【レビュー】5分でわかる瀬戸内国際芸術祭2022

瀬戸内国際芸術祭2022の夏会期スタートまで1ヶ月を切りました。ということで、春会期に参加した情報をもとに瀬戸内国際芸術祭夏〜秋会期についてかんたんにまとめてみました。

※春会期のレビューはこちら

直島 大島 女木島 男木島

小豆島 豊島 沙弥島 与島

地中美術館ナイトプログラムレビュー

宇野港(夏会期)

瀬戸芸とは

瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内海の島々を舞台に3年に1度開かれる現代アートの祭典です。地域に根ざした作品を、アーティストが現地で制作するのが特徴ですね。草間彌生大竹伸朗などビッグネームをはじめ美大生や地域住民まで多岐にわたる作品が展示されます。

東部の島

会場は東と西で大きく2つのブロックにわかれます。東部は春・夏・秋開催で、香川県の直島豊島小豆島女木島男木島大島、そして岡山県の犬島の7島です。この内、女木島、男木島、大島の3島は高松からのアクセスが、犬島は岡山からのアクセスが便利。直島、豊島、小豆島の3島は岡山、香川のどちらからでも渡れます。船の出る高松港や宇野港にも作品は展示しています。

西部の島

西部は、秋会期のみの本島高見島粟島伊吹島の4島と、春会期(終了)の沙弥島与島の計6島です。西部の6島はいずれも香川県からのアクセスになります。

アクセス

各島へのアクセスは岡山県の宇野港か、香川県の高松港etcが起点になります。関東からだとLCC便のある高松空港が便利ですかね。新幹線なら、岡山駅から宇野線で宇野駅か、瀬戸大橋線で高松駅へ。宇野、高松ともに岡山駅から約1時間です。宿泊施設は高松が多いですし、讃岐うどんはじめグルメも楽しめるので高松泊がいいかもですね。

宇野港

岡山県南部の玉野市宇野は、かつては四国へ渡る連絡船が行き来する港町として栄えていました。岡山駅からは電車で55分ですが、電車の本数少ないし、直島行きのフェリーとの接続が悪いのがマイナスポイント。バスのほうが便数はありますが最終便が21時と早いのが難点ですかね。

宇野港を起点にするなら岡山駅周辺が宿泊施設多いですが、宇野駅周辺のUNO HOTELKEIRIN HOTEL 10なども個性的でオススメです。ただ、田舎の港町なので若干寂れた感は否めない。お店が閉まるのも早いです。また、宿泊でもらえる観光クーポンは岡山県内限定なので直島など離島では使えない点も注意です。

高松港

高松は四国の玄関口だけあって、ホテルも多く、飲食店も夜遅くまでやってるので旅の起点にするには便利な街です。ただ、直島は宇野港のほうが距離的には近く、宇野〜直島間20分に対して、高松からだと1時間ぐらいかかります。加えて、直島発のフェリー最終便が17:00と早めなのがマイナスポイント。19:45発の高速艇もありますが、こちらは車、自転車が搭載できません。ナイトプログラムやライトアップを楽しむなら宇野港になりますね。

各島の特徴

各島の特徴を簡単にまとめるとこんな感じ。

  • 直島ーアートの島。ベネッセ系美術館が集積、充実しています。宿泊・飲食施設もいろいろあるので、瀬戸芸攻めるならまずはこの島から。
  • 豊島ーなんといっても推しは日本の美術館ランキング1位にも輝いた豊島美術館です。癒やされます。
  • 小豆島ー想像しているより広くて、けっこうな町です。観光地として整備されていますが、離島感には欠けるかな。
  • 犬島ー西部警察最終回ロケ地にもなった精錬所跡地。レンガ造りの建物は廃墟感が楽しめます。
  • 女木島ーザ・離島。夏は海水浴場が賑わい、鬼ヶ島のモデルとも言われています。
  • 男木島ー島西側の坂道に集落があるのが特徴的な島。夕日がきれいです。坂道多いのでご注意を。
  • 大島ーかつて国立ハンセン病療養所と呼ばれるハンセン病患者の隔離施設があった島です。現在も療養施設はありますが、一般の人でも自由に行き来できるようになっています。ハンセン病の歴史が学べる一度は訪れてほしい島。

所要時間と移動手段

各島の所要時間と移動手段は図のような感じです。小豆島は川崎市や堺市ぐらいの広さがあるのでレンタカーが必要ですね。直島、豊島はレンタルサイクルが便利ですが、バスでも回れます。

展示作品

作品は大きく分けて、瀬戸内国際芸術祭などを機に制作されて恒久的に展示されているものと、芸術祭の期間限定で、終了後は撤去されるものとにわかれます。近県で何度も訪れる機会がある人なら、瀬戸芸限定作品を中心に攻めるのがよいですが、遠方からなら地中美術館などメジャーどころに加えて瀬戸芸展示もいくつか見て回るのがおすすめです。

ざっくり歴史を紐解くと、

  1. 直島南部のベネッセハウスで現代アートの展示がスタート
  2. ベネッセアートサイト敷地内に作家が現地で制作した作品を展示するように
  3. 居住区である本村地区の空き家を利用して家プロジェクト作品が展示される
  4. 直島を舞台に定期的に芸術祭が開催されるようになる
  5. 犬島精錬所、地中美術館、豊島美術館の整備に合わせて、近隣の島を含めた広域芸術祭として瀬戸内国際芸術祭が定期的に開催される

といった流れです。時系列を追って瀬戸芸を楽しむのもいいかもしれませんね。

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