【レビュー】XiaomiのWIFI6対応ルーター「Mi Router AX1800」を買ってみた


自宅のWIFI環境改善のためにルーターを買い替えてみることにしました。話題のWIFI6対応ルーターを物色していたところXiaomiの製品がお安かったので買ってみることに。レビューしていきます。

商品概要
今回購入したのは中国XiaomiMi Router AX1800という機種。WIFI6対応でお値段6,025円(Aliexpress)という、なんとも魅力的な製品です。ちなみに、日本国内だとTP-Link AX1500がWIFI6対応で8,000円で販売されていますが、Mi Router 1800はプロセッサーが5コアで、3コアのAX1500より上です。ちなみにAX○○○○の数字が大きくなるほど性能が高い模様。といっても、接続台数が増やせるとかのようなので、個人で使うぶんにはAX1800でも十分なのかな。



開封してみた
商品は6月24日注文のAliexpressスタンダード便で、7月21日に到着です。


同梱品はLANケーブルとACアダプター、中文マニュアルのみ。英文マニュアルがない…。


インターフェイスは、WANポートが1つと、有線LANポートが3つ。電源ポートとリセットボタン。シンプルです。



繋げてみた
では、自宅のNTT光モデムに繋げてみましょう。設定は簡単。スマホのWIFIからXiaomiのアクセスポイントが表示されるので、選択するとWEBブラウザが開きます。あとはネットの設定するだけですが、、、全部中国語で英語が選択できない…。

仕方がないので、グーグル翻訳でカメラ翻訳機能を使用。PPPoEを選択してIDとパスワードを入れればいいみたいですね(※スマホアプリは英語対応なので、そちらから設定したほうが簡単かと)。


BiglobeのID(*******@biglobe.ne.jp)とパスワードを入力で問題なくネットに繋がりました。やれやれ。



アプリインストール
続いてスマホ用のアプリを導入。Mi WIFIというアプリをGoogleプレイストアからインストール。Miアカウントを登録してサインインするとルーターが新しいデバイスとして認識されます。アプリのほうは英語表記です。注意点としては国名で中国を選択するぐらい。アプリを入れると細かい設定ができるようになります。


なんか接続速度が激遅…。下りで1-2MBしか出てない…。


BIGLOBEで接続回線を調べてみるとネットにIPV4で繋がってる…。どうやら、PPPoE接続にしたのがダメらしい。ルーターをアクセスポイントモードにすればいいと思うけど設定が見つからん…。右上にSwitching Modesという文字が。


タップしてみると、設定が登場。Broadband Internet AccessWired repeaterに変更。これでアクセスポイントモードになったはず。

これで無事、IPV6接続になりました。IPV6回線に繋いでいるのに光回線の速度が出ない人は、まずはIPV6回線に繋がっているかを確認した上で、IPV4と表示されるならルーターほかの設定を確認してください。PPPoE接続になっているとIPV4で繋がるぽいです。


スピードテストするとこんな感じ。有線で100Mbps、スマホからで70Mbps程度出るようになりました。ちなみにスマホは、WiFi6対応してません。


アプリからファームウェアの更新やWIFIの字自動最適化ができます。


特定の時間スリープにしたり、指定の時間にリブートさせることも可能なようです。QoSにも対応しています。


総合評価☆☆☆☆★
ということで評価の方ですが、、、スマホ、PCともにWIFI6対応の機器を持ってないので性能についてはなんとも言えませんね(笑)。電波が届く範囲は以前使っていたTP-LINKのWIFI5機と大差無いです。鉄筋造メゾネットの2階にルーター設置していますが、1階でも電波は届いています。LANカードをWIFI 6に対応したものに変えればよくなるかもしれません。

ただ、調べたところ、現時点(2020年7月)ではPCI-x用とノートPC用の内蔵アダプターしか販売されていない模様。とりあえず、PC用のPCI-e 無線LANカードを注文しているので届き次第追記載せます。

【レビュー】任天堂スイッチ&小型キャプチャーカードを買ってみた


ヨドバシカメラ任天堂スイッチの抽選販売していたのでなんとなく申し込んだら当たってしまいました。ということでスイッチ購入。まあ、今さらスイッチのレビュー載せてもアレなんで、合わせて買った小型キャプチャーカードでスイッチのプレイ動画キャプチャーにチャレンジしてみることに。詳しく紹介していきます。


