5thだとこんな感じ。さすがにiPad miniは解像感、背景の白色もきれいです。文字は読みやすい。iPad miniと比べると、iPlay 50 miniは背景の白も若干粗いかな。キリッとした白色ではないです。

10インチタブレットのCHUWI HiPad Maxはこんな感じ。こちらはディスプレイの品質がいまいちですね。文字がかなり滲むうえに、背景の白もギラつく感じで読みづらいです。

さらに2ページ見開きで表示して撮影してみました。iPlay 50 miniです。さすがに見開きだと字が細かすぎて見辛いですが、判読はできます。

iPad mini 5thは小さく表示してもしっかり解像していますね。さすがApple製品、値段相応の品質です。

CHUWI HiPad Maxは10インチの割に、かなり文字が潰れています。品質としてはiPad mini 5thiPlay 50 mini>>HiPad Maxですね。iPlay 50 miniは、iPad miniには及ばないけど、一般的な低価格帯のタブレットよりは高品質で、価格の割に健闘しているといえるでしょう。

スピーカー

スピーカーは本体下部左側に配置しています。モノラルで音質はいまいち。いかにも安物タブレットのスピーカーって感じですね。最大音量も小さめです。静かな室内で聴くぶんには問題ないですが、屋外とかだと厳しいかなというクオリティ。気になるのが音量をオフ(ミュート)にしてもスピーカーから小さな音が漏れている点。完全にオフになりません。静かな場所だと結構音が聞こえるので困る。どうにかならんかな。

上記音漏れの件ですが、5月30日のアップデートで改善されました。デバイス情報システムアップデートから更新できます。

なお、Bluetoothオーディオについては各種コーデックが対応していないため、デフォルトのSBCしか使えません。このため、ゲームや動画とかだと遅延の影響が大きく音ズレが発生します。有線イヤホンが必要になるでしょう。

バッテリー

iPlay 50 miniは4,000mAhのバッテリーを搭載しています。ディスプレイの輝度を80%に設定して、バッテリー100%の状態からAmazon Primeビデオで150分の映画(TENET)を2回(300分)再生したところ、バッテリー残量は13%でした。一般的な用途であれば5時間以上使える計算。これだけ持てば十分です。急速充電には対応していないので、充電時間は10W×2時間ちょいで75%程度。満充電は3時間程度を要します。

GPS

気になったのはGPSの掴みの悪さ。岡山駅近くの商業ビル内(窓際)で調べたところほとんど掴まず正確な位置が表示されない。スマホ(POCO F3)だと同じ場所でも30近く掴むのに4つぐらいしか表示されない…。

駅から離れた自宅だと建物の中でも20ぐらい掴んで、位置も正確に表示されるのですが、なぜこんなに…。東京都内でも試しましてたが、池袋とか街中だと屋外でも200mぐらいズレますね。高い建物がある場所だと拾いにくい印象です。まあ、タブレットなのでGPS必要な場面は少ないですが、カーナビ目的で購入を考えている人はご注意を。

総合評価☆☆☆☆☆

ざっくり触ってみての感想。まずは良い点から。高評価ポイントとしては、①安価軽量コンパクト画面きれい(※値段の割に)④LTE対応かっこいいーといったあたり。とにかく値段の割にクオリティが高いです。

一方で、マイナス点は、私の使途だと、指紋認証非搭載高速充電非対応といったあたりが不便かな。あと、許容範囲ではあるけど、スピーカーの音が悪いのも気になるといえば気になる。モノラルでもいいのでもう少し音質を良くしてほしかった。まあ、値段が値段なんでこのあたりのコストカットはやむを得ない。欲をいえば風呂タブとして防水対応だったらとかキリがないけど、価格を考えれば十分に及第点です。

ということで、総合評価は大満足の星5つ。不満点もそれなりにありますが、コスパはかなり高いです。

ALLDOCUBEの製品は日本のAmazonでも取り扱いがあるので、iPlay 50 miniも近いうちに登場するでしょう。メーカー直販で海外通販サイトと比較しても価格差はほとんどないので、初期不良リスクとかを考えるとAmazonに登場するまて待ったほうがいいかな。ちなみに、10インチモデルのiPlay 50は1〜2ヶ月遅れで日本のAmazonに登場しています。小型タブレットを探しているなら買って損はしないと思います。自信をもっておすすめできます。

なお、噂されているHelio G99版(iPlay 50 mini Pro)については、すでにALLDOCUBEのウェブサイトにスペックが掲載されています。SoCのグレードアップに合わせて、RAMとストレージが8GB / 128GBに。ただ、バッテリー容量も5000mAhと増えているため重量がどれぐらいになるのかが気になるところ。

10インチ版のG99搭載モデルiPlay 50 Proでは、値段が8,000円程度高くなって、BT5.2や9V 2Aの急速充電に対応しているようです。mini Proでもこのあたりも改善されるのかな。ただ、2万円オーバーでスピーカーがこのクオリティだと…って感じはします。スピーカーが改善されて、指紋認証も付いてたら買い変えるかもですね。


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