コストコ岡山出店が噂される赤磐市で不穏な動きが出ています。共産党市議が地元議会でコストコ出店反対の声を上げているようです。市当局の答弁では、「スーパーは出店させない」との回答も出ており、額面通りに受け取れば、コストコの赤磐市出店は無くなったということになります。一方で、元赤磐市議が自身のYou Tube動画の中で、赤磐市へのコストコ進出を明言する動画も見つかりました。果たして、コストコの赤磐市進出はどうなるのでしょうか?コストコの赤磐市進出に反対する抵抗勢力の動きを中心に、最新情報をまとめてみました。それでは、詳しく見ていきましょう。
【共産党が反対表明】
コストコ出店に反対の声を上げたのは日本共産党の福木京子・赤磐市議会議員です。9月4日に開かれた第4回赤磐市議会定例会 の一般質問内でのことです。
福木「新拠点構想で、商業地に外資系資本の大型スーパーが来るという噂があります。現在あるスーパーで十分ではないかと考えます。もしこのような大型の外資系が来れば、これによって市内業者が倒産することが予想されます」
コストコ誘致が噂されている赤磐市は、共産党系スーパーのコープ山陽があるので、出店阻止に必死のようです。業態の異なるコープとコストコの客層が被るとは思えませんが、この共産党議員さんにとっては、黒船襲来ぐらいの騒ぎのようです。
【市当局の回答】
この質問に対して、回答したのは、高橋渉・赤磐市建設事業部長です。国土交通省からの出向組です。
「新拠点への商業拠点の立地について、赤磐市におきましては、これまでの統計によりますと、市の人口に比べ商業販売額が極めて少ないという課題がございます。これらを補うことが市の発展において重要だと考えています」
赤磐市は、岡山市など市外へ通勤する人が多く、地元で買い物をする人が少ないので、人口の割に商業施設の売上額が少ないということです。
「このため広域的な商圏を持ち、新たな消費を喚起する商業施設など、良好な雇用を増加させるような企業を誘導する必要があると考えているところです」
赤磐市外からの買い物客を引き寄せる商業施設が必要と主張しています。これ、まさにコストコのことですよね。コストコなら広域商圏をもち、新たな雇用を創出してくれます。
「一方で、市民の皆様の日常生活に密着するような日用品を扱うスーパー等の立地については、充足していると判断しており、これ以上の店舗立地は既存店舗への影響が懸念されることから、現在策定中の立地策定化計画の中でも、積極的に誘致はしないという方針としている」
「市内事業者との競合に配慮し、安心して買い物ができる環境の維持に努めていく」
赤磐市としては、スーパーの積極的誘致は行わないとの回答です。ただし、『日常生活に密着するような日用品を扱うスーパー』にコストコが該当するのかは微妙なところです。しかし、この時点で、「ラ・ムー」のようなディスカウントスーパー誘致の可能性は消えました。まあ、あくまでも「積極的に誘致しない」ですから、消極的に出店されるものまで拒否はしないとも取れますが。
それにしても、謎です。客観的に見て、赤磐市内の商業施設の売上が少ないのは、
『赤磐市に魅力的な商業施設がない』
からです。赤磐市には、コープや天満屋ハピーズなど、比較的価格帯の高い、昔ながらのスーパーしかないんです。多くの市民は、隣町の瀬戸町にあるハローズや、岡山市のラ・ムーやディオなど、新興の郊外型スーパーへわざわざ出向いて買い物しています。なぜ、住民の需要を満たすスーパーを積極的に誘致しないのでしょう。
【謎理論の共産党議員】
さらに、福木議員が再質問します。
「大きな商業施設が来れば小さなお店が潰れていく。4万3千の人口、同じような市町村でこういう大きな商業施設が来て発展しているようなところがあるんですか?隣の岡山市は県都の中心ですから、すごい、遊びに行ったり買い物もそこへすぐ行けるわけですよ」
えっ、大きな商業施設が来ても、街が発展しないんですか。大型商業施設ができれば、市内の雇用も増えますし、それに伴う税収も増加しますよね。
赤磐市民は、気軽に岡山市内に買い物に行けるから、赤磐市内に商業施設は必要ないそうです。ちょっと、この議員さんの言っていることは理解できません。
買い物客が市外に流出して、市外にお金を落とし、市外に税金を納めるのは許容できるけど、そんなことより、赤磐市内の中小企業が潰れるから、いくら地域住民が安くないお店での買い物を強いられようが、スーパーの市内出店は認めるなってことです。
いかにも共産主義的な思考回路ですね。この共産党議員さん、まったく時代の流れについて行けてません。
そして、高橋部長がダメ押しの答弁です。