海賊王格安キャプチャーカード
購入したのは、地デジやAmazonプライムビデオなどのビデオソースをHDCP解除してキャプチャーできるという、以前紹介した海賊王というメーカーから発売されていたビデオキャプチャーカード。お値段4,800円という激安製品が出ていたので試しにポチってみました。



開封してみた
ということで、さっそく開封。想像していたより小さい。。。大きさは親指大です。片側がHDMIの入力端子で、もう一方がUSBになっています。付属品はUSB OTGケーブルとType-C変換アダプターです。


ほんまにこれでキャプチャーできるんか?と若干不安を感じつつも、さっそくニンテンドースイッチに繋げてみることに。こんな感じ。


スイッチのHDMIケーブルをキャプチャーカードに挿し込んで、キャプチャーカードのUSB端子をOTGケーブルでノートパソコンに。


以前紹介したOBS Studioを起動するとスイッチの画面が表示されました。すでにOBSの設定済んでいたので思ったより簡単に繋がりました。



キャプチャーしてみた
とりあえず世界のアソビ大全しかソフト持ってないので試してみることに。繋げたノートPCは4年前ぐらいに買ったCore i7-5500U メモリ8GBと、今となっては非力なパソコンです。

キャプチャーカードですが、この値段ではさすがにHDMIのパススルー出力は無いので、PCの画面でプレイすることになります。画面の遅延がどうかなと思いましたが、ボードゲームなので特に気になりませんね。

ブラックジャックのプレイ画面をキャプチャーしてみたのでYouTubeにアップしときます。キャプチャーした動画を見ると、画質的には問題なし。フルHDでキャプチャーできてます。4,800円とは思えないデキバエ。YouTubeリンク


動きの早いゲームはどうでしょう。ゴルフや野球盤をやってみましたが、さすがに遅延が影響してプレイに支障をきたしますね。アクションゲームなど楽しむ場合は、HDMIパススルー機能の付いた上位機種にするか、HDMI分配器を用意したほうがよさそうです。YouTubeリンク



HDCP解除できた
せっかくなので、AmazonプライムビデオとかHDCP規制かかってる機器も試してみましょう。Fire TV 4Kを接続してみると、、、あっさり解除できましたね。この値段でここまでできてしまうとは驚き。


ノーブランド品到着
先にAmazonで注文していた同じタイプの格安商品も届いたのでこちらも試してみることに。Allead HDMI キャプチャーボードという製品です。ロゴとか入ってないのでノーブランド品ですかね。価格は海賊王の半分程度ですが、こちらは中国からの発送のようで注文から到着までに2ヶ月程度かかりました。。。


外見ぱっと見た感じはまったく同じ製品です。こちらも任天堂スイッチを繋げてみましたが、PCに認識されたりされなかったりとどうも挙動がおかしい。。。値段の違いも含めて気になったので中身をチェックしてみることに。基盤はプラスドライバーで簡単に開けることができます。
ロゴを除けばガワは同じですが、中身はパッと見ただけで違いがわかりますね。海賊王の基盤にはSFX HDMI VC V1.5 2020.05.20と印字されています。VCはビデオコンバーターで、V1.5はバージョン1.5ですね。基盤の製造年月が今年5月と新しいことがわかります。SFXは何だろ?

一方、ノーブランド品(Allead)のほうは基盤に製造年月など何も記載されていません。ヒートシンクも海賊王版が5枚フィンに対してノーブランド品は4枚です。うーん、この微妙な違いが怪しい。。。
左がノーブランド品。丸で囲んだ箇所など基盤に載っている部品点数が明らかに少ないですね。何のチップを省略してるんだろ。搭載されているチップも型番が違ったり、まったく別物だったり。Alleadのほうが使っている部品は古いようです。ヒートシンクに隠れて確認できませんが、メインのビデオコンバーター回路も型番違う可能性ありますね。ハンダの使い方も量多めで素人目で見てもヘタ。このあたりも気になります。。。

基盤裏面にも大きな違いが。海賊王のは振動防止もしくは固定のためのスポンジが貼ってありますが、ノーブランド品はなし。USB端子を持つと基盤が固定されないからかカタカタ動きます。QC(品質管理)のシール有無も気になるといえば気になる。

ということで、想像するに安価なノーブランド品は基盤の設計や回路が古い(海賊王のバージョン1.5に対してノーブランド品はバージョンゼロ?)とか、細かなパーツを省略しているぶん価格が安いってことですかね。ネット情報では音声がモノラルとか、画像が粗いという話もあるようで、バージョン古いとそのような個体に当たるのかもしれません。見た目は同じでも中身はかなり別物。このあたり、おもしろいというか、奥が深い。


