【レビュー】Xiaomi Mi Box 3にKODIを入れてみた


XiaomiのAndroid TV BOX 「Mi Box 3」にいろんなアプリを入れて遊ぶコーナーです。今回はメディアプレーヤー「KODI」のインストールです。

アプリ概要
KODIは、ひと言で言えば万能メディアプレーヤーです。元々はマイクロソフトのゲーム機XBOX用の動画等再生用メディアプレーヤーとして開発されたもので「XBMP」(XBox Media Player)と呼ばれていました。本体ストレージはもちろん、ネットワーク上のいろんな動画・音楽ファイルが再生できます。マウスを使わずリモコンの上下左右キーを使って簡単に操作できるのが大きな特徴です。

そのほか、アドオンを追加することで自宅内だけでなく世界中のメディアサーバー上の動画が視聴できることも魅力でしょうか。手軽に海外のニュースやスポーツ番組、ムービーを視聴できるようになります。


インストールと設定
KODIとMi Box 3との相性はバツグンです。Googleプレイストアから簡単にインストールできるので、Fire TVのようにapkをダウンロードしてみたいな煩わしさはありません。今回インストールしたのは、v17.6のKryptonと呼ばれるバージョンです。

Mi Box 3との相性は抜群

インストールしたらまずは日本語化の設定をしておきましょう。これをしておかないと日本語のファイル名が□□□みたいな感じで文字化けして正しく表示されません。手順は以下の通り。


まず、システムフォントを変更します。「Interface Setting」から「Skin」 → 「Fonts」 でフォントをdefault からArialに変えます。


あとは、同じく「Interface Setting」内の「Regional」を「Japanese」に変えるだけ。これで日本語フォントがインストールされ、日本語表示に切り替わります。


表示が日本語になりました

メディアプレーヤー
では、基本的な使い方から簡単に説明します。動画再生は、「ビデオ」から「ファイル」を選び、「ビデオの追加」で動画を置いてあるフォルダを指定するとフォルダへのショートカットが作成されます。ネットワーク上のフォルダも指定できます。

対応ファイルは豊富で、VLCなど他のビデオ再生アプリでは正常に再生できない動画でもKODIは再生できる率が高いです。リッピングしたDVDファイルをネットワーク上に置いておけば、IFOを選択してメニュー画面から視聴することができます。ただし、レコーダーで録画したテレビ番組は著作権保護(DTCP-IP)の関係でKODIでは再生できません。

UPnPデバイスリスト

ショートカットが作成される

アドオンの追加
KODIの醍醐味はなんといっても、アドオンでの機能追加です。アプリをインストールした段階でKODIにはアドインがプリセットされているので、メニューからアドオンを選択、「レポジトリからインストール」を選択すると各種アドオンが追加できます。"レポジトリ"はデータの貯蔵庫を意味します。索引みたいなものです。


一覧が表示されるので、興味があるアドオンをクリックしてインストールしてください。アドオンはビデオ以外にもいろんな種類があります。動画再生にはYouTubeを使うアドオンが多いので、はじめにYouTubeを入れておくと便利です。


インストールされたアドオンは一覧に表示されるので、クリックで視聴できます。アドオンによっては、ユーザー登録や月額料金が必要なものもあります。また、BBCのように地域によっては制限がかかって視聴できないものもあります。

アドオンを入れるとこんな感じで表示されます

サードパーティ製アドオン
KODIのアドオンは、プリセットされているもの以外にも、ウェブサイトからレポジトリのZIPファイルをダウンロードしてくることで簡単に追加できます。

サードパーティ製のレポジトリを入れる際は、設定画面から「システム設定(アドバンスド)」→「アドオン」へ進み、「不明なソース」をオンにしておく必要があります。警告画面が表示されたら「はい」をクリックすることで、サードパーティ製のアドオンが登録できるようになります。


Covenantをインストール
サードパーティ製のアドインは、①レポジトリファイルの保管場所を探して②圧縮ファイルをダウンロード③ファイルを解凍④解凍したレポジトリからアドインをインストール〜という流れになります。

ここでは、ビデオアドオンで有名なCovenantを例にサードパーティ製アドオンのインストール方法を説明していきます。

まずはレポジトリの圧縮ファイルをダウンロードします。「設定」→「ファイルマネージャー」→「ソースを追加」を選択し、「無し」をクリックします。メディアパスを入力するよう指示が出るので、Covenantアドオンが登録されているレポジトリの圧縮ファイルが保管されている場所のアドレスを

http://archive.org/download/repository.xvbmc

と入力しOKをクリック、さらに「メディアソースの名前を入力してください」の欄に"repository.xvbmc"と入力しOKすると、レポジトリの圧縮ファイルがダウンロードされます。


続いて、トップページの「アドオン」をクリックし、メニュー左上のダンボール箱が開いたアイコンを選択し、「ZIPファイルからインストール」をクリックします。



すると、先ほどダウンロードした「repository.xvbmc」ファイルが表示されます。クリックすると「repository.xvbmc-4.2.0.zip」というファイルが表示されるので、クリックしてレポジトリをインストールしてください。インストールが完了すると画面右上に表示が出ます。

あとは、「レポジトリからインストール」から、「XvBMC(add-ons)REPOsitory」を選択すると各種アドオンが表示されるので、ビデオアドオンからCovenantを選択、インストールで完了です。


視聴方法は、一覧から見たいビデオを選んで。


サーバーを選択するとストリーミングがはじまります。


最新の映画など人気作は簡単に視聴できますが、マイナーな作品はアップされているサーバーが見つからず視聴できないことが多いです。日本語の作品は少ないですが、アニメは結構見れます。

Covenantのほかにも、「Neputune Rising」や「Genesis Reborn」など人気があるようです。日本ではCovenantの利用者が多いのか、他のアドオンでは日本語作品自体が少ないですね。

いろいろなアドオンが使えるので、必要に応じてインストールしてください。なお、ネット上で権利者に無断でアップロードされている動画や音楽をダウンロードする行為は日本の法律では違法です(※ストリーミング視聴は違法ではないみたい)。くれぐれも注意してください。

某雑誌にも
某雑誌にもKODI関連の記事が載っていたので貼っときます。こちらでは、FLIXNETというアドオンの追加方法が紹介されています。



総合評価☆☆☆☆☆
リモコン用にインターフェイスが整えられているので、Android TV用のメディアプレイヤーとしてはかなり便利に使えます。以前はESファイルエクスプローラーやVLCを使ってましたが、操作性の良さからKODIに乗り換えました。初期設定の面倒くさささえ乗り越えればかなり便利です。っつことで星5つ。

アドオンについては、いろんな動画や映画・テレビ番組が視聴できるようになって便利ですが、正直、再生は遅いし、画質も悪いし、日本語作品少ないしで、有料のVPN契約するコストなど考えると、HuluやAmazon Primeなど月額で安価にネット配信が見れる現在ではそれほど旨味を感じないかなってのが正直な感想です。海外マイナー系スポーツの視聴とかには役立つかもです。

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