【レビュー】ダイソーのアルミシートで冷房代を節約してみた

毎日暑い日が続きますね…。今夏は電気代もさらに高くなりそうだし、部屋の暑さ対策にチャレンジしてみます。まずは、南向きの窓ガラスに遮熱シートを貼ってエアコンの効率を上げることに。そのほか、お安くできる暑さ対策、省エネ対策試してみます。どれぐらい効果があるでしょうか。

遮熱と断熱

我が家の暑さ対策として必要なのは、まず、部屋南側にある6枚の窓ガラスの遮熱です。部屋の温度上昇の原因は、窓ガラスから入ってくる直射日光の赤外線が7割弱ということです。これを遮断することで部屋の温度上昇をずいぶん防げます。加えて、エアコンで冷えた室内温度を外に逃さない断熱対策をどうするか。

日経アーキテクトの記事によると、遮熱対策では単板ガラスと複層ガラス(ペアガラス)とで大きな違いはないようです。一方で、ブラインドについては室内よりも室外に設置するのが効果あるみたいです。

窓の内側に取り付けるロールカーテンより、簾や葦簀(よしず)を窓ガラスの前に吊るすのが効果的です。

しかし、我が家の南面窓はベランダが無い上に、マンション7階で、ときたま強風に晒されるので、外側にブラインドを置くのは無理です。今回はとりあえず窓ガラス内側に赤外線を反射するアルミシートを貼り付けてみることにしてみました。

ダイソーアルミシート

ということで、Amazonを調べてみましたが、窓ガラスに貼り付けるタイプの専用遮熱シートは結構なお値段です。月の電気代は1.5万円程度なので、数千円を節約するために使える金額は限られます。

あまりお金かけたくないので、考えた末、ダイソーで見つけたアルミシート(160 ✕ 90cm)を使うことにしました。部屋の窓ガラスのサイズが135 ✕ 75cmなのでサイズ感はちょうどいいです。これで1枚110円は安いですね。

材質は表面がアルミ被膜で、裏面が薄いウレタンです。アルミで外からの赤外線を反射しつつ、ウレタンの断熱効果でエアコンの冷気が出ていくのを防いでくれます。アルミといってもまったく光を通さない訳ではないので、それなりに明るいです。

ちなみに、窓ガラスに貼るタイプの遮熱フィルムも販売されていました。こちらは90×90で300円です。90×90センチだと、窓ガラス1枚に付き、2枚のフィルムが必要です。ちょっと高いですね。

温度測定

貼り付け前の状態を赤外線温度測定器FLIRカメラで確認しておきます。30度設定でエアコン動かしていますが、窓ガラス表面の温度は35度前後です。プラス5度分の熱が、南面の計6枚の窓ガラスから入って来ている計算です。これだとエアコンの負荷は大きいですね。

現状の対策は目隠し用に取り付けている薄い不織布のブラインドのみ。

測定してみると、不織布表面は33度ぐらい。不織布だけでも1〜2度ぐらいは下げる効果があるようです。ただ、これだと熱は窓ガラスの内側には入っているので、不織布の隙間から暖かい空気が室内に侵入しているみたいですね。

侮れないのが、アルミサッシの金属部分です。ガラス部より5度以上高く、40度近くまで温度が上がっています。いくら窓ガラスの断熱対策してもサッシから熱が伝わっては意味がない。これも何か対策したほうがよさげですね。

熱の伝導率は、ガラスよりもアルミのほうが高いので、窓から入ってくる熱はアルミサッシ枠からのものが40%もあるようです。

我が家は無理ですが、ベランダがあって窓の外に出れるなら、遮熱対策にサッシ枠の外に断熱テープを貼るのが効果的でしょう。

貼付作業

それでは設置作業です。窓のサイズに合わせてアルミシートをハサミで切って、両面テープで貼り付けるだけです。折り目は目立ちますが、まあ安いし、我慢しましょう。

貼り付けた様子は写真のような感じです。アルミ被膜が外側、ウレタンが内側になります。少しですが光も通してます。

アルミシートを貼ってからしばらくして温度を測定してみました。34.6→33.3度と1〜2度ぐらい下がってますかね。不織布と大差無いような気もしますが…。

不織布の上から測定すると30度ちょい。アルミシート+不織布の組み合わせで計4度ぐらい温度が下がってます。アルミシートで外からの熱の侵入を防ぎつつ、不織布でエアコンの熱が外に逃げるのを防ぐことができるかな。安価な方法ですがそこそこ効果はありそうです。