総合評価☆☆☆☆☆
てな感じで評価の方に。対象は海賊王版キャプチャーカードのです。使ってみた感じではキャプチャー機能については特に問題なし。というか、HDCP解除できるし、この値段でここまでできれば不満はないですわ。今回はキャプチャーのみ試してみましたが、OBSを使えば配信も問題なくできてしまいます。

良い点としては、まず安い。そして1080P画質で問題なくキャプチャーできるとこ。ウィークポイントとしてはHDMIパススルーや外部オーディオ端子が付いてないあたりですが、この値段でそこまで求めるのは酷でしょう。とりあえずキャプチャーや配信してみたい人にはオススメです。ということで文句なしの星5つ。

【レビュー】Xiaomiの小型ジンバル付カメラ「FIMI PALM」を買ってみた


DjiOsmo Pocketの後を追い、XiaomiFIMI PalmFeiyutechFeiyu Pocketなど各社がジンバル付きのポケットカメラをリリースしています。個人的にはOsmoポケットの後継機待ちかなと思って購入をガマンしてましたが、Aliexpressの夏セールでFIMI PALMが2万円切りの驚き価格で販売されていたので思わずポチってしまいました。。。


商品概要
商品は、3軸電動ジンバル付きの小型4Kカメラです。Osmo Pocketの90度に対して、128度の画角で撮影できるのが特徴です。

Aliexpressセールで本体価格16,786円(クーポン使用)という、Osmo Pocket 36,400円の半額以下の価格です。Aliexpress便は送料無料ですが、最近は配送遅いのでエクスプレス便を選択。DHL便の送料2,295円を足しても2万円切りは安い…。ちなみにセール終わっても1.7万円台で販売継続中です。



開封してみた
Aliexpressで7月16日に注文して、DHL便で22日に到着です。パッケージは想像してたより小さい。今回購入したのは、ケースとストラップが付属したものです。


付属のケースはFIMI PALM専用品ではないのでけっこうスカスカ。ストラップは1/4"ネジが付属し、FIMI PALMのネジ穴に付けれるようになっています。が、FIMI PALM本体にストラップホールが付いてるので…。


X100Sにピッタリだったので、FIMI PALMには別ケースを買うことにします。


本体も見ていきましょう。同梱品はレンズカバーと充電用のUSB Type-Cケーブル。


側面にMicro SDカードスロットとストラップ用の穴がついてます。ネジ穴使わなくてもスマホ用のストラップを直付けできますね。


底面に付いてると思ってたネジ穴は本体背面のこんなとこに付いてます。


物理操作はジョイスティックと録画ボタンのみ。シンプルですね。ほとんどの操作はタッチパネルで行えます。


底面にはUSB Type-Cの差し込み口があります。滑り止めのゴムが貼ってあるのはうれしい。底面にも三脚ネジあればよかったのにな。


カメラ部はこんな感じです。小さいですね。マグネットフィルターが装着できるようです。



スマホと連携
FIMI PALM本体の画面はさすがに小さいので、スマホと連携してみることに。Google Play ストアからFIMI Playをインストールして、WIFI経由でスマホと連携するだけ。簡単ですね。これで、とりあえずスマホの大画面で見ながら録画できるようになりました。ファームウェアのアップデートもスマホ経由で簡単に行なえます。

とはいえ、このままでは使えないのでスマホを固定するものが必要です。三脚ネジが背面にあるので、手元のスマホホルダーも使えなさそう。


micro SDカード
とりあえず本体のみで撮影してみることに。が、4Kで録画すると10秒も経たないうちに「Low Speed Grade SD」という表示が…。どうやら、古いSDカードで書き込み速度が追いつかないようです。


ということで、AmazonでマイクロSDカードを注文。写真左が使えなかったSDカードで、右が今回購入したもの。こちらは問題なく使用できました。同じXCのクラス10ですが、ダメなほうはUHSのスピードクラスが1で、OKなほうはクラス3でした。クラス1は10MB/秒、クラス3は30MB/秒のデータ書き込みの最低保証速度を表しているということです。4K撮影するならクラス3を選びましょう。



自転車に装着
手元の機材で自転車に装着してみました。スーパークランプと小型のマジックアーム。スーパークランプで自転車のハンドル挟んで、マジックアームで位置調整。サイズ的にはちょうどいい。