「1つが、中小企業を含めたスーパーということに関しては、市民生活に直結するものですので、これについては今のものを維持していく。これ以上少なくなっていっては、今でも山陽団地の商業施設が撤退している。これ以上、今のスーパーが減っていくのは絶対認められない。そこは、新拠点のエリアの中へ、スーパー系というのは呼び込まないということでの取りまとめをしている最中ということです」
赤磐市内の零細スーパーが衰退していったのは、自動車の普及や道路の整備で、住民の行動範囲が拡大し、より安価で便利なお店を求めて市外に出ていくようになったからです。地域の零細スーパーに需要がないのですから、いくら行政が規制したところで、この流れを止めることはできません。
市外の商業施設が切磋琢磨し、消費者にとって、より魅力的な店舗へ変わっていく中、時間の流れに取り残されて、地の利に胡座をかいて商売しているスーパーが消えていくのは当然の結果です。
しかし、当局の回答としては、『スーパー系というのは呼び込まない』です。コストコって、どう考えても『スーパー系』ですよね。どうやら、赤磐市へのコストコ誘致の可能性はかなり低くなったようです。既得権、抵抗勢力、老害議員たちの勝利でしょうか。
「一方で、市全体としてみて、現状維持でいいのかというと、なかなかそういうことでは難しかろうというのが先程の話で、住居に特化した街になっていますので、そこに商業、ないしは工業といったところを、もうちょっと稼げる力のあるものを呼んでこないといけないというのが考えです。今の稼ぐ力を呼び込むような商業、これは今回誘致していきますけども、一方で生活に密接しているスーパー、これはきちんと見ていく、維持していくということでのまちづくりを今後進めていきたい」
この回答を見ると、赤磐市としては、スーパー以外の商業施設を誘致していきたいという考えのようです。まあ、コストコ、イコール生活に密接しているスーパーではないと捉えれば誘致の可能性は残っているかもしれませんが、果たしてどうなりますかね。
【抵抗勢力】
さらに、福木議員は、続けます。
「同じ商業施設です。市民にとっては無くても、市内である程度しています。もっといろんなことを買いたいというんでは岡山市もすぐ近くにあります。そういう商業施設が他県からどんどん入ってきて消費してもらってお金を落とす、それが本当に赤磐市にとっていいのか、交通対策なんかちゃんとできるのか」「とにかく今ある中小企業の人たちを衰退させることがあっては絶対ならない」
典型的なイナカモノの排他的、閉鎖的な思考回路ですね。赤磐市内に他県から人を呼び込む商業施設を作ると、街が衰退するそうです。外から人が大勢押し寄せると、道が渋滞する。とにかく今ある中小企業を守らないといけないから、もうこれ以上、赤磐市に商業施設は作るなという考えのようです。
そのくせ、税金使ってアレを無料化しろ、コレを無料化しろと、毎度要求してくるんですよ、この人たちは…。仕事もしないで小遣いをせびるニート並みにタチが悪いです。このままでは近い将来、ネオポリスいや、赤磐市全体が山陽団地のような限界集落化するでしょう。お金を持っている人は、今のうちに岡山市内にマンションを買って移住することをおすすめします。
だいぶ話が逸れましたが、この質問に対する友實・赤磐市長の答弁は次の通りです。
「赤磐市の商業販売額、工業出荷額、県内27市町村がある中で非常に低迷してます。人口でいうと7番目の市ですが、商業販売額、工業出荷額ともに14,15番目ということで、人口の割に非常に低迷している、これはダイレクトに税収に響いてきます。商業販売額がもたらす税収としては、地方消費税交付金、あるいはその地域の固定資産税、そういったものに大きく響いてきます。税収を増やすというのは、人口をこれからどんどん増やしていくというのはなかなか望めません。そんな中で財源をしっかりと増やして、先程の医療費、福祉、教育にその財源を使って赤磐市がいろんな形で発展を目指すためにはこういった施設を誘致し、赤磐市の低迷する商業販売額、工業出荷額を伸ばしていくこと、これがとても重要だとお考えください」
赤磐市は、人口の割に税収が低く財源が不足している。教育や福祉にお金を使うためには財源が必要なので、税収を増やすためにも商業施設が必要ということです。至極まともなご意見です。
「その中で赤磐市内で競合する商業施設、これをこれ以上増やすと全体のパイの大きさは決まっています。これを奪い合いということになれば、まさに福木議員のおっしゃるとおりの事象が起こります。ですから、もっと商圏の異なる、あるいはビジネスモデルの異なる、そういった業態を我々は誘致していこうということで、いろんな誘致活動をさせていただいているところでございます」