熱源測定

久しぶりにFLIR起動したので、ついでに家電製品の温度を測定してみました。まずは蛍光灯。1番熱い電極の箇所で52度ぐらい。照明も意外と発熱していますね。

蛍光灯1本が40ワット×4本で160ワットです。この照明器具が部屋に3台並んでいるので必要ない1台を間引くことに。なぜか両端の2台がスイッチと連動しているので、1台の点灯管(グロースターター)を外しておきました。これで、160ワット節約です。

さらに、蛍光灯の使用をやめて、LED電球に切り替えてみました。写真の電球分割ソケット(1,500円)に60ワット相当LED電球(440円)を4個取り付けです。数値的には蛍光灯4本より明るくなります。LED電球の消費電力が1個7.4ワットなので、合計29.6ワット。蛍光灯一本分(40ワット)の消費電力以下で済みます。

発熱は50度程度。蛍光灯に比べると電極数は少ないのでトータルの発熱量は少なくなるはずです。発熱を抑えつつ、電気代も節約できるので一石二鳥ですね。

液晶テレビ(58インチ)も結構熱を出しています。7年前に買ったPanasonicビエラですが、パネル面は42度。特にバックライトが設置されている本体左側の箇所が熱くなってます。50度近い。58インチサイズの蛍光灯を点け放しにした感じですかね。大型テレビは消費電力が大きく、家庭でもエアコンの次に電気食いです。使用を控えるのがよさそうですね。

うーん、ここは夏の間だけでもパソコンのモニターに変更してみましょう。DELLの28インチモニターをメインにすることに。こちらは1番熱い場所でも38度程度です。

EVPADFire TV Cubeなどの機器類も熱源になってます。常時付けっぱなしにしてますが、こういうのもこまめに電源落としたほうが良さそうです。

除湿機稼働

さらにもうひとつ問題点が見つかりました。現在、エアコンの設定温度を30度にしていますが、温度が30度になった時点で運転が止まるので、これだとなかなか湿度が下がらない。モワッとする。湿度は78%程度です。この湿度を60%以下にすることで、体感温度を2度程度下げる効果があるようです。

余談ですが、一般的なエアコンのドライ運転は単なる弱冷房運転です。ドライと言う割に湿度は下がりません。湿度を下げるためには、エアコンの設定温度を下げて長時間運転する必要があります。

かといって、温度設定を29度に下げると少し寒い。ということで、除湿機で強制的に60%以下に湿度を下げることにします。温度は30度のまま、湿度を50%台にしてみました。除湿機の排熱で若干部屋の温度は上がりますが、湿度がグッと下がるので、エアコンの温度設定を31度にしても涼しく感じます

除湿機は水捨てが面倒ですが、三菱電機の連続排水のタイプなので、写真のように排水ホースをガラス戸のレール部に設置して屋外に排水させています。除湿機については以前にレビュー記事を書いているので詳しくはそちらへ。

プチプチ仕切り

やれることは全部やりましょう。我が家のリビングは無駄に広いので、プチプチで部屋を仕切ってみます。ヨドバシカメラ通販でトラスコの気泡緩衝材(1200MM×42M×4MM)を購入です。3,910円なり。

押しピンで挿して天井から床まで吊るします。見た目は悪いですが、これで冷房空間を半分にできました。隙間から冷気が抜けるので完璧ではありませんが、エアコンの風はシートに当たって戻ってきています。

エアコンが効いているスペースの温度は28度、湿度は55%です。

シートの外側は、温度が30度と2度ほど高いです。湿度は10ポイントほど違います。特に、午前中は、東側窓からの日差しで部屋の温度が上がるので、この仕切りの効果は高いです。

まとめ

このような感じで、あまりお金をかけない節電対策をいくつか試してみました。一般家庭で電気を消費するのが、エアコンと大型テレビ、冷蔵庫です。紹介した対策でエアコンと大型テレビの電気代はそこそこ削減できるのではないでしょうか。蛍光灯からLED電球への切り替えで、照明の電気代も半分以下にはなりそうです。皆さんのご家庭の節電対策に参考になれば幸いです。おすすめの暑さ対策、節電対策ありましたらコメントお願いしますね。

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