【レビュー】赤外線サーマル&ナイトショット搭載スマホ IIIF150 Raptor(ナイトビジョンカメラ編)

IIIF150 Raptorのカメラ機能についてレビューです。今回は目玉の64MPナイトビジョンカメラについて、以前購入・レビューした20MP機のOUKITEL WP17などと比較しながら見ていきます。

ナイトビジョンカメラ

IIIF150 Raptorのナイトビジョンカメラ(赤外線カメラ)では、新たに64MPセンサーを採用しています。レンズのF値はf/1.79でオートフォーカスにも対応します。カラーフィルターを搭載していないため生成されるのはモノクロ画像ですが、カラー画像よりも解像度が高いのが特徴です。カメラ横には赤外線LED2個を搭載し、赤外線を照射することで、暗闇でもクリアな写真を撮影することができます。

Raptorのナイトビジョンカメラに搭載されているセンサーは、PureCel Plusの記載があるので、中国メーカーOmnivision製造のOV64Bと思われます。中価格帯のメインカメラに多くの採用実績があるセンサーです。

カメラアプリ

カメラアプリはシンプルです。ナイトビジョンカメラはオート撮影です。画面をタップした場所にフォーカスが合います。また、太陽のマークをスライドさせると露出が調整できます。

生成される画像は64MP(9248×6944)です。64MPセンサーですが、ピクセルビニングなどは行われません。写真の画像はISO 791、SS 1/30です。

赤外線LEDライトについては手動でオンオフできます。ナイトビジョンカメラは、超高感度カメラとは異なり、暗闇では赤外線の補助光が必要です。赤外線LEDをオフにすると真っ暗になります。

最高ISO感度は2万で、シャッター速度は1/8秒でした。

最大4倍までデジタルズームできます。生成される画像は64MPです。

画面タッチでフォーカスポイントや露出測定ポイントを選択できます。上の写真では奥の人形にフォーカスを合わせています。

手前の人形の目をタップするとフォーカスポイントが手前に移動し、奥の人形はボケます。

MOVIEに切り替えると動画を撮影できます。選択できる画像サイズは1080Pまたは720Pです。撮影中に画面をタップするとフォーカスポイントや露出測定ポイントを変更できます。デジタルズームは最大4倍まで対応します。

透け透け写真

OUKITEL WP17レビューでも紹介しましたが、Raptor搭載のナイトビジョンカメラを使って撮影することで、昔SONYのハンディカムやOnePlus 8 Proなどで話題になった透け透け撮影をすることができます。このリモコンをRaptorのナイトビジョンカメラで撮影すると。

ご覧の通り筐体が透けて、中の基盤が見えます。一部のリモコンでは赤外線を通しやすい素材が使われているため、このような写真が撮れます。

X線写真みたいですね。リモコン内部の構造が見えて、バッテリーの位置も特定できます。

プラスチック以外でも、薄い布地など赤外線を通しやすい素材は透けてしまいます。写真のように、スポーツウェアの中に雑誌を挟んで、ナイトビジョンで撮影してみます。

生地が赤外線を透過させやすいので、透過した赤外線が、中の雑誌に反射して、ぼんやりですが画像が浮かんできます。

この赤外線撮影機能は日中でも問題なく使えます。モノクロで64MPの撮影ができるので、カラー写真より解像感が増した写真が撮れます。

この写真は、108MPのカラー画像をトリミングしたものです。

こちらはナイトビジョンカメラで撮影した64MP画像です。108MPカラー写真より解像感のある撮影ができます。

OUKITEL WP17と比較

以前購入・レビューしたOUKITEL WP17SONYIMX350 Exmor RSを採用した20MPのナイトビジョンカメラが搭載されているのでそちらと比較してみましょう。

WP17のナイトビジョンカメラは最大でISO 4731、SS 1/17まで対応しているようです、

写真のような状態で、照明を消してほぼ真っ暗な状態にして両機種のナイトビジョンカメラで撮影してみました。撮影条件を同じにするため外付け赤外線LEDを使っています。

64MPセンサー搭載のRaptorから。ISO 476でシャッター速度(SS)は1/60です。解像感があって文字は くっきり写っていますすが、全体的にノイズが多いです。画像処理した塗り絵ぽいですね。

続いて、WP17です。こちらはSONY製20MPセンサーを搭載。ISO 116でSSは1/33です。こちらのカメラはノイズが少ないですね。1画素あたりの受光面積が広いため、感度耐性が高く、暗所に強い印象を受けます。Raptorのナイトビジョンカメラがピクセルビニングに対応していれば良かったのになあ。

評価☆☆☆☆☆

それでは、IIIF150 Raptorのナイトビジョンカメラを評価します。良い点は、赤外線撮影である程度マニュアル操作できるとこですね。ワンタッチでフォーカスや露出を調整でき、意図したとおりに露出を合わせられるので、白飛びや黒つぶれを防ぐことができます。操作が簡単で使い勝手はかなりいいです。また、64MPセンサーは解像度が高く、モノクロカメラとしても楽しめます。明るい場所でも使えるのは便利でしょう。

悪い点は、暗所での画質がWP17より劣る点です。ただ、これは高解像度を取るか、高感度性能を取るかの二者択一です。ピクセルビニングに対応していれば文句なしでした。あと、動画が4Kに対応して欲しかったですね。

不満点もありますが、評価結果は満足の星5つです。高解像な写真や、暗所での撮影をする人には十分おすすめできるカメラです。


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