地元の中小企業店舗とは競合しない、広域からの集客を見込める商業施設の誘致、これが赤磐市の結論のようです。うーん、コストコは厳しそうですね。カインズのような大型ホームセンターも、競合するタイムやナフコがあるので無理でしょう。既存店と競合しない、広域集客力のある商業施設っていったい何でしょう。
【何が来る?】
ちなみに、過去の議会の中での友實市長の発言を見ると、
「民間活力の導入を予定しております。広域からの集客力を持った大規模商業施設や、職住近接に繋がる企業、医療健康増進につながる施設などの誘導、集積を計っていきたい」
「とくに市外に流出している雇用の受け皿、そして賑わい、交流の場、こういったものが市内に確保され、また多くの方が消費を市外に流出させていますけれども、これらを消費を誘導してくる、こういうことを行い街の魅力を向上」
①大規模商業施設②医療健康増進につながる施設
県外からの集客も望める広域圏の商業施設と言われて思い浮かぶのは、コストコ以外では、アウトレットモールぐらいです。しかし、岡山県内にはすでに、倉敷市に三井アウトレットパークがあるので、さらにもう1つアウトレットモールが出店する可能性は低いのではないでしょうか。あとはイケアぐらいしか浮かびません。コストコがダメとなると、いったい何が来るのでしょうか?
一方、マリオットが進出すると見られていたホテル計画地には、医療健康増進につながる施設の可能性が出てきました。スポーツジムや温浴施設ですかね。しかし、赤磐市には、すでに市西部に岡山桃太郎温泉があるので、これこそ競合することになりますが、こちらもどうなのでしょう。
【老害】
それにしても、60代、70代の年寄り連中が市政を牛耳っている赤磐市に大きな期待をした私がアホでした。この人たちは、選挙に当選することしか考えていません。町が衰退しようが、現状維持できればお構いなしです。
赤磐市といえば、検便のウンコを職員に投げつけて、全国ニュースになった市議もいましたね。
また、架空雇用を強要した市議の汚職事件もありました。この町の議員たちは、子育てとか福祉とか、耳障りのいいセリフでお茶を濁して、市民を騙し、税金を貪り食うことしか考えていないのです。身の回りの既得権を守ることに必死です。こんな老害どもが作る未来は、おさきまっくら、オシマイデス。赤磐市は、このまま衰退していくだけです。
【産業建設常任委員会】
一方で、9月20日に開催された産業建設常任委員会での質疑では、コストコ出店を匂わせる発言もありました。市内で催されている民間の説明会で、具体的な企業名を出している者がおり、地元ではコストコの名前が囁かれているようです。当局は、あくまで民間の話なので、行政は関与できないとするスタンスです。現時点では具体的な企業名は公表できないとの回答ですが、できるだけ早いうちに公表したいと、1年以内の発表を匂わせています。
【元市議はコストコ】
さらに、有力な情報として、先の岡山県議選に出馬するため議員辞職した元赤磐市議が自身のYou Tube配信の中で、赤磐市でコストコ誘致の動きがあることを明言している動画を見つけました。この市議の話が事実なら、友實市長が誘致に動いているのはコストコで間違いないようです。いくら赤磐市がコストコ進出に反対したところで、ほかに進出してくれる企業が見つからなければ意味がありません。道の駅計画そのものが頓挫する可能性もあります。あくまで出店を主導するのは民間企業です。
【まとめ】
ということで、まとめです。ほぼ確定かと思われていたコストコの赤磐市出店は、共産党市議らの反対など、どうやら雲行きが怪しくなってきました。すでに地元では、あちこちでコストコ出店の噂が流れていますが、老害議員たちの抵抗で、仮にコストコが出店を希望しても出店できない可能性が浮上しています。
出店を希望する企業があるのに出店させない。これでは、共産主義国の計画経済です。既得権を守るために、民間企業の自由な出店が阻害されようとしています。岡山市もそうでしたが、それなりの規模の都市にコストコが出店したくてもできない裏側にはこのような既得権益と、そこから便宜を受ける勢力の暗躍が影響しているようです。道の駅への無印良品出店を妨害した広島県安芸高田市の老害議員たちと同じです。
一方で、民間の説明会ではコストコの名前が出ていることも間違いないようです。市長が誘致に積極的ということから、最終的にコストコで落ち着く可能性も捨てきれません。いずれにせよ、近いうちに発表があることは確実です。いったい何が来るのでしょうか。待ち遠しいですね。
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