ただし、これだと着脱のたびにネジ回すのがめんどくさい。


っつーことで、カメラ用の小型クイックリリースプレート&クランプで簡単に着脱できるようにしてみた。


いい感じに装着できました。すべて金属製なのでしっかり固定されます。ただしクイックリリースプレートがレンズカバーに干渉して、カバーが着けれないのが難点なり。



総合評価☆☆☆☆☆
ざっくり使ってみた感じでは特に不満はないですね。OSMO Pocketと比較して画角が広いのがどーか。OSMOは広角レンズアダプターを付ければ広角撮影できますし、FIMI PALMは4K撮影してトリミング、もしくは、はじめから1080Pでナローモードで撮影すれば解決します。

難点としては、OSMO Pocketと比べるとアクセサリー類が少ないとこですかね。OSMOだと水中ハウジングとかいろいろなアクセサリーありますが、FIMI PALMのほうは発売されて間もないのでまだ満足のいくアクセサリーが出てない。

【レビュー】Xiaomiのゲーミングスマホ「Black Shark 2」を買ってみた


HDMIキャプチャ絡みでHDMI出力できるAndroidスマホを物色していたところAliexpressでスナドラ855搭載のBlack Shark 2が3万円台前半で売られていたので思わずポチってしまいそうに。。。


商品概要
商品はXiaomiグループのゲーミングスマホブランドBlack Sharkの2ndモデルです。2020年3月に3rdモデルでスナドラ865搭載のBlack Shark 3が販売開始されているのでいわゆる型落ちモデルではありますが、スナドラ855搭載で3万円台前半は安すぎ。


スペックをざっくり紹介すると、今回購入したモデルはSoCがSnapdragon 855で、メモリ6GB、ストレージ128GB。ゲーム用にチューンされており、液体冷却システムを搭載しているのが特徴的です。詳しいスペックはケータイWatchあたりを参照ください。発売当時は49,800円でしたが、1年経って32,894円(Aliexpress)まで値下がりしています。安っ。


ディスプレイ Alt Mode
今回、Black Shark 2をチョイスした最大の理由はDisplayPort Alternate Mode(Display Alt Mode、以下DAM)を搭載している点。Type Cポートに別売りのHDMI変換ケーブルを繋げると、テレビなどにスマホの画面を出力できます。

純正HDMI出力変換ケーブル

DAMはスナドラ855や865 などに搭載されている機能で、Type CケーブルをHDMIケーブルとして切り替えて使用するモードです。HuaweiP40SonyXperia 1など各社のフラッグシップクラスに搭載されている機能です。ただ、スナドラ855を搭載していれば必ずDAMが使えるというわけではなく、一部のスナドラ855機種では変換ケーブルをつなげてもHDMI出力できないので要注意。

Micro USBポートの時代はMHL変換アダプタを使うことでミドルレンジのスマホでもHDMI出力ができていましたが、今どきは10万円クラスのスマホでないとHDMI出力ができないのです。3万円代前半でDAMが付いてるBlack Shark 2様々。


Widevine非対応問題
ということで、Black Shark 2をポチろうかなと思ったところ、思わぬ落とし穴発見。どうやらBlack Shark 2Widevine F1に対応していない模様。Widevineは著作権コンテンツ管理技術のひとつで、F1〜F3までのランクがあります。

例えば、一般的なスマホでAmazonプライムビデオを視聴すると画質がSD(480P)に制限されますが、Widevine F1に対応していればHD(1080P)で視聴できるようになります。Widevineについて詳しくはこちらのサイトへ。

で、Black Shark 2はこのWidevine F1に対応していないとのこと。HDMI出力できてもSD画質ではがっかり。ちなみに、現在使用しているXiaomiRedme K30Widevine F3なので、アマプラはSD画質でしか再生できません。デジタル著作権コンテンツ管理はいろいろややこしいわ。

Redme K30(無印)はL3


Black Shark 2 Pro
いろいろ調べていくと、Black Shark 2 ProWidevineL1に対応している模様。しかし、お値段5万円です。悩ましい。もう少しがんばれば3が買える。

と思ってBlack Shark 3を調べてみると、3Widevine L1に対応していないとかいろいろややこしすぎ。ということで、とりあえず、Black Shark 2は購入見送りです。



【レビュー】OBS Studioの音ズレ問題についてまとめてみた

海賊王のビデオキャプチャカードを買って以降、動画配信でもしてみようかといろいろ研究中です。動画配信関係のHPやブログをあちこち覗いているとどうもOBS Studioの音ズレについてトラブルが多く、かつ対応方法が多岐にわたるようなのでまとめておきます。


音ズレのパターン
音ズレのパターンは大きく2種類あります。1つ目は使用開始時からすでに音ズレが生じているパターン。画像と音声が同期せず、微妙に音ズレが生じます。これを①慢性的な音ズレと呼ぶことにします。

2つ目は、キャプチャ開始して時間の経過とともに徐々に音ズレが生じてくるパターン。はじめのうちは正常に同期していたのに、数十分〜数時間経過すると音ズレに気づきます。こちらは②時間経過による音ズレと呼びましょう。


音ズレが生じる原因
ビデオキャプチャによる音ズレ問題は、アナログキャプチャの時代から問題になっていました。原因は画像と音声とが別々の機器(パーツ)を通して記録されるためです。

例えばビデオキャプチャカードの場合、画像はビデオキャプチャデバイス、音声はオーディオキャプチャデバイスを使って記録しています。記録されたデータはキャプチャアプリなどによって統合され、AVIやMP4などの動画フォーマットとして保存されます。

この統合の際にビデオとオーディオの同期がうまくいかないのが①慢性的な音ズレを生じさせます。また、動画と音声との時間サイズが異なる(ムービー59.9秒&オーディオ60秒など)と②時間経過による音ズレが発生します。


時間経過による音ズレ
前後しますが、まずは時間経過による音ズレから。これが発生する主な原因はビデオのフレームレートです。フレームレートは1秒あたりの画像枚数のこと。たとえば、1080P 60fpsなら1920×1080サイズの画像が1秒間に60枚入っていることになります。fpsはフレーム パー セカンド(Frame per Second)の略です。

・フレーム欠落
PCの性能が低いと1秒に60枚の画像を取り込むことができず、たとえば10秒に1回59枚しか取り込めなかったりということが起こります。600枚の画像のうちたった1枚の欠落ですが、時間を重ねていくと600秒で60枚=1秒の欠落になります。

これでは10分の動画なのに9分59秒分のフレームしか生成されません。音声は10分なのに、動画が9分59秒。1/60秒の音ズレが積み重なって、10分あたり1秒後ろに音がズレます。これがフレーム欠落による音ズレです。録画時間が長くなるほど後ろの方の音ズレが顕著になります。

PCの性能不足による音ズレの解決策は、OBSではプロセスの優先度に設定したり、フレームレート(→30fps)や解像度を下げる(→720P)など、CPUの負荷が低い設定に変えることで解決する場合があります。

一昔前の動画キャプチャは、ハードディスクの書き込み速度などハードのスペックがかなり影響してましたが、今どきのPCならCPUにハードウェアエンコーダーが搭載されていますし、HDDも書き込み早いのでボトルネックにはなりにくいですかね。



・可変フレームレート
可変フレームレート(VFR : Variable Frame Rate)とは、その名のとおりフレームレートを変化させて記録させるものです。可変フレームレートでは1秒あたりのフレーム数が変化するのでファイルサイズを小さくできる利点がありますが、フレーム数が一定でないため音ズレを生じさせる原因になります。

OBSのキャプチャ設定が可変フレームレートになっている場合は、固定フレームレート(CFR : Constant Frame Rate)に変更すると音ズレが解消する場合があります。設定映像FPS共通値60FPS(もしくは30FPSなど整数値)に、合わせてキャプチャデバイスのプロパティ内のFPS60FPSにすることで音ズレが改善する場合があります。

固定フレームレート60fpsを選択


慢性的な音ズレ
キャプチャーを始めたときからすでに音ズレが出ている場合は、ビデオとオーディオの同期がうまくいっていない可能性が高いです。この場合もキャプチャソフトの設定を変更することで改善する場合があります。音声が出力されない、キャプチャーできないときなどもこのあたりの設定を変更してください。


OBSでチェックする項目としては、①音声ミキサーのプロパティ②オーディオの詳細プロパティ③キャプチャー設定の音声プロパティーなどを確認します。


①音声ミキサーのウインドウから、該当する音声ミキサーの設定アイコン(歯車マーク)をクリックするとプロパティを設定できます。ここで、デバイスのタイムスタンプを使用チェックをオンオフすることで遅延が改善する場合があります。


②上記で改善されない場合は、オーディオの詳細プロパティを開き、同期オフセットの数値を上げ下げすることで、音声を前後に微調整することができます。


③音声が正しく出力、キャプチャーできない場合は、キャプチャー設定の音声タブから音声デバイスの設定を確認してください。